ハノイリビングの田口です。
今日は日曜日です。
毎週日曜日の投稿は、いつも肩の力を抜いて書かせていただいております。
先月は「鼻毛」の話しを書きました。
恥ずかしかったのですが、先月のアクセス数を見るとなんと・・・「鼻毛話」がTOPでした。
「皆さん何に反応するんだろう?」
ちょっと首をかしげてしまいますが、日曜日は私だけではなく当然皆様も同じですね。
さらっと読める楽しい話が休日には合うのかなと勝手に受け止めています。
ということで、今日は私が最近大笑いした話を2つお届けしたいと思います。
アップさせていただく写真は、Hongちゃんと仕事終わりに休憩した、「ハノイ大教会」近くの路上Cafeの風景です。
先週の日曜日、「エースHongちゃん」を連れてのお客様のご案内がHai Ba Trung(ハイバーチュン)で午後2時に終わりました。
のどを潤したかった私達はそのままSau Da(Sauから作るハノイ限定の甘酸っぱい飲み物)を飲みにハノイ大教会近くの路上店へ急行しました。 「田口さん、ここはSau Da以外に『Tra Chanh Da』も美味しくて有名な店なのよ」
昔この近くで働いていたHongちゃんは、ハノイ大教会付近にはめっぽう強いみたいです。
隠れた美味しいローカル店をたくさん知っています。
私も昔嫁さんがハノイに遊びに来る時に、
「雑貨屋さん巡りがしたい」
という嫁のリクエストを叶えてあげる為に、いろいろ調べて歩き回りました。
周りを見ると、たくさんの西洋人の観光客の方々が手にカメラを持ってのんびり観光しています。
雑貨など全く興味が無い私でしたが結構面白く、半日かけてぶらぶらしていたものです。
ハノイ大教会付近は、私達のような外国人や地元ベトナム人が、強い磁力に吸い寄せられるように自然に集まってくる不思議なエリアです。
行ってぶらぶら歩けば分かります。
なんと言うか・・・
「ホーチミンのような洗練された西洋化」に対して頑なに飲み込まれまいと抵抗しながら、ハノイ独自の文化を観光の売りに打ちだし続けている、そんなハノイ文化人の「反骨精神」を感じることのできるエリアだと思います。
その時のご紹介記事は、
で詳しく書かせていただきました。
もともと私はハノイ大教会前の「Ly Quoc Su通り」にある美味しいCafe「Joma Bakery Cafe」へはほぼ毎週パソコンを持って通っていましたから、結構詳しいと自負していましたが、Hongちゃん推奨のこの店は一度も利用したことがありませんでした。
いつも外国人がうじゃうじゃ座っている路上店だったのは知っていたのですが、そんなに美味しい飲み物があるなんて・・・
「『Tra Chanh Da』ってどんな飲み物なの?」
Hongちゃんに聞くと、普通のお茶にレモンを入れて少し甘くしたような味だとか。
いっしょに「Sau Da」と注文をしてくれたHongちゃんが、目を輝かせながら「飲んでみて!」と差し出したのが、冒頭の写真にあるレモンスライスが入っている飲み物。
飲んでみると、
「ああ、美味しい・・・」
レモンティーみたいな味ですが、そんなに甘ったるくなく、お茶の渋みも少し残しながらふんわりと甘いんです。
普通日本で飲むレモンティよりも、私は断然こっちの方が口に合います。
「Tra Chanh Da」の「Tra」は英語のTea、「Chanh」はレモン、「Da」は氷。
読んで字のごとく、「冷たいレモン茶」という意味です。
またまたベトナムの不思議な味と遭遇させてもらえました。
さて、そのHongちゃんとプラスティックイスに座り、「Sau Da」と「Tra Chanh Da」を飲みながら話した内容をご紹介します。
私が何気に最近気になっていたことを尋ねました。
「なあ、Hongちゃん。LOTTE CENTER HANOIの最上階に取り付ける『LOTTE』の赤い文字な。あれ片側だけずっと『LOT』のままだよね。いつ完成するんだろう?」
どうでも良いような疑問です。
南に向いている側の最上階には「LOTTE」の5文字が綺麗に張り終わっているのですが、反対のタイ湖に向いている側はなぜか「LOT」で止まっているんです。
日本人の感覚でいうと、建物と投資企業のロゴですから、片方だけ完成の中途半端な状態が長く続いていることにとても違和感を感じるんです。
日曜日出勤で、疲れた上に暑い昼下がりに終わった中途半端なタイミングで、なぜか中途半端なことを思い出した次第です。
するとHongちゃんが真面目な顔をして、
「あれは風で飛ばされたのよ、きっと」
吸い込んだ「Tra Chanh Da」を思わず噴き出しそうになりました。
彼女が冗談を言うときは、いつも鼻から下が半笑いになりますので、直ぐ分かるのですが、今回はどうも真剣なんです。
「風で飛んだんだったらエラ事だよ、Hongちゃん」
確かに数日前から台風がいくつかハノイをかすって行ってました。
しかし、地上65階の高さからあの大看板の「TE」という文字が吹き飛ばされたとは考えられにくいかと。
もし飛ばされたなら大問題です。
死人が出てもおかしくない鉄の塊です。
「来週LOTTEの案内があるでしょ、その時営業のスタッフちゃんに教えてあげなきゃね」
HongちゃんはLOTTEで働いている人達は、飛ばされた?ことを知らないと思っているんです。
「Hongちゃん、知ってるよー。いくらなんでも(笑)」
いつ半笑い顔になるのかと待ち構えていましたが、ずっと真顔で話しているので、本当に心配しているんだと気がつくと・・・おかしくて笑いが止まらなくなりました。
「あんな屋上の高いところに付いてるから、中で働く人達からは見えないから、絶対気がつかないでしょ」
はい、今度教えてあげましょう(笑)。
※恐らく風で飛んで行ったと考えているのはHongちゃんだけかと思います。
安全対策はしっかりとされていると思います。
先日当社まで契約書類をご持参いただいたお客様から聞いた話です。
中国の上海とハノイを行ったり来たりしている方で、もうかれこれ8年ほど中国人相手に仕事をされています。
「田口さん、中国人相手の仕事はちゃらんぽらんな私みたいな者でないと神経が持たないですよ」
たまにお会いして、中国人とのビジネスの裏話などよくお聞きするのですが、もうおかしくておかしくて(笑)。
杓子定規な日本人に対して、メンツにやたらとこだわる妙な中国人とのミスマッチを面白おかしく話してくれるんです。
笑い飛ばしながら話してくれるその方も、やっぱり気苦労が多いんだろうと思うんです。
一人で中国の開拓を命じられ、今はハノイ兼任。
体が3つあっても足りないのではないかと思わず心配になってきて、
「体調は大丈夫ですか」
と聞くと、
「いえ、1年に1回くらいお腹を壊すくらいですよ」
と言いながら、その腹痛で中国の田舎病院に駆け込んだときの話しをしてくれました。
ある日、何とも言えない鈍い痛さをお腹に感じたそうです。
我慢して仕事をこなしていたらしいのですが、翌日キリリと突き刺されるような激痛に変わり、動けなくなったそうです。
夜、痛さで一睡もできずに翌日の朝一番、最寄りのローカル病院へほうほうの体で駆け込みます。
「長蛇の列なんですよ。訳の分からない田舎言葉で大声で怒鳴り合って順番を抜かしてくるヤツもいる。どうしても痛くてその場でしゃがみ込みながら順番を待っていたんです。」
誰も助けてくれない。
そんな余裕など感じられないような、殺伐とした病院だったようです。
ようやく順番が回ってきて、受付前で歯を食いしばりながら立ち上がって、症状を訴えようとした瞬間、目に飛び込んできた光景に絶句したそうです。
なんと、受付の係の人の机上に、10人くらいの赤ん坊が「こめかみ」に点滴針を突き刺されたまま、寝っ転がっているんだと。
赤ちゃんが点滴を受けているんです。
ひょっとしたら、何か病気が蔓延して、抵抗力の無い赤ん坊の予防接種とかち合ってしまったのか、病気にかかった赤ん坊の処置をしているのか、訳の分からない風景だったそうです。
なぜ受付机の上で?
もちろん病室が満杯で収容できないであぶれているんだろうと。
なぜ「こめかみ」に??
腕の血管がわかりにくく、確実に太い血管が走っている「こめかみ」に刺しているんだと。
中国の田舎の町医者です。
確実に腕の血管に点滴針を刺す技術など無いんだろう・・・
一瞬のうちに状況を把握したその方は、はっと気がつくと目の前に立っている受付中年男性と目が合いました。
手には「点滴針」。
その針先をこちらに向けて、
「お前のこめかみをこっちに突き出せ」
と言わんばかりに迫ってくる。
我に返って、
「ここだよ、ここ!腕だよ!!」
腕の関節部分を受付男につき出し、ぱんぱんとその箇所を叩き、「ここに打て」と中国語で何度も催促した瞬間、ロッカーの鍵穴に鍵を差し込むようなぞんざいな仕草で点滴針を突き刺したそうです。
そして点滴液が入ったビニール袋を突き出され、
「あっちへ行って大人しくしておけ。終わったらまた列に並べ。薬を出す。」
受付男が指さした先には、点滴袋を引っかける支柱が数本無造作に置かれていました。
自分でそこまで歩いて行き、点滴液を引っかけ、治まらない激痛を堪えながら、そのまま廊下に直接へたり込んでしまったそうです。
「なんという劣悪さ・・・注射じゃないのか、何が点滴だ、しかしこの注射針大丈夫かな・・」
まだまだ続く長蛇の列をぼんやり眺めながら、一人痛みと不安に堪えていたそうです。
為す術も無く、体をくの字にして我慢しているうちに・・・しかしだんだんと痛みが取れていったそうです。
点滴が終わるころには、初日の鈍痛くらいの程度に戻っていた。
「意味が分からないけど効いている」
言われた通り、また列に並び、薬を渡されたその時。
差し出された薬の量が、信じられないくらい大量なんです。
不安に感じて思わず、
「おい、この薬の説明をしてくれ」
と尋ねると受付男が、
「これが痛み止めね、これが抗生物質」
その2種類の薬はほんの一握り。
残りの夥しい量の粉末薬は何だと問いただすと、
「ああ、これは胃薬ね。これ一緒に飲まないと、胃に穴が開くよ」
日本の薬事法は何かと融通が利かないと不満に思っていたけど、この時ほど「日本の医療がやっぱり良い」と実感したことは無いと言われていました。
同感です(笑)。
お腹に入ったばい菌を、胃壁をすり減らしながらやっつけるなどと。
まあ、もちろん飛び込まれた病院は、中国の田舎医院です。
医療の充実していない環境で仕事していると、いざというときにこういう目に会うんですね。
今のハノイには、たくさんの外資系総合病院が開業しています。
詳しくはベトナムハノイにある「間違いの無い病院」のご紹介を参照して下さい。
また、ハノイにもいよいよ2014年3月、日系資本の「さくらクリニック」が開業しました。
内科、歯科、小児科にそれぞれ日本人の先生が専属で付き、対応してくれますので安心です。
連日盛況のようです。
大丈夫です。
先のお客様が中国で経験したようなことは、ここハノイではあり得ません。
我々外国人が満足できるしっかりとした医療体制を持つ総合病院が皆様をサポートしてくれます。
ただ、こちらに来てお仕事をされる方には海外旅行傷害保険の加入を強くお勧めします。
いざというとき、やはりお金がかかりますからね。
もしお子様帯同で医療に不安を持たれる方がいれば、とりあえず「ハノイリビング」の田口までご連絡ください。
賃貸住宅やオフィス以外に、ハノイの医療状況なども一緒にご説明させていただきます。
以上、最近噴き出した面白い話を「他愛も無い日曜トーク」としてご紹介させていただきました。
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