「ハノイに転勤になるのですが、どの辺りが住みやすいのですか?」
「ハノイに日本人街があるって聞いたのですが、どの辺りですか?」
メールでよくこのようなお問い合わせをいただきます。
初めてベトナム・ハノイに来る方がよく言われるご質問ですね。
「どの辺りが住みやすいのか」
このような核心を突くご質問は、しかし回答が難しいです。
もちろん住みやすさの定義というのは、個人個人の価値観・状況により異なりますので、一概に定義付けすることは難しいですが、お客様からよくいただく要望をまとめてみますと、
- 近くにスーパーや日本食レストランがあり、便利であること
- 職場に近いか、通勤途中の車でピックアップしやすいエリアであること
- 車やバイクの騒音・排気ガスから解放されていること
- お子様の通学スクールバスの巡回経路内であること
- お子様がのびのびと遊べるスペースが近くにあること
- 奥様が通う文化教室に近いこと
- 「適度に」日本人が住んでいること
こんな感じになります。
この条件が全て揃っているアパートメントだと感じたお客様は、「即契約」となります。
しかし、なかなかそういう物件は見つかりにくいか、有っても人気が高く満室状態か・・・
ですので、「何を最優先に据えて探すか」を決めないと、お部屋探しを長く続ける羽目になります。
しかし、そうはいってもハノイの「ハ」の字もわからない方が、いきなり赴任が決まり、そして赴任準備とともにバタバタの中、ハノイのアパートを決めなければならない・・・
で、冒頭のようなご質問からスタートする訳ですね。
住みやすいかどうかは別にして、赴任先ハノイで住む場所を決める一つのモノサシとして、やはり「日本人が既に住んでいるエリア」を参考にされる方は多いかと思います。
冒頭のMAPをご参照ください。
今までたくさんのお客様と話して私が思う「日本人が多く住むエリア」をピックアップしてみました。
- 「タイ湖東岸」エリア
- 「旧市街地」エリア
- 「Kim Ma周辺」エリア
- 「ハノイ西部」エリア
この4エリアかなと思います。
順にエリアの解説を致しますね。
「タイ湖東岸」エリア
「FRASER SUITES HANOI(フレーザースイートハノイ)」や、「SEDONA SUITES HANOI(セドナスイートハノイ)」、「THE GOLDEN LODGE RESORT(ゴールデンロッジリゾート)」など、2.000ドル以上のハイクラスなサービスアパートが数たくさん集まるエリアです。
日本人に限らず、西洋人もたくさん住まわれています。
この「タイ湖東岸」エリアの特徴は、
- タイ湖の畔に位置するため、風通しも良く空気も比較的綺麗であること。
- リゾート風の街並みで、高級感があること。
- 広い敷地を有するサービスアパートが多く、奥様やお子様がゆったり過ごせるスペースがあること
- 「さくら幼稚園」をはじめインターナショナルプレスクールがたくさん集まっているエリアであること
です。
旧市街地にはない、「ゆったり感と空気の清涼感」がなによりも嬉しいエリアです。
「旧市街地」エリア
ハノイの中心地「Hoan Kiem(ホアンキエム)地区」、「Hai Ba Trung(ハイバーチュン)地区」を総称して「旧市街地」と呼んでいます。
大阪ならキタやミナミ、東京なら渋谷、池袋のど真ん中に住むようなイメージでしょうか。
「Somerset Grand Hanoi」や「Sun Red River(サンレッドリバー)」、「Pacific Place(パシフィックプレイス)」、「ATLANTA RESIDENCES(アトランタレジデンス)」といったサービスアパートが有名です。
全てのモノが揃うエリア。
日本食レストランからスーパー、百貨店、ローカルの美味しいベトナム料理屋さんに日本人向けラウンジなど・・・
この「旧市街地」エリアの特徴は、
- ハノイで生活する上で必要なものが車で数分圏内にあり、まず便利であること
- 日本の都心と同じ、便利さに反比例して敷地が多少狭く賃料も高めであること
- 商業地ですので交通量が多いこと
単身者は先ず「便利なエリアに住みたい」と切望される方が多いので、このエリアで探されます。
ただ、アパートは「街中のビルディング」という感じなので、奥様と特にお子様帯同の場合、避けられる方が結構おられますね。
一歩外にでればバイクと車の喧噪です。
のびのびとお子様が遊ぶことのできるエリアも都心の立地だけに少ないように思います。
お子様帯同の場合、選ばれるアパートメントの中に、お子様の遊べるスペースがあるかどうかが大事なポイントになってきます。
「Kim Ma周辺」エリア
旧市街地からタクシーで20分ほど西へ走ると、Kim Ma通りです。
ここも旧市街地ほどではありませんが、日本人向けのレストランやオフィス、またラウンジ等が密集しているエリアです。
従って日本人赴任者が大変多いですね。
「DMC Tower」やDAEWOO ホテル、あと小さくリーズナブルなサービスアパートがたくさんあるエリアです。
ちょっと北へ走ると、「Hoa Binh Geen(ホアビングリーン)」や「Somerset West Lake Hanoi」といった高級サービスアパートや、「Golden Westlake(ゴールデンウエストレイク)」といったコンドミニアムがあります。
日本大使館やオーストラリア大使館などもすぐ近くにあり、とても住むには安心していただけるエリアです。
旧市街地を小粒にしたような街。
また道も旧市街地のように入り組んだ感じでは無くすっきりしているのが特徴です。
このエリアも基本的には「街中のビルディングに住む」というイメージでしょうか。
ゆったり感を体験できるかどうかは、そこに建っているアパートメントの雰囲気に寄るところが大きいですね。
「ハノイ西部」エリア
ハノイの新興住宅地です。
ハノイの政府機関も旧市街地エリアから西へ向かって移動しています。
ここのエリアの特徴は、
- 道幅が広く、渋滞緩和が見込めること
- 金額的には旧市街地エリアに比べてリーズナブルで広いアパートが多いこと
- タンロンⅠ工業団地やノイバイ国際空港、またドンバン工業団地へ通われる方にとってアクセスが良いこと
- 「ハノイ日本人学校」が同じエリアにあること
建築ラッシュが続くハノイの中で、ひときわ開発が進むエリア。
しかし一歩アパートメントエリアに入ると、静かなたたずまいと完成された街並みを実感できることが特徴です。
このエリアでいつもご紹介させていただくのは、
- 「Keangnam Hanoi Landmark Tower(カンナム ハノイ ランドマーク タワー)」:コンドミニアムとサービスアパート
- 「The Garden」:コンドミニアム
- 「The Manor」:コンドミニアム
- 「CIPUTRA(シプチャー)」:コンドミニアム
CIPUTRA(シプチャー)はちょっと離れていますが、後の3つは車で5分圏内に集まっています。
便利な旧市街地からは離れていますが、逆に「このエリアに住む意味のある方」が選ばれます。
ご主人の通勤先、あるいはお子様の学校(ハノイ日本人学校)から近いというメリットです。
また、金額的に都心に比べて「安くて広い」部屋を望めること。
ただ、コンドミニアムが大半でサービスアパートが少ないので、ご契約の際はしっかりした仲介業者に間に入ってもらった方が無難です。
- 先に赴任している社員のアパートの近く
- 子供と同じ学年の子がたくさん住んでいるアパート(ネットで調べて)
こんな決め方をされる方も多いですね。
どのエリアが一番良いのか、これはお客様の事情により異なります。
ただ、ハノイで「住むエリア」を決める際のよく見かける「傾向」をご紹介させていただくと、
- 単身あるいは奥様と2人での赴任なら便利な「旧市街地内」を選ぶ
- 逆に都心の喧噪から離れてゆったりと過ごしたい方は「タイ湖東岸」や「ハノイ西部」を選ぶ
- 単身者で日本食レストランがすぐ近くにあり「安さ」を求める方は「Kim Ma周辺」を選ぶ
- 小さなお子様連れで空気が綺麗でゆったりとでき、幼稚園の近くを求める方は「タイ湖東岸」を選ぶ
- 「タンロンⅡ・フンエン・バクニン工業団地」へのアクセス重視で考える方は「旧市街地内」か「タイ湖東岸」を選ぶ
- 「タンロンⅠ・ドンバン工業団地」へのアクセス重視で考える方は「ハノイ西部」を選ぶ
- リゾート感覚で、家族連れで「ちょっとセレブな暮らし」を望まれる方は「タイ湖東岸」を選ぶ
あくまでも「傾向」です。
最後に一つ。
いくらエリアが良くても、住むアパートのサービスが悪ければ台無しですね。
私共はコンドミニアムであれサービスアパートであれ、そのサービスの質を吟味してご紹介させていただいております。
住んでみた後に発生するオーナー側とお客様のサービス意識の「差」。
これを埋める仲立ち業務をして、契約期間の間満足していただけるように努めて参ります。
また、当社を通じての契約であれば直接の契約より安く賃料を抑えてご提示できるサービスアパートもございます。
エリア決めからアパート選びまで、日本で赴任準備をされている時からメールやYouTube動画を使ってお部屋のご紹介、及びアドバイスをさせていただいております。
お気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いします。
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紅河の北側は、本当のローカルエリアで激安ですね。
※東京でいえば、荒川を超えた埼玉県・江戸川を超えた千葉県かな・・・
地下鉄が通れば通勤エリアになるし、空港も近い。