PCR検査結果が「陽性」→メディア発表→「陰性」?どこが判定しているのか?

PCR検査会場「陽性」判定の直後「陰性」に?

PCR検査会場「陽性」判定の直後「陰性」に?



ハノイリビングの田口です。

10月1日に、ハノイの市中感染者の情報をアップさせていただきました。
→ タイ湖東岸エリアの高級レジデンス2件からコロナ陽性者が出ました(2021年10月1日)

今日は、その後日談です。
手短に要点をまとめさせていただきます。

9月30日のPCR検査で、結果「陽性」判定を受けた日本人2名。
翌日に、あるサイトでその方の所属会社名とお住まいのアパート名、おまけにその部屋番号まで公表されてしまいます。

しかしです。

その後、検査機関を変えて再度のPCR検査の結果、「陰性」判定となり、無事に日本への一時帰国が多少の「ズレ」が出ましたが、実現したようです。
まずは一安心なのですが・・・
しかし、この検査結果情報の「二転三転」が、いろんな方々にご迷惑を掛けることになります。

  • 先ず、お住まいのアパート住民全員、翌日の10月1日は外出が禁止になりました
  • 陽性発表の直前に立ち寄ったスーパーも、翌10月1日は営業停止処分が降りてしまいました

5名の陽性者のうち、明らかに邦人だとわかるこの2名様。
一番気の毒だったのは、このお二方かもしれません。

今日はPCR検査結果の「ひっくり返り」が何故起きたのか?
またどこが判定をしているのか?
被害者の2名様は、同じ病院で同じ手続きを通し、同様の「ひっくり返り判定」を受けることになります。

先ず、下記に時系列に事のながれをお伝えします。

  1. 9月30日:日本への一時帰国の為に、最寄りの総合病院「Raffles Medical Hanoi」でPCR検査を受ける
  2. Raffles Medical HanoiはPCR検査の「検体」を、提携先の「MEDLATEC総合病院」へ提出し判定結果を待つ
  3. 同日、「MEDLATEC総合病院」が「陽性」判定をする
  4. 翌日の10月1日:この最初の「陽性」判定を受けて、メディアが陽性者情報を発表する
  5. 同日、更に詳細な検査をする為に、専門医療機関「Trung Tam Kiem Soat Benh Tat Thanh Pho Hanoi(CDC)」で再検査をする
  6. 翌日の10月2日:「陰性」判定

実際に「陽性」判定を受けた方から直接お話をお聞きする機会がありました。
詳しい医学的な知識がないので、上手く説明するのが難しいのですが、お聞きした内容をまとめると、

「本来陽性判定に振れる数値は『40超え』らしいが、今のハノイの判断基準(誰が判断しているかはわかりません)が厳しくなっており、『35』で何の自覚症状もなく、基準値以下と思われる数値だったにも関わらず陽性判定を受けることになった」

これを聞くと、PCR検査を気軽に受けるのもどうかと考えてしまいます。

良く最近受ける「Quick診断」は、その検査クリニックが従来の基準に則って判断を下すので、首をひねるような結果にはならないと聞きました。
しかし、今回邦人の2名様が受けたPCR検査は、一時帰国の為の検査ですので、国の指定したクリニックでの「検体評価」を受けないといけません。
そこで、今回のような「二転三転」がおきたということです。

Raffles Medicalさんは検体を提出しただけです

Raffles Medicalさんは検体を提出しただけです



今回、PCR検査を実施したクリニックは「Raffles Medical Hanoi」でした。
しかし、Raffles Medicalさんが行ったことは、

「検体を取り、提携先のMEDLATEC総合病院へ検体を提出するところまで」

です。
Raffles Medicalさんが「陽性」だと判定したのではありません。
一般のクリニックでは「判定」はできなくて、専ら「国の機関」が下すんです。

それぞれクリニック毎に提携する検査機関は違うようです。
ただ、Raffles Medical Hanoiは、しっかりとした病院である「MEDLATEC総合病院」を、検体の提供先に決めているだけなんです。

今回の判定が「MEDLATEC総合病院」なのか、その上位専門医療機関である「Trung Tam Kiem Soat Benh Tat Thanh Pho Hanoi(CDC)」なのか、または別の医療機関なのか・・・
これはRaffles Medicalさんでも「わからない」ということです。

今後は人のながれが戻ってくると思います。
徐々にコロナ対策が功を奏し、ワクチン接種割合が上がり、人の行き来が活発になってきますが、「PCR検査の陰性証明書」はしばらく手続きに使われると思われます。

今回の一連のながれを見聞きして思うのは、

  • PCR検査の判定基準
  • PCR検査の判定機関
  • PCR検査結果発表のやり方(発表する検査結果の精度に見合った対象者情報の開示時期の判断)

この3点が非常にグレーでわかりにくいですね。
恐らく大使館を通じて、ベトナム政府にクレームが上がっているのではないかと思います。

本日、私はかれこれ数回目のPCR検査をQuickで受けました。
明日、Phu Tho省へ温泉リゾートホテルの上棟式に出席する為です。
何も言ってこないので、陰性だったんだろうと思いますが、ちょっとヒヤッとしました。

初回陽性判定が出たとしても、慌てずに専門医療機関の更なる精度の高いPCR検査を受けて、結果陰性に切り替わることもあるということです。
お気を付けください。

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田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。
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