私の住むアパートメントと会社との距離は、歩いて約20分です。
何でも無い距離ですが、毎日ノートパソコンを持ち歩いていますので、それが結構重いわけです。
小さなB5サイズではなく大きなラップトップ型ですので、かなりずっしりとくる重さです。
おまけに8月のハノイは結構湿度も高い上に、何より一番辛いのが川のように流れる車とバイクから吐き出される排気ガスです。
できればタクシーに乗って快適に出勤したい・・・
とはいえ乗ったとしても大体15.000 VND(約60円)、そんなに負荷はかかりません。
しかし先日、タクシーで行かないと遅刻しそうな時間になってしまい、慌ててタクシーを拾おうとしましたが・・・
そんなときに限って、つかまりません。
私の周りにも、同じアパートから出てきてタクシーを呼び止めようとしている外国人が数人いましたので、取り合いになります。
「これは、やばい!」
焦りを感じながらその場を離れ、違うポイントでまたタクシーを拾おうと少し先に歩きかけたとき・・・
少し向こうにバイクにまたがって、ずっとこっちを見ているベトナム人の男性が、私に手招きをしてきます。
「なんだろう??」
そのときまで「バイクタクシー」なるものを私は知りませんでした。
が、なんとなく「個人的なハイヤーのバイク版なのだろう」とピンときた私は、少し怖かったですが時間が無かったので後ろへまたがりました。
生まれて始めてのスクーターバイクの2人乗りです。
ベトナムのスクーターは座席が長い(笑)
理由は2人3人乗りが当たりまえだからです。長い座席にしないと売れません。
・・・しかしものすごい排気ガス。
改めて「バイク上の人」になってわかる危険な交通事情と体に悪い空気。現地の人たちもマスクをつけて運転する人が目立つ朝の通勤ラッシュです。
「スピードアップして飛ばしていく」という余裕はなく、団子状態になってもみ合いながら流れに合せて移動するという感じ。
特に危ない運転をすることもなく、そこはさすがにバイクタクシーです。
しかし目的地に着いて言われた運賃は、26.000VND!!
26.000VNDといっても約104円足らずですが、相場とはあまりにかけ離れた額。
「なぬ??26.000VND?」
通常のタクシーでも15.000VND、明らかに外国人と知ってのふっかけです。
結局時間がなく、英語も理解できない運転手でしたので(大半のタクシードライバーがそうです)、仕方なく財布に18.000VNDしかないと強引にそれで押しとおしてその場を離れました。
タクシーで一番食らう「手」は、「おつりが無いから払えない」です。
バイクタクシーも全てがふっかけでは無いと思いますが、この手のたちの悪いのが多いのは事実です。
なるべくバイクタクシーは利用せず、おつり用に10.000VND、20.000VND紙幣と1.000VND、2.000VND紙幣を常に手元に崩して持っておくことでボラれる対策をしておいたほうが無難です。
あと、サランラップの恐怖です(笑)。
・・・これは怖かったです、本当に。
要はベトナムで売っているサランラップには2種類あるということを理解しておかないと、とんでもないことになります。
単に包むだけの機能しかないサランラップと、
後でレンジ等で熱を加えても大丈夫なサランラップと、
です。
しかし「レンジで熱を加えると溶けてしまうサランラップ」などあることすら知りませんでした。
ベトナムでは商品に表記されているのですが、ベトナム語が理解できない私たちには区別がつきません。
結果、お米を炊いて冷凍室に入れていたものを解凍してできたのが・・・「サランラップご飯」。
・・・すごいにおいでした。
一つ一つ失敗を繰り返しながらわかってくるベトナムの生活。
失敗しないと理解できないことってありますが、今私が経験している失敗は今まで誰かが経験した失敗でもあります。
このサイトの役目は、皆さんに降りかかることになる「無駄な失敗」をなるべく少なくしていただく情報源となることでもあると考えています。
皆さん、サランラップとバイクタクシーには気をつけてくださいね。