ハノイリビングの田口です。
シンガポールで行われた、2018年6月の第一回米朝首脳会談につぎ、第二回米朝首脳会談が、ベトナムの首都ハノイで開催されました。
厳戒態勢の下、相当な交通渋滞が予想されましたが、たった2日間だったので、我慢のできる範囲でした。
首脳会談場所に指定されたホテルは、Hoan Kiem(ホアンキエム)区にある5つ星ホテル「Sofitel Legend Metropole Hanoi」。
少々古いですが、格式高い、ハノイでも屈指の高級5つ星ホテルです。
しかしお膳立ての甲斐無く、2日間に渡る会議の結果は、
- 核施設の査察・廃棄で合意できず
- ICBMなど弾道ミサイルの撤去で合意できず
- アメリカによる経済制裁は緩和せず
北朝鮮側の希望を打ち砕く、「合意見送り」となりました。
非核化をめぐる決裂で合意文書すら調印に到らなかった結果を受け、再び専用列車で帰途に就いた金正恩は、
「一体何のためにこんな汽車旅行をしなければならないのか」
とこぼしたと伝えられています。
ところが・・・
不完全燃焼の両国とは裏腹に、しっかりと「漁夫の利」を得たのは、開催国ベトナムです。
「世界から250もの報道機関が取材に来た。このこと自体が計り知れない成功だ」
フック首相の言葉からは満足感がにじみ出ています。
2017年に中部ダナンでアジア太平洋経済協力会議(APEC)を開いた時と比べて、「宣伝活動を50倍にした」とフック首相は豪語しています。
期間中の報道関係者は相当数に及ぶと思われます。
前のダナンのAPECの時もそうでしたが、諸外国の取材陣達で宿泊するホテルがどこも満杯でした。
平時はいいのですが、こういう世界中が注目する行事があるときは、全くホテルが足りなくなるのが、今のベトナムハノイの現状かと思います。
さて、そんな中。
アメリカのトランプ大統領一行を運ぶ専用ジェット機「Air Force One」の乗組員一行が静かに宿泊したホテルがあります。
意外とご存知無い方が多いと思います。
トランプ大統領は「JW Marriott Hotel Hanoi」に貸切宿泊しています。
前のオバマ大統領と同じですね。
「Air Force One」の全クルー達(人数は定かではありませんが結構な数だと推測できます)が宿泊ホテルとして選んだ先は、ダイワハウスさんが運営する「Roygent Parks Hanoi」だったんです。
以前、こちらのサイトで「Roygent Parks Hanoi」さんのご紹介をさせていただきました。
ダイワハウス・大成建設共同プロジェクト「Roygent Parks Hanoi」の魅力について
朝食メニューの調整や、通訳の増員など、相当苦労をされたことと思います。
そしてその甲斐あっての感謝状贈呈です。
With Appreciation and Best Wishes
Fron The Crew of Air Force One
感謝状に書かれていた文面です。
送り主は、「Presidential Pilot」からとなっています。
さすがにこの「立て」は、そう簡単にお目にかかれるものではありませんね。
まあ、もちろん宿泊して慌てて感謝状の準備をしたわけでは無いとは思います。
しかし、これだけの夥しい数の大統領側近スタッフ達を収容する先として、先ず「Roygent Parks Hanoi」をアメリカが選択したということ。
そして全館を挙げて受け入れたダイワハウスさんの対応力。
何よりこれが光ります。
「次はF1レース関連の受け入れ依頼をどう裁くかですね」
担当者さんから話をお聞きしました。
来年2020年4月に、ナムトゥーリエム区のミーディンスポーツセンター地区の5,565mで、コングロマリットのVinGroupが、自動車レースの世界選手権「フォーミュラ1(Formula One=F1)」を開催する話は皆様もご存知かと思います。
Roygent Parks Hanoiの近くですね。
F1開催は、東南アジアではマレーシア、シンガポールに次いで3番目の開催国となるそうなのですが、驚くべきは「10年間開催する契約」となっていること。
思わず「大丈夫か」と心配になってきます。
また世界中から取材陣や観光客が押し寄せてきます。
今から問合せが「Roygent Parks Hanoi」にも届いているとのこと。
特定の報道スタッフに部屋を割くか、一般の観光客の為に部屋を割くか、難しい選択のようです。
ただ、「米国Air Force Oneから贈られた感謝状」は、今後じわじわと浸透していくかもしれません。
「あのアメリカがAir Force Oneのクルー一行の宿泊先に選んだホテル」
このパンチ力はいかほどのものなのか。
ただ、「オバマブンチャー」のように、これでもかとオバマ大統領の写真を店内にベタベタ貼り付けるようなことはせず、ひっそりとロビーの片隅に掲げているところが、日本のダイワハウスさんらしいですね。
写真だけ撮ってそのまま帰るのも勿体ないので、2階の「The Dinning」で昼食をいただくことにしました。
14時過ぎの中途半端な時間帯だったのですが、きちっと対応してくれました。
「手こねハンバーグ定食」をいただきました。
なかなかの手作り感で美味しかったです。
順調に契約率を伸ばしている「Roygent Parks Hanoi」。
先日は目標達成謝恩会と称して、敷地内プールサイドで、我々不動産仲介会社の面々にBBQを振る舞っていただきました。
隣のビルに、同じオーナーさんが運営する「マッサージ店」と「理容店」もOpenしたとのこと。
コンビニも2店舗になり、益々便利になっているようです。
ハノイ外周道路沿いにある、日本人が一番安心して生活できるサービスアパート
この地位は、例えVinhomesでも脅かすことはできないと思います。
「住み心地」は建物空間とは別に、人から提供されるものだからです。
日本人の心を掴めるのは、やはり日本人がサービスを生み出す「日系サービスアパート」において、その高いレベルを維持することはできません。
頑張っていただきたいと思います。
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