ハノイリビングの田口です。
今回はBritish International School Hanoi(ブリティッシュインターナショナルスクールハノイ)の魅力を皆様にお届けしたいと思います。
現在ベトナムハノイには複数のインターナショナルスクールが開校しています。
以前ご紹介させて頂いた学校は、
でした。
今回はBritish International(ブリティッシュインターナショナル)です。
読んで字のごとく「英国式」のインターナショナルスクールです。
場所は最近「Long Bien(ロンビエン)エリア」にできた「AEON(イオン)モールロンビエン」から5分ほど先、タイ湖あたりからだと車で40分ほどの距離です。
下記にGoogle Mapも付けておりますので、是非位置をご確認ください。
UNISは国連学校、CONCORDIAは米国式のインターでしたね。
今回初めて「英国式」のインターをご紹介させていただくことになります。
「英国式」。
皆さんどんなイメージを持たれますか。
全く同じではありませんが、わかり易く言うと、「ハリーポッター」に出てくるあの校風。
良識ある校長先生のもと、学識豊富な先生がある程度厳しい校則に従って生徒に教育を施していくあの感じ。
まあ、「ハリーポッター」は少々厳しめに描かれているようですが、実際はもっと明るく和やかな雰囲気です。
全員決められた制服を着用するのは、日本の学校と似ていますね。
アメリカの学校とは違って「英国式」は、教師と共に学校全体に流れるアカデミックなルールに則って、生徒を先導していく。
そんなイメージなんです。
しかしルールを生かすも殺すも先生次第です。
「British International School(ブリティッシュインターナショナルスクール)」で教務を取られる先生には、
最低イギリスで3年以上教鞭を執った実務経験を持つこと
という資格が必須条件です。
しかしそれはあくまでも「最低条件」であって、3年の実務経験にプラス学校側が納得するタレントを持つ先生しか採用には至りません。
そしてもちろん、今の「British International School Hanoi」の先生は、幼稚園部の補助教師を除いて全員、この資格を満たす「有資格者」で埋められています。
アメリカの祖国イギリス。
その長い歴史から生み出された学究を尊ぶ伝統、それに裏打ちされた校風を、数回足を運ばせていただき、楽しく学ぶ生徒さんや各教科の先生方に触れさせていただくに連れ、少しばかり感じることができました。
「British International School」はベトナムに姉妹校が4校あります。
ホーチミンには既に2校が開校しており、イギリス政府の教育部門から「Outstanding」という高い評価を獲得しています。
ホーチミン校は既に「狭き門」となっているようです。
イギリスの学校はどの地域に設立されていても必ず政府機関の評価を得るルールがあるんですね。
もちろん今回ご紹介する「British International School Hanoi」は、満を持して首都ハノイに設立された訳ですが、2012年の新設なので現在「評価待ち」の状態です。
しかし、経営母体は全く同じですし、南のホーチミンより北のハノイの方がベトナム国内でも優秀な大学、学生が集結している関係上、優秀な教師陣を投入して力を入れていくことは容易に想像できます。
また、教育水準を世界のTOPクラスに引き上げる為に、
- Council of International School (CIS)
- Cambridge international Examinations (CIE)
に登録しています。
それにより、Year10(14歳)からYear13(17歳)の生徒に対し、ケンブリッジIGCSE(International General Certificate of Secondary Education)の教育を提供することができます。
世界最高学府に挑戦する学力を身につけることができるカリキュラムを利用することができるんです。
確かに、今まで見させていただいたインタナショナルスクールと何かが違う。
イギリスにある伝統的な教育の歴史からくる「育英の力強さ」とでもいいますか。
「子供がまだ小さければ、是非通わせたい」
心底そう思わせる学校なんです。
「ハリーポッター」の映画にも出て来ましたが、「ハウスポイント」という制度があります。
これはイギリスの学校に古くからある独特のルールで、全学年の生徒を4つのチーム(ハウス)に分けて、お互い競争をさせるんですね。
運動会の得点をはじめ、常日頃の生徒さんの「良い行い」に対し、いろんな場面で生徒にポイントを与えていきます。
そして年度末に最も得点を稼いだハウスに優勝カップが渡されます。
イギリスでは昔からこの制度があり、ハリーポッターなら「グリフィンドール」とか「スリザリン」などといったハウス名が頻繁に出て来ますね。
あの仕組みです。
「自発的に自然に良い行いを心がける」
そんな生徒の意識を緩やかに後押しするルールです。
今回私に「British International School Hanoi(ブリティッシュインターナショナルスクールハノイ)」(通称BISと言います)をご紹介してくださった方は、二人の小さな息子様をBISに通わせる「高橋さん」と言う女性でした。
イギリス人のご主人様と家族帯同で今年ハノイに赴任してこられました。
実際BISに通うお子様を持つ「母親目線」で、BISに関する様々な学校情報を教えていただくことができたんです。
先ほどもお伝えしましたが、タイ湖近くにお住まいで、そこからスクールバスの送迎を受けておられますが、約40分くらいで通学されています。
ハノイ市内で少々距離が離れているサービスアパートからハノイ日本人学校まで、バスで40分以上かかるエリアもあるくらいですから、それに比べれば「変わらない距離」だと言えます。
最近できた「イオンモールロンビエン」から車で5分ほど先にある学校です。
イオンが思っていたほど遠いとは感じていない方は結構おられるかと思うんです。
「橋を越えればもうそこはイオン」
そんな距離間で、最初に行った時びっくりしたくらいです。
その先5分ほどの距離にある綺麗な戸建ての分譲地「Vincom Village(Vinhomes Riverside)」の敷地内にある学校なんです。
充分通学圏内かと思います。
私が訪れたとき、ちょうど下校時間に遭遇したことがあったのですが、もの凄い数のスクールバスをお見かけしました。
全車この写真にある「フォード社のトランジット」で、きめ細かく生徒さんの自宅と学校を往復してくれます。
豊富な保有台数と、1台の車に乗る人数はそう多くはないことから、エリアの近い生徒さんの家にほぼ「直接搬送」できるので、通学時間を短縮できているんだと思います。
その高橋さんのお子様が初めてBISへ当校した日。
満面の笑みを浮かべて持って帰ってきたのが、それぞれ違う色の「ハウスTシャツ」だったのだそうです。
自慢げにお母さんに自分の所属ハウスを告げる息子様達を見て、「ほっとした」と感想を漏らしてくれました。
さすがに異国の地に来た子供の学校の初日です。
気になるところですが、難なくお二人ともクリアしたとのこと。
兄弟でも同じハウスにしない方針のようですね。
「子供をまず毎日『通いたい』と思わせること」
登校初日から既にBISの教育プログラムが始まっています。
そしてそれを見事に演出する英国人先生方の「子供たちへの熱い目線」を感じます。
私が高橋さんからお聞きしたBISの教育内容で一番印象に残っていることは、
EAL(英語力アップの為の補助授業)を受ける為の制限が一切なく、希望者全員が利用できる
ということです。
UNISの場合母国語が英語圏以外の入学枠が30%と決められており、またその30%全員が英語の補助授業を受けることは恐らくできません。
受講生徒の数に制限が入るのは、ネイティブ教師の数と生徒数のバランスから仕方が無いことです。
しかし、BISにおいては母国語による入学枠は課せられていないので、英語圏以外の生徒数が結構多いのは事実です。
その理由の一つとして、開校当初の2012年、「Vincom Mega Mall Royal City」内にあるBISのグループ校「British Vietnamese International School(通称BVIS)」からまとまった数のベトナム人子弟がBISへ転籍したことが上げられます。
BVISは私の知る公安筋TOPクラスの役人のご子弟が通う学校で、それだけに、
「ベトナム人のかなりの富裕層が目を付ける学校」
だと認識していました。
ただ、BVISはベトナム人の子弟のための学校です(特例で一部韓国人の生徒がいますが日本人はいません)。
今回ロンビエンに本格的なインターナショナルスクールができたことから、大勢の富裕層の子弟達が転校したというながれです。
しかし設立当時と比べて今は大分様子が変わってきています。
世界15カ国からケンブリッジ、オックスフォードの秀才を生み出してきた英国流教育を求めて、BISの扉を開く御家族連れが今急増しています。
母国語が英語圏ではない生徒数の多い少ないに関わらず、英語の覚束ない生徒への英語教育を、英国人ネイティブの優秀な先生から全員の生徒が直接受けることができるインターナショナルスクールなんです。
「ハノイにいる間に、出来るだけ子供に正しい英語教育を」
そう考えるご両親の想いに100%答えることのできる学校だと思います。
小さなお子様が毎日通う学校です。
まず何をさておいても、
- 安全であること
- 静かであること
- 空気が綺麗で子供の健康が保証されること
この条件が完全に満たされている学校に我が子を通わせたいものです。
PM2.5も中国からの影響とは別に、市内を走るバイクの排気ガスもまたその発生源であると指摘されています。
「せめて子供の学ぶ学校くらい、徹底的に環境の良さ・安全にこだわった立地で有って欲しい」
そう思うのが親心かと思います。
ビングループが街開きをした高級戸建てニュータウン「Vincom Village(Vinhomes Riverside)」の広大な敷地の中に、ひっそりと収まる「British International School Hanoi(ブリティッシュインターナショナルハノイ)」。
学校があるエリアへ一歩踏み込む際も、警備員の厳しいセキュリティで出迎えられます。
綺麗な環境、広いグラウンド、退屈させないノウハウ豊富な先生達
子供たちが学校に行きたがるのもうなずます。
では、今回お話しさせていただく「British International School Hanoi(ブリティッシュインターナショナルスクールハノイ)」の場所を次のGoogle Mapでご確認ください。
道路を挟んで、「小学校・中学校・高校の校舎」と2歳から7歳までの生徒が利用する「Early Years Center」の2つに校舎が分かれています。
では、以下に「British International School Hanoi(ブリティッシュインターナショナルスクールハノイ)」の学校の概容をお知らせします。
- 【学校名】British International School Hanoi(ブリティッシュインターナショナルスクールハノイ)
- 【住所】Hoa Lan Road, Vinhomes Riverside, Long Bien Dist, Hanoi
- 【連絡先】※ホームページにも記載してあります。
Tel: (+84 4)3946 0435
Fax: (+84 4)3946 0438
※窓口担当者:高橋さん(電話で高橋さんを読んでください) - 【メール問い合わせ先】bishanoi@bishanoi.com
- 【設立】2012年8月
・私立/共学/通学制(2歳~18歳)
・幼稚園・小学校・中学校・高等学校 - 【入学のタイミング】随時受け付けています。
※特に入学時期の決まりはありません - 【授業言語】英語
- 【EAL(英語教育)の授業】全ての生徒に対しネイティブの英国人教師が指導に当たってもらえます。
- 【IB(国際バカロレア)認定】国際バカロレア認定候補校(手続き進行中です)
- 【学費】この稿の後ほどまとめてお伝えします。
※学費には、「制服一式」、「給食代」、「国内の遠足代」、「教科書代」が含まれています。 - 【スクールバスの有無】有り(利用希望される場合年額27.000.000VND;約150,000円)
- 【食堂の有無と利用料金】有り(給食代は授業料に含まれているので別途頂くことはありません)
- 【クラス編成と教育プログラム】
・Foundation Stage1〜3(2歳から4歳):Early Years Foundation Stage England Programme
・Year1からYear6(5歳から10歳):IPC(International Primary Curriculum)
・Year7からYear9(11歳から13歳):National Curriculum for England
・Year10・Year11(14歳、15歳):IGCSE(International General Certificate of Secondary Education)
・Year12・Year13(16歳、17歳):A Level(up to 2016)
※世界基準の教育プログラムを受けることができます。
※Year1は6歳の小学1年からではなく、1年早くスタートさせるのが英国流です - 【在籍生徒数(2015年12月時点)】世界15カ国の生徒が在籍しています。
※人数は公表していないようですが、かなりの数です。直接高橋さんに連絡してお聞き下さい。
※直近の1年間で一気に150人生徒数が伸びています - 【在籍日本人生徒数(2015年12月時点)】数名
※日本人の生徒数はまだ多くはありませんので、英語のみの環境にどっぷりと漬かることができます。 - 【課外活動】いろんな活動があります。
・サッカー、・バスケットボール、・バレーボール、水泳、体操、ラグビー、ホッケー、バドミントン、フェンシング、ゴルフ、空手
・ブラスバンド、合唱、コンサートバンド、スクールロックバンド、写真活動、技術発表、ドラマ、Ballet Hip Hop
では、皆様がインターナショナルスクールをご検討される際、良くいただくご質問を以下にまとめて見ました。
一つずつ回答させていただきます。
- 入学の為の手続き、及び英語テストの難易度について
- 学費について
- 学年別のカリキュラムについて
- 親が参加するイベントについて(PTA活動)
- 給食について
- 宗教の時間について
では順にご説明致します。
まずアプリケーションフォーム(入学願書)はBISのホームページからダウンロードできます。
Download the BIS Hanoi Application Form
また細かい情報は、BISのホームページ「Admission Policy」にあります。
次の書類(お金)を準備していただく必要があります。
- 入学願書(上記のフォーム)への記入
- 現時点で通っている学校の成績表(英訳していただく必要があります)
- パスポート写真2枚+パスポートコピー
- いつも良く行かれる近くの病院から先生のサイン入り健康診断書(入学願書の最後のページにフォームがあります)
- 申込みに必要な料金、3.300.000VND(約18,000円)
お金はどういうタイミングで払うのか、ちょっと分かりませんが、おそらく振込かと思います。
次に、英語のテストおよび知能テストを受けてもらいます。
基本はBISに来てもらい、面接がてら試験を受けてもらうのが一番確実かと思います。
英語のテストは厳然とした点数を付け、ある一定の点数以上が合格、というようなものではなく、
- しゃべれなくても英語で聞かれた質問に答えられるか
- 英語で文章を書くことができないけど話せるか
こういう生徒さん一人一人の個性を見極めた試験を実施するようです。
もしどうしても海を渡れない事情がある場合は、通常の書類以外に、
- 英検などの英語力を証明する書類
- 学校からのレポート、紹介状
など、追加書類を提出していただく必要がでてきます。
そして全ての手続きを完了して、合格通知を待ちます。
合格通知が届いた後は、
- 必要書類にご両親のサイン
- 登録料のお支払 65,500,000VND(約364,000円)/一人
※Foundation Stage1〜3(2歳から4歳)のお子様は21,850,000VND(約121,400円)/一人
これで入学手続きが完了になります。
「登録料って高くない?」
そう感じる方もおられるかもしれませんが、他のインターナショナルスクールと比べるとそうでもないんです。
詳しくは次の「学費について」でご説明します。
まず、入学時にいくら必要で、学年に応じてどれくらいの学費なのか、ご説明致します。
BISの年次学習カリキュラム一覧をまず表でご提示しておきます。
当たり前ですが、学年が上がると授業料も上がっていきます。
Year1が5歳となりますので、ご注意ください。
まず、申込みから入学までにかかる費用です。
- Application Fee(申込み料):3,300,000VND(約18,000円)/一人
※申込み時にお支払いただくものです。 - Registration Fee(入学登録料):65,500,000VND(約364,000円)
※2歳から4歳のお子様の場合、21,850,000VND(約121,400円)
※4歳児が5歳に上がるとき、差額のお支払をしていただきます。 - Security Deposit(入学保証金):21,850,000VND(約121,000円)
※90日前に退学の旨書面で伝えれば、戻ってきます。
さて、ここから毎年かかる授業料です。
次の表をご参考下さい。
分かり易く円で計算してみました。
(レートは、1円=185VNDで計算しています)
簡単にUNISと比較してみると、申込み時にかかる費用やデポジットなどはほぼ同じ。
しかし、UNISの場合、毎年掛かる経費として、毎年の授業料以外に「Annual Capital Fee」という費用を支払わなければなりません。
その額は、
- Kindergarten 1(幼稚園年少組:4歳):1.000ドル/一人
- Kindergarten 2(幼稚園年長組:5歳)からGrade12(高校3年生:17歳):2.000ドル/一人
です。
これはUNISで学ぶ間ずっと掛かってくる費用です。
BISにはこのような「授業料以外の毎年の固定支払」はありません。
がしかし逆に入学登録料がUNISに比べて高い設定になっています。
4歳児までの登録料は、大体900ドルですので、UNISと同じくらいです。
5歳児以上の入学の場合、約2,900ドル必要となりますので、プラス2,000ドルUNISより高い計算になります。
初回2,000ドル、UNISに比べて高い初期費用ですが、UNISのような「Annual Capital Fee;毎年2,000ドル」という支払が無いので結局トータルすればほとんど変わらない計算です。
2年目以降、長い期間で考えると、明らかにBISの方がリーズナブルだと言えます。
では入学までの支払経費をUNISと比べた比較表を作ってみました。
入学時から支払う必要のある、スクールバス代、給食代なども計算にいれて比較してみました。
UNISの給食は週単位で食券を買うシステムのようです。
1ヶ月分(20日)まとめて食券を買った場合の金額が75ドルくらいだという計算です。
お確かめください。
ほとんど変わりませんね。
ただ、繰り返しますがUNISは翌年以降ずっと2,000ドルの「Annual Capital Fee」が掛かり続けます。
また、毎年の授業料額もUNISに比べて若干BISの方が低く抑えられているように思います。
更に細かく言いますと、
- 制服一式
- 給食
- 国内の遠足
- 教科書代
これら全てはBISの場合授業料に含まれています。
いかがでしょうか。
ただ付け加えておきますが、授業料についてはやはり大事なところです。
期の途中での編入の場合はどういう計算になるのかなど、細部は日本人担当の高橋さんにご確認しクリアにしてください。
2歳児から小学校までのクラスについては、歌いながら、遊びながら、生きていく為の基本を学べます。
その後、小学校に上がってから、どのような授業を受けることができるかです。
まず、担任の先生から英語、数学、理科を教わります。
それ以外にも、国際プライマリーカリキュラムに沿って、
- イギリスの歴史(もちろん諸外国の歴史も含まれます)
- 地理
- デザイニングテクノロジー(図工)
- 美術
の授業が入ります。
またその他の教科として、
- 体育
- ICT(パソコンを使った情報技術教育)
- 音楽
- ベトナムの文化
など、恵まれた教材に囲まれて、実績のある英国の先生の授業を受けることができます。
具体的な授業内容について、BISのホームページにアップされていますのでご参考下さい。
各年代別カリキュラムの詳細
- Early Years Foundation Stage(2歳から4歳児)のカリキュラム
- Primary「Year1からYear6(5歳から10歳)」のカリキュラム
- Secondary「Year7からYear13(11歳から16歳)」のカリキュラム
PTA活動などは、今現在特にありません。
学校を通して諸外国のお母さん達と交流を持つことはできますね。
繰り返し申し上げますが、給食代は先にご紹介した「授業料」の中に既に含まれています。
UNISのように大きな食堂を時間制で各学年が入れ替わり利用するという食事の時間割りではなく、それぞれの学年ごとの食堂がちゃんと用意されているんです。
広い敷地内にゆったりと建てられた学校校舎です。
食事の為の環境が充実していることは、良いインターナショナルスクールの必須条件だと思います。
学校で出される給食メニューは、1月分の予定をそれぞれの学年ごとにホームページで公開されています。
BISのホームページに掲載されている「Lunch Menus」
もちろんお子様によっては偏食気味の子もいますね。
学校ではアレルギー対策ももちろん行っています。
事前にアレルギーの内容をご連絡もらえると、その生徒さん用に違うメニューを用意してくれます。
宗教の時間はありません。
さて、一通りのQ&Aをさせていただきました。
これから先は、私が高橋さんからお聞きしたいろんなBISについての情報をご紹介致します。
今回ご紹介させていただく「British International School Hanoi」の保護者の目から見たメリットについてです。
ここからの情報はおそらくパンフレットからではなかなか伝わらない「コアなBIS情報」となります。
ご紹介するポイントは次の内容です。
- 芸術に力を入れるBISの教育方針について
- 生徒のための「自習室」という発想について
- 図書館、体育館の充実度について
- 大学の進路相談について
- Early Years Center(2歳から7歳のクラス)について
では順にお答え致します。
美術、音楽の時間って、どちらかと言うと私達が小さい時分、流していた記憶があります。
渋々絵を描いていたような気がします。
こんな私がBISの校舎を高橋さんに紹介されながら歩いていた時、仰天してしまったのが、生徒さん達が描いた「作品」でした。
思わず立ち止まって凝視してしまいました。
一人の作品もあれば、大勢で寄ってたかって描いた壁画もあります。
これはまだ一部で、白い廊下の壁面の至る所に「生徒の自信作」がしっかりと自己主張しているんです。
「これを描いた生徒も凄いけど、描かせた先生も凄いな」
暫く開いた口がふさがりませんでした。
美術だけではありません、音楽もまた凄く力を入れておられます。
音楽室に一歩足を入れた途端、その設備の充実度にまず驚かされます。
なんと音楽室内に、スタジオがあるんです。
思い存分楽器を練習する事ができる
なんと羨ましいことだろう。
ハノイのアパートではまずクレームになりますね。
また、BISには全校生徒が集まってそれぞれの成果を発表する大講堂があります。
ここでの発表を生徒も先生も楽しみにしている様子が、講堂横に貼ってある写真を見ると好く分かります。
具体的な発表風景などは、BISの公式ホームページにもアップロードされています。
次のページを参照ください。
BIS Hanoi End of Year 2014-2015 & RECENT UPLOADS
ただ、文部省のカリキュラムを消化するだけの日本の美術音楽の授業とは雲泥の差を感じてしまいます。
ここまで生徒を本気にさせる「何か」がBISにはあるんだと思います。
先生には「職員室」があるんだったら、生徒にも専用の部屋があっても良いはず。
こんな発想なのでしょうか、日本ではまず生まれてこない「生徒が管理する生徒のための自習室」というものがあるんです。
正式名称は「Student Recreation Room」。
各学年ごとに、もちろん小学生にも準備されています。
複数年度の生徒に1部屋ですので、数年上の先輩との会話や、生徒同士のコミュニケーションを育むスペースとなります。
ルールは厳格で、約束の時間に遅れてはダメだと、生徒自らが掲示版を通じて告知をしているのが、とても印象的でした。
「自治」の概念を生徒同士で育む
そんな狙いがあるのかどうか分かりませんが、学生にあてがわれる「大人のスペース」です。
写真を見てください。
恵まれた環境であることが痛いほど伝わってきます。
まずは図書館から。
日本語の本は1冊もありません。
全て英語の書籍です。
入り口入って左右にそれぞれ「高校生スペース」と「小中学生スペース」に分かれています。
入り口に立っても、物音一つ聞こえてきません。
扉を押して一歩中に入ると、自習している生徒達から伝わってくる静黙の雰囲気。
小学生でも静かに自習をしているんです。
思わず呼吸を止めてしまいました。
真剣に勉強をしている様子が伝わってくるんです。
次に体育館です。
全く何の文句もない近代的な体育館です。
体育館も充分な広さで、室内プールも本格的です。
たくさんのクラブ活動(先の概容でご説明しました)がBISにはあります。
その全ての生徒の取り組みを、盤石に支えてくれる設備が行き届いています。
幼稚園、小学校のお子様をお持ちの方はあまり関係の無い項目かもしれません。
が、今BISが最も力を入れようとしている部門かもしれません。
もうすぐBISから世界の有名大学へ羽ばたこうとする生徒さんが生まれるかと思います。
設立が2012年ですので、卒業生の実績がまだありません。
しかし、イギリスからこれだけの実力を持った教師が多数来越し、今まで培ってきたノウハウで教育熱心な親を持つ子供たちに教育を付けている訳です。
結果は自ずと生まれてくると思います。
「World University Rankings」なるものがあり、その順位を見ると、
- Massachusetts Institute of Technology(MIT):アメリカ
- University of Cambridge:イギリス
- Imperial College London:イギリス
- Harvard University:アメリカ
- University of Oxford:イギリス
- University College London:イギリス
世界中にエリートを生み出すTOPの大学。
ノーベル賞受賞者90人は歴代3位のUniversity of Cambridge(ケンブリッジ大学)をはじめ、イギリスの大学がTOPランキングを固めています。
ちなみに日本No1の東京大学は31位です。
「英国流教育メソッド」は、長い間「世界の英知」を生み出し続けて来た「実績」が物語る確立された教育スタイルです。
この「英国流教育メソッド」を体いっぱい吸い込んだ英国人の秀逸な教師陣が、皆様のお子さんの真横に座り、高い技術力を駆使して指導に当たってくれます。
では、ここまでは主に小学校、中学校、高校生の過ごす校舎をご紹介してきました。
最後の2歳児から7歳児の「Early Years Center」をご紹介する前に、今までの内容をまとめた動画がありますのでアップ致します。
校舎の中を許可を得て撮らせていただきました。
なお、「Early Years Center」の校舎内の動画も巻末に付けております。
ご確認ください。
では、最後に2歳児から7歳児までの児童を受け持つ校舎へ目を移すことにします。
高橋さんのお子様も、実はこちらの校舎で学ばれています。
小さい子供であるが故に、学校での出来事が正確に掴めない場合もありますね。
そんな場合、親として2通りの手段を利用して日々の様子を把握することができるようです。
- 先生が書く両親向けのブログがある
- 先生と子供たちとの密度の濃いやりとりがとても分かり易い交換日記がある
高橋さんはまず幼稚園児の息子さんが持って帰ってくる「交換日記」を見て、そのきめ細かさにびっくりしたそうです。
半年も経たないうちに1冊が終わってしまうほどの濃い内容のやりとりだとか。
実は高橋さん。
ハノイに来られるまでは、ご主人様の生まれ故郷イギリスに居たそうです。
その時イギリスのKinderGardenで味わった辛い体験を語ってくださいました。
それは幼稚園に通う息子さんが、あまりに血気盛ん過ぎて、お友達の親からクレームを受けたとのこと。
息子さんはまだ小さいので悪気など無いことは分かるのですが、対応してくれるはずの学校の先生も高橋さんが考えるほど力を貸してくれなかったとのこと。
ずっと悩んでいたときに、たまたまハノイ行きの話が持ち上がり、こちらへ家族そろって引っ越して来られました。
そしてBISへ迷わずご入学されたんです。
入学をして早速高橋さんは、イギリスの学校での出来事をBISの担任の先生に伝えたそうです。
その時先生が言われた言葉に、高橋さんはびっくりされます。
「じゃあ、わかりました。彼がここで早く、みんなと楽しく生活できるようにチャートをつくって実行しましょう」
どんな内容なのか、詳しくは分かりません。
高橋さんからお聞きした内容は次のようなやり方でした。
数項目の目標を決めて、図表化する。
それを段階的に達成をさせ繰り返していく。
一つ達成するたびに、
「よし、今日は君の好きなことやってもいいよ」
と自由に何でもやらせたそうです。
ピアノを叩いたり、ねんどで遊んだり。
そりゃ幼稚園の子供なら楽しいでしょう、他の子と違うことをして遊べる訳ですから。
こうやって、少しずつ目標に近づけていき、最後は高橋さんが「あれは何だったんだろう」と拍子抜けするくらい楽しい学校生活を過ごすことができていると言うんです。
同じイギリスの学校ですが、歴然とした「教師の実力の差」を高橋さんは感じられたことと思います。
私は今回、久しぶりにインターナショナルスクールの取材をさせていただきました。
今年50歳を迎える私が遠い遥か昔の学校生活を思い出すにつれ、
「こんな教育をもし自分が受けていたら、どうなっていただろう」
羨ましいと思うと同時に、
「自分の子供たちにも経験させてやりたかった」
特に今回はそう思いました。
教育を語るとき、私は教師の「精神論」も勿論大事だと思いますが、同じように「技術論」も大事だと考えています。
幼稚園児をチャートを使って楽しく、そして規律正しく生活出来るように持って行く手法など、熱意を基本とした技術が無いとまず無理だと思うんです。
高橋さんが、たまたま入学した幼稚園クラスの担任の先生が、既にそういう力をもっているという事。
「英国流教育メソッド」を体得した経験豊富な講師陣が、British International Schoolの屋台骨を支えている、そんな感想を持ちました。
小さい幼稚園の時から、丁寧に字を書く習慣を身につける。
これは徹底して繰り返すそうです。
それにしても、幼稚園児の字とは思えない綺麗さです。
では、今度は2歳から7歳児が学ぶ「Early Years Center」の校舎の様子をビデオ動画でご紹介致します。
私はビデオを撮りながら、しきりと幼稚園のことを「エレメンタリー」を連呼しておりますが、エレメンタリーは小学校ですので間違っています。
申し訳ありません。
私こそ、BISのEALクラスで小学生と一緒に英語の補講を受けた方が良さそうです。
この1つの稿で、イギリスの文化に根ざした素晴らしい教育を提供してくれる「British International School」の良さを、分かり易く皆様にお伝えするには無理があるかも知れません。
限られた紙面と拙い説明で、どこまで高橋さんやAdmissions ManagerのDessyさんの想いを代弁できたか分かりません。
しかし、今回は何度となく校舎を案内していただき、先生や生徒さんと同じ空気を吸わせていただいて体に感じた気持ちを、そのまま書かせていただきました。
何度もしつこくお聞きした私の質問メールに、丁寧な長文で親目線のご意見をいただいた高橋さん、本当に有り難うございます。
「本当に良いものは誰に取っても良い」
そう心から感じたことしか私はこのブログで書かないという信念で運営しています。
今回、私は取材を通して、
「真剣に自分の子供に通わせたかった」
と心を揺さぶられました。
本当に素晴らしい学校だと思います。
イギリスから遠路はるばるベトナムハノイに赴任された先生方、管理部門のスタッフの皆さん、そしてBISに通う子を持つご両親全ての方々の想いが、子供たち全員の心に届きますように。
以上、ベトナムハノイで唯一の「British international School(ブリティッシュインターナショナルスクール)」がハノイのイオンモール近くの高級分譲地「Vincom Village(Vinhomes Riverside)」内に開校しているお話しでした。
◆少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。
↓ 1クリックよろしくです!
にほんブログ村
はじめまして安田です。
主人の仕事の関係でベトナムについていこうか迷っているのですが、
私は英語が全く話せません。3歳になる子供がいるのですが、
ブリティッシュインターナショナルやUNISは日本人のスタッフの方はいらっしゃいますか?
母親が全く英語を話せないとインターナショナルはきびしいでしょうか?
安田様
お問い合わせありがとうございます。
もちろんブリティッシュインターナショナルスクールも国連学校のUNISも、またアメリカンスクールのコンコルディアも日本人窓口はおられます。
気軽にお問い合わせしていただければと思います。
3歳のお子様ですね。
英語は話せなくても、遊びながら楽しく英語学習ができると思いますよ。
小学校ともなると、親の英語力をしっかりチェックはされます。
自宅学習が叶うかどうかを見るわけです。
一度、日本人窓口にご連絡して聞いてみてはいかがでしょうか。
後ほど、安田さまのメールアドレスに、担当者のご連絡先をお送りします。
頑張ってください。
ハノイリビング
田口