ハノイリビングの田口です。
イーグルスの大ヒットナンバー『ホテルカリフォルニア』をご存じでしょうか。
この意味深な歌詞の中に、
「一度チェックインしたら二度とチェックアウトしたくなくなる魔性のホテル」
とホテルを例える箇所があります。
このホテルカリフォルニアのモチーフになったのが実は「JW MARRIOTT HOTEL(マリオットホテル)」なんだそうです。
1970年代に流行った『ホテルカリフォルニア』の着想を産んだ「JW MARRIOTT HOTEL(マリオットホテル)」。
その豪奢で盤石な格上サービス、5つ星レベルを長年維持してきた「JW MARRIOTT HOTEL」がハノイに登場したのが2013年。
今やハノイのどのホテルよりフル稼働の人気ホテルとして、その名を轟かせています。
その「JW MARRIOTT HOTEL(マリオットホテル)」のすぐ横に2015年11月13日、何とカジノが誕生しました。
「ええ、カジノ?韓国系?、シンガポール系??」
いえ、それがなんと日系なんです。
日系のカジノ・・・東南アジア全土で見ても、日系カジノなんて聞いたことがありません。
どこかの国のカジノで、用心棒として日本人プロレスラーが雇われていた話は聞いたことありますが。
「日系企業?どこの会社よ??」
日本で遊興施設の運営ではおそらくNo1の超優良企業です。
と言いましても、ハノイにいるほとんどの方はご存じだと思いますが。
しかし私は思うのですが、日本のその企業が云々と言うより、この社会主義の国ベトナムで、外資にカジノ運営の許可が降りたということが凄い。
その許認可を取る為に、動き回り走り回った人達が凄いと思うんです。
日本の会社は、お金を出すだけですからね。
その日系カジノの名称は、「CharlieONE Club(チャーリーワンクラブ)」。
簡単に日系カジノの概容をお知らせしておきます。
- 【カジノの店名】「Charlieone Club(チャーリーワンクラブ)」
- 【住所】No8, Do Duc Duc Road, Me Tri, South Tu Liem, Hanoi
- 【連絡先】04 3200 2893
- 【日本人担当】管野(かんの)さんから新たにアワジさんに変わっています
- 【営業時間】24時間営業(眠れません、カジノですから)
- 【公式facebookページ】https://www.facebook.com/CharlieOne-Club-718188614976688/
- 【楽しめる台の種類】
・スロット
・バカラ
・ブラックジャック
・ルーレット
JW MARRIOTT HOTEL(マリオットホテル)へ行けば分かります。
タクシーで正面玄関までくると、降りて周りをぐるりと見渡せば視界に入ってきます。
すぐ横にありますから。
大丈夫です。
勇気を出して向かってください。
念の為「Charlieone Club(チャーリーワンクラブ)」の位置をGoogle Mapで記しておきます。
店の前にボーイさんが一人立っています。
近づけば丁寧に開けてくれます。
私は、以前カジノのマネージャー管野さんからアパートの引っ越しの件でお問合せをいただいた関係でお知り合いになりました。
その後、日本食レストラン「じぇじぇもん」で意気投合し、ご紹介したじぇじぇもんのデリバリー弁当にどっぷりとハマっていただき、また日本から私の社長が「家酒に」と持ってきてくれた高級芋焼酎「大魔王」とバランタイン21年モノをいっしょに爆飲し、へべれけになった関係で、新規Openすると噂のあったカジノの「Voucher(バウチャー)」をいただくことが出来ました。
「是非、遊びに来てください」
見ると100ドル分のVoucherです。
大変な販促活動を、酔っ払いながらもきっちり勧めてくれる管野さん。
赤ら顔でもその目は鋭く光っていました。
それにしても繰り返しになりますが、日系のカジノなどよくも許認可が取れたものです。
今、北のハノイにあるカジノと言えば、
- FORTUNA HOTEL HANOI(フォーチュナ ホテル ハノイ)「Millionaire’s Club」
- Hanoi Hotel(ハノイホテル)「Winner’s Club」
- Meria Hanoi(メリアハノイ)「Stardust E-Gaming Club」
- Hotel Pullman Hanoi(プルマンハノイホテル)
- Moevenpick Hotel Hanoi(モーヴェンピックホテルハノイ)「Win’s Club」
- Hanoi Club Hotel(ハノイクラブホテル)
- Baoson International Hotel(バオソン インターナショナル ホテル)
この7箇所です。
どこも日本資本など入っておりません。
それぞれどこのカジノが「気前よく」出しているのか、カジノには通わない私にはさっぱり分からないのですが・・・
風の噂で、比較的「Hanoi Hotel(ハノイホテル)」が出していて、連日満員御礼だと聞いたことがあります。
そんな中、満を持して日本の超健全黒字企業に、その超健全が故にベトナム政府より特例の許認可が降り、晴れてGrand Openの運びとなりました。
ハノイのカジノ業界に、日系が風穴を開けたことになります。
途中のご苦労を思うと、頭が下がる思いです。
さて、日曜日の夜、管野さんにいただいたVoucherを握りしめ、日系カジノ「CharlieONE Club」へ向いました。
折角の管野さんのご厚意です。
どんな雰囲気か、話のネタにもなるので行ってみました。 まず店内を入ると、綺麗なベトナム人女性がニッコリ笑って出迎えてくれました。
まず提示しなければならないのは、パスポートです。
ベトナムにあるカジノは外国人しか立ち入ることが出来ません。
ベトナム人はカジノ禁止なんです。
自分自身がベトナム人ではない外国人であることを証明する為にパスポートの提示が義務付けられています。
それだけです。
あと会員費だとか入会金だとか入場料だとか、そんなものは一切不要です。
そりゃそうです。
お金を払って遊びに来るところです。
これからお金をつぎ込もうとしているお客様に、入場料を請求するカジノなど有るはずがありません。
私はこんな常識すら知りませんでした。
知り合いのカジノ好きからこのあたりの詳細をレクチャーしてもらっていたので、心の準備だけは出来ていました。
パスポートの次に渡したのは、管野さんからいただいたVoucherチケットです。
すると、事務所からすぐに管野さんが出て来てくれました。
このメガネの男性が管野さんです。
管野さんのfacebookから男前な写真を拝借致しました。
有り難うございます。
Grand Open時は足の踏み場も無いほどの盛況だったようです。
さすがに13日の金曜日の初日は敬遠させていただき、私が行ったのは2日後の日曜日でした。
私が店内に入った時はこれから混み合う前の、まだなんとか余裕のある空き具合だったのですが、管野さんと話をし始めると同時に、うっすらと混み合ってきました。
「管野さん、俺よくわからんから台選らんで」
私は今まで自分自身に「博才」というものを感じたことがありません。
何故だか分かりませんが、昔からそう信じてきました。
頭を使うゲームで、大きく勝った試しがありません。
パチンコ、麻雀、競馬・・・「打ったりはったり」したことがありません。
「面白くねえヤツだな」
遊び好きな方々からすると、面白く無い男だと思います。
「やっても負ける」と頭からそう思い込んでいるので、どうしても前向きになれないんですね。
ですので、いただいた100ドル分のVoucherは、管野さんのお気持ちなので、
「使い切って帰らせていただこう」
儲けると言うよりも、この日系カジノの様子を体験して、皆さんに伝えることが目的で来たようなものですから、そう割り切っていました。
管野さんに導かれて座った席は、数字や絵札を揃えて点数を稼ぐスロットでした。
というよりも、台がその辺りしか空いておらず、仕方なく選んだ感じでした。
あっというまに結構なお客様数になってきたようです。
一通りルールの説明を聞き、早速スタートボタンを叩き始めます。
気がつくともう凄い入場者数です。
私の周りの台で、どやどやと韓国人らしき人達が打ち始めています。
場所柄ここはハノイ西部のMy Dinh地区ですので、かなりリッチな韓国人がたくさん遊びに来ているようです。
ハノイホテルでよく見かける、スロットの台をバンバン叩いているような、そんな輩は一人もいません。
さすがの管野さん、忙しくなってきたのか、
「田口さん、この数字が20ポイントを超えると換金することができます。その時はスタッフを捕まえて指示してください、幸運を祈ります」
と言い残して、足早に台を離れて行かれました。
・
・
・
止まりません。
止まらないんです。
というか、勝手に自動運転でボタンを押さなくてもスロットの目が次から次へとシャッフルされ、絵札が揃って金貨が画面中央に舞い散る絵が繰り返されています。
ボタンを叩かなくても絵札が次々と変わっていくんです。
「これはフィーバーというヤツか?」
今時フィーバーなどという人はいないと思いますが、あれよあれよという間に管野さんが言っていた20ポイントを軽く超えてしまいました。
坊さんが木魚を叩くように、ぽんぽんとボタンを叩いていただけです。
「どうしよう、換金できる数字になったけどな」
お腹も空いていたので、一旦中断してバーラウンジで腹ごしらえをしようと、女性スタッフにストップと言って席を立ちました。
広くて綺麗な店内です。
台が並んでいるエリアから少し奥に入ったあたりにバーラウンジがあります。
カウンターとBOX席が2つほど。
座ってビールを注文して飲んでいると、管野さんが現れました。
「田口さん、凄いじゃないですか。もう20ポイント超えたんですか?」
はい、坊さんの木魚のように叩いただけです。
「じゃあ一旦換金しちゃいましょう」
そう言って女性に何やら耳打ちされ、側に居た女性がその場から立ち去りました。
「お腹が減りましたでしょ。ここの料理は高級ホテルクオリティです。
まあお任せ下さい。味には自信があります。
折角ですからステーキでも注文して下さい」
景気よく管野さんがメニューからカウンター越しにオーダーを通してくれました。
おちょけて頼んだドリンクが、
パクチー入りジントニック
なかなかな、味わい深い、濃くてあっさりした味です。
これぞ「高級ホテルクオリティ」です。
カウンターのスタッフから何やら私達に問いかけてきます。
電話の受話器を手に、聞いてきた質問が、
「ステーキの肉の焼き方をどうしますか」
そうか、ホテルクオリティなので当然のチェックが入ります。
・・・お見逸れしました。
とっさに「ミディアム」という言葉しか思い浮かばず、回答した後、出てきたステーキがこれです。
フォーの炒め物も同時に出て来ました。
味が染みこんでいて、思わずお皿を持って口にかっこんでしまいました。
なんと軟らかいステーキか。
思わず肉片を凝視してしまいました。
かなりのクオリティです。
プレイに熱中し、食事どころではない方も多いと思いますが、少し食事を楽しむ余裕も持って頂きたい。
そう思わせてくれるレベルの味でした。
お手洗いが綺麗なのは日系ではもう当たり前ですね。
それにしても、完璧な清掃具合でした。
トイレから戻ってくると、女性がニコニコ笑って手招きをしています。
横から管野さんが、
「どうぞ、収めて下さい」
見ると150ドルと20,000VND紙幣が。
100ドル分を入れて、約40分ほど坊さんの木魚叩きをやった結果、150ドルです。
カジノ歴の長い方からすると、ハナクソみたいなものですが・・・
しかし私にとって、生まれて初めて賭け事で現金が増える経験をさせていただいたことになります。
まあ、管野さんに勝たせてもらったのかな、そう話すと、
「何をおっしゃる、私は何の操作もしておりませんよ」
「はい、ニッコリ笑って」の管野さんの振りに、本当に笑ってしまいました。
お恥ずかしい写真で恐縮ですが、楽しい時間を過ごすことができました。
結局私は今日「CharlieONE Club」に来て1銭もお金を払っていません。
「100ドルVoucher」を持ってきただけです。
もちろん、食事も飲み物も全てフリー、お店のタバコも吸い放題です。
カジノで負けても、美味しい食事を食べ、好きなお酒を思い存分飲むことはできます。
少し話は変わりますが・・
昔、大学生だったとき、4年間の学費や寮の家賃、毎日の生活費全てをパチンコで稼いでいる友人がいました。
ほぼ毎日、パチンコを打つ友人に、勝つ秘訣を聞いたところ、
「パチンコ店の新装Open時には徹夜で並ぶのは当たり前、それ以外は出るタイミングが店によって異なるから、その時間帯を外さないようにしているだけ」
必勝法は「出るタイミングを外さない」と聞いて、その気になれば俺にもできるのかなと一瞬思ったことがあります。
しかし、自分の時間をパチンコにほぼ全てつぎ込む気にはなりませんでした。
もちろん今は全て電子化されています。
昔のパチプロのやり方が通用するのかどうか、何とも私にはわかりません。
でも出さない店には、お客様は集まりません。
これはハッキリしていることです。
店側が出そうとするタイミングを如何に外さず狙えるか
ずぶの素人が偉そうに講釈を垂れるのも笑止ですが、自分の決めた限度額の範囲でそのタイミングを狙うのがカジノの醍醐味なのかなと、いただいた150ドルの紙幣をぼんやり眺めながら思った次第です。
管野さん、つかの間のカジノ体験をサポートしていただき、有り難うございます。
楽しかったです。
これからは私のような新参者さんに、優しく手ほどきをしてあげてください。
よろしくお願いします。
・・・しかしそうは言っても・・・
この150ドルでもう一度「坊さん木魚」を・・・
どうだ?
まあ、落ち着け。
好きな時に切り上げれば良い、決めるのは俺自身だ・・・
『ホテルカリフォルニア』の最後のフレーズ。
I had to find the passage back to the place I was before,
“Relax,” said the night man, “We are programmed to receive,
You can check out anytime you like… but you can never leave
最後に私が覚えていること
その時私は出口に通じるドアに向かって走っていた
ホテルに入ってきた入り口への通路を見つけなければ・・・
「落ち着いて」
と夜警のボーイは言った
私たちはいつでもあなたをお助けします
あなたは、好きな時にチェックアウトできます
しかし・・・果たしてあなたはここを離れることができるでしょうか・・・
今回の投稿記事で私は分かり易く「カジノ」と表現しましたが、ベトナムの法律では「e-game施設」という扱いになるようです。
ご参考まで。
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