ハノイリビングの田口です。
ベトナム料理で一番日本人に有名な定番料理と言えば、「Pho(フォー)」ですかね。
腰の無い米麵が日本人が好きなうどんやそばの出汁ではない、東南アジアらしい味付けの出汁の中に収まって出て来ます。
美味しいですね。
私は当たり前ですがハノイに赴任して初めて知った料理でした。
先日ベトナムに来たばかりの方に、
「私、日本で食べていたPho(フォー)がベトナム料理だって・・・知らなかった」
と言われて、腰を抜かしそうになったことがあります。
日本では私が思っている以上にベトナムが注目されているようで、巷には「ベトナム料理店」も結構増えていると聞いています。
「知らなかった」と言うことは、その方は普通の日本の定食屋さんでPho(フォー)を食べたていたということでしょうか。
よく分からない現象です。
さて、お陰様でベトナムハノイに赴任をさせていただいていることから、本場の美味しいベトナム料理を「いつでも好きな時に」しかも「思いのほか安く」そして「浴びるほど」食べることができる境遇にいます。
本当に役得です。
そのほか、ハノイリビングのスタッフは全員「食通」です。
「ベトナムの売り」と言えば、なんと言っても「ベトナム料理」でしょう。
ベトナムハノイ広しといえども、美味しいお店を見つける嗅覚は相当鋭い当社の女性人です。
「グルメの街ハノイ」
スタッフに教えてもらい、美味しい料理に触れるまでは、ハノイをそんな風に意識したことなど一度もありませんでした。
「ひょっとしたら、ベトナムのハノイって・・・メシ美味いんとちがうか」
ちょっと旅行パンフレットでも見れば分かりそうなものを、グルメの街のど真ん中に住んでいて全くそうとは思っていないボケボケ期間は、赴任から1年くらい続いてました。
薄々気が付き始めた頃に日本に戻り、日本の旅番組でベトナム料理を何度も取り上げている様子を見て、初めて「味の宝庫ハノイ」の実態に気がつく事ができました。
大きな声でお客様に話さずにいて良かったと、思わず胸を撫で下ろしている次第です。
さて、今日は私が今までいろんなベトナム人の方から聞いて、実際食べて、感動した美味しいBun Cha(ブンチャー)のお店を2店舗ご紹介します。
この2店舗に共通していることは、
「20年来ずっと営業し続け、地元の人々から絶大なる愛着を獲得しているお店」
だということです。
20年間通い続けているお店って、皆さんお持ちですか?
この世知辛い世の中で、日本で20年以上も営業し続けている飲食店というのも、そうそう聞かないですね。
もちろんここベトナムハノイも同じですが、親の代から脈々と味を引き継いで来たお店がハノイにあるんです。
私が、あるベトナム人の方から直接教えてもらったお店です。
もちろん、もっとたくさんあると思うんですよ。
皆様なりに、「My Bun Cha(ブンチャー)店」を持っておられるかもしれません。
美味いと感じる味も、千差万別。
従いまして、
「ここがハノイで一番美味しい!」
などと断定は出来ないですね。
あくまでも、私が聞いて、見て、食べて、「美味い」と感じたお店のご紹介です。
では、そのお店の場所を、まずご覧下さい。
「おいおい、南の方の店はイヤに遠いな・・・」
そう言われるかと思います。
私もあるベトナム人から、
「絶対美味いから、行こう!」
と誘われて行ったのは良いのですが・・・
どこまでいくのやら、びっくりしてしまいましたが、そこでBun Chaを食べて、その美味さに更にひっくり返りそうになりました。
そんな底抜けに美味しいBun Cha(ブンチャー)を出すお店をご紹介します。
- Bun Cha Ba Dang(Dangおばさんのブンチャーのお店)
- Bun Cha Ba Tong(Tongおばさんのブンチャーのお店)
の2店舗です。
こういうお店は、名物おばさんのオーナーの名前をそのまま店名に使うのが習慣になっているようです。
こういうブログ記事で味をお伝えするのは本当に難しいのですが、下手くそな形容詞を暑苦しく並べるのではなく、なるべく匂いが伝わるような写真をたくさんご紹介して、想像していただこうと思います。
なるべく皆さんがタクシーで行き着けるように、住所をしっかり書いております。
しかし両店とも、タクシーの運転手も迷うくらいのややこしい場所にあるんです・・・。
どんなに方向音痴の方でも、必ず行き着けるように、住所を詳しく書きました。
ああ、それとお値段ですが・・・忘れました(笑)。
皆さんのサイフには何ら影響ないくらいの安い料金だとお考えください。
1食50,000VNDもしないレベルです。
では行きます。
【住所】To 18 Phuong Nghia Do, Cau Giay Dist, hanoi
しかしこの住所じゃあ分からないかと思いますので、次の内容を運転手に示していただくといいかと思います。
「Ngo 81 Duong Lac Long Quan, Doi Dien Cho Buoi, Di Qua EayDa, Cong Lang 50m」
行き順を書いているんだと思います。
簡単に場所の説明を一言でしますと、
「Somerset Westlake」前の通りであるThuy Khue通りとLac Long Quan通りの交差点から歩いて15分
となります。
次の動画でその交差点からの行き方を説明しています。
まず動画をチェックしてから行ってください。
▼▼▼
【2015年8月8日 加筆】
昨日この投稿記事を書いたのですが、翌日の今日、再度食べに行ってきました。
実はこの付近はNhat Tan(ニャッタン)橋から伸びる道路の通路上にあるため、拡張工事が今盛んに進んでいる現場でもあるんです。
思いの外、その工事が進行していて、私が昨日ブログに説明した行き方では、とでもたどり着ける状況ではありませんでした。
皆さんに間違っていただきたくないので、先ほどLac Long Quan通りから新しいお店まで、切らずにビデオを撮ってきました。
こちらの動画を先にチェックして行き方を確認してから行ってみてください。
ただ、残念なのは工事中の場所なので、往き道が少々ほこりっぽくなっています。
ご注意下さい。
▲▲▲
この後の記述(四角く囲った記述)は、工事の為今となってはあまり参考にならないかと思います。
先の動画の方を参考にしてください。
2.その交差点をKim Maの方から北へ上がって行く方角なら「左折」します。
そして暫く細い通りを行くと、次のような古い石の門が出て来ます。
この門を見つけると大丈夫、たどり着くことができます。
3.この石の門をくぐってください。
くぐってすぐ右側に次のような大きな老齢の樹木が目に飛び込んできます。
4.いいですか。そのままその細い道をまっすぐ歩いてください。
まっすぐです。
こんな道の風景です。
そして歩いて先に、そうですね、3分から4分くらいでしょうか。
その先に、店が見えてきます。
5.はい、見えてきました。右側の間口が広いお店です。
当たり前ですが、入り口に扉などありません。
4人から5人の女性が忙しそうに働いています。
活気のあるお店です。
ここの店長さん、つまりDangおばさんはこの方です。
先代のお母さんの時からずっと守り続けているお店だそうです。
長い間頑張ってこられた甲斐も有り、この度新しいお店をOpenさせました。
その場所は、元有った場所の真横の新築ビルです。
まず、1階の様子はこちらです。
この看板を頼りにお越し下さい。
2階席もあります。
2階はエアコンが効いていて、快適でした。
前来た時は、扇風機だけでしたが。
こちらのBun Chaの豚肉は「竹串」でそのまま焼くのが特徴です。
味の違いは私共凡人には分からないのですが、風味が若干違ってくるんでしょうか。
お店に行ったときは、お昼時でしたので、1階は結構混んでいました。
1階は暑いので、2階へ上がって食べた方が良いかと思います。
もう、いちいちBun Cha(ブンチャー)の味を解説するつもりはありません。
しかし・・・美味しかったです。
あともう一品。
Bun Cha(ブンチャー)以外に「タニシとトマトのスープと米麵とを絡ませて食べる「Bun Oc」」というメニューもあります。
別に見た目ほど辛くもありません。
貝の出汁とトマトで少々酸っぱい味ですが、あっさり味です。
本当にあっさりです。
ちょっと物足りないくらい・・・
しかし、暑い日にこの味は、私はOKです。
いつもPho(フォー)にライムを3個くらい搾るくらいですので、酸っぱい味はウエルカムなんです。
テーブルにはピリ辛いニンニク味の調味料が定番でありますから、お好みに合わせて調整してみてください。
お勧めです。
さて、遠いですね。
タクシーでKim Maから行くと、130,000VNDくらいかかっちゃいます。
Bun Cha(ブンチャー)が25,000VNDだか30,000VNDだかくらいですので(しまった、余りに安いので金額気にしておりませんでした)、ちょっと勿体ないかと思います。
何かのついでに、足を運ぶ機会があれば行って見てください。
しかし、私はここのBun Chaは美味いと思います。
特にあっさり味の付け汁、これはゴクゴク飲めます。
あと、野菜はどのBun Chaの店にも付いてきますが、ここの野菜は常に新鮮でしゃきしゃきなんです。
いくら食べても自由です。
日本食レストランの「ランチの野菜バー」を高いお金を払って食べるのなら、私はここのBun Chaで充分満たされると思います。
では、行き方ですが、さすがに口頭は難しいと思いましたのでBミリビデオで大通りから店の前まで撮ってきました。
ご参考ください。
まあ、外国人が迷っても来ないところです。
しかし、ベトナム料理の傑作はこういうストリートに眠っているんです。
・・・知ったような口聞いておりますが。
郊外の工業団地から戻ってきた時、ご自身のアパートへ帰る途中で寄ってみる。
それも「Bun Cha(ブンチャー)命」と断言できるような方。
そんな日本人、いるんでしょうか(笑)。
目印は、なんと言ってもこのお母さん。
看板よりも目立っています。
どんなに暑くても、しっかり服を着て、マスクをして、帽子を被って豚肉を焼いています。
このスタイルを20年間貫き通しているんだそうです。
お店は狭いローカル店ですが、なかなかお客さんが途切れる気配がありません。
お店も常に盛況です。
この付け出汁の味はときたら・・・
あっさり味だから毎日でも食べれます。
Bun Chaは「甘い」というイメージが私にはあり、酒飲みとすればちょっと抵抗があったのが最初の頃でした。
食べた後、暫く明けないと食べられなかった。
大阪のコテコテの横綱ラーメンみたいな感じでしょうか。
食べて1ヶ月すれば、麻薬のようにまた欲しくなるんです。
それにしても・・・ここのBun Chaの付け汁の味。
これです、これなんです。これならバクバクいけるんです。
Bun Chaを食べに来たんですが、同時に野菜もがっつく。
香草の香りが、あっさり味の付け汁の酸味と絡まって鼻に上がってきます。
この店が20年続いている理由が、よーく分かります。
味はお好みに合わせてニンニクと唐辛子で調整します。
こちらの人達は、小学生の子供まで「自分の味」を作って食べています。
「さすがは食の街ハノイ」
おばさんが熱中症でぶっ倒れないか・・・が唯一心配です。
「この味がKim Maでも食べれたならな・・・」
そう思わせる味です。
一気に食べ干せる美味さはどうでしょう。
ベトナムの家庭でも、お母さんがBun Chaを作るそうです。
当社のスタッフ「マダムHuyen」さんも息子さんが大好きで毎週、部屋の中を煙りだらけにしながら豚肉を炭で焼くのだそうです。
ベトナム人にはとっても身近なごちそうなんでしょうね。
以上、食の街ハノイで地元の人達に20年以上愛され続けるBun Cha(ブンチャー)のお店を厳選させていただきました。
ご参考にしてください。
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こんにちは。初めまして。宮崎淳子と申します。
今回、初めてハノイに行くのですが、ブンチャーの店で、Bun cha Ba Dang に行ってみたいのですが、撮られているビデオが2015年のものなので、今はまた、道が変わっているのかを知りたいと思いメールしました。
ハノイに行くのは8月19日です。また、定休日とかありましたら、それも合わせて教えていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
宮崎様
私共のブログをご覧頂き有り難うございます。
ご指摘のブンチャーのお店ですが、今日念の為いってきました。
ちゃんと営業していましたよ(笑)。
ただ、以前の投稿記事でご紹介した行き方を撮影したビデオでは、現地は行き着かない・・
空港から伸びてくる道の建設途中だったため、ほこりっぽい感じでお伝えしていたかと思います。
いまは道も完成し、綺麗になっているのですが、全く風景が違っています。
新しくできた広い道沿いにあるんです。
詳しくは、私が今日撮影したビデオをご参考ください。
iPadを縦にして撮影してしまったために、細長い動画になってしまっていますが、我慢して見て下さい。
https://youtu.be/z-QjI3UUnEY
あと、先日アメリカのオバマ大統領がハノイに来てブンチャーを食べて有名になっている店があります。
ここも老舗の美味しいお店です。
大統領が来るくらいですから。
あれから「オバマブンチャー」として更に繁盛しています。
https://goo.gl/maps/5Kay5i4pAX52
ご参考にしてください。