ハノイリビングの田口です。
先日8月30日の投稿で「ハノイ交通局」が発令した「Xuan Thuy、Cau Giay通り」の交通規制の情報をお知らせしました。
今日はその続報です。
前回お知らせした時の情報をまとめると以下の通りです。
- 【規制エリア】下記地図で示した範囲
- 【規制期間】2014年9月2日~2014年11月末
- 【規制目的】鉄道駅の建築の為
- 【初回通達日】2014年8月26日
- 【通達元】ハノイの交通局
- 【例外的に通行できる交通手段】
・バイク
・緊急車両
・公共バス - 【妥協案】Xuan Thuy通りに住む人対象に車の出入りを許可されるかもしれません。
※これはあくまでも案です。確定ではありません。
「交通規制区間」の範囲と、その道路区間に建つ、日本人がたくさん住まうコンドミニアムINDOCHINA PLAZAの位置関係を再度地図で示しておきます。
さて、ここからが新しい情報です。
まず、今現在普通に通行できています。
拍子抜けしてしまいます。
「なんでだ??」
聞くと9月2日から終日規制を始めたところ、周辺道路が予想外の混雑で、2日経った段階で規制を取りやめたそうです。
今まで数々の「ベトナムあるある」に遭遇して来ましたが、これほど一般市民を巻き添えにした迷惑な「あるある」は、なかなか無いかなと思います。
いい加減にして欲しいものです。
規制道路はハノイ市街地を結ぶ幹線道路です。
そんな「市民の動脈」を今日発表して明日から終日通行禁止にすれば、混乱するのは当たり前です。
この「先読みの浅さ」がまさしく「ベトナムあるある」です。
現状は、なんとかかんとか通行している感じです。
一部区間は道路工事が始まっているので、そこは必ず渋滞します。
一番混雑している道路区画を次の地図でお知らせしておきます。
丁度地下鉄の工事をしている区間で、往復4車線が半分の2車線になっているのが渋滞の原因です。
赤丸印が現在(2014年9月13日時点)の工事区間です。
全ての車両が今現在走っています。
上記の渋滞エリアに来ると、時間帯によっては一つ信号を超えるのに10分くらいかかっています。
気の利いたタクシーは、抜け道を通って迂回してくれます。
また気になる日本人学校のバスですが、9月11日からINDOCHINA PLAZAの敷地内まで進入してきてくれるようになったようです。
もとのバス停まできてくれています。
ただ、これもINDOCHINA PLAZA前のXuan Thuy通りが「工事区間」に入るとまた交通規制が適用される可能性が高いとのことです。
今回の交通規制は、2014年9月2日~2014年11月末の約3ヶ月です。
工事は東から西へ進めるようですので、INDOCHINA PLAZA前のXuan Thuy通りが「最終工事区間」となるようです。
従って規制期間の最終時期に通行止めを迎えることになるかも知れません。
予定通り工事が進めば・・・の話ですが。
今回の工事は地下鉄工事です。
地下鉄プロジェクト名は「メトロ3号線」、フランスのODAです。
簡単にまとめておきます。
- 【プロジェクト名】メトロ3号線
- 【区間】ハノイ駅~Nhon(ニヨン)
※長さ 12.5 km、高架部分4 km 地下部分8.5km
※上記の地図の青いラインの区間です。 - 【実施期間】2009年~2016年
- 【資金源】フランスODA
- 【進捗状況(2014年9月時点)】技術面の設計作業及び施工中
詳細情報は次のサイトを参照にして下さい。
2012年東京で開かれたシンポジウムの資料です。
シンポジウム「日本の都市鉄道システムの発展経験の紹介」
このサイトの半ば付近に「ハノイ駅からNhon(ニヨン)」区間の地下鉄工事の情報が載っています。
そのサイトからの抜粋写真を以下にお知らせします。
ここにもありますように進捗の現状は、
「技術面の設計作業及び施工中」
とあります。
実施期間は2009年から2016年とありますので、あと2年でどこまでやろうとしているのか、未だよく分かりません。
2012年の資料ですから、少し古いですね。
この資料にメトロ3号線の駅名が載っています。
INDOCHINA PLAZAの前のXuan Thuy通りを挟んだ目の前に「Vietnam National University, Hanoi(ハノイ国家大学)」がありますが、そこが地下鉄の駅の一つになるようです。
2016年に「地下鉄全線開通」とは行かないと思いますが、将来的にINDOCHINA PLAZAの目の前に地下鉄の駅ができる。
喜ぶのは今のところINDOCHINA PLAZAを購入したオーナーくらいでしょうか。
どう考えてもXuan Thuy通りとCau Giay通りの地下を巨大掘削機で地下鉄を掘っているとは到底思えません。
まだ技術面の設計作業の段階なのでしょうか。
先日VIET JO(ベトナムニュース)で、このフランスの地下鉄ODAについての記事が載っていました。
「フランス、ハノイのメトロ3号線のODA額引き上げへ、牛肉輸入解禁も要請」
この記事に寄ると、
「地下鉄開発の経験の無いベトナム政府が、資金不足で土地収用に息詰まっている現状から、フランス政府は都市鉄道(メトロ)3号線建設案件の政府開発援助(ODA)供与額を、当初予定の3億2000万ユーロ(約435億円)から5億ユーロ(約680億円)に引き上げる決定を下した」
とあります。
まあもちろんこれはフランスとベトナムの国家取引ですから、フランスもきっちりと交換条件を差し入れています。
その交換条件とは、10年前から「牛海綿状脳症問題」で輸入が禁止されているフランス産牛肉とリンゴの輸入再開です。
東南アジア諸国連合(ASEAN)でフランス産牛肉の輸入を解禁していない国はベトナムのみとなっているようです。
また、ベトナムはフランス産リンゴの輸入もなぜか禁止しています。
中国産のリンゴはたくさん入ってきますが、フランス産は全く無いというのも奇怪な感じですね。
逆なら良しなのですが。
昔フランスのベトナム統治が長かったのは皆さんよくご存じだと思いますが、その名残が政策に利いているのでしょうか。
この辺り勝手なことは書けませんね。
心配なのは、ベトナム政府がフランス産牛肉とリンゴの輸入再開に踏み切らなければ、地下鉄工事の工期がどんどんズレていくことになりがちかなと思います。
国同士の取引ですから、利権が絡まるのは仕方のないことですね。
結局明確に分かっていることは、
「規制解除されても、Xuan Thuy通りとCau Giay通りが渋滞している」
ということです。
なんの救いにもならない結論で、大変申し訳ありません。
取りいそぎお伝えします。
また、新たな情報がわかればこのサイトで公開していきます。
宜しくお願いします。
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ハノイリビングの田口です。
日々交通規制の状況が変わっています。
新たな情報が入って来ましたので、このコメント欄で続報お伝えして行こうと思います。
9月13日からINDOCHINA PLAZAの前面道路「Xuan Thuy通り」の工事が始まりました。
道幅が極端に狭くなっており、混雑しております。
それに伴い、日本人学校のスクールバスの敷地内進入が困難になることから、元の「ハノイ国家大学」横にある「臨時バス停」に9月15日から戻すことになりました。
ご家族帯同で来られ、近くの日本人学校に通われているお子様を持つ皆様、また単身でタクシーでご通勤される皆様、大変ご迷惑をおかけ致しております。
9月2日から正式に始まった「Xuan thuy通り」と「Cau Giay通りの1部」交通規制の期間は、公の発表では「3ヶ月」、今年の11月末迄となっています。
その期限もどこまで正確な計算の上で決められたものなのか、わかりませんが暫くINDOCHINA PLAZAにお住まいのお客様ご不便をお掛けすることになります。
大変ご面倒お掛け致します。
また、新しい情報が入り次第、こちらのサイトでお知らせしていきます。
よろしくお願いします。