Red River(紅河)に横たわっている、大きな古い鉄橋を見たことがありますか?
大きく異様な姿で、遠くから見ても存在感抜群の橋です。
このロンビエン橋は、ロンビエンバスターミナル近くから、紅河対岸にあるロンビエン地区までをつないでおり、長さは約1,700mほど。
完成したのは、フランス植民地時代の1902年です。
100年以上昔なんですね。
それもそのはず、全体的に赤茶色っぽい色をしています。
これは他でもない錆びで、この橋の古さを物語っています。
このロンビエン橋が意義深いのは、単に古いからだけではありません。
設計は、エッフェル塔でおなじみ、ギュスターヴ・エッフェルさんによるという説もあるようです。
真相は分かりませんが、そう言われるからなのか、なんとなくエッフェル塔にも似ているような・・・?
ただ、橋には「DAYDE & PILLE」というプレートがかけられています。
これも設計会社の名前のようです。
この橋ができた当時はさぞ美しかっただろうに、ベトナム戦争時には、アメリカ軍が最大の標的としました。
物資の補給を断つためです。
何度も爆撃、破壊されますが、ベトナム側はその都度修復したとのこと。
ベトナム人の強さがうかがえる橋でもありますね。
さて現在、この橋は、汽車や車、バイクのほかに歩行者も渡ることができます。
線路が真ん中を通り、その脇に道路、一番端に歩行者用道路があるんです。
この歩行者用道路は、通常の道路よりも一段高くなっています。
できた頃はどうだったのか分かりませんが、今はアスファルトになっているので、歩くのもそう難しくはありません。
だんだん天気も良くなってきた今日この頃、1,700mなら散歩にもちょうど良いということで、渡ってみました。
さすが古い橋!手すりも舗装も、ガタガタです(笑)
しかし、そこがまた風情あるんですね。
それに加えて、時折これも錆びきった汽車が、ゆっくり通過していくのを見ることもできます。
橋の下には、畑や民家が広がっています。
橋中心部に来ると、紅河も広がっていますよ。
高所恐怖症の方は、ちょっと怖いかもしれません。
道路脇には所々、とうもろこしなどを売っているおばちゃんたちも陣取っています。
ロンビエンバスターミナル側にはパンを売っている人たちも多く、渡る前に買っておけば、途中で小腹が空いても困りません。
そして線路上には、命知らずの若者たちが飛び乗って、写真撮影をしていました。
確かに良い「絵」は撮れそうですが、線路の下は紅河というところでよくやるもんです。
外国人観光客が多いのも、この橋の特徴。
ツアーガイドと一緒に、家族で自転車に乗って、ガイドブック片手に1人で、この橋を渡るのを楽しんでいます。
汽車に車、行きかう人まで支え続けている橋ですが、じつは架け替えの話も出ているようです。
100年以上経った、老朽化激しい橋なので、仕方のないことです。
これだけの交通量を毎日支えているのですから、負担がかかるのは必至ですね。
じつは今も、あちこちに修復の跡は見えます。
全体的に錆びきった鉄橋ですが、少し新しい鉄が所々に見受けられるんです。
ズン首相は保存を要請しているようですが、そうなったら渡れなくなるでしょうか?!
まだ先のことは分かりませんが、風情のある今のうちに歩いてみた方が良いことには間違いありません。
トータル3,400Kmの散歩やサイクリングを、楽しんでみては・・・。
Long Bien橋の位置をご確認ください。
より大きな地図で Long Bien 橋 を表示
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