とんまなワーカーの「ぼやきネタ」に事欠かないハノイの毎日です。
今日も・・・そんなネタになりそうです(泣)。
「ハノイリビング」にも毎日いろんなワーカーさんがやってきます。
- プリンターの修理ワーカー
- 郵便物の引き取りワーカー
- 週間VetterやSKETCH(スケッチ)のお届けワーカー
- 賃貸くんにある脚立を勝手に借りに来るオフィスのワーカー
- オフィスの定期点検の為にエアコンを見に来る作業人ワーカー
- たまに部屋を間違ってきょとんとしているおとぼけワーカー
これ、全員男性ワーカーです。
ほとんど裸足に雪駄、ヨレヨレユニホームの胸のボタンをはだけてだらしない恰好でふらーっとやってきます。
もちろん、まともな出で立ちのワーカー君もいますが。
ただ、全員に共通して言える特徴は、
「笑顔が・・・無い」
仕事が「サービスの提供」ではなく「モノを届ける、モノをとりに来る、モノを借りる」・・・それしか頭に無い感じ。
まあ、やっている仕事内容が単純作業ですので、表情が無くなるのも仕方の無いことかもしれません。
しかし、女性のスタッフさんが訪れる時もあります。
- オフィスの光熱費などの請求ウーマン
- お客様のご案内でよくアテンドしてくれるサービスアパートの女性スタッフ
- コンドミニアムのおばちゃんオーナー
- 最古参スタッフHocの近所の友達
全て女性ですが・・・皆さん綺麗な服装で、100%こぼれるような笑顔で登場してくれます。
なんというか全体的に「ぱりっ」としています。
「らくだ」のような表情の無い男性ワーカーとはエライ違いです。
「って考えると、ハノイリビングのスタッフ達は粒ぞろいの優秀な精鋭に見えてくるな・・・」
以前在籍していた賃貸くんで唯一の男性ローカルスタッフの話です。
彼はハノイ大学の日本語学科を卒業した頑張り屋さんです。
お客様のご案内で、彼とはよく一緒に行動を共にしていました。
ある日彼とタクシーでお客様との待ち合わせ場所に向かっている時でした。
私がハノイ市内の全域マップを開いて、今日の案内物件の場所をチェックしている時、横から彼は話しかけてきます。
「田口さん、今日は高級お客さん?」
たまに変な日本語を話します。
・・・ん?「高級お客さん」って何?
「3.000ドルの案内ね、高級お客さんだから地図渡す?」
彼は私がお客様と物件の位置を説明する際に使ったハノイ市全域の地図を、ご案内終了後にそのまま進呈したりしなかったりするのを、お客様の予算に応じて区別していると考えていたようです。
私は・・・ご案内箇所が多い場合や、ハノイの地理が全く頭に入っていないと感じたお客様などは、なるべく説明した地図をそのままお渡しするようにしているんですね。
SKETCH(スケッチ)の切れ端マップだけを頼りに、ご覧になられているのが申し訳なく・・・
地図っていったって安いもんですので、そんな出し惜しみをするつもりは全くありませんし、もちろん予算の区別など・・・
「君ね、その発想高級やな(笑)」
思わず笑ってしまいました。
しかし、「能面ワーカー君達」に比べるとはるかに「高級」なスタッフです。
さて、ピントがぼけたワーカー君の話です。
ご家族帯同で来られる場合、奥様が全くベトナム人に慣れていないケースがあります。
日本から小さなお子様を連れて、恐る恐るハノイにやってこられた奥様。
当然旦那様も心配です。
「田口さん、できるだけベトナム人のオーナーさんやワーカーさんが来るときは、妻が慣れるまでは賃貸くんのスタッフさんと同伴でお願いできませんか」
もちろんスタッフを走らせます。
全く免疫の無い奥様にすれば・・・
無表情な「らくだ顔」を乗せて、だら~っとした恰好で入ってくる裸足のベトナム人男性ワーカーが「誘拐犯」に見えてしまうのでしょう(泣)。
普通、日本であればご主人がいない時に、見ず知らずの男性など家に上げないですよね。
気持ち悪いことはよーくわかります。
しかし、ここベトナムで生活する場合、ワーカーさんに家に来て見てもらわないといけないことが多々おきます。
何かが故障した際、修理をするのは男性ワーカー君達です。
お客様のお住まいのアパート1階で、ワーカーと時間を決めて待ち合わせをします。
しかし・・・
「すみません、ワーカーさんかな・・・今部屋に男の人入ってきました・・・」
奥様から息を殺したような声で、電話が掛かってきます。
「もう・・・カンベンしてくれよ」
勝手に自分の時間の都合で、約束そっちのけで客宅に突撃する「能面ワーカー」。
1階で待ち合わせする理由も、ちゃんと説明しているのに・・・です。
「私、ちゃんと言っただから。どーしてか・・・」
ハウスキーパーさんやクレーム対応ワーカーの窓口担当をしてくれている「マダムHuyenさん」も無秩序なワーカー君の行動が理解できない様子。
アパートのマネージャにクレームを入れ、待ち合わせの約束を守れ!と言うと、
「だったらワーカー手配できない」
と無責任な言いぐさ。
要は忙しいから、そんな計ったように時間通りには行かせられない、というのが言い分です。
「『午後1時30分から2時までの間に』が計ったような時間か!めんどくさいだけやろが・・」
ひどい話です。
「テレビ画面の上部の約10CMくらいに赤い帯が入って、見づらいんですけど」
これがお客様のクレームです。
一撃で終わるような内容です。
しかし、今日来たワーカーは、テレビをしばらく触って見た後、また事務所に戻っていったそうです。
そしてそのまま・・・です。
奥様が怖がるわ、ご主人様からクレームのお電話をいただくわ・・・
時間のアポイントも取れない忙しい振りをするハノイのワーカー君達。
「おまえら、どうせ道端に座ってぼやーっとお茶飲んでるんやろ!」
心でどやしつけながら、困り顔のマダムHuyenさんにアポを取ってもらうようにお願いするしか有りません。
大人のHuyenさん。
家では貫禄あるお母さんです。
なだめてすかして・・・「お母さんの言うこと聞きなさい」的にワーカーの約束を取ってくれることと思います。
そして横で髪の毛振り乱して契約書と格闘しているエースHongちゃん。
高級なスタッフに囲まれて、賃貸くんの1日は過ぎてゆく・・・
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