INDOCHINA PLAZAでのご案内が終わり、スタッフのHong(ホン)ちゃんと「TOUS les JOURS」で昼食を食べいた時のこと。
何気に横のテーブルを見ると、逆行で見えずらかったのですが・・・
男女数人の大学生らしき若者グループが、楽しそうに話をしています。
INDOCHINA PLAZAの周りは大学生の街。
たくさんの有名大学が立ち並ぶエリアであることは知っていたので、どこかの大学生なんだろうと・・・ぼんやりと彼らを眺めていたんです。
とても賢そうな顔立ち。
子供っぽい仕草が目立つ若者達ですが・・・
何か強い意志を感じさせる表情がたまに顔をよぎる、大人と子供の狭間の学生さん達・・・そんな感じです。
それに、大学生には違い無いのでしょうが、みんな一緒の青い色をした上下の服を着て、胸にはベトナム国旗が刻まれています。
何かのユニフォームを着ている様子。
「普通では無い大学生」のように思えたので、一緒にいたHongちゃんに、
「ねえ、彼らは何をしているの?」
と聞いてみました。
するとHongちゃんが言うには、
「ボランティアよ」
真横にいるのでひそひそ話しになってしまいましたが、Hongちゃんの言葉を聞いてなんとなく納得できました。
「なよっとした遊び惚けた大学生」とは余程縁遠い、しっかり者の若者然とした人達です。
帰りのタクシーの中でHongちゃんからいろいろ教えて貰いました。
- 大学には必ず「青年団体」と「学生会」があり、ボランティアが盛んであること
- ベトナムで青色は、ボランティアに熱中する若者達を象徴する色であること
- 誰でも参加出来るわけではなく、選ばれた人しか活動できないこと
- ベトナムの若者達はいろいろな所へ行ったり、いろいろな活動を体験したりすることは将来のために良い経験になると信じていること
- 大学試験の補助や貧困な地方の子供たちに字を教えたり遊んだり、いろんな種類のボランティアがあること
- そして、ボランティア活動をしていることが就職に有利になること
当のHongちゃんも、大学生の時地方の子供たちと遊んだり勉強を教えてあげたりしたそうです。
「そういえば賢そうな顔しているよな・・・Hongちゃん」
日本に行ったことがないのに、独学でぺらぺらな日本語をしゃべる才女です。
いつもお客様から、その流暢な日本語に舌を巻かれてる彼女。
かなり苦学をしたんだろうと思うんですね。
貧困な地方へ行って、貧しい子供たちの勉強を見てあげたり、一緒に遊んだりするボランティアって・・・確かに誰でも出来る訳では無いように思います。
選抜された学生だけが許されるボランティアなんだろう、と。
また、たまに大きな交差点で赤いリボンを付けた若い学生が、旗を持って横断歩道の歩行者誘導をしている姿を見かけますね。
あれもボランティアだそうです。
交通違反の研修ではありません(笑)。
他に、ベトナムに来た外国人向けに無償で通訳サービスをするボランティアや、
大学試験の際に地方からくる学生さんとそのご家族の為に、安い宿を探してあげるボランティアや、
試験当日、遅刻しそうになっている学生さんをスクーターに乗せて試験会場まで送り届けるボランティアなど・・・
社会の「隙間サービス」を実地にこなす、素晴らしい活躍です。
「人口ボーナス期」まっただ中にあるベトナム。
今年2013年には、人口は9.000万人に到達します。
そのうち60%が25歳以下で占める、驚異の人口比率。
毎年100万人ペースで人口が増えています。
まさに「若者の国」ですね。
若者パワーが今のベトナムと、これからのベトナムを支えていくことに疑う余地はありません。
役所のグダグダな体質に辟易していた時だったので、ボランティアに燃える若者達の笑顔に癒やされたひとときでした。
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