「日本食レストランが近くにあって、賃料が500ドルから700ドルくらいのアパート無いですか?」
単身でご入居される際、こういうご希望はよく聞くリクエストです。
しかし、大体の場合これだけのご要望に留まることはありません。
日本チャンネルの視聴料であったり、ハウスクリーニングのサービスにプラス洗濯サービス、出来れば高層階で窓があって日当たりが良いこと、ベランダが必ず付いていること・・・
しかし、お客様もある程度ご要望は出されますが、全ての希望が満たされた物件など無いことくらい薄々わかっておられるんですね(笑)
だから先に希望を言っておかないと、希望通りの部屋から遠ざかってしまう、で言われるわけです。
何の要素を優先的に考えるか、そこの見極めが大事だと思います。
- 1000ドルは絶対切らないと・・・上司が今1.000ドルに住んでいますので
- できれば500ドルから700ドルくらいの予算・・予算を守るのが最優先です
- NHKプレミアムは絶対譲れません
- 電気代50ドル分をなんとか家賃にインクルードして欲しい・・会社にはわからないように・・
いくら限られた予算とはいえ、その中で少しでも希望のサービスが付加されたアパートに住みたいと考えるのは、当たり前のことですね。
以前Ham Long通り【大改装】というエレベーターの無いサービスアパートをご紹介させていただきました。
- Studioタイプ(25㎡)が550ドル
- 1ベッドルーム(42㎡)が950ドル
この2タイプしかないのですが・・・
昨年大改装を掛け、非常に綺麗にリニューアルしたサービスアパートなんです。
ホームページにアップした途端、たくさんのお問い合わせをいただき、あっというまに部屋が無くなってしましました。
エレベーターこそありませんが、この綺麗さで市街地のど真ん中で、この賃料です。
「550ドルから700ドルくらいまでのニーズはとても多い」
これが賃貸業をさせていただいております私の率直な意見です。
さて、今回はこの500ドルから700ドルくらいの比較的リーズナブルな家賃で、なお且つ日本人でも住めるアパートをご紹介します。
エリアはホアンキエム区やハイバーチュン区ではなく、Kim Ma通りから南にタクシーで15分ほど下がったあたり。
Thanh Xuan区にあります「Nhan Chinh Ward」で、一般的に「チュンホアニャンチン」と呼ばれるエリアです。
- 【物件名】「JSC34 Nhan Chinh」
- 【住所】 JSC 34,Nhan Chinh Ward,Thanh Xuan Dist,Hanoi
- 【広さ】 70㎡
- 【部屋数】 2ベッドルーム
- 【賃料】 610ドル(税金・管理費込み)
場所がもう一つわからないと思います。
次の地図をご参照ください。赤い丸印を付けた辺りが「チュンホアニャンチン」エリアです。
近くに大型スーパーマーケット「Big C」があるので大変便利なエリアです。
Kim Ma通りに面した立地でも、「ホアンキエム区」や「ハイバーチュン区」といった便利な旧市街地内でもありません。
Kim Maエリアからタクシー圏内です。
逆にKim Maエリアに無い「Big C」がすぐ近くにあることで、買い物至便なエリアです。
また、エリア的にハノイの南部ですから、南方面の工業団地へご通勤される方々、
あるいは、タンロンⅠ工業団地やノイバイ空港方面へご通勤される方であれば、通勤至便な立地となりますね。
では、今回広い「チュンホアニャンチン」エリアから出た70㎡で610ドルのお部屋の映像をごらんください。
いかがでしょうか。
ちょっと日本の団地っぽい作りかと思いますが、日本人の方もたくさんお住まいになられています。
さて、ここからが少しご説明が必要です。
つまり、上にご紹介した610ドルの70㎡、2ベッドルームのお部屋は「ローカルアパート」です。
ベトナム人の個人オーナーさんと直接契約をしていただく必要があります。
個人オーナーさんですので、家賃以外に必要な諸経費はお客様自身でお支払いしていただきます。
ローカルアパートのオーナーさんというのは、「家賃収入を目的に所有アパートを賃貸に出す単なる個人様」に過ぎませんので、サービスアパートのように貸家業を本業としてフルサポートをする意識はありません。
従って、こういうローカルアパートを借りる場合、当社のような仲介業者を通してご契約いただいたほうが安心だと言えます。
当社がオーナーとの間に入り、「ハノイリビングのフルサポート」をお付けして快適にお住まいいただけるように致します。
では、本題に入ります。
ローカルアパートの場合、家賃にインクルードされているサービスは、「税金」「管理費」くらいしかありません。
プラスして必ず必要な経費がありますね。
以下の3点です。
◆必須経費
- 【電気代】 50ドルから100ドル(使った分だけ掛かります。大体この範囲であれば単身者の電気代は収まると思います)
- 【水道料金+ガス料金】 約15ドル(これも個人差は当然あります)
- 【インターネット使用料】 約40ドル(今ではインターネットは必須経費ですね)
家賃が610ドルですから、ここに上記の経費はプラスして考えないといけません。
「電気代も家賃に含めて契約できませんか」
よく聞くご質問です。
電気代や水道代、ガス代というのは毎月費用が可変しますので、基本的に管理が煩雑になるためオーナーは嫌がります。
例えば毎月50ドルだけ電気代を家賃にインクルードし、超過分はお客様で個人負担していただく場合、これはオーナーに寄って応じてくれる場合はあります。
しかし応じないケースもあります。
「必ず家賃にインクルードできる」
とは思わないでください。
基本的に家賃にインクルードできるのは、毎月固定の費用の場合のみと考えていただくほうが無難です。
では、その固定経費を以下にご紹介します。
これは必須経費のように毎月必ず必要な経費ではなく、お客様の希望に応じて選択自由な経費です。
◆任意経費
- 【ハウスキーピングサービス】 120ドル(週3回の掃除、洗濯、お皿洗い)
- 【ケーブルテレビ視聴料】 5ドル
- 【日本番組チャンネル:35チャンネル分】 70ドルから80ドル
例えば、この610ドルの部屋を契約すると仮定して、プラス
- 【電気代】50ドル分
- 【インターネット使用料】40ドル
- 【ケーブルテレビ視聴料】5ドル
- 【ハウスキーピングサービス】120ドル
以上4点の215ドルを家賃に追加して契約をしたいとお客様が言われたと仮定します。
まず、オーナーに承諾をもらうよう交渉をしますね。
何をオーナーに交渉するかと言いますと、
元々610ドルに対する税金だけを納めれば良かったのが、お客様のご要望でプラス215ドル分をインクルードすることでその追加経費に対する納税をしなければならなくなります。
つまり825ドルに対する納税をして、レッドインボイスをお客様に提出しなければいけなくなると言うことですね。
このままでは絶対オーナーはYESと言いません。
当たり前です。
追加でインクルード希望の経費(215ドル)に相当するVAT税(約10%)をお客様が負担をしてあげないと、「諸経費インクルード」など認める訳は無いんですね。
従って、お客様との話し合いで最終的に契約金額をいくらにしなければならないかと言いますと、
- 610ドル(オーナー提示の基礎家賃)
- プラス インクルード希望経費の215ドル
- プラス インクルード経費に対するVAT税の30ドル(税金額は少し多めに計算しておいたほうが間違いありません)
で、合計855ドルが契約金額で「お客様がお支払いいただく賃料」となります。
これはあくまでもオーナーが家賃に諸経費インクルードを認めてくれた場合の話です。
いかがでしょうか。
全ての交渉は当社がお客様に成り代わり、オーナーさんと交渉させていただきます。
ご安心ください。
まとめに入ります。
ローカルアパートは広いお部屋を安く手に入れる事が出来るということ、
また、インクルード経費は自由に選択ができるということ、
これが利点です。
上記でハウスキーピングサービスを含めなければもっと安くなるかと思います。
しかし、どうでしょう。
チュンホアニャンチンの立地で通勤が便利だとお考えいただける単身者の方はいらっしゃるかと思います。
70㎡の広さで2ベッドルーム、毎週3日の掃除、洗濯、お皿洗い、インターネット使用料、電気代50ドル分、ケーブルテレビ視聴料を全て含めて855ドルというのは、決して高くは無いと思います。
契約書には契約金額に855ドル(税金・管理費込み)とだけ記述します。
細かいインクルード経費の内訳は記載されません。
基本的には1000ドルを下回る安いアパートをご紹介する場合、なるべくサービスアパートをご紹介するようにしております。
しかし、今回のような安いローカルアパートで、オーナーとの交渉でサービスアパートのようなインクルード経費を付加して契約ができる場合もあります。
ご希望の方は一度当社までお気軽にお問い合わせください。
以上、チュンホアにあるリーズナブル物件と契約に関するすれすれのお話でした(笑)。
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