先日より英会話教室の情報を教えていただいたり、電波の悪いエリアでもインターネットアプリを使えばスマートホン通話がスムーズにできる、その方法を教えていただいたり・・・
数々の生活の知恵を、さりげなく話して聞かせていただけるお客様。
若いご夫婦でホーチミンからハノイに来られました。
お子様はまだおられないのですが、お子様のように大切にされているペットと一緒です。
名前は「乱太郎」君。かわいく毛並みの綺麗な雄のウサギちゃんです。
ウサギちゃんですので、やはり飛行機に乗せるには、面倒な手続きがかかります。
非常にご多忙なスケジュールのご主人様なのですが、ここはお子様同然のウサギの「乱太郎君」の為に、統一列車に乗って何日もかけてホーチミンからハノイまで移動されました。
早朝の5時過ぎにハノイ駅着。
「あの、今着きました！」
目覚ましを掛けたつもりが、いつも寝ている時間だけに、携帯を握り締めて寝てしまっていた私は、お客様のその電話で飛び起きました。
いかにも起きて待ってましたよ～と言う感じで答えたつもりでしたが・・・どう考えてもバレバレだったと思います（笑）。
そしてそのまま早朝チェックインでお引き渡しです・・・
狭いかごから解放されて、大きなゲージに入れてもらった「乱太郎君」に、
「お疲れ様だったね～」
一番お疲れな様子のご主人とは対照的に、きびきびと乱太郎君の世話をされる奥様の嬉しそうな笑顔がとても印象に残っています。
私にとって、とても思い出に残るお引き渡しになりました。
さて、そのご夫婦が未だ済ませていなかったご自身の「結婚披露宴」を挙げる為に、一週間ほど日本へ帰国されることになりました。
多忙な帰国スケジュールに「乱太郎君」を連れて行く余裕はありません。
しかし、ハノイに来たばかりのお二人に、大切な「乱太郎君」を預かれるお知り合いは・・・未だおられません。
考え抜かれた結果、私に依頼されることに。
私が考えなくても良いように、きめ細かく「乱太郎君ノート」をまとめられました。
エサ、水それに牧草のあげ方、運動のさせ方、万が一病気になったときの連絡先病院の電話番号まで・・・
いかに大切にされているか、このお手紙の文面からひしひしと伝わってきます。
もとより、ご自宅の近くには行く用事もありましたし、一日30分だけのお世話ですから快く引き受けました。
「乱太郎君」との癒やしの時間の様子を、皆さんにこっそりご紹介します（笑）
もし、逆の立場でしたら・・・
私もわらにでもすがりたい気持ちで人にお願いしたことと思います。
「乱太郎君」の飲み水も「硬水」でないといけないということで、わざわざホーチミンから取り寄せられておられます。
そんなお話を、ご入居の時から聞いているので、逆にお役に立てて良かったと思います。
今回は、私が個人的にお引き受けいたしました。
ですので、会社の「ペットお預かりサービス」を宣伝しているのではありません（笑）
お客様のペットをお世話したことで、思っていた以上に癒やされた自分に実は驚いているんです。
「物言わぬ生き物」の静かな仕草に、こんなに癒やされるとは・・・
小学生の時、セキセイインコと文鳥を飼っていたことはありますが、あの時の「ちょっと幸せな気持ち」を思い出しました。
毎日せかせかと忙しくしている時に、間違い無く私にとって「一服の清涼剤」となった「乱太郎君」とのひとときでした。
やはり私達は人間ですので、Hard Workとともに全く別な世界で「自分を休ませる」手段を持たないといけないなと実感いたしました。
- 海に潜る
- 山に登る
- 空を飛ぶ
- スポーツを真剣にやる
- 世界の名画をDVDで観る
・・・要するに、仕事とは全く関係の無く「やりたいこと」をやる、しかも真剣に。
この余裕が欲しいですね。
「時間が無いからできない」ではなく、
「時間を作ろうとするかしないか」だけのことかと思います。
ウサギのお世話をさせていただいたお客様に、感謝です。
有り難うございます。
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