「あのね田口さん。
飲み水はもう心配していないんです。
そりゃ、LaVieの品質管理が日本バリに万全だとは思っていないけど・・・
でも飲み水の浄水だけなら『しゅんの浄水器』なんかもあるからね。
問題は、頭の先からつま先まで、毎日ジャブジャブ浴び続けている水が、日本では考えられないほど雑菌まみれだってこと。
うがいもねー、どうなのかねー。
ゴシゴシ洗顔したいんだけど、髪の毛がこんなゴワゴワになるんだったら、どうなのかねー。
私達が今、本当に何とかして欲しいのは、毎日頭からかぶるシャワー水や洗濯水の浄水なんですよ!」
この話は、もう何人の奥様からお聞きしてきたことか。
しかし、この切実な訴えに応えるには、
「アパートオーナーが屋上のお湯タンクに貯まった水を直接浄水して、綺麗な家庭水を各部屋に配給するシステムを導入してもらう以外に手は無い」
そう考えていました。
一部日系サービスアパートが、果敢に「アパート一括浄水」にチャレンジしたことは知っています。
しかし、屋上の大型貯水タンクの水を、一気に浄水し、各部屋に供給するシステムは、これがまた結構大がかりな装置になり、馬鹿にできないメンテナンス費用ががかかります。
結局「屋上一括浄水」はあきらめ、キッチンの蛇口に浄水機を設置する、「キッチン浄水のみ」に下方修正されました。
他の競合アパートに比べ、少しでも安く提供し、稼働率100%を極力早く実現し、投資回収を速やかに計る。
こんなベトナム人オーナーのサービスアパート運営の判断に、コスト高な「浄水システム」など、差し挟む余地は皆無であろうと、思っていました。
そんな有る日。
中年の男性(中本さん)と、ご年配の男性(宇都宮会長)が2人、そして日本語の上手なベトナム人女性(冒頭写真の右側にいるHuyenさん)が当社に来られました。
「いや実は、JETROの方にお聞きして、田口さんを紹介してもらいまして・・・急にすみません」
「Sunshine One」という会社名と「HIKARIX」という商品名が書かれた名刺をいただきました。
そして開口一番、言われたことが、
「私達は、家庭の全ての水を一括浄化して、綺麗な水をご提供する『100%メイドインジャパンの浄水器メーカー』なんです。
商品名を『HIKARIX』と言います。
これを、今後ベトナムに販売していきたいんです」
おいおい、それよそれ!まさにそれ!!
どう言う仕組みなのか、詳しく聞きました。
詳細は、以前まとめたサイトをご覧下さい。
台所、バスルーム、トイレ、洗濯機で使う水を全て一括浄水するサービスのご紹介です!
まさにタイムリーなご提案でした。
お聞きした瞬間、ご紹介できるお客様の顔が次々と思い浮かびました。
しかしです。
「販売ですか?いくらで売るのですか??」
「20万円は下回ればと思っておるんですが・・・」
アトピーで悩まされているご家庭で、お子様のケアに何とか・・と考えておられる場合ならひょっとすると・・・ですが、3年から5年で帰任される日本人赴任者でそんな大金を払う方はいない。
帰任する際に、そんな重たいものを持って帰る人などいるはずがない。
「レンタル価格を出して下さい。買う方など、お金持ちベトナム人ならまだしも、赴任される日本人には先ずいません。
会社の家賃補助の範囲の中で、「日本番組視聴料」や「しゅんの浄水器」、「電気代」を入れているのと同じように、インクルードできるレンタル費を出してください。
何とか100$以内に抑えることができれば良いですね」
そうアドバイスをさせていただきました。
そして持って来られたレンタル価格が以下の通りです。
※紫色の「レンタルの場合」の金額(VND)をご覧下さい。
この価格表の見方を簡単にご説明します。
何種類かの浄水フィルターを組み合わせてろ過するシステムですので、そのフィルターの種類を先ずはご理解ください。
家庭内の全ての水をろ過+浄水するシステムが「HIKARIX」です。
ですので、浄水フィルターが単体の1つだけでは浄水能力を維持することはできません。
次にご紹介する順番で、水道水を最終的には綺麗な飲み水に浄水していきます。
もちろん、最終工程の飲み水に至る前段階の浄水処理水でも、安心して洗面・バスルームで利用することができます。
- 前処理ろ過機(アパートの水を最初に処理するろ過フィルター)
※フィルター交換のタイミング:3ヶ月に1回
※単身者向けのお部屋(1ベッドルーム)なら「小さいろ過器」、ファミリー向けのお部屋(3ベッドルームなど)なら「大きいろ過機」を選択 - HIKARIXメインフィルター(単身アパート:SH-1500、ファミリーアパート:SH-2000、Villaタイプ:SH-3000)
※前処理ろ過機を経由して綺麗になった水を、更に除菌し、シャワーや洗面、洗濯機で使う水を作ります
※フィルター交換のタイミング:6ヶ月〜1年に1回
※お湯がセントラルのアパートなら「水配管」と「お湯配管」のそれぞれに設置しなければなりませんので、価格は上がります
※クラレの「抗菌性活性炭フィルター」を採用しています。
この「抗菌性活性炭フィルター」は、クロロホルムやトリハロメタンという発がん性物質をはじめ、農薬、カビ臭、濁り、鉛など除去し辛い物質を長期間除去します。
また、同フィルターには「銀展着活性炭」が練り込まれおり、銀イオンAG+の抗菌作用が効果を発揮し、菌やウイルスの繁殖を抑える機能があります。
これは洗面所やバスルームでも機能しています。次の図は、このクラレ「「抗菌性活性炭フィルター」を採用した「HIKARIXメインフィルター」の除去能力をまとめています。
御確認ください。
- 中空糸膜フィルター(SH-500);台所のキッチンシンク下に設置します
※「前処理ろ過器」「HIKARIXメインフィルター」を経由した水を、更に浄水し、飲み水に替える役割を果たします
※フィルター交換のタイミング:12ヶ月〜15ヶ月に1回
※使用されている「中空糸膜」は、日本の「KITZマイクロフィルター」という商品を採用しています。
この中空糸膜フィルターは0.1ミクロン(マイクロメーター)以上の微細不純物と細菌類を除去できます。
まさに日本製の高い技術に裏打ちされた除去能力です。
安心して飲んでいただく水を作り出すには、やはり「made in Japan」は必須です。
次の表は、本製品の「中空糸フィルター」で除去できる菌・ウイルスの種類です。
いかがでしょう。
これが家庭内一括浄水の仕組みです。
これを基本ラインナップとして、あとは、
- お客様の家族構成とお部屋の広さに応じて(処理能力に合ったフィルターをご提案)
- お湯がセントラルヒーティングかお湯タンクか、その設備に応じて(設置しなければならないメインフィルター数のご提案)
見積額が変わってくるんです。
お客様のご家族構成により、お住まいの広さも変わりますし、お水の利用量も違ってきます。
ですので、部屋の広さ、家族構成に応じて「処理能力」の適したHIKARIXフィルターをお見積します。
また、Vinhomesや一部サービスアパートで最近、「お湯タンク方式」ではなく「セントラルヒーティング方式」のお湯供給設備が備わったお部屋が増えて来ました。
「お湯がセントラル」のお部屋は、水とお湯の配管が2つ別々に独立して室内に入ってきます。
この場合、水とお湯それぞれの配管に「HIKARIXメインフィルター」を噛まさないといけません。
お客様のお住まいのアパートを先ず最初に調査させていただき、見積を致します。
そして、無料お試し期間(1ヶ月間)、HIKARIXを設置して、自由にご利用していただき判断をしていただけます。
なお、この3種類のフィルター交換費用は、全て先にご提示したレンタル費に含まれています。
- 髪の毛のごわごわ感が無くなった気がする
- シャワーの最中、何の心配も無く「うがい」ができ、目をゴシゴシ擦って洗顔できるようになった
- 「しゅんの浄水器」とは全く真逆で「電源不要」、「捨て水が出ない」、「タンクに貯め置き法式ではないので雑菌の湧く恐れがない」安心感
- 3ヶ月に1回、フィルターの定期チェック及び交換サービスもレンタル費に含まれている安心感
これは私がHIKARIXを1年間利用した結果の体感です。
当社では、新たにベトナムに来られたお客様には、必ずHIKARIXのご説明をさせていただいております。
そこそこなレンタル料ですが、それに見合う効果は、特に水の汚れたベトナムでは手放せないものかと、利用期間が長くなるごとに実感しています。
また、お見積を希望される方もご連絡お待ちしております。
※HIKARIXの見積は、Sangさん(ベトナム語)かHuyenさん(日本語OK)にお願いします。
- 日本語窓口(Ms.Huyenさん):096-401-0718
- ベトナム人窓口(Mr.Sangさん):098-944-8686
- 私田口もお答えします(メール下さい):taguchi-t@hanoi-living.com
前置きが長くなってしまいました。
今回私がまた、改めてHIKARIXさんの記事を書くに至った理由をご説明します。
もう皆様もご存知かと思いますが、
HIKARIXさんがベトナムから撤退した!
そんなことを既に耳にされていると思います。
この前までいた、日本人担当の「中本さん」に連絡が取れない・・・
こういう話を頻繁に耳にしております。
結論を申し上げますと、HIKARIXは撤退などしていません。
中本さんが日本へ帰国と同時に、新たにベトナムで日本本社出資の販売会社を設立しています。
Sunshine One Vietnam
という会社です。
この会社の新しい社長さんが、冒頭の3人で撮った写真の左に立つ「Mr.Sangさん」です。
そして、反対の右側に立っている女性が、「Ms.Huyenさん」で、日本人の窓口担当をしてくれます。
Huyenさんの日本語、もうぺらぺらです。
我々も微力ながら、サポートさせていただきます。
既にHIKARIX浄水機を導入しているユーザー数は、400世帯です。
この400世帯の3ヶ月おきの定期メンテナンスに、15人のベトナム人ワーカーが走り回っています。
撤退などしている場合ではありません。
しっかりと、日本の本社側もベトナムでのHIKARIX普及に、全力を挙げて取り組まれているようです。
先の写真は、私の部屋のメンテナンスをしてくれた時の写真です。
Huyenさんも来ていただき、フィルター交換をしてくれました。
手際よく、やってくれました。
Kim Maエリアは特に水が汚れているんです。
私が住むLinh Lang(リンラン)通り界隈は、特に水質の悪いエリアです。
真茶色に変色したフィルターを見ると、
「ここベトナムでHIKARIXを利用しなければ、この汚れを体に浴び続けなければならないということか・・・」
ぎょっとします。
次に、台所のキッチンシンクしたに設置した、飲み水に替える「中空糸膜フィルター」の汚れ具合をご覧下さい。
中空糸膜の色を見ると、多少白色が目立っていますね。
ここが真っ茶色だと恐ろしいのですが、既に「前処理ろ過機」と「HIKARIXメインフィルター」を通って浄水された水から、更に汚れを取るフィルターです。
ちなみに、汚れる前の綺麗な時の中空糸膜フィルターは、次の写真の手前になります。
やはりこうして「1年経過フィルター」と比較すると、その頑張り具合が分かります。
よく見ると、フィルターの底が少し汚れています。
この状態になるまでに1年かかりました。
日本では交換のタイミングは「2年に1回」。
しかし、ベトナムの水が「飲める日本の水」と同じ訳がありません。
いろんな経験を重ねて、「中空糸膜フィルター」交換のタイミングは、「12ヶ月〜15ヶ月に1回」と設定するに至ったようです。
お二人の仕事ぶりを見ていて、とても安心できました。
もう一つ、皆様に安心していただける「盤石な手続き」があります。
次の書類は、ベトナムの医療局が出す「浄水されたろ過水が、ベトナムが定めた安全基準をクリアしていることを証明」したものです。
これを、導入希望される全アパートにつき1部、必ず医療局に証明してもらう手続きを地道に踏んでいるんです。
導入希望のお問合せを受けたアパートに、未だ1件もHIKARIXが入っていない場合、試用期間(1ヶ月)が終わる1ヶ月後に採取したろ過水を、医療局へ持っていき、水質の証明書を発行してもらいます。
アパートごとにベトナムの医療局が安全基準を満たした水質である証明書を取る
このルーチンを愚直に繰り返しているSunshine Oneさんのメーカーとしての姿勢を評価していただければと思います。
我々も何組ものお客様に、このHIKARIX浄水機をご紹介しています。
日本人担当の中本さんはもうおられませんが、ベトナムでの新会社を任されたSang社長さん、そしてずっとSunshine Oneで働くHuyenさん、そして日々訓練を繰り返している15人のワーカーさん達。
「HIKARIX以外に他の取扱商品はあるの?」
聞くと、全く無く、100%このHIKARIXの専属販売兼メンテナンス部隊だとのこと。
今のベトナムには、価値のあるアイテムだと思います。
ベトナムの飲めない水道水を使ってお米を炊いていると言われる日本人がいます。
もう長らくそう言う生活をしていると。
その方曰く、
「煮沸消毒するんだから問題ないでしょ」
しかし、それはNGです。
有る日本の浄水処理メーカーの方が言われた言葉が、私は今でも忘れることができません。
「ヒ素や重金属もハノイの水道水には含まれている場合があるので、煮沸すると逆にその濃度が上がります」
この辺りの事を、詳しく書いた稿があります。
こちらをご参照して見てください。
日本と比べ、ここベトナムで遅れているインフラの一つである「上水サービス」。
しかしそれはお金を掛ければ解決できます。
特にお子様帯同で来られている方で、不安に思われている方。
一度ご検討してみてください。
いつでもご質問お受けします。
◆少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。
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