ハノイリビングの田口です。
今日は軽く、最近食べたベトナム料理の美味しいお店をご紹介します。
ベトナムに来て今まで数々の不思議な「ベトナム アメイジング フード」に巡り逢ってきました。
そしてそんな飛び抜けたベトナム料理に舌鼓を打つ度にベトナムが好きになっていく、この繰り返しです。
異国に来てまず気になる事は、
「食べ物が合うか」
ですね。
異性同士の相性みたいなもので、「相思相愛」になれればこれに越した事はない訳です。
ベトナムで厳しいビジネスと向かい合うのに、「パクチーは苦手」などと言ってる場合ではありません。
日本で食べると高いパクチーが、ただ同然で食せるベトナムを素敵だと感じられるくらいの余裕が欲しいところです。
最近ほっておいても腹が出てくる体質になってきました。
完全に運動不足です。
美味しい日本食レストランに行くと、つい飲み食いしてしまうし、何より高いので意識してベト飯を食べるようにしています。
特にお昼のベト飯率はほぼ100%。
ただ、一度食べて「美味い」と思っても、次行くと「そうでも無かったな」となる場合が結構あります。
私の場合、粗食で生きてきたもので、味覚の熟成度はグルメの方と比べると貧弱なものです。
ですので何度も通って口にして、間違い無いものかどうか、確かめる必要があります。
今日ご紹介する2品は、何度も通って口にしても「また行きたくなる」絶品ベトナム料理(あくまでも私の主観ですが)です。
既にその店構えと住所を冒頭の写真でご紹介しております。
「どれくらい美味いのか」
また私の擬態語連発の拙い説明で恐縮ですが、お話しさせていただきます。
ご紹介する料理は以下の2品です。
- 「Mien Ngan(ミエンガーン)」:アヒル肉の春雨スープ「1杯35,000VND(約180円)」
- 「Bun Moc(ブンモック)」:豚骨スープベースの豚のすり身入り米麵「1杯30,000VND(約150円)」
ベトナムに長い方は、一度は口にしたことが有るかもしれません。
まだ食べたことの無い方、幸せな気分に浸っていただけるかと思います。
では、まず2店の位置図をお確かめください。
順に説明をさせていただきます。
さて、まずKim Maにあります「Mien Ngan(ミエンガーン)」のお店です。
この写真が「Mien Ngan(ミエンガーン)」。
「Mien」というのはBunとは違って、細い春雨のような麺のこと。
「Ngan」はアヒルの一種。
出汁がしっかり出て、且つ油っぽく無い。
食べても濃い肉の味がしますが、これもあっさり味で軟らかくて美味しい。
鳥肉の良い所を贅沢にも寄せ集めたような味に仕上がっているんです。
何と言えばいいのでしょうか。
もっと深いんです、この料理の味は。
しかし味の説明、難しい・・・
味覚ボキャブラリーが乏しい私が説明すると、どうしも擬態語混じりになってしまいます。
「一口搔き込むと、春雨のような細麺Mienにまとわりついたアヒル肉の出し汁がじわーっと口の中に広がり、スプーンで出し汁を一口含むと、その濃厚な肉汁の味に脳天をがつーんと・・・」
要するに食べたことの無い美味しさなんです。
故に説明できません。
大阪の南部で勢力を伸ばしている有名な「横綱ラーメン」は、その豚骨スープの出汁が濃いあまり、食べた直後は「美味しかった、でも・・・もーしばらくええわ」となるんですが、1ヶ月ほど空けるとまた欲しくなる。
そんな麻薬のような味です。
しかしこの「Mien Ngan(ミエンガーン)」は、ちょっと違います。
出汁が豚骨等では無くアヒル肉だからなのでしょうか、毎日食べにいけるんです。
「しかし、しょせん鳥肉の出汁でしょ。そんな濃い味にはならないんじゃないの」
そう思うでしょ。
「Pho(フォー)」でもやっぱり鳥で出汁を取った「Pho Ga」より、牛で出汁を取る「Pho Bo」の方が味は濃くて美味しい。
これは私も思うし、当社のお母さんマダムHuyenさんとも意見は一致しています。
しかし、普通の鳥肉ではなくアヒル肉(Ngan)でとった出汁で作っているところが味噌なんです。
あっさり味なんだけど、ハッキリとした味
鳥肉出汁の良いところと弱いところを上手く補うNganの出汁。
気が付けばあなたも病みつきになっているかも。
私にとってKim Maの昼の定番は「Ly Quoc Su」の「Pho Bo」だったのですが、この「Mien Ngan(ミエンガーン)」に出会ってからは、一度も足が向かなくなりました。
新しい恋人を見つけた気分です(笑)。
昼間は混み合います。
1階の狭いスペースと2階と。
回転のスピードは速いので、そんなに待つこともありません。
少々汚れた店内ですが、衛生的には大丈夫です。
1年ほど通っていますが、一度もお腹やられたことがありません。
この赤い服を着た女性がオーナーさん。
もう「Mien Ngan」と書いた紙を差し出さなくても、店内に入り指を1本立てるだけでオーダーOK。
店の方には、
「いつも『Mien Ngan』を食べに来る日本人」
で通っています。
ライムを3片絞り、ニンニクと唐辛子の酢漬けを大さじ二杯入れ、最後にニュクマムを大さじ一杯、これが私の「Mien Ngan」の食べ方です。
是非一度食べてみてください。
ベトナムをもう少し好きになれる味、だと思います。
この「Bun Moc」は最近初めて食べました。
ある知り合いのベトナム人に紹介してもらったんです。
まさに脳天がつーんな味、濃厚な豚骨ベースのベトナム・アメイジング・フードです。
食べたのは真横にあるCafe。
しかし実際料理を作ってるのは隣の路地スペースなんです。
「Cafeに座れば、Bun Mocも食べれて、食後のドリンクも飲めるでしょ」
その知り合いさんはニッコリ笑って、私の為にココナッツジュースを頼んでくれました。
このお店を紹介してくれたそのベトナム人は、ほぼ毎週日曜日の朝、食べに来るそうです。
いっしょに同行させてもらいました。
「いつからベトナムで仕事をしているんだったっけ?」
日本語の堪能はその方は私に質問してきます。
4年半だと答えると、
「なぜ4年半も居て、Bun Mocを知らないの?」
不思議なものでも眺めるような好奇心たっぷりな顔つきで、しげしげと見つめられました。
運んできた「Bun Moc」を言われるがまま一口食べてみると、
「確かに、美味い・・・」
豚のつくねか・・・不思議な肉片が沈んでいて、それがまた濃厚な良い味なんです。
それでいて「あっさり味」。
鳥と豚で出汁を取っているそうです。
日曜日の朝にもかかわらず、子供連れさんもいました。
日本人は私しかいません。
暫くするとおじいさんが新聞を売り込みにCafeに入ってきました。
そのベトナム人、にこっと笑ってお金を渡し、ベトナム新聞を購入します。
「いつも新聞買うの?」と聞くと、
「あのおじいさんね、戦争で片腕がないんだけど頑張ってる。だから買ってあげるの」
間髪入れず靴磨きのお兄さんも入ってきました。
私がいるすぐ横で新聞を真剣に読みながら、靴磨きには目もくれずに靴を脱ぎ、差し出された雪駄に履き替える。
「Bun Moc」の出し汁を飲み干しながら、そのベトナム人の妙に板についた所作に思わず、
「なんだかおっさんみたいだな(笑)」
思っていることをそのまま口にして、思わず笑ってしまいました。
そう、そのベトナム人、まだ20台の女の子です。
先日の稿これからの「ハノイリビングの不動産仲介」が目指す方向をお話ししますで、大型補強を考えているお話しをしました。
「同じハノイの不動産仲介会社で活躍する日本人顔負けのベトナム人ローカルスタッフを見つけています」
その日本人顔負けのベトナム人スーパーウーマンと私は「Bun Moc」を食べに来たんです。
彼女と会う約束をした際、場所を指定してきたのがハノイでも知らない人などいないくらいベトナム人の間で有名な、22A Dien Bien Phu通りのこの「Bun Moc」のお店だったんです。
彼女のハノイリビングで働く気持を聞くに、差して時間も掛かりませんでした。
既に意を決してくれている事の再確認ができました。
初めて食べた「Bun Moc」の飛び抜けるような美味しさも手伝って、私は幸せな気分に浸ることができました。
じっくり味わって食べました。
日曜日の朝ということもあり、空きっ腹にじわーっと染みこむような傑作な味。
狭い店内に大勢居るベトナム人の方々を見渡し、こんな美味しいベトナム料理を日々食べることができるこの国の人達が羨ましく思えてきました。
この1杯だけで30,000VND(約150円)です。
食文化が豊熟したここベトナムハノイで、また「ベトナムの不思議な美味しい料理」をひょんな事に見つける事が出来ました。
Kim Maの「Mien Ngan」のお店より、この22A Dien Bien Phu通りの「Bun Moc」のお店の方が有名店のようです。
味は・・・自信を持ってお勧め出来ます。
一度足を運んでみてお確かめください。
以上、たまに出くわす不思議な傑作ベトナム料理、その中でも有名な「Mien Ngan」と「Bun Moc」のご紹介でした。
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