ハノイリビングの田口です。
先月末に日本へ帰国させていだきました。
長めの日本滞在を終え、ハノイに戻ってきた初日の朝、花ちゃんがニッコリ笑って、
「田口さん、コーヒー入れましたよ」
嬉しい言葉をかけてくれました。
そしてその次に飛び出た言葉が、
「これ、オーガニックコーヒーですから」
健康生活をキープすることにこだわりを持つ花ちゃん。
水道の蛇口にとり付ける浄水器を始め、残留塩素を除去する「浄水シャワー」を静かに自宅アパートに取り付けたかと思うと、いきなり柔術道場に通い始めたりと、私の生活基準とは相容れない花ちゃんの行動パターンに、ただ度肝を抜かされる毎日なんですが、今度は「オーガニックコーヒー」と来ました。
「オーガニックのコーヒー豆を選ぶところが花ちゃんらしい・・・」
実は私は無類のコーヒー好きです。
毎日5杯は飲みます。
一日中事務所に居るときなど、10杯くらい飲んでいると思います。
砂糖もミルクも入れず、ただ苦いコーヒーが好きなんです。
しかしずっとインスタントコーヒーでした。
「豆からの淹れたてコーヒーが飲みたい」
社内でコーヒーを飲むのは私ぐらいかと・・・思っていましたが、実は花ちゃんもなかなかのコーヒー愛好家なんです。以前の事ですが、私と花ちゃんがハノイで飲むことを見越して、わざわざ日本からコーヒー豆を持ってきました。
しかしその当時コーヒーメーカーがありませんでした。
コーヒーメーカーくらい自分で買って社内で飲もうと思い立つのですが、ついつい電気屋に行くのが面倒で、コーヒー豆がずっと自宅アパートの冷蔵庫に転がっている状態でした。
有る日、あんまり私が「コーヒーメーカー」の話をするので、観念したHongちゃんが、
「あなたoi・・・わかった、コーヒーメーカーを買いましょう」
私の頭のどこかに、「会社の必要経費として」という傲慢ちきな発想があったから動かなかったんだと、後になって思います。
まあ、そんな高いもんでもありませんので、いつでも買えると思うと、逆に面倒くさくなってしまうんですね。
いずれにせよ私の面倒臭がりな性格を補うスタッフのファインプレーで、とうとう我が社にコーヒーメーカーがやってきました。
白い可愛いヤツです・・・Electrolux社製ではなく、中国製ですが。
その中国製のコーヒーメーカーで淹れたコーヒー。
しかもオーガニック。
飲んで見ると、美味い・・・気がします。
「違いが分かる」レベルではありません。
でもさすがにインスタントコーヒーとは出来が違うことぐらい、分かります。
嬉しくなって2、3杯味わってから花ちゃんに、
「どこで買ったの」
と聞くと、
「Fraser Suitesに行く手前のXuan Dieu通りにあるオーガニックショップです」
うっすらと笑いながら、静かに教えてくれました。
そういえば、そのあたりにオーガニックコーヒーや紅茶のお店があると聞いたことがあります。
タイ湖東岸エリアのXuan Dieu通りです。
もともとダラット産のオーガニック野菜などが、豊富に置かれているお店が建ち並んでいる通りであることは、今までご紹介してきましたね。
では、今回ご紹介するOrganic Shop(オーガニックショップ)の概容と、その位置図を他のオーガニックショップのお店と一緒にピン表示しておきます。
- 【オーガニックショップ名】Betterday Fairtrade and Organic Shop
- 【お店の住所】114 Xuan Dieu Str, Tay Ho Dist, Hanoi
- 【連絡先】+84 4 3718 6534 or +84 4 6258 3511
- 【営業時間】9:30~22:00(日曜定休)
- 【e-mail】minh.nt@mdivietnam.com
- 【online shopping】http://www.betterday.com.vn
赤いピンが今回ご紹介する「Betterday Fairtrade and Organic Shop」です。
「オーガニックショップ」と一口で言っても、そんな品数の多いお店ではありません。
大体の商品のラインナップとすれば、
- コーヒー(ダラット産のオーガニックコーヒーやアラビカコーヒーなど)
- 紅茶(オーガニックが多かったです)
- シャンプー&コンディショナー(オーガニックかどうか分かりませんが、素材を大事に作られていると思います)
- ジャム(もちろん無駄な化学調味料など入っていません)
- ココナッツオイル(意外と安く良質のオイルです)
- 粉ミルク(もちろんオーガニックです)
- オーガニックの玄米
です。
ココナッツオイルなども置いていました。
上記の4種類のココナッツオイルで85,000VNDから120,000VNDくらいです。
体に塗るオイルに加え、飲むこともできる美味しいココナッツオイルも置いてありました。
人間の肌に無理の無い素材で自然に作られています。
ここの店の商品は全てそういうコンセプトで揃えられているんですね。
女性向けの商品ですね。
また、玄米も置かれています。
しかもオーガニックです。
驚かないでください。
この玄米は、「日本の東京大学とJICAが協力して作った無農薬玄米」なんです。
日本の技術力が政府支援に乗って、ここベトナムハノイにまで届いているんですね。
素晴らしいことだと思います。
体に良いということで、当社の健康路線をひた走る花ちゃんもここの玄米を買っています。
あと、この店をお勧めする理由は、オーガニックショップであることともう一つ、
「Fairtrade(フェアトレード)商品を扱うショップ」
であるからです。
では、「Fairtrade(フェアトレード)」商品とは、他の商品と何が違うのか、ですね。
フェアトレード・難民支援・自立支援を支援の柱として活動している日本のNGO「一般社団法人 わかちあいプロジェクト」さんのホームページよりご紹介します。
「わかちあいプロジェクト」サイトに記載されている「フェアトレードとは」の記述の一部を抜粋させていただきました。
これまでの一方的な資金援助は、援助する側の都合によって左右され、継続性に欠けるという問題点がありました。
それに対し、フェアトレードは、私たち消費者が自分の気に入った商品を購入することでできる身近な国際協力のかたちなのです。
この方法なら、援助する側の負担も少なく、無理なく継続的な援助ができます。
貧しい国で必死に家計を維持するために働く人達。
また、都心部と違い僻地の農村などは現金収入の道が無く、あえぐような生活を強いられてる人々。
そんな弱者に過酷な労働を強要し、小さな子供まで労働力の一部に組み込み搾取する構図があります。
今も世界の各地で起きている状況です。
Fairtrade(フェアトレード)というのは、そういう「搾取資本」を通さずに、経済的に立場の弱い人たちから適正な価格で収穫物を購入し、彼らの生活を向上させようという運動のことなんです。
日本以上に海外でその知名度は高く、イギリスで販売されているバナナの3本に1本はフェアトレードだそうです。
景気や気候に振り回されることは収穫物にはありがちです。
そしてそのしわ寄せは貧困層の生産者に向けられることが往々にしてあります。
しかし、フェアトレードの仕組みは、そういう末端の生産者に長期間にわたり市場価格と同等かそれ以上で収穫物を買い取り続け、生産者に生活の最低保障を提供することを目的としています。
「Fairtrade(フェアトレード)商品を買う」ということは、途上国の弱い生産者への募金活動を行っているのと変わらない行為だということです。
そのフェアトレードで扱われている商品を、ここベトナムハノイでも購入することができるんです。
その店が、今回ご紹介するBetterday Fairtrade and Organic Shopです。
今日会社の為に買ったのは、200gの豆を曳いてもらい、2袋で170,000VND(約850円)、200g一袋で約420円。
ベトナムにすればちょいと高いでしょうか。
でもベトナムの高原地「ダラット」で生産されているオーガニックコーヒーです。
まず間違い無い商材です。
確実に誰かの為になる買い方をする
そしておまけに美味しく安全に嗜好できるのであれば、安いもんだと思いますがいかがでしょう。
このお店はスケッチの2009年1月号でも取り上げられています。
世界を変えるささやかな買物「フェアトレード」をご存知?フェアトレード&オーガニックショップ 【食料品・雑貨】
結構前から活動しているようですね。
「食の安全」が完全に確立されていないベトナムだけに、こういう情報にはついつい反応してしまいます。
花ちゃんを「健康オタク」などとはやし立てている場合ではありません。
結膜炎もようやく収まってきました。
ダラット産のアラビカオーガニックコーヒーをがぶ飲みしながら・・・頑張ります。
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