エースHongちゃんに春がやって参りました!

Hongちゃんは我が社のローカルマネージャーです

Hongちゃんは我が社のローカルマネージャーです



ハノイリビングの田口です。

「田口さん・・・ビッグニュースです!」

日頃は温和しい「花ちゃん」こと橘(たちばな)君から、めずらしく鼻息の荒いメールが飛び込んで来ました。
先日私が日本に帰国していた時、明日ハノイに戻る、そんなタイミングでした。

「なんのことだろう??」

そのまま花ちゃんからのメールを読み進んでいくと・・・

「・・・・・・!!」

思わず我が相棒Mac Bookのモニター画面に頭突きを入れそうになりました。
私が凝視する先のメール文に、

「Hongちゃんが・・結婚するみたいです!」

花ちゃんの入力文が、心なしかうわずって見えました。
しかし最近入社した、まだ試用期間の花ちゃんです。
先にいたローカルスタッフが結婚することが「ビッグニュース」になるのもおかしな話です。

しかし・・・

それほど「存在感」が大きい子だということです、Hongちゃんは。
それと余りに突然でしたので、話を聞いたスタッフ達は皆のけ反るようにびっくりした次第です。

「なんと・・・ついに来たか・・・」

パソコンから目を離し、ベランダの外の風景をぼんやり眺めました。
そして腕組みして、目をつぶりました。
・・・Hongちゃんと出会った時からのいろんな出来事が頭をよぎってきました。

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3年ほど前に入社してきたHongちゃん。
それ以来ずっと、会社の発展に力を貸してくれました。
彼女の家族よりも私は彼女と時間を共にし、会話をし、喧嘩をしながら、一緒に売上を伸ばしてきました。

良い所も悪いところもよーく分かっております。
多分、私の悪いところもよーくお見通しのことと思います。

ある日曜日の夜。
契約していただいたお客様の部屋で、突然天井裏のお湯タンクから水漏れが止まらなくなり、緊急電話が掛かってきました。
2人で駆けつけたとき、怒りが沸点に達しているお客様に私が説明する横で、彼女はずっと雑巾で水を拭き続けていました。
怒っているお客様に何をすれば良いのか、彼女は自然に分かっているんです。

何度も繰り返す営業上の大きな問題に対して、契約書の記載を変えることで対応できた時、一番喜んだのはHongちゃんでした。
私達仲介業者にとって、契約書は我が身を守る「鎧」と同じです。
あやふやな記載で逆にお客様に迷惑を掛けることもあります。
しかし、明確な記述は私達の気持ちを正確にお客様に伝えるのと同時に、トラブルに巻き込まれない「転ばぬ先の杖」にもなります。
如何に契約書の一言一句が大事か。
彼女はもちろんそんなことは「骨の髄」まで理解しています。

仕事が余りに忙しく、契約書の処理に毎晩残業が続き、ご両親が熱望していた彼女の「MBA」の資格取得も、結局仕事を優先し、1年先まで「留年」を決意してくれたHongちゃん。
彼女にとって箔の付く「MBA」よりも、お客様の契約処理の方が大事なんです。
そういう彼女の判断が、本当に有り難く、頼もしく感じました。

我々がまだ「ハノイの賃貸くん」だったころ。
お客様目線の全く皆無な前社長の融通の利かない判断に対し、一緒に知恵を出しながら戦いました。
前向きな判断は、時としてリスクを伴うものですが、「リスクある前進」を極端に嫌う前社長に対し、

「リスクが有ってもこれはやらないと絶対だめ!」

私達の判断は、前社長とは全く逆の「お客様目線」が根底にあります。
この目線が欠落すると不動産仲介は、

「意味も無くお金のかかる面倒なブローカー」

に成り下がってしまいます。
応接室で前社長に毅然と正論で迫るHongちゃんを横目で見ながら、

「日本人以上に日本人みたいなベトナム人やな・・・」

関心したことを思い出します。
ベトナム人には珍しく「日本的営業感覚」を持ち合わせている女の子なんです。

いつの間に・・でも良かった。おめでとうさん!

いつの間に・・でも良かった。おめでとうさん!



私が日本からハノイに戻る前に、彼女はマダムHuyenさんと新人の妹分Tinhちゃんには、結婚する意志を伝えていたようです。
しかし、私には直接何も・・・報告はありませんでした。
私も敢えて知らない振りをして、日々業務をこなしておりました。

「Hongちゃん、話した?」

マダムHuyenさんがやきもきしながら私に聞いてきます。

「いや、まだ何も言ってこないよ」

多分、言いにくいんだと思います、僕には。
なんとなく分かります。
おそらく仕事が大好きなHongちゃんです。
結婚しても仕事を続けることは分かっていました。
また、彼女の旦那さんになる人も、何となく分かっていました。
何度か会ったことがあるんです。

同じ不動産業務をこなす方です。

お互い不動産仲介を長くやってきた者同士、息が合ったんだと思います。
しかし・・・彼女からは一言も報告は無く、時間は流れました。

有る日、携帯電話を今までの「オンボロ安物骨董携帯」から今流行のスマホに変える手続きをしに、電気屋さんにHongちゃんと出かけました。
彼女の携帯も、日本ではショップの店頭のワゴンに「0円携帯」としてぶちまけられているような旧式の使いづらいものでした。
私のは赴任当時に買った、今では汗でさび付いたNOKIA。
通話中にプツプツ切れる「暴れ馬」のような使いづらい携帯でした。

ずっと以前から、携帯変えようと話していましたが、とても携帯ショップに行く時間など取れません。
しかし有る日大雨が降ったときです。
時間ができたので、携帯を買いに二人でKim Ma近くのショップに出かけました。

お目当てのスマホを決めて、手続きを待っている間、横に座ったHongちゃんが話しかけてきました。

「あの〜田口さん、ちょっといいですか」

ほれ来た。もうその話しかあるまいて。
自然体を装い、彼女の次の言葉を待っていました。

「あの・・・お付き合いしている人がいてね・・・」

いつも交渉結果を私に報告するときは、自信たっぷりで「ここまで交渉できましたよー」てな具合で得意げに話しかけてくるHongちゃんですが、この時ばかりは蚊の鳴くような心細い声で、下を向きながら、ぼそぼそとつぶやく彼女です。
そんなHongちゃんの様子を見ながら、

「仕事はどうするの?」

単刀直入にストレートに聞いた方が、その場の重い空気を変えられるような気がして、つい一番聞きたい質問をしてしまいました。

「もちろん、続けます!」

そう、おそらく彼女はお腹が大きくなっても、ぎりぎりまで仕事をするような気がします。
「仕事が趣味です」と豪語するHongちゃんです。
聞けば料理が得意な旦那さんだとか。
料理が苦手なHongちゃんには正にうってつけの組み合わせです。
旦那さんに料理を作ってもらってでも仕事に没頭するんじゃないかなと、ちょっと心配になってきますが、そのほうがHongちゃんらしいなーと思います。

マダムHuyenさんとはもう2年以上の「戦友」です

マダムHuyenさんとはもう2年以上の「戦友」です



今日はHongちゃんの「結納の日」。
お手伝いとして、朝から我が社の女性スタッフ、マダムHuyenさんとTinhちゃんが狩り出されました。
こちらベトナムでは、家同士の結納の日に、大切な友達を呼ぶ習慣があるようです。
日本では考えられないことですが。
従いまして、今朝は私達男3人だけで仕事を致しました。

ここでその男組三人衆の一人、最近我が社に新加入してくれた、Ha(ハー)さんを少しご紹介します。

心優しき「社長」Haさん

心優しき「社長」Haさん



以前、「失敗の許されない交渉」をまとめる通訳をお捜しならこの方です!の稿で、Truong Nanh Ha(チェン マン ハー)さんの紹介をさせていただきました。

日本語とベトナム語の間の通訳、翻訳をやらせれば右に出る人がいないくらい、熟練した日本語能力を持っている方です。
日本語に関する仕事に携わって早20年。
日本語の翻訳・通訳業をメインとした会社の社長さんでもあります。
もちろん普通に漢字も書けます。

多方面に顔の広いHaさんは、何を隠そう当社のマダムHuyenさんを紹介してくれた当の本人なんです。
凄い美人の奥様を持つHa(ハー)さん。
また、彼のことは、詳しく皆さんにご紹介させていただきます。

私と同じ3人のお子様を持つHa(ハー)さんに社員の結婚祝いについて質問しました。

「Haさん、この場合会社から何をすればいいんだろう」

ベトナムのしきたりに当然精通したHaさん曰く、

「そうね、お鍋セットとか、高価な良いモノでこれからずっと使っていかんといけないモノをプレゼントすればいいね」

Haさんも結婚当時、お鍋セットを送られ大変重宝したとのこと。

「それじゃ、直接Hongちゃんに聞いて、欲しいモノを買ってあげようか」

そんな話になりました。

結納の日にもかかわらず、何度も電話連絡で仕事の打ち合わせをしてしまいました。
今大事なお客様の対応を迫られている時で、彼女にその交渉を任せているんです。
しかし、そんなときでも明るい声で(幸せな時でしょうから)交渉結果を何度も入れてくれるHongちゃん。
しまいにお母さんにしかられてしまいます・・・

仕事熱心なのは、ここまでくると彼女の性格なのでしょう。
その彼女の性格に、私は何度も救われてきました。
そんなHongちゃんが生涯掛けて救う人を見つけ、嫁ぐことになりました。
どんな「奥ちゃん」になるのでしょう。

これから一段と幸せオーラを発揮しながら更にパワーアップしてくれるかと思います。

Hongちゃん、おめでとう!
これからも末永くお幸せに。

以上、エースHongちゃんの桜の開花宣言でした。

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田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。
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