ハノイリビングの佐々木です。
当社のベトナム人スタッフは皆、日本語が上手だと思います。
日常会話に支障がありません。
なにしろ、社長や田口さんの関西弁まで聞き取ります。
日本企業の中には、お金をかけてベトナム人の日本語教育をするところもあると聞いているので、これが必要ないうちのスタッフはありがたい存在です。
さてその日本語教育ですが、最近Hai Ba Trung地区に新たに日系の日本語学校がオープンしたので、ご紹介したいと思います。
「ベトナム人スタッフの日本語力を向上させたい」
「できれば、経営やカリキュラムがしっかりして安心できる日系の学校がいい」
と考えている企業の方には朗報です。
企業の日本語教育は、結構需要がある分野です。
日本語ができるベトナム人スタッフでも、伝達ミスなどで仕事に支障が出たりすることもあります。
日本語だけ知っていて、ビジネスマナーがいまひとつの場合もあります。
また、社内公用語が英語でも、駐在員がもともと話す言語は日本語なので、意図した内容がより伝わりやすいよう、ベトナム人スタッフに日本語を話してもらいたいと思っている会社もあるようです。
ハノイには色々な日本語学校がありますが、今回紹介したいのはPacific Language Center(パシフィック日本語学校)です。
母体は日本の学校法人で、医療や車関係の専門学校や短期大学などを運営しています。
これらの学校にベトナム人が増えていることを背景に、今回ハノイに学校を出しました。
とはいえ、日本にある専門学校や短期大学向けだけに教育をしているのではありません。
日本の他の学校に留学したい人、日本企業で働きたい人、日本語力をさらにアップさせたい人など、様々な目標別に、色々な人たちが学んでいます。
場所は、日本人街のTrieu Viet Vuongです。
パシフィック日本語学校には、日本人教師が4名、ベトナム人教師が3名います。
コースは、趣味の日本語から日常会話をしっかり学べるコース、検定対策集中コース、日系企業のスタッフ教育まで、さまざま用意しています。
これらコースの中で、入門や初級、中級などレベル別に細かく別れています。
週の授業回数は通常、週3~5回で、長さは1回で1.5~3時間程度となります。
時間帯も午前(9時開始)から午後(13時30分開始)、夜(17時45分、19時35分開始)の時間帯まであり、学生や会社員など、様々な生活スタイルの人が学べるようになっています。
ここでは、企業向けに実施されているコースを紹介します。
とは書いたものの、ここで企業向けに用意されている「日系企業のスタッフ教育」コースは、カリキュラムなどが最初からとくに決まっているわけではありません。
企業別に求めている日本語レベル、使う用語、会話などが異なるためです。
初めに企業から話を聞いたうえで、細かなカリキュラムを決めていくという方式になっています。
まずは要相談です。
日本企業の中には、日本語能力試験の合格を目指す「検定対策集中コース」を、社員に受講させているところもあるとのこと。
検定を受けることで実力が成績という形で目に見えるので、企業にとっては分かりやすくて良いですね。
一方、受験する方にとっては日本語学習のモチベーション維持にもなるので、一石二鳥です。
このほか、来年からは「ベトナム国内日系企業就職支援コース」も始まります。
日本語能力試験N3以上の人が対象です。
ビジネスマナーや面接対策、履歴書の書き方を、じっくり学べるコース。
日本企業に関心の高い人から人気を集めそうです。
これらの企業向けプログラムは、基本的に来校という形で行われています。
企業での出張授業の場合は、先生のスケジュールにより要相談となります。
会社スタッフの授業を希望する場合、まずは「どんな日本語を求めているのか」「来校か出張か」などを相談してみるのが良いと思います。
さらに、今後は日本人向けにベトナム語のコースも開設される予定です。
ベトナム人の先生が、ベトナム語を教えてくれます。
ベトナム語ができる日本人はそれほど多くないので、会社で重宝されそうです。
希少価値を狙って、ここでベトナム語を学んででみてはいかがでしょうか。
このコースが行われるのは、アパートの一室のようなおしゃれで気楽なスペースです。
カラフルなインテリアに囲まれて、ソファでゆったりくつろぎながら学べます。
肩の力を抜いて、楽しく学習できそうです。
パシフィックランゲージセンターの授業料は、他と比べて安い方とはいえません。
それでも開校から2週間も経たないうちに生徒数は50人を超え、クラス数は8つに達しました。
人気を集める背景には、やはり日本語学習にそれだけ投資しようとする人が増えていることがあるようです。
もちろんそれだけの投資は、それなりの教育レベルでないとできません。
パシフィック日本語学校では、少~中人数のクラス分けをしています。
通常の学校では、30~40人程度が一緒に学ぶこともざらだそうです。
しかし、ここでは多すぎないクラス構成で行き届いた教育をしています。
実際、学校内に全6つある教室はすべてが12人もしくは16人用となっています。
そしてさらに行き届いた授業をするため、クラスの担任はベトナム人と日本人とがペアになって担当しています。
他ではベトナム人か日本人1人の場合が多いのですが、ここでは日本人がメインとなって教え、聞き取れなかったり、コミュニケーションできなかったりした時にベトナム人が通訳をしてサポートします。
勘違いや聞き逃しなどがなく、安心です。
これらが付加価値となっているようです。
日本語を学ぶベトナム人も、もう安いだけでは選ばなくなってきているのかもしれません。
給料の高い日系企業を本気で目指し、質的に高い学校でしっかり学びたいんですね。
以下は、パシフィック日本語学校の概要です。
・学校名:Pacific Language Center(パシフィック日本語学校)
・住所:38B Trieu Viet Vuong, Hai Ba Trung, Hanoi
・電話番号:04-3943-2211
・サイト:http://study-japan.vn
色々な企業別のニーズに応えてくれる学校です。
問い合わせてみてください。
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