「与えるモノ」が「受けたモノ」より上回れば、次のステップへ

この町で活躍できるか、使われる身で終始するのかは・・・自分次第

この町で活躍できるか、使われる身で終始するのかは・・・自分次第



先日の週末。
家でネットを検索していたら、奥山清行さんという工業デザイナーのサイトにたどり着きました。
知っている方は多いのかもしれませんが、有名な肩書きは、

「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」

これだけでも、思わず手が止まるレベルのキャッチです。
「カーデザイン」の業界では、日本より世界での方が「KEN OKUYAMA」という名で知れ渡っている方です。
他に、鉄道デザイン、ハリウッドのテーマパークデザイン、日本の地場産業の匠技を用いた家具のデザイン等々・・・

「これだけ世界を駆け回る日本人がいたのか」

と、そのほとばしり出る才能にため息が出てしまう程です。
私が見つけたサイトは、Gigazineという情報サイトで、

いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ、デザイナー奥山清行による「ムーンショット」デザイン幸福論

という見出しで始まる、基調講演の内容をまとめた記事でした。
かなり長い記事ですが、ゆっくり時間を掛けて読んでいくと・・・
目から鱗の内容の数々。
世界の一流企業で勝負をしてきたビジネスマンが語る話です。
思わず腑に落ちるヒントをたくさん見つけることが出来ました。

今日は申し訳ありませんが、お住まいの話ではありません。
久しぶりにすごい日本人に触れることができた感動をそのままお伝えしようと思います。

私が先の記事で一番考えさせられたのが、日経新聞の「領空侵犯」でも取り上げられた次の言葉でした。

「日本の、特に若い人達はこう考えるんです。

『会社の仕事から得るものだけ得て、一番得た時点で次のステップに移っていくのがキャリアアップである』

これは大きな間違いです。

自分が与えたものと相手からいただいたものの中で、相手にあげた方の大きい場合に、次の仕事につながります。
これはアメリカとかヨーロッパの契約社会で非常に重要な考え方で、得たものよりも与えたものの方が多いことが大切なんです。
そこから『この人間は優秀である』という評判が広がり、きちんとしたお給料なり、次の仕事をもらうという仕組みを作るのが、実はプロとして非常に大切なことなんです。」

世界を又に掛けて自分の才能を頼りに戦ってきた奥山さんですので、説得力が違います。
「キャリアアップ」に対するプロの考え方とアマチュアの考え方との違いを言われています。

貰うだけ貰って、取るだけ取って、次のステップに・・・
これは認められないと言われています。

新しい会社の面接担当者は、単なる「ジョブホッパー」か、「貢献度の高い人材」か・・・
当然見極めようとします。

会社からTAKEばかりでGIVEをしてこなかった人は、前の会社では「貢献していない人材」と映ります。
また、具体的な貢献話も出来る訳がありません。

先日、ハノイに進出してきた日系企業の総務担当者様とお話する機会がありました。
その方が苦虫を噛みつぶしたような顔で言われるのは、

「最近、頑張って働いてくれていたベトナム人の総務スタッフの役職を上げたんです。
そうしたら翌週に辞めてしまいました・・・」

マネージャー辞令を手に入れたそのスタッフは、転職に有利な会社発行の辞令書を持って、次の希望企業に移っていったというんです。
数年間細かくやり方を教えられたそのベトナム人スタッフ。期待に応える仕事ぶりだったそうです。
これから、管理者として大切な管理業務を引き継いでもらおうとした矢先のドタキャン劇です。

ベトナムにはこういうジョブホッピングが頻繁にあるようです。
しかし・・・
奥山清行さんの若者に向けたプロの言葉と照らし合わせてみた場合、やはり大きく勘違いをしていると思わざるを得ません。

実務をこなせるようにノウハウを身につける、しかも給料を貰いながらです。
そこから、逆に会社の利益になるために貢献する。
替わりの人材が見つからないくらいの貢献度で業務をこなし、利益を生み出す。

・・・それから次のステップです。

同じ会社でもっとしたい仕事をアピールするのも良し、
したい仕事がその会社になければ、違う職場を探す。

もちろん、今まで実務でやってきたことは、具体的な数字でもって説得できるまでになっているわけですから、引く手あまたな訳です。

先のような辞令と共に消えていく人を、採用する企業がたくさんあるうちは、ベトナムの企業もたいしたことありませんね。
奥山清行さんの言葉でもう一つ。

「技術や資格なんて『食材』と一緒。要は美味い!と認められる『料理』、つまりは世界で売れる『商品』を作れて初めて利益です。
日本人は良い『食材』をたくさん持っていますが、売れる『料理』が作れない・・・

しかしマーケティング理論は世界で一番発達して、実際にいろんなマーケットリサーチをする会社もたくさんありますし、技術的に発達しています。
人の気持ちは分かるんです。でも自分の気持ちが一番分かっていないのが日本人です。

『自分が本当に何が欲しいのか、自分の会社が何を作るべきか』

が一番分かっていないのが典型的な日本の企業であり、日本人なんです。」

前半は良く聞く話ですが、その原因が自分が欲しいモノが分からない為。
全く身に覚えのあることで・・・思わずうなってしまいました。

これ以上コメントは致しません。
私も答えを見つけなければなりません。
走りながら考えていきたいと思います。

居住人の気持をきめ細かく考えた「オリエンタルパレスのVillaタイプ」

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当店新人の深田君。
といってもかれももう3ヶ月、頑張ってくれています。

当社に来るまでは、いろいろ歯がゆい思いも経験している彼。
それだけに、へこたれず前向きに「賃貸くん」のサポートをしてくれています。

人なんて,何かのきっかけで、たった一日で劇的に変わることもあります。

「気持が変われば、行動も変わる」

しかし、彼のパソコンがまた汚い・・・(泣)
キーボードは白い粉がふいていて、画面はなんかの汁が飛んだまま、テカテカしています。
この前休みの日、見るに見かねてこっそり綺麗にクリーニングしてあげましたが・・・

ピカピカのパソコンに全く気がつかない深田君。

「うーん、そこ、そこに気着かんとな・・・」

まあ、劇的に変わる前って、こんなもんです(笑)
期待していますよ、深田君。

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田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。
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