ハノイリビングの田口です。
昨年の11月頭に日本へ一時帰国し、長らく日本で仕事をしておりました。
もちろん年末年始のお休みも兼ねての帰国でした。
本来なら1月20日過ぎの便でハノイへ戻る予定だったのですが・・・
1月に入り、お屠蘇気分が残る7日頃に、
「田口さん、パスポートの更新をしてください。
今のままじゃ、ベトナム戻れませんです」
マダムHuyenさんからの連絡で、今持っているパスポートを見ると、確かにあと4ヶ月後に期限がやってくる。
「まだ4ヶ月あるけどダメなの?」
はい、ダメのようです。
残存日数が半年以上ないと、ベトナムには入れないと言われました。
おいおい、このタイミングでそんなことを言われても・・・
慌てて近くの役所へ行き、更新手続きを。
この新しいパスポートが来ないと、私がベトナムへ帰る手続きが何も進まないのだと。
結局、この日本でのパスポート更新手続きが、やたらと時間がかかり、結果全てのベトナム帰国の段取りが後にずれ込んでしまいました。
1月末に新しいパスポートが手に入りましたが、ベトナムはそろそろ旧正月(テト)休みに入ります。
ここでまた、手続きが止まります。
テトは仕方がありません。
今回の私のベトナム入国手続きは、当社のベトナムコンサルさんに全てお任せしました。
ハノイ市人民委員会から、そして保健局からの渡航OKの書類を取るのに1ヶ月くらいでしょうか。
無事に許可が降りました。
私は、ベトナムハノイの「ハノイリビング」という会社の代表をしていますので、降りない理由は特にありません。
そこは心配していませんでしたが、「いつ降りるのか」そこだけ気になっていました。
許可が降りた後は簡単です。
こんな手順になります。
- ベトナム側で隔離のホテルを抑えてもらう(初めてベトナムに入る方は、手続きを依頼している業者さんに手配をしてもらえば良いです)
- 飛行機便を抑える(今でもベトナム行き飛行機便はあります)
- ベトナムへ向かいます(密にならないようにガラガラな感じの座席配置でした)
- 空港手続きを経て隔離ホテルへ(ホテルの担当者が空港まで来て誘導してくれますので安心してください)
- ホテルで2週間隔離に入る
- ホテル隔離中に最初と最後に2回、PCR検査を行います
- PCR検査が陰性であれば、ホテルから市中へ放免
- お住まいをまだ決めていない方は、違うホテルへ移動、私のようにアパート契約をしている者は自宅へ戻り、更に2週間の「自主隔離」に入る
隔離ホテルを無事出た後の「自主隔離」ですが、今のところそれ程厳しいものではないと聞いています。
どこまでやれるのか、ハッキリとわかりませんが、ある程度マスクをすれば自由に外には出ることができるようです。
ここは、所属会社の指示に従っていただくことになります。
ベトナムに戻る手続きについては、当初いろんな情報が飛び交っていました。
昨年に商工会から投げられた「ベトナムに招へいしたい日本人リスト」に入っていないとベトナムにはいけない。
などと言われ、それとはもう枠組みが違うはずだろうと、ベトナムのスタッフに依頼して調べてもらいましたが、具体的な手順がわからず・・・
「それがわからないと、俺日本に一時帰国できないよ」
などという不毛な会話ですったもんだしていました。
ハッキリとしたことがわからないまま、日本でやらなければいけないことがあり、振り切って日本へ戻りました。
私のように日本に一時帰国し、今だに「ベトナムに入れない」と日本で足踏みしている日本人はたくさんいると思いますが、結論は帰れます。
ただ、もちろんどう言う立場でベトナムに入るのかにより、その難易度は異なるかと思います。
実際私が乗った飛行機には、小さなお子様を連れたお母さんもおられました。
恐らく、ご主人に家族が合流されるのでしょう。
前までは家族はしばらく日本でスタンバイだったかと思いますが、今は動けるようですね。
詳しくは、エージェントかコンサルさんに確認してください。
ただし、渡航できるとなっても「2週間のホテル隔離」と下記の費用がかかります。
総計で、大体50万円はするかと思います。
- ベトナム行きの飛行機チケット代
- 2週間隔離のホテル宿泊費
- ベトナムの役所から渡航許可をもらう為の手続き代行料(これはコンサルさんを決めて料金を払ってやってもらってください)
一番は、ベトナムのコンサルを使うことです。
日本に居て、初めてベトナムに来られる方は、日本のエージェント(旅行会社かな)に依頼して、手数料を払ってやってもらってください。
自力でやっても時間ばかりがかかるだけで、イライラするだけです。
現に、私もコンサルへ丸投げしてから手続きがトントン拍子に前に進みました。
どこのコンサルを使うのが良いのか
分からない方は、当社にお尋ねください。
私が使ったコンサルをご紹介します。
では以下に次の順でご説明をさせていただきます。
先ず成田空港へ、Peachを使うなら機内持込重量制限には注意を
いざ、ハノイへ出発する直前。
一番頭を悩ませたのは、このPeachの機内持ち込み7kgまでの制限です。
私は関西にいるので、一旦成田空港まで移動しないといけません。
ベトナム行きの飛行機は成田からしか飛んでいないからです。
ちょっと東京へ小旅行
であれば良いのですが、こっちは5ヶ月ぶりにベトナムへ行くんです。
もう、自分が買った「Sony一眼レフカメラ・望遠レンズ」や「スタビライザー」、それにスタッフから頼まれた「Mac Book Air」など、絶対預け入れ荷物などに頼みたくありません。
精密機械なので、私はいつもパソコン類は手荷物として機内に持ち込むんです。
しかし・・・
7kg制限ではどうやってもオーバーするんです。
一日中、家の体重計であーだこーだやってもオーバーします。
「おい、Peachよ、おまえ・・・故障させたらただでは済まさないからな」
Peachのアホな重量制限に合わせて、私の相棒「Mac Book Pro」とスタッフに頼まれた「Mac Book AIr」をスーツケースに厳重梱包し、渋々預け渡し荷物へ。
さすがにカメラは持ち込みました。
まあ、大阪東京間の日本の飛行機なので踏ん切れましたが。
もうこんな想いは二度とごめんです。
次回もし同じようなことがあれば、間違い無く新幹線で移動すると思います。
ネットアクセスし「医療申告管理申請」、これは難易度高い!
そうです。
このQRコードを取得することが必須条件です。
これはベトナムへ到着する前に、日本に居るときからやっておいた方が良い作業です。
私はPeachで成田へ行き、手荷物を預け入れる時に、グランドスタッフの担当女性から「もうお済みですか?」と聞かれて、やっていない事に気が付きました。
手に持たれていた「iPad」画面を見せてもらい、
「先ず、このサイトにアクセスしてください。一緒にやりましょう」
と、その場でネット申請手続きを始めたのですが・・・
私はたまたまiPadを持っていたから良かったものの、持っていない人だったらどうしていたのかな?
なんというか、ギリギリのこの感じが溜まらない。
サイトにアクセスできたは良いけれど、おまけに日本語翻訳画面もベトナム政府は準備しているのでその努力は認めますが、
その翻訳がめちゃくちゃ・・・
何を入力すれば良いのか、全くわかりません。
隣に立って支援してくれるグランドスタッフの女性が居てくれたので、二人で話合いながらインプットして行きますが、最後にエラーが出てきて「情報送信」ができません。
細かいベトナムの連絡先や隔離場所を選ぶ項目が出てきますが、通常ベトナムに浅い人なら先ずわからない町名が出てきます。
私は何となく知っていたので、選ぶことができましたが、これは初めての方であれば絶対無理です。
コンサルの方と、一つずつ調べて入力しないと送信できず、結果QRコードが手に入りません。
私はその場で1時間ほど格闘してようやく「送信」できました。
私以上にグランドスタッフのその女性が、小躍りして喜んでいたのがとても印象的でした。
そりゃそうでしょう。そのグランドスタッフさんは、インプット情報など全くわからないんですから。
ただ、私が間違わないで、正確に入力して成功しないと、私は荷物を預けることができないんです。
詰まりはそのグランドスタッフさんも、私から離れることができない。
「ベトナムへ行かれる方は、皆さんここでご苦労されるんです」
でしょうね。
これは10年ベトナムで生活している私でも、かなりの難易度です。
「隔離ホテルの住所は?」
という質問に出てくる8つくらいの候補地全てがベトナム語住所なんです。
「Hang Chuoi」という通りであることは知っていますが、しかし町名ではないんです。
住所として上がってくるのは、聞いたことのない地域名です。選びようがありません。
仕方がないので、同じHai Ba Trung(ハイバーチュン)区にある「Minh Khai」という通り名をたまたま知っていましたので、全く場所は違いますが、その道路名が町名の候補としてあったので、イチかバチかで選らんで送信するとOKとなりました。
こんなもんわかるわけがないよ!
思わずiPadに怒鳴ってしまいました。
この入力時に、「隔離後の宿泊先住所」も聞かれます。
もしまだお住まいのアパートが全く決まっていない場合は、決まるまで宿泊する予定の「一次滞在ホテル住所」を入れないといけません。
もし、既に長期滞在をするアパートを決めている方は、その住所を記述すればいいんです。
今まで当社も、日本におられるお客様とのやりとりを通し、隔離後の契約アパートを決めていただいております。
「見もしないで決める事ができるのかな?」
そう思われるかもしれませんが、そこはあの手この手の詳細映像をお送りし、成田から飛び立つ前に部屋を決めていただいています。
その住所を、先のサイトにて入力する必要があるので、必ず「隔離明け後のチェックインホテル」の住所は抑えていてください。
私は、自分が住んでいるアパートの細かい住所が出てこず、仕方なく会社の住所をいれてやったのですが、何の問題も無くクリアしました。
意外と何でもアリな感じです。
この事前入力作業は、余裕をもって、詳しい方と(というかベトナム人と)一緒に取り組んだ方が良いかと思います。
とにかく、これでQRコードさえ入手できればこっちのモノです。
ノイバイ空港到着、ここからのながれはスムーズです
ノイバイ空港についてからは、ながれ作業です。
付いたのが夜の11時過ぎで、ベトナムのスタッフさん達も疲れているのか、手続きもスムーズでした。
- ノイバイ空港に到着してから、先ず最初の受付で例の苦労して取得したQRコードをバーコードリーダーのようなものにかざして次のGateへ
- 次のGateでは、パスポートと「入国許可証(これはコンサルが動いて取得してくれたものをメールで受取りプリントアウトしたものです)」を提出して「しばらく待て」の指示
※他に10名くらいの日本人がいましたが、私はレジデンスカードが既に今年の1月に失効していたので、3ヶ月Visaの取得手続きをしなければならずその順番待ちです - Gateで名前を呼ばれて行くと、「Visa発給手続き費用の600,000VND」と「写真」を要求されたので、そのまま渡し、代わりに赤い領収書をもらい、ようやく1階へ降り荷物を取りに
- 荷物は既にターンテーブルから降ろされて並んでいました。ここで今度は隔離ホテルの担当者が来るまでしばらく待機
- ホテル担当者と合流し、防護服を着せられ、車に乗り込み、隔離ホテルへ向かいます
こんな順番でした。
予めVisa手続きが必要であることは、コンサルを通じて伝えていましたので、とても手続きはスムーズでした。
とにかく「お金(60万ドン相当)」と「写真」はお忘れなく。
隔離部屋にチェックインしたのは、夜中の11時30分を回っていました。
私の隔離ホテルの部屋(中級)と出される食事の事
やれやれ、ようやく隔離ホテルにチェックインできました。
当社のマダムHuyenさんが、あれこれと動いて抑えてくれたホテルです。
ちょっと前までは、高級5つ星ホテルしか隔離ホテルとしてサービス提供されていませんでしたが、最近は手を上げるホテルが出てきて、いろんなグレードの隔離先を選べるようになってきたようです。
Huyenさんが選んでくれたホテルは、まあまあ中くらいの新しいサービスアパート「The Ann Hanoi(38A Hang Chuoi)」でした。
隔離中の食事ってどうなの?
これはベトナムだから、日本のようにお米だし、野菜の炒め物やお肉など、美味しいから余り気にしない方が多いかと思います。
基本、好みが分かれるのは当たり前なので、メニューから好きな食べ物を選らんで朝、昼、番と前日に指定すれば、その通りのものが出てくるとお考えください。
ただ、メニューは日系ホテルでは無い限り、ここに上げたような料理が多いです。
御飯はベトナム米、野菜の炒め物に鳥肉なのですが、ちょっとピリ辛ダレがかかっている。
・・・なんかちょっと日本ではないんです。
こんなようなのが2週間続くと考えて、お好みのモノをご準備してきてください。
隔離ホテルの部屋の様子については次の動画で御確認ください
隔離ホテルに2週間息を潜めて待機しなければならないのは、本当に無駄な時間です。
日本で受けたPCR検査の「陰性証明書」と、「ワクチンパスポート」みたいなものが揃えば、自由に隔離無しで行き来できるように、早くなって欲しいものです。
どれだけオンラインが充実しても、実際にベトナム市場を切り開き、ベトナム人スタッフをマネジメントし、利益を上げていく為には、実際に人が来て、動き回らないとダメです。
人が来て、現状を見て考え、問題点に対する施策を日本本社と相談し、ベトナム人パートナーから信頼感を持って迎えられ、共に合弁会社を育てて行く「気運」をつくって行かないと成功など出来る訳がありません。
人が来なくてどうしますか。
人の往来を制限していては、お互いコロナを抑える以外のプラスは一切生まれてこないですね。
コロナ過でのビジネスの進め方、ルール決めをしていかないといけないと思います。
先ずは隔離明けに、マダムHuyenさんと握手をし、私が不在時に頑張ってくれたハノイリビングのスタッフ全員をねぎらいたいと思います。
頑張ります。
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