約束した日時に、Nam先生は現れなかった。
2日あれば結果は分かる、そうきっぱりと明言してくれたはずなのに。
「多忙で著名な先生だから、来院患者が後を絶たないか、それとも・・・切り出し方を慎重に検討しているのか」
病室のベッドに胡座をかき、後ろ手に体を支え、ぼんやり窓を見上げた。
中庭に面した四角い空は、鈍色にくすんでいる。
約束した日から3日目の午後3時。
静かなノックと共にNam先生が入ってきた。
いつものようにベッドの足元までくると、まっすぐに私と相対した。
いつもの笑顔は影を潜め、多少堅い表情で、
「あなたの大腸にへばりついていた腫瘍は悪性でした」
WellBeの通訳を通じて耳にした言葉の解釈より先に、Nam先生の「重い語り口」に事態の深刻さを感じた私は、自分を落ち着かせる為に務めてゆっくりと切り出した。
「悪性の腫瘍とガンと・・・何が違うんですか?」
Nam先生は即座に、
「同じです」
病院が準備してくれたパソコン台に鎮座している相棒「Mac Book」に、思わず目を逸らせた。
真っ黒な画面から両親の姿が浮かび上がってきた。
眉間にシワを寄せ腕を組み、口を真一文字に結ぶ親父の横で、両手をアゴの下で合わせ、泣きそうな顔で心配している母の顔が迫ってきた。
「二人の分まで頑張って生きると心に決めていたんだけど・・・」
生まれて初めてガン宣告を受けた瞬間。
腹の底から震えるような冷たい恐怖がこみ上げてきた。
私が「VINMEC TIMES CITY INTERNATIONAL HOSPITAL」の内科医「Nam先生」からの「大腸ガン宣告」、そしてその対策の為の内視鏡手術に至るプロセスを、以下にご紹介します。
それは私には衝撃的なニュースでした。
いえ、私だけではないと思います。
特にタイ湖東岸エリアのアパートに家族連れでお住まいになる方々にとって、「野田先生ロス」からくる不安は拭えない状況かと思います。
「Raffles Medical Hanoi(ラッフルズ・メディカル・ハノイ)の野田先生が帰任される・・・」
会社と住まいをBa Dinh区の「Kim Maエリア」に決めてから今まで、私は仕事場所と住まいを変えたことはただの一度もありません。
多少の気管支アレルギーを持つ私にとって、年に1〜2回やって来る「止まらない咳」に長らく悩まされていました。
その辛い症状を救ってくれたのは、野田先生の前任の中島先生でした。
次の稿で、詳しく中島先生に助けていただいた経緯をまとめています。
その後、中島先生はラッフルズのホーチミンへ移動され、代わりに野田先生が赴任してこられました。
それ以来、多少Kim Maから距離はありますが、「困ったときの野田先生頼り」で、車を飛ばして診てもらっていました。
完全に私の「かかりつけ医」として、的確なCareを受けることができていました。
その野田先生に、今後診てもらうことは叶わない・・・
そんな折、ある方からオフィス近くの総合病院「Family Medical Practice Hanoi」に勤務する日本人総合診療医「千葉先生」をご紹介いただき、そちらで健康診断を受けることになったんです。
健康診断と同時に、AB型肝炎混合ワクチンも同時に受けることになりました。
実はお恥ずかしい話、私はハノイ赴任前に受けないといけないとされている「予防接種」を、今まで一度も受けたことがありません。
千葉先生のお話を聞き、受けたいと思いながらもなかなかその機会が持てなかった「肝炎予防接種」をこの際打ってもらおうと、即座に決心しました。
諸々の診断を手際よくやっていただき・・・診断結果を待つことに。
そして、いつものように大きな封筒に入った健康診断結果が会社に送られてきました。
チェックするところはただ一つ、「再検査要」の項目です。
「便潜血(べんせんけつ)・・??」
今まで受けたことの無い診断名が書かれていました。
便に血が混じっている、というんです。
即、Family Medicalの千葉先生に時間を取ってもらい、健康診断結果を受けて、再検査の具体的な対策を伺いに行きました。
Kim Maの会社から歩いて手軽に行ける距離が、便利だと感じました。
「どこから血が出ているかは分かりません。固い物を食べて消化仕切れず、大腸壁を転がり、キズがついて血が出ることもあるんです。
この場合最悪を想定して動いた方が安全です。
Vinmec病院へ行って内視鏡検査を受けて下さい。段取りします。
また、内視鏡を入れる前に、胃腸のCTスキャンも撮ってもらうよう紹介状に書いておきます」
今から思えば、この時の千葉先生の英断が全てでした。
「内視鏡検査」というのは、口から胃に入れると「胃カメラ」、肛門から大腸に入れると「大腸カメラ」で、要は直接臓器にカメラを入れて、手堅く患部を診察できる医療手段です。
はっきり見えすぎて、逆に何かあれば直ぐ発覚する・・・
不摂生者には落ち着かない検査です。
私は55歳の今でも「中肉中背」です。
先ず脂っこい食べ物は食べず、トマトや野菜、酢の物に魚が好きで、焼肉などはスタッフ達と食べに行くときくらいしか口にしません。
また、便秘になった記憶すらありません。
こと食事に対して「不摂生」をしている意識は毛頭ありませんでした。
「快食快便の俺の大腸が病んでいる訳がない」
昔から妙な自信を、腸には持っていました。
「何かの間違いだろう」そう軽く考えていました。
内視鏡検査の前日の夜。
下剤3リットル分を渡され、飲みきり、そして出し切りました。
「こりゃ、便秘の方にはうってつけの診察だな」
腸内の目障りな便を全て出し尽くし、綺麗になった腸壁に大腸カメラを入れ、詳細が掴めるんです。
まさに一石二鳥な診断です。
全身麻酔の後、約30分くらいで検査が終わったようです。
快適な「寝覚め」でした。
その日は検査だけで終わり。
後日再度Vinmec病院に行き、WellBeの通訳さんと一緒に、執刀医「Nam先生」から内視鏡検査の結果を伺うことにしました。
これは内視鏡で撮影した私の大腸壁です。
この図の赤く囲っている箇所は、色は違いますが全て同じ箇所を示しています。
Nam先生はこの箇所をボールペンで指し示しながら、
「ここに腫瘍らしきものが見えています。丁度直腸のちょっと上あたり・・・ちょっと良くないですね・・・
他の箇所にもポリープらしきものを見つけましたが、まあそこは大丈夫だと思います」
内視鏡から特殊な光線で、その箇所を浮き彫りにした写真。
見ると妙な文様が大腸壁の粘膜にへばりついています。
内視鏡検査の際、この部分の組織を一部摘まみ取っているらしく、その組織検査の結果を経て今・・・良くないと。
ハッキリと言わないNam先生に、恐る恐る質問をしてみました。
「ここは・・・ガンなんですか?」
するとNam先生は、頭を左右に振り、ニッコリと笑いながら、
「未だ分かりません。しかし見た感じ、例えガンだとしても初期だと思います。
ただ、見えている範囲しか分かりませんので、もう一度内視鏡を入れて、この箇所を広く切除し、その取り除いた組織の徹底検査と、その腫瘍が大腸のどの辺りまで浸透しているかを見極めないといけません。
来週の月曜日にもう一度内視鏡を入れて切除しましょう。4日くらい入院してもらわないといけません」
ガンだとしても初期、でも切ってみないと詳しくは分からない
思いっきり持ち上げてもらった後、急にハシゴを外され、頭から真っ逆さま、そんな心境でした。
それに4日間の入院?
一瞬、眉毛をハの字にして戸惑うマダムHuyenさんの顔が浮かんで来ました。
「会社は大丈夫、あなたがいるからね・・・」
月曜日の切除手術は、聞くとまた内視鏡でやると。
お腹を切らなくていいという説明にホッとしました。
だから4日ほどの入院でOKだと説明を受けました。
「内視鏡で今はそんなことまでできるのか・・・」
私の考えていることを察知して、Nam先生は安心させるつもりでこう説明してくれました。
「私達が使っている内視鏡は、あなたの国の最先端を行くオリンパス製なんだよ」
1度内視鏡を入れているので、勝手がわかっているのですが、今度は怪しい部分の切除手術。
しかしその前に、先に腸全体のCTスキャンを撮ることになった。
これは、Family Medicalの千葉先生の紹介文通り、執り行うことになったようだ。
CTスキャンを済ませ、時間は昼過ぎになっていた。
次はいよいよ内視鏡手術です。
病室で横になっていると、担当執刀医のNam先生が側に来て何度も私に、
「大丈夫だ、心配することはない。
私はもう何十年と内視鏡手術をやってきた。任せてくれたらいいよ」
柔和な笑顔を浮かべながら、ゆっくりと優しい英語で語りかけてくれた。
「良い先生だな・・・」
先生の助手さん達が周りで慌ただしく手術の準備を進める中、しばらく私のベッド際に立って励ましてくれるNam先生。
今コロナの第二波がハノイを直撃している時。本来なら誰も怖がって病院に出向くことなどしないこのタイミングで手術をすることに。
自分でもよく分からない「見えない力」で診察台に寝かされているような気がした。
「本来ならこんな距離間で頻繁に接することができないエライ先生なのかもしれないな・・・」
コロナで先生も暇なのかも。
ニヤッと笑いながらそんなことを考えていると、若い助手さんが「今から麻酔入れます」と日本語で書いた紙を私の目の前に持ってくる。
WellBeの担当者にお願いしていた通り、きちんとやってくれている。
「ほんじゃまあ、行ってきますわ・・・」
意識が遠のきながら、日本で結果を待つ嫁さんにそっとつぶやいた。
この手術は8月17日(月)の夕方からNam先生の執刀(内視鏡操作)で行われました。
切除手術が終わり、麻酔が切れたときに見上げた時計の時刻は夜の8時過ぎだった。
2時間ほどの手術だったようだ。
気が付くと私は別の控え室に、ベッドごと移動させられていた。
かなり広範囲に深く切り取ったのか、大腸の内壁だけど妙な違和感と共にシクシクと痛んだ。
Nam先生はもう帰宅されていた。
翌日、WellBeの担当が来て、Nam先生の伝言を伝えてくれた。
「明日の19日(水)には摘出した組織の検査結果が出て、今後の対応を先生から説明しますね」
極端な空腹感に駆られて、いつから御飯を食べられるのかと聞くと、
「うーん、先生に聞かないと分かりませんが、しばらくは点滴だけになると思います」
結局3日3晩、一口も口から食べ物を入れる事ができず、ずっと24時間、栄養補給と切った箇所の炎症防止の為の点滴を受けるハメになった。
それから朝に1度、Nam先生は私の病室にやってきて話をしてくれたが、肝心の切り取った組織がガンなのか、そしてそれがどこまで浸透していて、最悪他に転移していないのか、繰り返し質問をしてみるけど明確な回答は得られず、「検査結果を待ってくれ」を繰り返すばかりだった。
退室間際、白いミルクのような点滴を指さして、
「これはとても美味しい点滴ですよ。極上のステーキ級だ」
笑いながらそんな冗談を放って、心配させないように工夫をしてくれているようだった。
そして検査結果がでると言われていた約束の19日になったが、この日Nam先生は一度も私の病室に姿を見せなかった。
そしてその翌日の午後3時。
WellBeの通訳を連れて入室してきたNam先生は、神妙な表情で、
「あなたの大腸にへばりついていた腫瘍は悪性でした」
冒頭でお話しした通り、ガンだと明言された。
どう切り出せばいいのか、余りに聞きたいことがたくさんあるので、脇机に置いてあるMac Bookの画面に目を逸らせて頭の中を整理しようとした。
その様子を見ながら、Nam先生は更に私に近づき、いつもの優しい表情で、私に切除手術時に撮った内視鏡写真を見せて、ゆっくりと原状の説明をしてくれた。
「いいかい、何度も言うけどあなたのガンはT1で、本当に初期だったんだ。
そしてあなたの大腸のガン細胞は、浸透していなかった。私がこの目で見たから間違い無い。
ステージが進んでいると、大腸壁を通り越して骨まで届いている場合があるが、それはもうかなり危ない。
そこまで浸透していなくても、大腸の血管が走っている箇所まで届いていたら、転移の可能性もあった。
だけどね、あなたの悪性腫瘍は、粘膜下浸透が500μm以内だったんだ」
写真の一番上に移っている、気味の悪いどす黒い固まりが、私の大腸壁に着いていたガン細胞で、その周りをより広く、そしてより深く切り取ったんだとNam先生は力を込めて説明してくれた。
そして切り取ったガン細胞に着いている、「ガン細胞が含まれていない組織の面積」を計り、悪性腫瘍を中心に、その周りどれくらい正常細胞を含めて切り取れたか、それが規定通り「余白を持って切除できた」という説明を、WellBeの通訳を介して何度も繰り返し話してくれた。
「私達Vinmecは、日本の『がん研有明病院 (The Cancer Institute Hospital of Jfcr)』と技術提携をしているんです。
あなたの診察結果を全て、消化器内科部長の藤崎先生に送って判断も仰ぎました」
と言って、その藤崎先生からNam先生に送られてきたメール文を見せてくれた。
「It is not necessary to recieve operation in Japan」
真っ先にこの文字が目に飛び込んできた。
その根拠として、
- ガンの粘膜下浸透が1000μmを超えていると、その患部を含む大腸ごと切除する必要が出てくるところ、500μm以内と浅かったこと
- 何より、Nam先生の目で見て切除し、その切除箇所の目視で浸透していないことを確認してくれていること
- 完全にガン細胞は切除できたという手応えが、執刀医Nam先生の報告で藤崎先生に十分伝わっていること
Nam先生の話から、私の今の現状を腑に落ちて理解することができた。
「そうか、もう既に日本の提携がん研病院に意見を仰いでくれていたのか・・・」
Nam先生の回答に時間がかかった理由が、より正確な診断結果を届けるためだと知った時、ベッドの上で胡座をかきながら、両手を膝の上に置き、Nam先生に思わず頭を下げた。
それを見て、Nam先生は、
「これからは、あなたの大腸を定期的に観察していくことになります。
3ヶ月後にもう一度内視鏡検査をしましょう。
特に今回切除した箇所をはじめ付近に腫瘍が見つからなければ、次は半年後です。もし見つかれば、その時は即大腸の摘出手術をすればいい。
今切る必要はありません。
あなたの命は私達が守りますよ。どうか安心してください」
私は深々と頭を下げた。
何と言って感謝の気持を表せばいいのか・・・
恐らく医師としての力量だけでなく、人としての厚みを感じさせてくれるNam先生。
最後に素朴な質問をした。
「なんで、こんなところにガンなんかできるんでしょうか?」
Nam先生は笑いながらこう答えた。
「田口さん、歳だよ。
何でって?それが分かれば苦労はしません。
ただ、50際も超えてくると、ポリープの1つや2つ別に珍しいことではないよ。
その1つがガンに進行し始めただけのこと。
だから定期的に体をチェックしないといけないんですよ」
問題の箇所以外に2箇所ほど、小さなポリープもあったようですが、今回の内視鏡手術で全て切除してくれた。
私の胃腸は、いま何の憂いもない状態です。
WellBeの担当から漏れ聞いた話だと、今回お世話になったNam先生は、VinGroupの社長から直々に家族の内視鏡検査の依頼を受けるほどの名医なのだそうだ。
私はとんでもないハイレベルな内科医に執刀してもらったことになる。
Nam先生にVinGroup直々に指名を受けている話をすると、
「君はどこのスパイだね」
と笑って返して来た。
その後、Family Medicalの千葉先生に、今回の一連のながれを全て情報提供させていただいた上で、総括をしてもらう為にアポを取り面会をしていただいた。
私には1つ、どうしても引っかかっていることがあった。
それを確かめることが、千葉先生を訪れた理由でもあった。
「大変でしたね」
全てVinmec病院から出てきた資料に目を通していただいていた。
まさかガン細胞が見つかり、切除手術まで行ったことに驚きの様子でしたが、
「あの写真で見る限り、切除は当然の判断です。綺麗に取り除けて良かったです」
と言っていただいた。
そして今回の治療費についての説明を聞いた。
「今回は健康診断の結果からの再検査からガン組織を発見することができましたので、田口さんが加入している海外赴任者保険の適用となります。
もし、内視鏡検査の結果特に異常がなければ、内視鏡の治療費は保険適用にはならないのです」
大前提のお話をしていただきました。
ただ、今後同様の事があれば、都度先生と相談をさせていただくようお願いした。
最善の治療方法と保険を絡めてのお話は、皆さんも担当医の先生とよく相談をしてください。
ここはとても大事なことですね。
そして・・・
私はNam先生から聞いた「衝撃の事実」を千葉先生にぶつけた。
「VinmecのNam先生は、『今回摘出した大腸壁は、血が滲み出るような患部だとは考えにくい』と言われていました」
千葉先生はまっすぐ私の顔に視線を向け、次の言葉を待っている。
私はNam先生に、「じゃあ、私の便潜血の原因は一体何だったのでしょうか?」と聞くと、先生はアゴをさすりながら、
「ああー、あなたの肛門の内側に、少し切れている箇所がありました。内視鏡に映っていましたよ」
「・・・・・・」
生まれて初めて受けた診断である「便潜血」は、俺の切れ痔が原因だったと言う話をしたところで、お互い顔がほころんでしまった。
実際言われて自覚症状があるかと言われると、そういえば時々「ピリッ」と痛えな、と感じる程度。
しかしこの症状で、私は「便潜血」で再検査要となり、結果内視鏡検査をVinmecで受けることができ、その結果初期のガン細胞が見つかったことになります。
なんというか、スレスレの話、本当に命拾いをした・・・
そして、笑える結果で本当に良かったと、しみじみと実感した。
「結果オーライですね。しかし本当に偶然ですが良かったです。
この大腸ガンっていうのは、なかなか自覚症状が出ないんです。痛いと感じるころには、もうステージが進んでいる事が結構多い。
だから別の診察でたまたま見つかるケースが多いんです」
ホッとしながら、更に千葉先生に「便潜血」の検査方法について尋ねると、
「いえ、簡単です。出していただいた便にある液体をかけて、色が変われば『便潜血』、ただそれだけです。
リトマス試験紙で酸性、アルカリ性を調べるのと同じようなチェックなんですよ」
詰まり、出血の量など全く関係無く、プラスかマイナスかだけで判断される。
であれば、もし「切れていなくて」スルーしてしまっていたら・・・
来年の健康診断まで、大腸のガン細胞が残ったまま、粘膜下浸透が静かに進む・・・
考えただけでも恐ろしいことです。
「田口さん、いずれにせよガン家系ではないのに、あなたの大腸にガンができた。これは紛れもない事実です。
胃腸の病気は、100%生活習慣か遺伝です。
今と同じ生活を続けていると、またどこかにガンが発生する可能性があると言うこと。
ここをしっかりと意識しましょう」
千葉先生の言うとおりです。
何が悪かったのか、「これかな」と思うことを辞めるか抑えるか、中途半端ではなくきっぱりと生活習慣を変える努力をしろと、天の親が諭してくれているのもしれない。
Family Medicalの千葉先生の的確な判断、そしてVinmec病院の内科医Nam先生の経験豊かな内視鏡検査と手術の確かさ。
日本に帰らなくても、ベトナムで十分な医療を受けることができた事に、安堵の気持ちでいっぱいです。
55歳にして、残りの人生を有意義に送る為の「心構え」を正すことができたことに、感謝をしなければなりません。
最後に、私が今後お世話になるつもりの、「ベトナムハノイの外資系総合病院『Family Medical Practice Hanoi』」をご紹介します。
今回は、Family Medicalの健康診断から、ガン対策をさせてもらう事ができました。
ベトナムに4拠点の総合病院を展開している「Family Medical Practice」。
1995年に初の外資系医療機関として、ハノイクリニックを開業して以来、ハノイ(北部)、ダナン(中部)、ホーチミン(北部)の3拠点に4つのクリニックを運営しており、ベトナムにおける私立医療機関のパイオニアとして、質の高い医療サービスネットワークの充実・拡大に取り組んでいます。
ベトナムに根を張って早25年。
様々な国籍の患者さんを救ってきた実績は、随一です。
外来診療サービスは以下の内容です。
- 一般診療
- 小児科
- 内科
- 産婦人科
- 整形外科
- 眼科
- 皮膚科
- 耳鼻咽喉科
- 歯科
- 理学療法
それぞれに、多国籍からなる優秀な医師が、皆様の健康を支えてくれています。
また、外来診療に加えて救急医療・搬送サービス(24時間体制)も充実しています。
日本語対応も院内に「ハノイ日本語デスク」を設置し、万全を図っています。
では、簡単ではありますが、「Family Medical Practice Hanoi」のご紹介YouTube動画をご参照ください。
◆少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。
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田口さん、お久しぶりです。
ハノイリビングさんは、ベトナムの貴重なお話がたくさん載っていて、Youtubeも始められたんですね。
日本とベトナムで、コロナ禍の移動の動画、見ごたえがありました。
以前に私が書き込みした、歯医者さんの猿のチャンネルは、猿を国に返すことになったらしく、他の人のチャンネルになっていました。ツイッターだけ残っているようです。
このページに書かせて頂いたのは、私も二か月前、初期のガンを手術しました。今のところ、順調に回復できています。私の場合は声門部の片側でしたが、転移しにくいところだそうで、場所としてはラッキーでした。写真を拝見しましたが、ちょうど取ったところはそのような感じに似ていました。レーザー手術だけでとりあえず終わりまして、今は一か月に一回くらい通っています。
ハノイに私がとても感動した、野生動物保護の機関があって、日本からですが参加できるかな~と考えているところです。ベトナムの大自然と動物は、とても壮大で素敵です。
また、田口さんのところのYouyubeチャンネルも見せて頂きますね。(*゚ー゚*)
Sakura様
メッセージありがとうございます。
そうですか、Sakuraさんもガン手術をしましたか・・
お互い初期でよかったです。
体に負荷の掛かる、喫煙、飲酒、ストレスが最大の敵だと、いつものように当たり前に言われました。
しかし、そろそろ気をつけないといけませんね。
お酒はなかなか止められませんが(笑)
また、サイトに遊びにきてください。
今後ともよろしくお願いします。
田口