ハノイリビングの田口です。
久しぶりの投稿が、景気の良い不動産投資のお話ではなく、新型コロナウイルス関連というのも重たい感じです。
が、現状だけでもお伝えしておきます。
一旦ベトナムで終息仕掛けた新型コロナウイルスですが、新たな罹患者の入国から、また広がり始めています。
一時「勝利宣言」をしただけに、政府関係者のショックは大きいかと思います。
ベトナムの皆さんも経験したことがない現象で、皆口を揃えて「危ない」と不安を隠せません。
何が一番不安かと聞くと、
「日本のような医療機関がまだ充実していない。掛かったら日本なら医療で回復できるけど、ベトナムは危険だ」
ここに最大の不安を持っているようです。
ベトナムにいる我々も、万全の注意が必要ですね。
3月11日のJETRO(ジェトロ)さんのビジネス短信から現状をご紹介しておきます。
次のような制限があります。
ご注意ください。
- ベトナムへの入国者全員に対し、3月7日午前6時から医療申告を義務付ける
医療申告は今まで中国、韓国、イタリア、イランからの入国・経由者が対象でしたが、新たにEU、カンボジアが追加され、この度その対象者が入国者全員に義務付けられました。
規定のフォーマットがあり、入国時記入か、事前にオンラインで提出しなければなりません。
その内容は以下の通りです。
・過去14日間の健康状態や渡航歴
・ベトナムでの滞在先と連絡用の電話番号
・搭乗フライトの座席番号
・予防接種歴 - 3月8日時点ではまだ日本人に限定した入国制限を発表してはいません(ハイフォン市は別、下記を参照)
- ただし入国時熱やせきなどの症状がみられる場合は、入奥拒否あるいはベトナム国内での14日間の隔離対象となる
- 感染者と同じフライト利用が発覚した場合、ベトナム当局の監視下に置かれる
- ハイフォン市だけは厳しく、3月6日付けで日本からの入国者に対しても、自宅での隔離措置を取ると発表
- 感染者数が500人以上、もしくは1日で50件以上罹患者が増加したEU以外の国に対しても、ビザ免除一次停止する提案が上がっている
日本における感染拡大の状況次第で、日本もビザ免除の一次停止処置も可能性が高まっています
更に、3月8日に開催された国家指導委員会の会議で、EUおよび英国との間で付与されていたビザ免除を一時的に停止する方針を示しました。
ウイルスの主戦場がヨーロッパに移っていることを受けての対応かと思います。
この辺り、ベトナム政府も共産党一党で決断できる政体ですので、対応が思いきっていて早いですね。
実際の事例も上がってきているようです。
日本大使館が問いかけて、ベトナム労働・傷病兵・社会問題省から出た回答コメントは、
「日本であることのみをもって拒否することはない」
とは言ってますが、日本企業の中には「労働許可申請の受理を拒否された」という声も出ています。
我々のお客様で韓国人の方が、The Lancaster Hanoi(ランカスターハノイ)の低層階で語学学校を開校する予定でした。
が、この騒ぎで生徒を集めることもできず・・・
オンライン学習を強化しながら、今後の方向性を検討されています。
ただこの韓国人さんは、もうかれこれ3ヶ月以上労働許可証の発給を待っていますが、いまだに降りません。
調べると、一番TOPの役人の手元で止められているとのこと。
恐らく何らかの制限を課しているように思います。
注意が必要です。
そのThe Lancaster Hanoi(ランカスターハノイ)ですが、アパートメントを購入し、住んでいるベトナム人家族(3人)のご主人がコロナに罹患(陽性反応)し、病院に隔離されたと通知が来ました。
このベトナムのご主人は、
- 3月10日、飛行機でフランスから帰国
- 3月12日、37度の発熱
- 3月13日、38度に上がったので病院へ、陽性反応
- そのまま病院へ隔離
- 奥様とお子様も同様、病院で隔離中
Lancaster側も対応が早く、昨日に引き続き今日(15日)も館内に消毒液を散布。
また、当局の指示で罹患した家族が住む同じフロアの住人は、即2週間そのまま自宅待機となりました。
罹患したお客様と接触をした、受付担当と営業担当も、既に2週間の自宅待機に入っています。
また、他のフロアに住むお客様は外出、出勤は問題ありませんが、不要な外出は控えるよう当局からの指示が出ている状態です。
朝食サービスもしばらくの間、停止にする予定とのこと。
迅速な対応と、詳細な経緯を知らせてもらえ、逆にホッとできますね。
じわじわとKim Ma界隈にも罹患者が迫ってきている感じです。
が、自己防衛をするしかありません。
冷静に対応しましょう。
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