今回は、ハノイで一番活気のある「ドンスアン市場」をご紹介します。
その町を知るのに、一番手っ取り早い方法は、その町で一番賑やかで人がたくさん集まるところを見ることだと思います。
と考えると、やはり「ドンスアン市場」は外せないスポットだと言えます。
場所はハノイの旧市街地。
ホアンキエム湖から北へタクシーで進んでいくと、そこはもう日本のアメ横を彷彿とさせるくらいの人の多さ。
ごちゃごちゃした雑踏をかいくぐった後タクシーが止まったところは、「ドンスアン市場」の正面。
多少は広くなっているにも関わらず、人の群れでごった返していました。
より大きな地図で ハノイの台所、「ドンスアン市場」 を表示
前から行きたいとずーっと思っておりました。
日曜日の午後3時、突然時間ができたので思い出してビデオをつかむなり駆けつけたときの映像です。
日曜日の晩ご飯の支度時間と重なったのか、おそらく一週間で一番人の多い時にきたのか・・・
それともいつもこんな感じなのか、わかりません。
ただここに来て感じたのは、「ハノイ市民の貪欲に生き抜く力強さ、たくましさ」です。
「野菜系」とか、「お肉系」とか、意味のわからない言葉を連発しており、誠にお聞き苦しく申し訳ありません。
カメラから聞こえてくる、雑踏の音、大声で叫びながら確認する女性たち、そしてハノイ恒例のバイク音・・・
その渦中にいて、思わず圧倒されてしまいました。
当社の女性スタッフのHOCさんも、洋服を買いによく「ドンスアン市場」にくるそうです。
混雑していても、来る価値のある場所・・・
大阪でいうとアメリカ村とかヨーロッパ村とか(笑)
私が昔の学生時代の感覚ですので、今は違うかもしれませんが。
初めて足を踏み入れた私も、時間があればじっくりと見て回りたいと感じました。
この「ドンスアン市場」に精通するということは、ハノイで生きていく上で、頼もしい相棒を一人抱えることと同じ効果がある・・・
そんな気がします。
「ベトナムの女性はよく働く」
これはベトナムの代名詞のように言われることです。
動画をご覧いただいてもわかると思いますが、ここ「ドンスアン市場」は女性パワーで支えられていると言っても過言ではありません。
特に「おばちゃんパワー」(笑)
「電化製品と冷凍食材以外は全てある」
そう、生肉も生魚もそのまま売っています、冷やさないで(笑)。
しかし取れたての生きの良い食材なので、その日のうちに売り切ってしまうみたいです。
ニワトリをそのまま処理して、すぐ店頭に並べる感じ。
スーパーでは絶対手に入らない食材も、こちらでは簡単に手に入れることができます。
食材は、スーパーのようにきれいに陳列、包装されたものという観念は捨てないと、この「ドンスアン市場」で食材は買えません。
その日一番新鮮なものを、新鮮なところだけ切り取って、鷲掴みにして
「どうだい、買わないかい!」
と迫られている、そんな実感を持ちました。
衣服、革製品、下着、帽子、化粧品、アクセサリー、果物、野菜、魚介類、お肉・・・
当てがわれた狭い販売スペースからほとばしり出る、「どうだい、買わないかい!」。
その「息づかい」を楽しみながら、市場を見て回るのも面白いと思います。
もっと時間をかけて物色すれば、いろんなものに巡り会えるような気がします。
この「ドンスアン市場」と上手につきあえるくらいになれれば、
市場で働く「おばちゃん達」のように、たくましくハノイを生きている証になるのではないでしょうか。
こてこてのラーメンを食べた後、
「もうしばらく食べたくない」
と思っても、結局また食べたくなる・・・
そんな味わい深い「ドンスアン市場」のご紹介でした。