ベトナムハノイの空気が中国並に汚れている話

こうしてみると中国の大気汚染指数とハノイは隣同士なので歩調を合わせている感じです

こうしてみると中国の大気汚染指数とハノイは隣同士なので歩調を合わせている感じです



先日facebookの書き込みで、ハノイの空気が汚れていることを知りました。
今、中国の大気汚染が深刻で「PM2.5」という名の粒子の総称が、ハノイにいる私の耳にも入ってきます。

「知ったかぶり」や「受け売りは」今回の稿に関してなんとか避けたいと考えておりますので、一応「PM2.5」なるものの定義を調べました。
西日本新聞の2014年1月14日掲載記事をご紹介します。

「大きさが2.5マイクロメートル以下の粒子の総称。
1マイクロメートルは1ミリの1000分の1。工場のばい煙や自動車の排ガスなどに含まれ、火山灰など自然由来のものもある。
大気中のガスが光に反応して二次的にできる場合もあり、発生要因はさまざま。
粒子が小さいため肺の奥まで入りやすく、ぜんそくを起こしたり、肺がんのリスクを高めたりする。
たばこの煙にも含まれ、喫煙室内の濃度は中国の最悪レベルに相当する。」

だそうです。
日本で禁煙を頑張ってきた方が、たばこ代が安く喫煙エリアが無限に広がるここハノイでヘビースモーカーになる赴任者様をよく見かけます。
その場合記事をそのまま解釈すれば、喫煙者さんはスモッグのモヤに煙るハザード状態の北京で深呼吸を繰り返していることになります。

で、冒頭の写真です。
これはfacebookのとある奥様からリンクを教えていただいたので知ることができました。
皆様にもご紹介しておきますね。

ハノイの大気汚染:リアルタイム大気質指標(AQI)

世界中の「空気質指数(Air Quality Index:AQI)」をリアルタイムに測定しているサイトだそうです。
1時間に1回くらいのペースでずっと更新をしているんです。
ハノイだけの情報はこんな感じで表示されます。

ハノイの空気質指数(Air Quality Index)

ハノイの空気質指数(Air Quality Index)



ちょうど夜の9時30分のハノイ。
今、私がこの記事を書いている時間の状態です。

「167、軽微汚染?」

調べると、PM2.5の日本・米国の環境基準では「35μg/m3」だそうです。
昨年の2月、日本の環境省は暫定的な指針として「70μg/m3」を超えると健康に影響を与える恐れがあるとして、外出を控えるように提案しています。

「じゃあ167ってどうよ??」

軽微どころの騒ぎではないのでは・・・
と驚かされるのですが、調べてみると今画像でご紹介している「空気質指数(Air Quality Index)」の数字は「PM2.5」の濃度ではないようです。

このあたりは、私は全くの門外漢ですので詳しい方のサイトを参考にさせていただきました。
今中国にお住まいの「柿の種さん」という方が書かれているブログ「柿の種中毒治療日記」の中国生活に必須?PM2.5とAQI(Air Quality Index)について解読してみたという稿で詳しく説明されています。
「柿の種さん」、有り難うございます。
ちなみに私のビールのお供No1は、青ネギのたっぷりかかった冷や奴と柿の種です(笑)

「柿の種さん」曰く、

「PM2.5の濃度が日本基準の35μg/m3のとき、空気質指数(AQI)はおよそ100。つまり、AQI100が判断の一つの目安となる」

のだそうです。
じゃあ倍の「70μg/m3」ならAQI 200?
というと厳密にはそうではなくAQI 160になるのだそうです。

・・・難しくなってきましたので、「柿の種さん」が調べた「空気質指数(Air Quality Index)」の数字と「PM2.5」の濃度との相関関係グラフを掲載させていただきます。

縦軸:空気質指数(Air Quality Index)、横軸:PM2.5

縦軸:空気質指数(Air Quality Index)、横軸:PM2.5


今回ご紹介した確認サイトハノイの大気汚染:リアルタイム大気質指標(AQI)で表示されている数字を、上記の縦軸でみて曲線グラフとの交点の横軸数値が「PM2.5の濃度」となります。

もっと分かり易く考えるなら、サイトでチェックした「ハノイの大気汚染:リアルタイム大気質指標(AQI)」の数値が160を超えていると、健康を害する恐れの強い状態だとご理解いただければ良いかと思います。

最近の中国関連のニュースで、

『微小粒子状物質「PM2.5」を含む大気汚染指数が300を上回り、6段階のうち最悪の「深刻な汚染」となった』

こんな記事が出ていますが、この「PM2.5を含む大気汚染指数」というのが、今回ご紹介したサイトでチェックできる「空気質指数(Air Quality Index:AQI)」です。
先に写真でご紹介している6段階の「色別深刻度」を示しているMAPがAQIの分布図です。
6段階というのは、以下の色で区別されています。
下のレベルに行けば行くほど汚染が進んだ状態です。

空気質指数(Air Quality Index:AQI)の6段階評価

空気質指数(Air Quality Index:AQI)の6段階評価



画像なのでわかりにくいかと思いますので、簡単にまとめておきます。

  • AQI数値が0~50(緑):優 Good(通常の活動が可能)
  • AQI数値が51~100(黄):良 Moderate(特に敏感な者は、長時間又は激しい屋外活動の減少を検討)
  • AQI数値が101~150(オレンジ):軽微汚染 Unhealthy for Sensitive Groups(心臓・肺疾患患者、高齢者及び子供は、長時間又は激しい屋外活動を減少)
  • AQI数値が151~200(赤):軽度汚染 Unhealthy(上記の者は、長時間又は激しい屋外活動を中止。すべての者は、長時間又は激しい屋外活動を減少)
  • AQI数値が201~300(紫):中度汚染Very Unhealthy(上記の者は、すべての屋外活動を中止。すべての者は、長時間又は激しい屋外活動を中止)
  • AQI数値が300+(茶):重汚染 Hazardous(上記の者は、屋内に留まり、体力消耗を避ける。すべての者は、屋外活動を中止)

色で識別できると分かり易いですね。
こうして冒頭のアジア全域のMAPを見ると、中国にだけ紫色と茶色が全土に広がっているのがわかります。

そして中国沿岸部に沿って「赤色の軽度汚染」がハノイまで続いています。
もう少し近場の香港と比較してみると、

ハノイと香港は同じくらいの指数です(Air Quality Index)

ハノイと香港は同じくらいの指数です(Air Quality Index)



ほぼ同じくらいの「汚れ具合」です。

中国北京などの空がもやっている映像をみて、「中国じゃあなくて良かった」と思っていたら、

「中国は直ぐ隣りで地続きだからね、そんなに甘くないですよ~」

とfacebookでご指摘いただきました。
最悪に深刻なエリアは除いて、思っていた以上に汚れた中国と「同じ空」のようです。

・・・で、今私をとりまくハノイの空気汚染の状態が、167。
すぐ窓をあければ、香港と汚れ具合が全く変わらない空です。
まあ、粉塵の入ってこない室内にいますから、そんなに神経質にならなくても良いのでしょうが、やはり屋外に出るときはマスクをしたほうがいいのかもしれません。

また、余裕があれば室内に空気清浄機があれば万全なのかもしれません。
パナソニックさんが今、空気清浄機、エアコン、ドライヤー、スチーマーなどに「nanoe(ナノイー)」機能を付加した新しい商品に力を入れておられるようです。

水の微粒子「ナノイー」がPM2.5対策に有効 パナソニックが確認

公害を一通り経験してきた日本ならではのノウハウの力強さを感じます。
ここハノイでパナソニックさんのナノイー商品を手に入れることはできるのか、調べてみないとわかりません。

ベトナム人のお子様が喘息でご両親の田舎に引っ越していった話や、日本人赴任者ご家族が市内の通り沿いにあるアパートに長くお住まいになっていたところ、お子様がやはり喘息になり引っ越しを考えている話。
駆け足の経済成長は確実に歪となり我々の生活を脅かします。
全ての先進国で経験済みです。

ベトナムハノイの空気は決して良くありません。
お隣の中国の影響か、ハノイ市内からでる排ガスの影響かわかりませんが、日本に比べると確実に悪いです。

自分の身は自分で守らないといけません。
注意をしてください。

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田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。
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