ベトナムは南北に細長い国だけに、食べ物も多様です。
ハノイでも、全国の料理が食べられる大きなレストランもありますね。
こうしたレストランは、街の食堂に比べて値は張りますが、味は洗練されています。
でも今回紹介するのは、中部地方Hueの人たちによる、ローカルなHue料理の人気店です。
位置は、ハノイ大教会のすぐ近く。
徒歩圏内ですよ。
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ちょうどお昼時に行ったら、このにぎわいでした。
あちらこちらから注文する声がかかり、スタッフも大忙しで動き回っています。
活気のある様子を見ていると
「さぁ、食べるぞ!」
という士気も上がってきます。
このお店のメニューは大きく、Bunと、Banhに分けられます。
いずれも粉物ですね。
メニューも結構多様で迷います。
が、店の看板に写真付きで紹介されている料理が5つほどありました。
こういうものが、店一押しなんでしょう。
さっそくこのうちの3つを注文してみました。
注文したのは3つ。
Banh Ram It、Bun Bo Hue、Nem Luiです。
Banh Ramは、前菜にはぴったりの小ぶりな食べ物ですね。
やわらかい煎餅の上に、もち粉のだんごが乗った・・・と言っても分かりにくいので、まずは写真をご覧ください。
だんごのような部分に、赤いものが見えますね。
これはエビです。
煎餅の味とあいまって、エビせんのような味がします。
前菜にぴったりな大きさ、淡白な味でした。
煎餅のさくさく感と、だんごのもちもち感がよく合います。
そして次のNem Luiは、メインにはぴったりの、見た目も派手な肉料理です。
串焼きにした肉の他に出てくるのは、Bun、レタスのような葉物野菜、きゅうり、にんじん、バナナのつぼみ、香草類です。
これらをライスペーパーで、包んで食べるんですね。
ライスペーパーで麺を包むという発想が、日本人の私には新しかったです。
「炭水化物を炭水化物で包むとはな~」
と思いましたが、薄い乾いたライスペーパーと、もちもちの麺は、のりとご飯のようで愛称も良いです。
食べる手順をご説明しましょう。
なんといってもおいしいのが、たれ。
肉味噌のような、どろっとした濃い味のたれです。
おいしくて、ついたれをたっぷりつけてしまいます。
いったい何が入っているのか、箸ですくったり、食べてみたりしましたが、よく分かりませんでした。
色々なものが調和した、濃い味付けのソースです。
さて、最後の締めはBun Bo Hueです。
Bo(牛肉)だけでなく、豚足と豚の血の固めたものも入っていますよ。
「臭いがきつくないか・・・」
見た目からして、そう思いますね。
でも、豚の血もきつい臭いはありません。
寒天のような感覚で食べられますよ。
スープは少しすっぱい味ですが、だしのきいた薄味です。
ここに香草類やバナナのつぼみを入れて食べると、さらに風味が増し、これと一緒に食欲も増していきます。
ここで使われているBunは、まん丸で太い麺です。
Bun Chaなどで食べられる、細い麺とはまた違うんですね。
でも、Bun Bo HueのBunは、こういうもののようです。
つるつるで、食べやすいですよ。
ですので、よく腹にたまります(笑)
3種類も注文したからですが、全部食べたらお腹いっぱいでした。
Banh Ram It×1皿、Bun Bo Hue×2つ、Nem Lui×1皿。
これだけ食べて20万VND。
安いです。
ところで、くるくる忙しく働いているスタッフは、お互いに声を掛け合って働いていますが、彼らが使っているのは、中部地方の言葉だそうです。
オーナーはHueの人なのかもしれません。
ベトナム語が分からなくても、こんなことを知ると風情が増してくるから不思議です。
これだけ食べて、Hueに行って来た気分にひたってしまいました。
が、聞くと本場にはハノイでも食べられない、あさりご飯があるそうです。
これがまた、あさりだしが効いて、おいしいんだとか。
Hue料理も深いですね。
夏休みにでも行ってみようかな・・・。
Hueへの思いを募らせた、Hue料理店でした。
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