以前日本語の書籍について調べたことをご紹介させていただいたことがありましたね。
エースHongちゃんの母校「ハノイ貿易大学」の敷地内にある施設です。
VJCC(ベトナム日本人材協力センター)のサービスの一環で日本語の書籍からビデオなど貸し出し閲覧することが可能です。
今回は更にもう一件。
全くのボランティアで日本の書籍を集めて「日本語図書館」を運営してくれているサークルがあります。
日本人なら皆さんご存じだと思いますが、Coco Flower Village内にある戸建ての2階の一部屋で、ひっそりと運営されています。
概要と場所をご確認ください。
- 【ボランティア名】ハノイ文庫
- 【住所】14 Thuy Khue Str,Tay Ho Dist,Hanoi(サービスアパート「Coco Flower Village」内のVilla A6-7)
- 【対象】0歳から中学生までのハノイ在住のお子様(婦人会図書もありますので大人もOKです)
- 【利用料】無料
- 【蔵書冊数】約3.000冊
- 【開館時間】
・毎週木曜日(16:30~17:30)、土曜日(10:00~16:00)
・第一水曜日(10:00~12:00)
※長期休館されるケースもありますので、開館日程はハノイ文庫ブログを参照してください。 - 【管理・運営】ボランティアスタッフが行っておられます。
※ボランティアスタッフは随時募集しているそうです。 - 【連絡先:e-mail】紙谷さん:hanoi_kids_library@yahoo.co.jp
- 【ブログアドレス】http://blog.yahoo.co.jp/hanoibunko
※「ハノイ婦人会」編纂の「Welcome Book」を参照させていただきました。
一応地図も付けておきます。
より大きな地図で Coco Flower Village(ココ フラワービレッジ) を表示
紙谷さんにお願いして、撮影をさせていただきました。
とても快く引き受けていただき、こうして皆さんにご紹介することができます。
紙谷さん、有り難うございます。
そんなに広いスペースではありません。
2階建てのVilla(戸建て)の一室をCOCOさんからなんと無料でお借りして運営されています。
COCOさんも太っ腹です。
日本人が運営されているサービスアパートですから、こういうサービスが生まれるんですね。
ハノイ文庫の始まりは、大体2007年くらい。
最初は同じCOCO内でも子供の遊戯スペースの一角に少しだけ本を並べていた程度からのスタートだったそうです。
それから日本へ帰任される方からの寄付や、伊藤忠財団さんからの寄贈など、少しずつ楽しみな本が増えていき、現在に至ります。
並んでいる本をみると・・・結構そそられる本があります。
親として子供に「読ませたいな」と思うような本が、
「私を選らんでよ」
小さな背表紙から主張されているような気がしてきます。
多感な子供の時にしか読めない良書・・・その宝庫のような図書館です。
皆さんの許可を得て、ビデオ撮影させていただきました。
ご参照ください。
一度借りると約1ヶ月くらい先まで借りれるようです。
受付カウンターには
「読んでみたい本」
を書く紙が有り、ハノイ文庫に無い本はボランティアスタッフの方々が日本に一時帰国した際にまとめて買ってハンドキャリーされているとか。
また、「日本まつり」で開催された古本市の収益金を、ハノイ婦人会さんを通して寄付を受け、図書の購入に当てているそうです。
基本週2日の開館は、ボランティアスタッフの方が動ける時間を工面してのこと。
「もう少し開館頻度を上げたいんですけど、皆さん忙しくて・・・」
100%ボランティアで運営されているので、仕方がありませんね。
遠方から来る当番の方は自腹でタクシー代を出してなんとか開館してくれています。
そんな日本のボランティアスタッフの皆さんが、「子供図書館」であるハノイ文庫を守ってくれています。
私は今はiPadで電子書籍をダウンロードして読んでいます。
これはこれで、大変便利です。
日経新聞もiPadです。
しかし小さな子供一人一人にiPadを渡すのもどうかな・・・と思います。
利用時間の半分以上は「ゲーム機」として使われるだけかと(笑)。
やはり紙の書籍に馴染んで欲しいですよね。
ページを繰る感覚が分からない子供にはしたくはありません。
私は一定期間活字を読まないと、気持ち悪くなってきます。
本は大好きなのですが、私を本好きにしてくれたきっかけは、小学校低学年のころにたまたま狭い家の本棚にあった
「ロビンソン漂流記/宝島」
です。
1冊に2話入っているハードカバーで大きな本でしたが、この2つの話が面白くて楽しくて・・・
何度も読み返した記憶があります。
子供向けのイラストなどが挿絵として出てきて、その絵も食い入るように見ていたのを今でも覚えています。
「気がつけば、そこに本があった」
子供が本に触れるきっかけって、こんなもんだと思うんですね。
「読みなさい」って本を突きつけるのではなく、
「手を伸ばせば本が読める環境に置いてあげる」
ことが大事かなと思います。
「ロビンソン漂流記」や「宝島」、「トムソーヤの冒険」など今となればもう読めないです。
「子供の時にしか読めない本を子供のうちに読んで欲しい」
「ハノイ文庫」はそんな親の願いを叶えてくれる「手作り図書館」です。
是非一度、お子様と一緒に足を運んで見てください。
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