先日は、ベトナム語を日本人に教える教育機関のお話をさせていただきました。
ベトナム語学習に真剣に取り組むのであれば、まず先生を決めないといけません。
そこで、まず学校を決める、先生を決める、ですね。
でももっとその手前に決めなければいけないのは・・・
日越あるいは越日辞書、ではないでしょうか。
日本でベトナム赴任の辞令を受けた私は、まず大きな本屋さんへ行き辞書を探しましたが、
- 何が良い辞書なのか・・・さっぱりわからない
- 周りにベトナム語を習っている人が皆無だったので・・・生きた情報が入手できない
- ネットで調べて見つけた辞書は・・・びっくりするほど高い
辞令を受けた当時は「ベトナム語学習は必須」と思っていたので、当たり前のように辞書を見にいきましたが・・・
決めようが無く、結局すごすごと引き上げたのを覚えています。
辞書は語学学習の「友」ですので、へんなヤツとつきあいたくありません。
が、しかし・・・ハノイ赴任の後、日々仕事と向き合いながら時間が経てば・・・いつしかベトナム語を勉強する事自体、忘れてしまっておりました。
そんなある日、私とスタッフのHong(ホン)さんとで若いご夫婦のご案内をしておりました。
その移動中、タクシーの中で・・・
奥様がベトナム語を勉強するのに辞書を探しているという話から、何が使いやすい辞書なのか・・・そんな話で盛り上がりました。
当社のローカルスタッフのHong(ホン)さんは、ハノイNO1の大学を卒業した秀才さんです。
一度も日本に行ったことがありませんが、日本語は冗談も飛ばせるくらいバリバリに話せます。
「あなたoi、また昨日遅くまで仕事していたでしょ」
このホームページの更新日時を毎朝チェックするHong(ホン)さんは、私が深夜0時過ぎの更新をしたとき、体を気遣ってくれて・・・すかさず注意をしてきます。
私にたたみかけるような日本語でお尻を叩いてくる人は、嫁かHong(ホン)さんか・・・くらいです(笑)。
そんなHong(ホン)さんですので、さごかし日本語学習は頑張ったんだと思います。
私は全く頑張っていないので(笑)、今回は頑張った当社スタッフが実際使ったことのある「お勧め辞書」をご紹介します。
それで、冒頭の写真にある辞書です。
これは、Hong(ホン)さんが使っていた辞書。
なんと、一冊で日越と越日が両方入っている辞書です。
「そんな重たい辞書を持つよりも、今は電子辞書があるでしょ」
と言われそうですが、実は日越がひける電子辞書は探しましたがありません。
ではパソコン(スマートフォン)で「Google翻訳」を使えば良いのでは・・・
そんな声も聞こえてきますが、Hong(ホン)さん曰く、
「間違いが多く、あまり信用できない」
そうでしょうね。
日英でやってもへんな訳ですから。
で、今Hong(ホン)さんがパソコンで辞書代わりに使っているWebサイトが、Javidic 2010 Final。
フリーで利用できるようです。
画面GUIがベトナム語で使いづらいかもしれません。
しかし、使い慣れれば便利だと思います。
スマートフォンの小さな画面に対応しているのかどうか・・・すみません、そこまで調査できておりません。
で、冒頭の分厚い「日越、越日辞典」の話に戻ります。
上図の「日越辞書」の記述をご覧ください。
- 「日本語」
- その「ベトナム語訳」
- その日本語単語を使った「文例」
- その文例の「ベトナム語の訳文」
と続きます。
一つ難点は、日本語が五十音順に並んでおらず、ローマ字に直した時のアルファベット順なので、ちょっと使いづらいということです。
- 「ベトナム語」
- その「日本語訳」
- そのベトナム語を使った「文例」
- その文例の「日本語の訳文」
この順の表記です。
いちいちローマ字で日本語の読みを入れているのが、日本人には不要なのですが・・・
ベトナムで売っている日越、越日辞典なので仕方がないでしょうか。
「神谷妙子さん」という方の監修版だそうです。
ただ、ベトナムは正式版の辞書が出ると、そのコピー版が当たり前のように出回ったりするそうです。
なんの関係もないのに、「神谷妙子さん」の名前が勝手に使われた海賊版辞書もあるらしいので、注意してください。
続いて、もう少し持ち運びするのに手軽でハンディな日越辞書は無いのか・・・
となってくるので、ご紹介するのはHong(ホン)さんの手垢が染みついた、ハンディ版日越辞典。
これならカバンに忍ばせて持ち運びできますね。
このハンディ版日越辞典は、日本語が五十音順で並んでいるので、引きやすいですね。
- 「日本語」
- その「ベトナム語訳」
- その日本語を使った「文例」
- その文例の「ベトナム語の訳文」
と続きます。
なんとなく使いやすそうです。
仕事の途中、タクシーの中でふと調べたいベトナム語訳・・・
とても便利な大きさです。
いかがでしょうか。
ベトナム語の門外漢がベトナム語の辞書の話をこれ見よがしに解説するのも変な話です。
実際自分で使った訳でもありませんので、本当のところ使いやすいのかどうかもわかりません。
ただ、今回は私の側でサポートしてくれている、勉強熱心なローカルスタッフHong(ホン)さんの「監修」で書かせて頂きました(笑)。
もちろん、他にももっと使いやすい辞書はあるかと思います。
私が英語を勉強していた学生時代、やはり一番使ったのは「英和辞典」でした。
英語の文章を読解していくわけです。
わからない英語の単語が出てくれば、調べるのは「英和辞典」です。
ベトナム語の勉強も、基本的に私達日本人はベトナム語の文章をわかるようになることが目的ですから、わからないベトナム語を調べる時に使う「越日辞典」が真っ先にボロボロになっていくのが自然かなと思います。
Hong(ホン)さん達はベトナム人ですから、当然日本語の文章と格闘するわけです。
だからハンディタイプの「日越辞典」を手放せない訳ですね。
今日は皆さんの為に、ハンディタイプの「越日辞典」をご紹介しなければいけなかったですね・・・
ここまで書き進んで、今気がつきました(笑)
「あなたoi、日本のお客さんが使う辞書は私達の逆でしょ」
明日、真顔でHong(ホン)さんに突っ込まれそうです。
この写真のHong(ホン)さん所有の「日越辞典」の「越日辞典版」、本屋さんで見つけてください(笑)。
・・・と、今は夜中の2時30分。
「あなたoi・・・」
またHong(ホン)さんとの約束を破ってしまいました。
しかし、心配してくれるスタッフを持てて私は幸せ者です。
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いつも楽しく、有意義に拝見させていただいております。
なかなか憶えないベトナム語ですが、”ゆびさし”以外に、よい辞書はないものかと思っていましたら、タイムリーな情報提供ありがとうございます。
さっそく本屋へ参りたいと思います。
そして、ベトナム語、頑張ります。
Chayankさん
有り難うございます。
ご参考にしていただき嬉しいです。
私も実際に根を詰めて勉強していないので、本当に必死に頑張っている当社ローカルスタッフの意見を聞きながら、書かせて頂きました。
発音は難しいですが、頑張ってください。
また、「勉強の合間の息抜き」に遊びにきてくださいね。
よろしくお願いします。