ハノイリビングの田口です。
VIET JO(ベトジョー)というベトナム情報サイトがあります。
ベトナムにお住まいの方は、ほぼ皆さん一度は見たことがあるかと思います。
政治経済情報から、地域の買い物情報まで、幅広く情報発信されています。
右足の手術をするはずが、お医者さんが間違って反対の左足を手術してしまった、その後の言い訳コメントが、
「左足も同じくらい悪かったからやった」
こんなベトナムならではのローカル仰天情報もしょっちゅう飛び出す楽しいサイトです。
先日(8月21日)に次のような情報がアップされていました。
ベトナムが世界に誇れるもの世界番付No1特集です。
今日は日曜日です。
いつものようにJoma Bakery cafeに来て、ぼーとしながら思いつくまま、あまり気を遣わずに書かせていただきます。
前回の投稿が、どちらかと言いますと、
「おい、ベトナムよ、もうちょいとガンバレよ!」
と言う内容だっただけに、「世界で一番のベトナム」という記事は、ちょうど甘いシュークリームを食べた後の苦いブラックコーヒーのように、口の中で上手く調和してくれるかと、妙に納得して取り上げさせていただきました。
「ところで・・そんなのあるの?」
それはベトナムに失礼です。実はあるんです。
よくぞ揃えたな〜とは思いますが(笑)。
多少無理やり気味ですが、しかしれっきとした世界No1のラインアップです。
以下の9つなんです。
- 世界で一番日本贔屓!
- 旅行者の財布に世界一やさしい!
- 世界で最も貯蓄が好き!
- 超富裕層の増加率が世界一!
- ビール消費量の増加率が世界一!
- カシューナッツ輸出が9年連続世界一!
- コショウ輸出はなんと14年連続世界一!
- お米を食べる量、世界一!
- 未成年女性の喫煙率が世界最少!
では順に私の主観ですが、思うことをお話しさせていただきます。
これはベトナムに来た全ての日本人は、等しく感じることだと思います。
確かにベトナム人の日本人に対するリスペクトは、有り難いことに感じますね。
逆に中国人に対するリスペクト感情は全く感じません。
中国からの侵略、搾取の長い歴史を考えると、これは当然の気持の表れかと思います。
しかし、日本人の10倍、ベトナムには韓国人がいます。
我々日本人が来るもっと前から、ベトナムで根を張って活動しているんです。
私は、じぇじぇもんのような日本食レストランへ行くと、私を給仕してくれるベトナム人の学生さんに必ず聞く質問があります。
「日本人と韓国人、どっちが好き?」
もちろん、私は日本人なので気を遣って必ず「日本人」と答えてくれます。
しかし、「韓国は凄いんじゃない」と話しかけます。
「テレビを見てもかっこいい歌手がダンスを踊ったり、化粧品が安くて素晴らしいね、LOTTE CENTER HANOI知ってる?凄いビルだよね。韓国、ベトナムで頑張ってるよね。それでも嫌い?」
思いつく有名な「韓国どころ」を並べ立て、無理矢理良いと言わせるような話をします。
すると、化けの皮がはがれてきて、
「イ・ホンギだけは好き」
などと言い出します。
韓国のメディアを巻き込んだエンターテインメント作戦に、ベトナムの若者は完全に掌握されている感があります。
これは、日本もうかうかとしていられません。
しかし・・・まあ、なんというか・・・
私は気にも留めません。
そう考えている他の日本の方々は多いと思います。
「見せ方」がうまい韓国に合わせなくてもいいかと思います。
本質を見抜けない若いキャピキャピガール達は、年を取る毎に、韓国と日本の歴然とした違いに気がつく日がくると思います。
気がつかない人はそれで良し、まともな鑑識眼を持つ大人の女性達が気づいてくれればそれで良いんです。
このあたりは、日本の若いキャピキャピガール達も同じことが言えます。
先日、当社No1の若さを誇るTinh(ティン)ちゃんと土曜日仕事が終わり、お昼ご飯を食べている時のこと。
土曜日は半ドンですので、
「これから家に帰って何をするの」
と聞くと、
「『ごくせん』見ます(笑)」
なんと、YouTubeで仲間由紀恵さん主演の「ごくせん」がベトナム語に翻訳されて視聴できるようなんです。
ちいさくて可愛らしいTinhちゃんの口から「ごくせん」と聞いて、
「何が面白いの?」
と聞くと、
「一生懸命な先生がとってもかっこいい」
と言います。
俺も一生懸命なんだけどね、Tinhちゃん。
数少ない日本メディアですが、にもかかわらず既にコロリとやられているキャピキャピガールが、私の側にいることに気がつきました。
日本贔屓なベトナム人様を、更に増やして行けるよう、日本人代表という自覚を持って頑張っていきたいと思います。
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世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」の日本法人が観光地として人気の世界40都市における旅行コストを比較調査した「旅行者物価指数(トリップインデックス)2015」で、ベトナムの首都ハノイが第1位に
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VIET JO LIFEさんの記事をそのまま引用させていただきました。
ハノイが世界で一番「サイフに優しい街」なんだそうです。
確かに、安い。
私はあまりホテルに宿泊しないのでわからないのですが、しかし「よくぞ見つけてくるな、こんな安いアパート」と驚くくらい安い物件をたまに見かけます。
大体、そんな超廉価アパートには、どこからともなく集まってくる西洋人のバックパッカーさんでいっぱいになっていたりします。
真剣に節約をすれば、結構ハノイ生活はお金が貯まると思います。
- お酒は缶ビール1杯だけ
- 夜のカラオケラウンジ遊びは禁止
- マッサージもほどほどに
- お昼のランチはベトナム人のワーカーと一緒に「コンビンザン」で
- 夜の日本食レストランでの食事は、自分へのご褒美として週末のみ
- 死にそうなくらいお酒が飲みたい場合は、BIA HOI(ビアホイ)で生を駆けつけ3杯まで
おそらく「気が狂う」と言い出す方は確実にいるかと思います。
ベトナムでの娯楽って、所詮この逆をやることくらいしかないんですね。
つまり、
「娯楽を断つ」
と、お金は貯まります。
当たり前のことです。
安いハノイのべと飯の恩恵を被っている我々現地生活者ですが、少し気になるお話を一つ。
先日、私のハノイでの「生ける生き字引」JANA Gardenの山中先生(私は彼をハジソンと呼んでいます)と話をしていた時のこと。
マグロを目指して日本の漁師さんが遠洋漁業に出た際、間違って網にサメがかかり、引き上げてしまうことがあるらしい。
そんな時の対処法として、「味の素の固まり」を包みに入れて、口の中に放り込むそうです。
すると、サメは痙攣してショック死するんだそうです。
何が言いたいかというと、ほどほどの味の素はとても良い調味料で、美味しいのは言うまでもないのですが、大量に採ると体に悪いということです。
ハジソンの熱弁に思わず真剣に聞き入ってしまったのですが、こういうことは我が社のお母さん、マダムHuyenさんに聞くのが確実です。
マダムHuyenさんも、
「味の素、私は料理にあまり使わないです。
Pho(フォー)食べる時、味の素なしって言いますよ」
おお、そうか。
毎週3食はPho(フォー)を食べる私とすれば、気になる忠告です。
聞くと、店によって違うそうですが、器に出し汁と共にPho(フォー)をよそう時、味の素を少々入れてるようなのです。
確かに私も・・・薄々は気がついていました。
これは安いベト飯全般に言えることなのかもしれません。
何となく、
「人口調味料が入っているんだろうな・・・」
そんな気がしていました。
手っ取り早くそこそこな美味しさに仕上がるのですから。
安さにこだわるベト飯屋さんとすれば、日本の「味の素」は心強い味方になるのでしょう。
Pho(フォー)に限らず、私の好きなベトナム風おかゆ「Chao(チャオ)」も同じこと。
普通に考えればわかりますが、ベトナムのどのスーパーに行っても、大量の味の素が店内でてんこ盛りになっています。
完全に個人ユースの域を超えて、業務用としてだろうと思うんです。
そう考えると、安いベト飯屋さんへ行く足が重たくなってきます。
先日、Kim Maの「Ly Quoc Su」という有名なPho(フォー)のチェーン店へ行き、いつものPho(フォー)を注文するとき、
「No 味の素」
と言ってみました。
若い女性店員さんは、不思議そうな顔をして首を傾げていましたが、側でやり取りを聞いていた年配の男性スタッフが、
「OK OK!」
理解してくれたみたいです。
出てきたPho(フォー)のお汁を一口飲んでみた瞬間、
「・・・??・・・水くさい・・・」
いつもの美味しい「Ly Quoc Su」の味ではありません。
その時私は思いました。
「安いベト飯屋さんの味を支えているのは、日本の味の素・・・か」
ハノイのベト飯屋協同組合さんからクレームを食らうような記事を書いています。
しかし大丈夫です。
そんな組合、ありませんので(笑)。
ただ、ハノイを訪れる旅行者の方、またハノイでお住まいの方(は、もうお気づきですかね)にちょっとしたアドバイスです。
どのレベルまでお金を出せば、味の素大量使用店では無いレストランに当たるのか。
この調査は、残念ながらほぼ不可能です。
お店を信じるほか、手はありません。
一瞬、信じられない気持になるのですが、どうでしょう。
「見境も無く、バンバン買う」そんなイメージなんですね、ベトナムの方々って。
しかし、よく考えると・・・
私がお付き合いさせていただくベトナム人は、アパートのオーナーさんであったり、オフィスオーナーだったりと、お金持ちの中でも「筋金入り」の人種達です。
つまり、お金を気にせず「バンバン買える」人達です。
このピラミッドの頂点を見て、ベトナム人を判断するのは明らかに間違いですね。
圧倒的に多い一般人の方々は、皆さん質素に生活をされているんだと思います。
当社のマダムHuyenさんも、
「野菜が毎年高くなって、本当にこまる」
とぼやいています。
お子様の学校の授業料も高く、先生への付け届けも必要で、大変そうです。
この層です。
この層のベトナム人を見て、今のベトナムの消費性向を掴まないといけません。
そう考えると、贅沢せずに将来に向けて貯蓄に走る方々が多くなるのは理解できます。
しかし、世界一の貯蓄好き・・・
ずっと長く、30年間、戦争を続けてきた国です。
私が10歳の頃まで、真剣に戦争をしていたことを考えると、
最後に頼りになるのは、お金・・・
我々が思うお金に対する感覚以上の「頼る気持」が強いんじゃないだろうか、そう感じます。
「金(Gold)」もベトナム人は大好きなようで、ベトナム国内の金の相場は諸外国のそれより高いそうです。
ハンドキャリーでなんとかかんとか金をベトナム国内に持ち込み、売りさばく達者な人もいると聞いたことがあります。
先のフェラーリを買うようなベトナム人は、
「所得税を払うくらいなら、興味のある車でも買った方がまし」
そんな考えで買っているのかもしれません。
ベトナムの方々は、法人税は「ある程度」支払います。
これは制度的に隠せないところがあるからで、仕方がないようです。
しかし個人所得税は「テコでも払わん」というポリシーのようです。
「日頃から何かと払わされているだろが!」
そんな叫びが聞こえてきそうです。
今回ご紹介している「VIET JO LIFE」の記事の巻末に、国際労働機関(ILO)の2011年調査に基づいた 「世界・就業者に占める自営業率ランキング」 でベトナムが第3位になっていると紹介してくれています。
日本の自営業率が11.90%なのに対し、ベトナムは65.40%、仕事をしている人の7割近くが自営業なのだそうです。
「宮仕えの勤め人」などより、独立して社長になり、仲間郎党の者達に胸を張りたいと考えるベトナム人男性が多いということです。
そういう気概のある人であればあるほど、税務署が嫌いなようです。
そうすると、街中のベンツやポルシェが、ホコリを被りながら、バイクの川を縫うように走る光景をさんざん見かける結果になります。
ベトナムのお金持ちも大変です。
しかし、その有り余るお金の使い道が、ちょっとズレている様な気もします。
一番頼りになるのは、モノではなく「自分のビジネス」だという考えになるべきです。
なぜなら自分で自由にできるモノだからです。
もちろんそうしている方も多いと思いますが、しかし統計的に物欲がかなり優っている方々が多い気がするのは私だけでしょうか。
2015年3月16日付け VIET JO(ベトジョー ベトナムニュース)「ベトナムの超富裕層116人、10年後までの増加率は世界一」でも紹介されています。
「超富裕層」の定義は、
住居以外に資産3000万USD(約36億3000万円)以上を保有する者
この超富裕層が、2014年から2024年までの10年間で+159%増の300人に達する見通しで、この増加率が世界一だということです。
10年後の2024年に「超富裕層」の人数は300人になる。
ちなみに2014年現在では116人(内ホーチミン在住者が95人)。ベトナム総人口9250万人の中の300人の話です。
参考までに、世界で超富裕層人口が最も多い都市のTOP3は、
- 英国ロンドン:4300人余り
- 米国ニューヨーク
- 香港
だそうです。
おそらくですが、こうして長者番付に載ってくる人達の所得は、銀行をちゃんと通した正しい数値だと思います。
「闇から闇へ動かす流動資金」など、公に発表する統計データーにはカウントされないはずです。
ということは、今の116人を含む10年後に増えて300人になる「超富裕層」は、きちっとビジネスをして得た才覚のある経済人なのか・・・
まっとうに突っ込まれない経理を経ての統計データーですので、まっとうでないやり方で得た利益は計上できないはずです。
しかし、
この国では金持ちが必ずしも会社の経営者ではない
これはベトナムハノイでサービスアパートを経営する辣腕ビジネスマンのオーナーが話してくれた言葉です。
会社の経営者ではない個人が、どのようにして長者番付にランクインされるのか、知る由もありません。
この国でビジネスを成功させる為に必要なものは、本人の「才覚」だけではないことは、ベトナムで働く我々日本人はほぼ100%理解していることです。
が、あまりここで斜に構えた見方は止めておきましょう。
その300人の中から、ベトナムを正しい経済立国に導いてくれる人が出てくることを期待したいと思います。
- Khong say Khong ve(ホン サイ ホン ヴェー:酔うまで帰るな〜!)
- Mot hai ba DZO(モッ ハイ バー ヨー:1、2、3、乾杯!!)
- Chuc suc Khoel(チュック スック ホエー:健康を祝して!)
頑張って前半飛ばしましたので、疲れてきました(笑)
いくら何でも、まともに9つの世界一をやっていると、飛んでもなく長くなります。
ビールの消費量の増加率が世界一、はい、もうビールでもウォッカでも何でもガンガンに飲むベトナム人とべろべろになった経験は数多く持ち合わせております。
世界一目指してまっしぐらな国でしょう、間違い無く。
ビール会社の皆さん、どんどんベトナムに営業をかけてください。
ここは一気飲みのかけ声だけで次に行かせていただきます。
これは知りませんでした。
こんな強力な輸出品目をベトナムは持っていたとは。
南国ベトナムの独特の気候を生かした食材で外貨を稼ぐという発想は、意外と手っ取り早い方法かもしれません。
日本のOLさんがもしベトナムに来て、お昼ご飯をベトナム人のOLさんと食べれば、おそらく腰を抜かすくらい驚かれると思います。
ベトナム人の若い女性には、
「ダイエット」
という言葉は知られていないのではないかと思うくらい、食べるの何のって。
当社のマダムHuyenさんのお昼のお弁当は、アルミのドカベンです。
聞くと、
「これしかお弁当箱ないんですよ」
と恥ずかしそうに言いますが、しかししっかりとご飯が入っています。
ベトナム人の皆さんは、お国柄なのか、もともと細身の方が多いんです。
だからある程度食べても、なかなかお肉が付かないのかもしれません。
しかし、今の子供を見ると・・・
肥満気味の子供たちだらけです。
大人の男性もお腹がぽっくりと出た中年太り気味の人達が目立ちます。
日本のように成人病医療が必要となる時期も、そう遠くないところまで来ているように思います。
ベトナム人のお金持ちがお金をかける先として、
- 子供の教育
- 健康促進
何度もこのブログで申し上げてきましたが、この2ポイントには惜しみも無く大金をつぎ込む傾向があります。
ベトナムでビジネスを検討されている方は、十中八九、ベトナム人富裕層を取り込みたいとお考えの方が多いと思います。
このキーワードは外さないでください。
これは本当に驚かされます。
本当に・・・タバコを吸っている女性を見かけません。
誰かの結婚式で、ベトナム戦争でご主人を亡くされた気丈な奥様(もうかなりのおばちゃんです)が、披露宴の席でタバコを吸われているのを見かけたくらいです。
若い女性は世界一、タバコを嫌う国、それがベトナムです。
その理由は、VIET JOの記事によると、
「若い女性がタバコを吸うと『遊び人』とみなされ、女性がタバコを吸うなんてもってのほかと考えている人が多いことが背景にあります」
とのこと。
逆にベトナム人男性の2人1人はタバコを吸います。
それを横目に見ながら、全く吸おうとしないベトナム人女性。
かっこよくタバコを吸うシーンなどが満載の韓国映画や西洋映画が大量に押し寄せてきてるにもかかわらずです。
余程、バカバカと横でタバコを吸うベトナム人男性がアホに見えているんだと思います。
いまだに私はこの「嫌煙のベトナム人女性気質」の本当の背景がわかりません。
しかし、そのタバコと距離を置くしっかりした生活態度は素晴らしいと、感心してしまいます。
堂々と世界に誇れるベトナムのNo1だと思います。
様々なベトナムの世界一を見てきました。
皆さんにはどう映ったでしょうか。
いろんな日本の方々とお話しをさせていただきますが、皆さん一様に言われるベトナム人の印象は、
「しぶとい」
これです。
簡単にはいかない、特に北のハノイにその傾向があるようです。
ベトナム人の「しぶとさ」の前に、苦渋を舐めた日本人はたくさんいるかと思います。
こまかくその「しぶとさ」をあげつらっていくと、ややこしいことになりますので、興味のある方は直接私までお尋ねください。
最後に私の感想です。
ベトナム人の方々は、打てば響きます。
しかし打ち所だけ間違わないでください。
どこを打てば良いか、ここに時間とお金をかけて調べてください。
あと・・・実際「打つ」時には若干「料金」が発生しますので、ご注意ください。
だらだらと長くなってしまい、申し訳ありません。
以上、VIET JOさんの楽しい記事から、思うことを書かせていただきました。
ご参考まで。
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