ハノイの日照と「近眼」との関係について

燦々と降り注ぐ太陽の光「この太陽光が目には大切だそうです」

燦々と降り注ぐ太陽の光「この太陽光が目には大切だそうです」



先日ハノイに来られて1年、そろそろお住み替えを検討されているお客様からお聞きした話をご紹介させていただきます。

太陽光と視力の関係についてです。

私は昔から視力が両目とも「2.0」と、頭皮は元気が無くなってきておりますが視力は相変わらずピンピンしています。

「目が良すぎると老眼になりやすい」

と良く聞きますね。
ご多分に漏れず、私も最近細かい字が見えなくなってきました。
スーパーで食材を買って、小さなシールに書かれているベトナム語など、全く識別できません。

「視力だけはなんとしてでも落としたくない」

パソコン仕事がメインの現状からして、視力低下は避けて通れないのかな・・・と考えていました。

そんな最中お客様から住み替え先住戸の「日当たり」についての質問をいただきました。
そのお問い合わせメールの中に、次のようなことを言われていたんです。

「過去にランセットに発表された下記の説を信じているのですが、あのアパートの日当たりってどうでしょう?」

「下記の」とご指摘された記事をご紹介します。
とみー(@tommy_japanese)さんと言う方が書かれている、

「近視や視力低下の原因は日光にあたる時間の短さ?」

という記事です。

ランセットというのは世界で最もよく知られ、最も評価の高い「世界五大医学雑誌」の一つです。
その権威ある雑誌で紹介された研究発表のようです。

簡単に主旨をご説明すると、

「目が悪くなる理由は、遺伝でもなく、読書やテレビゲームやパソコン作業による目の酷使でもなく、単純に日照不足が原因」

という新しい研究結果が出たと言う内容です。
近眼を防ぐ「ドーパミン」というものが、太陽光にさらされることで刺激され、放出されるというんです。
これは室内の蛍光灯では全く用を足さなく、やはり太陽光だそうです。

太陽光は逆に目に良くないというイメージを持っていました。
紫外線の強い日中、裸眼で外をうろちょろするのは目に悪い、そう考えていたのですが、適度に太陽光にさらすことが視力維持に必要だという説です。
タイトルからすると、

「ハノイの日照が近眼に繋がる」

というような内容だと勘違いされそうですが、違います。
すみません。
あくまでも「太陽光」と「近眼抑制」との関係の話です。

毎日屋外で2~3時間過ごすことが望ましいそうです。

猿人が石器を使い始めたのが大体今から200万年前。
それから今まで人類は太陽光を浴びながら生きてきた訳です。

あまり外で遊ばずに、終日家に引きこもるようになったのは、ついこの間からですね。
人間の体の至る所に、お日さんの恩恵を受けながら生活してきたのが人類の歩みなので、極端に太陽光を浴びない生活は、やはりどこかにひずみがでてくるんでしょう。

先のとみーさんのブログで、近眼の多い国を指摘してくれています。

  • 日本・韓国・シンガポール・台湾・中国・香港といった東アジア諸国80%~90%
  • イギリス:30%~40%
  • オーストラリア:10%
  • アフリカ:2~3%

アフリカは別格ですが、やはり西洋の国々は自然と太陽との付き合いが上手なのでしょうか。
私達東アジア人は、狭いところに押し込まれて生活しているような・・・
西洋の国々に比べ、日照問題を抱えて生活することが常態化していることに問題があるようです。

この裏付けとなる研究発表です。

どれだけ日差しの厳しい国でも、太陽の恵みは人間の体には無くてはならないものなんですね

どれだけ日差しの厳しい国でも、太陽の恵みは人間の体には無くてはならないものなんですね



今回お客様のお問い合わせから、近眼と太陽光との相関関係を知ることとなりました。
有り難い気付きをいただきました。

東アジアだからベトナムも近眼の方が多いのか、よく分かりません。
しかし、ベトナムのローカルの住宅を見ると・・・
日照など皆無の薄暗くカビ臭い集合住宅が大半です。
私達外国人が住むようなアパートは、彼らからすれば「映画に出てくるあこがれの家」に映っていると思います。

水道水が出る蛇口はトイレの洗面一つだけ。
そこで手を洗い、食材を洗います。

トイレ兼台所・・・

信じられませんが、この状態がハノイで下流層のローカルの方々が住む一般的な住宅事情です。
特にハノイはホーチミンに比べても、また他の周辺諸国と比較してもアパート家賃は「高い」と思います。

「マンハッタンと変わらん家賃はおかしいだろ!」

以前ニューヨークから転勤してきたお客様にご案内中怒られたことがあります。

皆さん首をかしげるベトナムハノイの家賃の高さ。
そのしわ寄せが、ハノイに住むローカルの方々に劣悪な住宅事情として押し寄せている状態です。

日本の千里ニュータウンのように、国が政策的に一般国民のために安い集合住宅を提供していかないと、住環境は改善しないのではないでしょうか。
お金持ちのベトナム人対象の高いコンドミニアムばかりが建築され、その豪華マンションを買ったベトナムの富裕層が我々外国人に高い家賃で貸す。
この繰り返しばかりが目に付きます。

日照時間が視力に関係するお話をご紹介していますが、ことベトナムの下流層の方々は日照問題以外に、衛生面、騒音面・・・。
またエアコンもない家が大半ですから、猛暑の頃の強烈な湿気も扇風機1台でしのいでいる有り様です。

酷寒下では確実に人間は死んでしまいますが、猛暑猛湿下では死に至らないまでも、人間のあらゆる機能に支障がでてくると思います。

環境の悪い中で生活をするベトナムの方々にとって、戦わなければならないものはたくさんあります。
太陽光にあたる時間を気にしている我々外国人は、それに比べれば幸せなのかも知れません。

ちょっと話が脱線してしましましたが・・・。

1年の半分は高温多湿の盛夏がベトナムハノイです。
太陽光に浴びる際は、熱中症にはくれぐれもご用心ください。

以上、お客様から教えていただいた「太陽光は目に必要」というお話でした。

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田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。
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