※外務省領事局政策課制作の平成24年速報版「海外在留邦人数調査統計」より
「今、ハノイには日本人何人いるんですか?」
最近、挨拶代わりに聞かれるお客様からのお問い合わせです。
最も基本的なご質問ですね。
いつも、
「3千人くらいだと聞いていますが」
とアバウトな回答をしておりました。
冒頭のグラフは、海外で活躍する日本人の数の推移です。
毎年着実に増えていますね。
私が学生の頃から言われていた「産業の空洞化」。
もう20年以上も前からです(笑)
海外に打って出ないと生き残れない厳しい現状を、このグラフは示しているかと思います。
さて、ではベトナムについてはどうか・・・です。
冒頭のグラフのデーターは外務省の調査統計ですが、同様の資料から確認しまたところ、2011年(平成23年)10月1日時点での長期滞在者数は、
ベトナム在留邦人数(長期滞在者):9.233人
です。
これが公式データーの一番新しい情報です。
短期の旅行者とか、短期ステイのビジネスマンはこの数に含まれていません。
はっきりとした目的を持って長期滞在をしている日本人の数です。
では、この9.233人という数字がどれくらいの「多さ」なのか掴んでいただく為に、世界の国で日本人の長期滞在者が多いTOP5を参考までにお知らせしますと、
- アメリカ合衆国:241,910人(前年比プラス0.67%)
- 中華人民共和国:138,829人(前年比プラス6.95%)
- タイ王国:48,970人(前年比プラス5.92%)
- 英国:47,686人(前年比プラス0.55%)
- オーストラリア連邦:32,548人(前年比プラス3.95%)
ベトナムは14位です。
中国やタイといういわゆるアジア圏へ日本人がシフトしていることが前年比増加率からわかります。
ただ、このデーターは2011年10月時点ですので、現時点と比べると中国への投資熱は下がっているかと思いますので、数に多少の変化はあるかと思います。
では、その14位のベトナム。
ハノイとホーチミンの人数は、
- ホーチミン:4.328人
- ハノイ:3.590人
です。
ホーチミンは全体の27位、ハノイは32位です。
ちなみに、日本人が長期滞在している都市で、人数の多いTop5の都市は、
- 上海:56.313人(前年比プラス11.98%)
- ロサンゼルス:43.507人(前年比プラス0.83%)
- ニューヨーク:42.375人(前年比マイナス5.45%)
- バンコク:35.243人(前年比プラス5.93%)
- ロンドン:29.215人(前年比プラス2.43%)
です。
2011年の統計データーですので、中国リスクが未だ表面化する前だと思います。
上海の増加率に、ひょっとしたら陰りが出ているかも知れません。
上位5都市に比べると、ハノイ、ホーチミンは・・・まだまだ可愛いもんですね。
ただ、あくまでも外務省が把握しているデーターですので、データー上漏れている方もたくさんいるのではないかと思います。
ハノイで賃貸住宅の斡旋の仕事を、日本人向けにしていると、ハノイ中日本人だらけな気がしてきます。
毎日、日本のお客様相手の仕事ですので(笑)。
3.590人というと・・・
町か村くらいの規模です。
また、以外とホーチミンはもっと多いのかと思いましたが、4.328人。
ハノイの1.2倍くらいです。
ただ、2011年10月までの都市別の増加率のTop5を上げますと、
- 蘇州 46.05%
- パース 28.86%
- ハノイ 13.64%
- ブリスベン12.43%
- 深圳 12.38%
と、ハノイがNo3の増加率です。
急増しているんですね、ハノイ。
ちなみにホーチミンの日本人増加率は、2.84%です。
やはりベトナムの首都ハノイを避けて通れない状況になってきているように思います。
2012年は日本の大手企業様が相次ぎハノイに進出してきました。
大手企業と帯同して、関連企業様も多数訪越されています。
また、日本のODA投資が至上空前の額に上っています。
前回の稿でもご紹介しましたが、お相手するお客様の予算の出所が「ODA」であるケースが結構多いように思います。
「チャイナプラスワン」はメインが中国というイメージですが、これからは「中国にとって変わる投資対象国」としてベトナムの比重が上がってくれることを望みたいですね。
ミャンマーに持って行かれないように・・・
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