先日日本から持ってきたヤクルトの「野菜ジュース」。
海外生活は、まさに体が資本。
体を壊すと、日本以上にお金がかかります。
「野菜不足を如何に補うか」
好きなモノ中心の食生活は、確実に栄養のバランスを崩します。
忍び寄る「野菜欠乏症」・・・待ってはくれませんね。
・・・待ってくれなくて困るのは、この3月の繁忙期に空き部屋アパートを持つ個人オーナーも同じです。
今日は、お部屋を決めたお客様の会社稟議を待つことのできないオーナーの困ったお話です。
最近、新人深田君があまりズッコケネタを提供してくれないので、ちょっと苦しい出だしとなりました(笑)
さて、今回皆様にお伝えしたいのは、
「日本の大会社の稟議は時間がかかることを大半のベトナム人オーナーは理解できない」
ということです。
当たり前・・・と言えば当たり前のことかもしれません。
今回は、日本の企業側とベトナム人オーナーとの「認識のズレ」の為に、契約が流れそうになったお話です。
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ハノイ西部の新築コンドミニアムをご案内させていただいたお客様が、最終部屋を決め、契約のご意志を頂くこととなりました。
そのお客様は、日本のメーカーでもかなり大手の社員様です。
4月頭に日本からハノイに赴任するご予定だったので、
- 3月末までに部屋を決めて日本に帰り、
- 社内稟議を通して、
- 4月頭の赴任時にそのままチェックインする
こういう流れを想定して部屋探しをされていたんですね。
無事部屋が決まり、日本に戻られたそのお客様。
早速自身のハノイ住宅家賃の稟議を作成されます。
大会社の稟議ですので、かなり細かいお問い合わせをいただきました。
新人深田君が対応し、オーナーと相談しながら一つずつ契約書の内容を固めていきましたが、
ようやくお客様の要望を盛り込めた契約書ができあがるのに1週間くらい掛かってしまったんですね。
ご質問が一段落し、我々もオーナーもお客様の稟議結果を待つこととなったのですが・・・一向にご連絡がありません。
更に1週間経ちましたが、稟議決済が未だ降りないのか、お返事がありません。
オーナーからは、
「お客様のリクエストの家具や電化製品を購入したいので、はやく保証金(デポジット)を払ってください」
と矢のような催促が入ってきます。
不安になるオーナーの気持も分かります。
更にお客様に現状をお聞きすると、
「4つの部署に稟議を回さないといけないんですが、今最後の部署なんです。あと1日か2日待てないでしょうか?」
困りました。
今回お客様が決められたコンドミニアムは非常に人気が高く、おまけに3月という繁忙期です。
たくさんのお客様が他にも内覧しているんです。
自然、オーナーさんも強気になりますね。
「今日保証金(デポジット)を払ってもらえなければ、今回は無かったことにして欲しい」
当社のスタッフにオーナーから連絡が入ってきました。
今日中のデポジットのお支払いは・・・今の現状からすればさすがに無理です。
しかし、お客様がたくさん押し寄せている今の時期に、約2週間・・・
契約書のサインもデポジットの支払も受けずに待たされているオーナーの言い分もよく分かります。
最終的にオーナーは契約金額約2.000ドルの物件でしたが、半分の1.000ドルのデポジットを本日中に入れる事、
これが飲めないと待ってくれている別の人との交渉に入ると言ってきました。
・・・こんな場合、どう対応するかです。
もう、待ったなしです。
お客様の会社の稟議規定は絶対です。
個人の力ではどうすることもできません。
かといって人気のコンドミニアムに部屋を持つオーナーの立場も考えてあげないといけません。
契約したいと待っている他のお客様がいるにも関わらず、当社の時間のかかるお客様を待たなければならない理由もありません。
今回の契約をStopさせない為には・・・
当社でデポジットを立て替えることができるかどうか、この判断しかありません。
危険な賭です。
経営的にはあまり良い手段ではありません。
なぜなら、もし稟議が降りなければ、立て替えたお金は戻って来ないからです。
しかし、そのお客様はあと1週間すこしでハノイに赴任されます。
そのままチェックインできる部屋を、前回のハノイ出張で決めたわけです。
今回の物件を逃してしまえば、また一からの部屋探しをしなければなりません。
しかし1.000ドルの立て替えは・・・当社も簡単に判断できる額ではありません。
私が出した判断は、
「立て替えをさせていただきますが、もし稟議が降りなければ、お客様から回収させていただく」
これです。
これがぎりぎり出来得る決断でした。
この話をお客様に電話でお伝えしました。
時間はハノイ時間で夕方5時半、日本は夜の7時半です。
しばらくの沈黙の後、
「もう最終稟議の部署の人が帰っているので・・・その回答は明日の朝でもいいでしょうか?」
とのこと。
もっともなご意見です。
こうなると今度はオーナーを明日の朝までなんとか待ってもらうよう、説得しなければなりません。
スタッフとオーナーのもとにそのまま直行して、膝詰めで事情を説明しました。
オーナーの回答は「待ちましょう」。
そして次の朝・・・無事稟議が降りたというご連絡。
直ぐに1.000ドルを当社で立て替え支払をし、ぎりぎりつながりました。
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アパートオーナーを説得してくれたローカルスタッフThuy君と、後ろで指示を出していたHongちゃんのお手柄です。
厳しい交渉だったかと思います。
今回のようなケースで、当社が立て替えたことは今まで何度かあります。
全てうまくいきました。
しかし、額が1.000ドルともなると・・・難しい判断です。
今回のやり方がいつでも使える訳ではありません。
お客様の会社とお客様自身の信用度と、全ての条件を判断して決断しなければなりません。
オーナーに待ってもらうか、当社が立て替えるか・・・
この選択枝しかありません。
お客様もオーナーも共にプラスになる判断・・・
こういう選択を迫られる時もあります。
以上、くたくたになった一日のご紹介でした。
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