日頃の食事で、「パスタ」や「ピザ」を食べることは当然あるかと思います。
私の場合、
- 焼き魚に炊きたてご飯に味噌汁、納豆
- 白菜、菊菜、白ネギたっぷりにうどん玉とお肉少々のお鍋
- 鶏の唐揚げ(家内が作る)にたっぷりサクサクキャベツ、そしてわかめ入り中華スープに納豆
- 週に一度の王将のギョーザ(購入して家で食べます)に中華スープともちろん炊きたてご飯
- 焼き肉に、鰹ぶしのかかったオニオンスライス、そして和風サラダに納豆
- お好み焼きに熱々ご飯と中華スープ、そして納豆
と、日頃日本で食べていた献立を思い出して書き出すとこんな感じになります。
餃子とお鍋の時以外は、必ず「納豆」をご飯のふりかけ代わりに食べていました(笑)。
しかし・・
「パスタ」や、ましてや「ピザ」などを家で食する機会は、そう多くはありません。
しかし無性に食べたくなるときがありますね、パスタって。
昔、今の家内と結婚する前に、よく外食していたのが「パスタ」でした。
大阪の心斎橋(ミナミ)に「壁の穴」というパスタハウスがありました。
そこの「納豆・野沢菜スパゲティ」が私のNo1パスタです、今までの。
全体的にあっさり味。
麺にほんのりとしょうゆ味が付いていて、その上に麺が隠れるくらいの野沢菜と納豆と刻んだ海苔がかかっています。
たったこれだけですが、信じられないくらい美味かった・・・
いつも「大盛り」を頼んでいました。
・・・で、ハノイに来てやはり「パスタ」が食べたくなってきたんです。
何件か現地スタッフさんに聞いて行ってみたものの・・・確かに美味しいんですが、
「美味しいね」で終わってしまうだけ、次も強いて行きたいとは思わない味なんですね。
で、ハノイ在住8年のベテラン、私共のお客様で「食の先生」にパスタの美味しい店を教えてもらいました。
美味しいお店は、まあよくご存じなかたです。
食と味にこだわるその「先生」が、何の迷いもなく「それじゃあ、ここ!」と出てきたお店が今日ご紹介する、
「Luna d’autunno」です。
【お店の名前】 Luna d’autunno
【住所】 78 Tho Nhuom,Hoan Kiem
【電話番号】 04-3823-7338
【営業時間】 AM 11時からPM 10時ラストオーダー、PM 10時30分Closed
【休日】「特に休みは無い」と言いますが一応確認してください。
より大きな地図で パスタハウス「Luna d’autunno」 を表示
Melia Hanoi Hotel(メリア ハノイ ホテル)のすぐ近く、私の知る日本人の間では「ルナ、ルナ」と呼ばれているこのパスタハウス。
まず、店内に入って真っ先に思うのは、
「欧米人が多い・・・」
店員さんは全てベトナム現地のスタッフですが、全員英語が話せます。
これはベトナムでは大きいです。
あと、店内の壁面に掲げられているベトナムの歴史を感じさせる写真の数々・・・
未だ今のように豊かになる前のベトナム。
そこで懸命に生きる人たちや、困難な生活の中でひときわ際立つ子供達の屈託の無い笑顔。
とても印象的な写真が、壁面横に並べられているんです。
店員さんに勧められて席決めをしても、着席できずに思わず真剣に見入ってしまいました。
このレストランのオーナーはどこの国の方か知りませんが、イタリアのパスタハウスとは思えない独特のセンスを感じます。
次に安心させられたのは、日本語のメニューが用意されているということ。
あまり食べ慣れていない本場パスタです。
出来る限り親切なメニューであって欲しいと願う私達の願いにきちっと対応してくれる優しい内容でした。
ピザやスープ、サラダ、パスタ、魚料理、肉料理、リゾット、そしてワインと・・・
カテゴリーが分かり易く、注文しやすかったです。
「なんとなくわかる」というレベルです。
店内も綺麗で、広々とした気持ちの良い空間でした。
お客さんが帰った後、テーブルクロスを都度交換している店員さんがとても好印象でした。
では、当日私が注文したオーダーと、その価格を皆さんにお知らせしますね。
- Soups(スープ):Gazpacho Soup(冷たいトマトスープ) 90.000VND(約330円)
- Pizzeria(ピザ):Margherita(マルガリータ) 145.000VND(約530円)
- Home Made Fresh Pasta(手作りパスタ):Tagliatelle Tricolore 210.000VND(約760円)
- サラダ:insalata mista 85.000VND(約310円)
- Glass Wine(グラスワイン):Kasaura Montepulciano d’ Abruzzo Doc 2010 120.000VND(約440円)
実は取材のつもりで一人で行きました(笑)
先ほどの「食の先生」を誘いたかったのですが、テト休みを利用して国外に出ておられたので、仕方なく・・・。
ちょっと恥ずかしかったのですが、小市民の私はあまり高いメニューは注文できず、安めのモノばかりを選んでしまいました。
私が選んだオーダーもピンからキリまでありますが、その価格帯の幅をついでに書き留めておきますね。
メニューをみてそのまま写しました。
- Soups(スープ):90.000VND(約330円)~ 135.000VND(約490円)
- Pizzeria(ピザ):55.000VND(約200円)~ 230.000VND(約830円)
- Home Made Fresh Pasta(手作りパスタ):210.000VND(約760円)~ 215.000VND(約780円)
- サラダ:85.000VND(約310円)~ 180.000VND(約650円)
- Glass Wine(グラスワイン):110.000VND(約400円)~ 600.000VND(約2.170円)
もともとパスタはイタリアのお袋の味。
映画「グラン・ブルー」でダイビングの決戦が終わり、盛り上がる会場で健闘したダイバー役のジャン・レノが、友人のパーティーの誘いを「今日はお袋がパスタを作る日だから行けない」と恥ずかしそうに断るシーン・・・
未だに覚えていますが、パスタは「家庭の味」というか「庶民の食べ物」という印象が強く残っています。
元々フランス料理のように高価な食べ物では無いだけに、とてもリーズナブルです。
今回の食事で、グラスワインを調子にのって2杯飲みましたが、締めて847.000VND(約3.010円)で収まりました。
では、私が食べた順に写真をご紹介しますね。
下手くそな私のグルメレポートより、実物の写真を見ていただく方が分かり易いかと思います。
まず、どんなオーダーでも注文したあと前菜みたいな感じで必ずこれが来ます。
小さく切ったパンを、オリーブオイルとビネガーに浸して食べる・・・
これはあまり食べたことがありませんが、うまいです。
しかしあまり調子に乗ってもりもり食べてしまうと、肝心のメインでお腹が膨らみそうになるので要注意。
あと、オリーブオイルをたっぷりに、ビネガーを少し・・・というのが通常の食べ方だそうです。
このスープ。
めちゃくちゃ美味かったです。
私はトマトが大好物ですが、このスープ・・・トマトの程よい酸味が濃厚に効いて、そして冷たいんですね。
前菜として、逆に食欲をそそる味。
今日本のスーパーで売っているトマトは中がスカスカで、味が昔みたいに濃くありません。
余程良いトマトを使わないと、こんな味にはならないと思います。
サラダは何もかかっていなく、和風ドレッシングのようなモノが欲しく訪ねてみると・・・
「オリーブオイルとビネガーでお好みの味にしてください」
と言われました。
ここでもオリーブオイルとビネガーか・・・
調合の割合がわからず、あまり納得の行く味にはなりませんでした(泣)。
私はおそらく初めて「石釜で焼いた」ピザを食べたかも知れません。
今まで食べた宅配ピザやお店のピザと比べて、全く味が違います。
食通の方は「ピザを石釜で焼いて出してくれる店に」と言われます。
そこにこだわる意味がよくわかりました。
「先生」から聞いていました。
「田口さん、ピザはサイズが固定で大きいものしか無いから一人じゃ食べきれないよ」
わかっていましたが、ここは皆さんに知っていただこうとあえて注文してみました。
感動したのは、その際私のオーダーを取りに来た男性店員が、
「too much,OK?」
にっこり笑いながら、「とても多いから食べきれないですよ」とちゃんと聞いてくれたことです。
私は「残ったらテイクアウトできるか」聞いてみましたが、もちろん「OK!」。
とても良心的な対応をしてくれました。
そしてメインのパスタ。
もう、ここまでくるとお酒も入り結構お腹がいっぱいになってしまっています。
それを見越したかのような少々の量です。
基本的にトマトが好きですから、トマトの味付けパスタを注文しました。
・・・これも美味かったです。
もう、十分堪能させていただきました。
満足です。
この店にパスタを食べに来て、本当に良かった!
そう実感いたしました。
ぱんぱんになったお腹をさすりながら、会計を待っている間・・・
ふと壁面の子供の顔が目に飛び込んできました。
「そんなに美味しいんだったら、全部食べればいいでしょ」
おそらくいつもお腹を空かしていたであろう昔のベトナムの子供達。
店員さんがテイクアウトしてくれた包みと、私の顔を見比べながら、そんな風に聞かれているような気がしました。
「明日の朝ご飯の分まで注文したんだよ」
残した後ろめたさを少し感じながら、自分に言い聞かせるように「ぼそっと」心の中でつぶやきました。
「次回来るときは、2人以上で楽しくしっかりと全部たべよう。
やっぱりパスタは一人で黙々と食べるもんじゃあないな・・(笑)」
しかし、一人黙々と食べていても時間があっという間に過ぎてしまった今日のパスタディナー。
「Luna d’autunnoの味とサービス」に救われたひとときでした。
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