ハノイリビングの田口です。
以下にご紹介するお話は、ベトナムで外国人でも買える不動産(主にマンションです)を我々日本人が購入する場合、その「購入資金の出所」に寄っては、買えないケースが出てくる場合があるという内容です。
「手元にお金があるから買える」
そんな簡単な話ではありません。
海外からの「ハンドキャリー金」でベトナムの不動産を購入する場合の問題点
「こんな場合、ベトナムの不動産は買えるのですかね?」
と、ある日お目にかかった方から質問を受けました。
その方は、東南アジアのある国に長年勤務され、この度ベトナムに転勤になりました。
営業力の長けた方で、かなり大きな売上を作り、「ベトナム新規開拓」を任され、満を持しての異動です。
その方が言うには、
「前の国での営業を通じて、”簿外のお金”が結構あるんです。
一応私個人名義の銀行口座に入れているのですが、時々戻ってはハンドキャリーでベトナムに持ち込んでいるんです。
結構貯まってきたので、このお金でベトナムのマンションは買おうと思うんですが、どうでしょうか?」
「簿外のお金」でマンションを買うというのですから、非常に優秀というか達者な方だなと感心させられます。
他国からベトナムの銀行口座へ送金をすると「足がついてしまう」と何となく不安に思ったのか、行く度にハンドキャリーでベトナムに持ち込んで来たとのこと。
「出所の説明のできない」お金なので、ご本人も普通には扱えないということくらい当然分かった上でのご質問でした。
答えを申し上げます。
現金を持っていき、キャッシュで購入はできます。
しかし、レッドブックはもらえません。
また、恐らく、数年後に売却して入ってきたまとまった売却金を、日本に送金もできません。
ベトナムに出所が不明のお金を持ち込んだ時点で、そのお金はベトナム国内で消費するしか利用価値が無くなります。
銀行を通じてベトナム国外から国内に送金させたお金であれば、税金を払えばその逆ルートでベトナム国外に送金することは可能です。
ベトナム国外からベトナムに銀行送金をして受け取ったお金でベトナムの不動産を購入する場合の問題点
では、ベトナム国外から銀行送金をしてもらい、正しくベトナム国内で着金したお金を使ってマンションを購入すると仮定します。
「先ず問題なく買えるはず」
そう思いますね。
しかし、気をつけないといけません。
落とし穴があります。
ベトナムの新築マンションを買う為に、日本の口座にあるお金をベトナムの自分の銀行口座に送金をしました。
着金した銀行の窓口に行き、買いたいマンションの手続き銀行口座への送金を依頼したところ、
「送金できません」
と言われます。
「なぜですか?」と聞くと、
「あなたの日本から送金してきたお金の使用目的は『生活資金として』と書かれていますから、マンション購入の為に使うことはできません」
送金時に書く送金依頼書の適用欄を馬鹿にしてはいけません。
まあ、その記述が「不動産購入の為」と書いていれば送金すると言っている銀行も、なんというか怪しい気もします。
「単純にお金を出したく無いだけなのでは?」
そう言う気もしないでもない。
しかし、「銀行の体制としてそういう断り方をしてくる」ということを知っていた方が良いと思います。
この場合、その融通の効かないベトナムの銀行で着金をしてしまうと、不動産購入代金として使えない訳ですから、全額引き出して、その現金を販売センターへ持っていき、キャッシュで買うしか無くなります。
そうすると・・・そうですね。
レッドブックはもらえず、売却金を海外へ送金もできなくなります。
銀行を経たお金の動きは、追いかけることができます。
ですから、正しく入れたお金は、納税後その逆ルートで正しく送金できるのです。
その「銀行繋がり」を引きだして現金持ち込みという手段に出た瞬間、繋がりを証明できなくなります。
手元にお金があればベトナムの不動産は買える
そりゃそうです。
しかし、その後が何とも寒い状態になるということです。
レッドブックがなければ、高値で売れません。
やはりベトナムの不動産は、正しい方法でお金を入れ、正しく買わないとダメだということです。
金利の高いベトナムで日本のお金を持ち込み定期にしてまわしたいのですが・・
金利の低い先進国から、金利の高い発展途上国へお金を動かし、そこで金利で増やそうと考える人達が山ほどいるので、その対策を国でやっていることは確かです。
ベトナムも定期は8%超。
しかし、単純にベトナムにお金を入れ、即定期預金などできません。
「ベトナムの不動産を購入する為」、「生活資金の為」は送金目的になりますが、「定期に入れて運用する為」の送金など端から認められる訳がありません。
まとまったお金を定期にしたいと銀行にお金を持っていっても、聞かれる質問は、
「このお金の出所は?」
です。
不動産購入か生活の為のお金だったら、定期などできません。
ベトナムに長らく住んで、毎月お給料をコツコツ貯めて来たことを、お給料明細や雇用証明、労働許可証などを提示し認めてもらい、ようやく定期にできるかと。
もう誰もが考えることですので、ベトナムに長い方は大体分かっていることですね。
ベトナムの不動産を買っていただけるなら、不動産購入目的で入れていただいたお金でどうぞ買ってください。
ベトナムの高い金利でお金を運用したいなら、ベトナムで税金を払いながら貯めていただいたお金なら許してあげますよ。
ベトナム政府はこう言っているんです。
当たり前のお話でした。
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