ベトナム発ビジネス情報雑誌「Access」への投稿記事をアーカイブさせていただきます。
順にバックナンバーをこちらのサイトでアップしていきます。
何を考え、どんな内容で書かせていただいているかは、こちらの稿で説明させていただいております。
ご参考ください。
なお、他のバックナンバーをご覧になりたい場合は、次のリンク先をご確認ください。
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ハノイリビングの田口です。
ベトナムに赴任して、はや5年が経ちました。
今にして振り返れば、あっという間の出来事です。
お陰様で仕事が忙しく、ぼけーっとする暇も無くバタバタと過ごして来たので、そう感じるのかもしれません。
あと、日本と違った独特の時間の流れ。
日本のワーカホリックさん達が、丸の内のオフィスから急遽ベトナムにタイムスリップしたならば・・・
時間の流れ方の違いに、思わず前につんのめってしまうのではないかと思う時があります。
日本人相手にお住まいやオフィスのご紹介をさせていただくお仕事をしております。
最近では、日本人向けに不動産売買もご提案させていただいています。
そんな皆様から、特にご家族連れのお客様からいただく、一番多いリクエストは、
「セキュリティがしっかりした安心できるアパートを」
です。
2,000ドルを超えたご予算であれば、まずホテルなみの受付レセプションサービスを有する万全なサービスアパートをご紹介することができます。
しかし単身者向けの1,000ドル前後のアパートであれば、専らローカルの守衛の親父が「安全の立役者」となります。
つまり、お住まいになるサービスアパートの1階が「レセプション(受付嬢が座って対応してくれる)」か「守衛のおっちゃん」かの違いなのですが・・・
その境目が、
「家賃1,000ドルくらいから2,000ドルの間にある」
のです。
私の感覚で言わせていただきますと、
1,600ドルから1,700ドルくらい・・・
がそのボーダーのような気がします。
この受付が「受付嬢」か「守衛親父」か、しかしこれはエライ違いです。
まず、受付嬢さんは英語が大概通じますが、守衛の親父はベトナム語オンリーです。
従いまして、昔受験勉強でよく使った、短冊の「英単語カード」に、
「タクシー呼んで」とか「電球切れた」とか・・・
およそ日常でよく使う言葉を、会社のローカルスタッフにお願いしてベトナム語で書いてもらう必要がでてきます。
細かい微妙なニュアンスが通じないイライラ。
まずベトナムに来られた方が、真っ先に受ける先制パンチです。
しかし、その「守衛親父」が、あらゆる皆さんの安全を守る為に、日々働いてくることになります。
- アパートの巡回
- 突然来場者への詰問
- 昼真、夜間の入り口シャッターの開閉
- 各居室の切れた電球の交換
- 停電時の発電機操作(ON、OFF)
- Waterボトルの管理
- 合い鍵管理
- 時々・・・ハウスキーパーの洗濯手伝い
特に1,000ドルに近い家賃のアパートに住む方々にとって、その生活の安全は、1階に住み込みで働く守衛さんの手に委ねられることになります。
しかし・・・
「夜、守衛のいびきがうるさい」
「酒を飲んで酔っ払っている」
こんなクレームがたまに届きます。
まあ、定年退職した親父くらいの年齢の人達です。
疲れはそう簡単には取れないでしょう。
大目に見てやってあげて欲しいのですが、しかし、クレームを出しているお客様は・・・たまらないでしょうね。
そんな時、ハノイリビング経由でご契約されたお客様であれば、私共がしっかりサポート致しますのでご安心を。
総じて平和なベトナムです。
ところが隣の国「マレーシア」となると、また勝手が違うようです。
先日、マレーシアからホーチミンに引越をした日本人のWorking Womanとお話しする機会がありました。
その方は、「ホーチミンは本当に住みやすい、マレーシアと比べて断然安全です」と言います。
その理由をお聞きしました。
「マレーシアには性格の異なる民族が混在して住んでいます。マレー系、中華系、インド系・・・その民族同士は基本的に仲が良くないんです。
また政治も政権が長期化していて、その歪みが出て来ています。
不法入国しているような外国人に選挙権を譲り、お金を渡して指定の立候補者に投票を促したり・・・
おまけに今、たくさんの外国人を受け入れています。
これ以上火種の原因となる他民族化が進むと、犯罪を抑えることが難しくなってくるように思います。
レイプなんかも頻発しています。
ISの動きも取り上げられていますし・・・」
そういえば以前、世界中をまたに掛けて仕事で走り回ってきた商社のお客様が、最後のお勤め先としてベトナムに赴任された際、私に話してくれた事を思い出します。
「いろんな国に行きましたよ。東南アジアもね。
でもね、ベトナムが一番安全じゃないかな。
フィリピンやマレーシアじゃ、危なくって歩道橋を一人で渡れないですよ。両側から挟まれて「物取り」に狙われますから。
それに、重篤な感染症なんかもベトナム発症ってあんまりないですしね。発症しても外資と共同戦線を組んで対応してきた歴史もあります」
ベトナムも多民族国家ですが、スタッフに聞いても、民族間の隔たりなど全く頓着しない感じ。
「ベトナムって50種族くらいの他民族なんだよ」
ウィキペディアで調べた知ったかぶりを言っても、年配のマダムHuyenさんは、
「へぇ~そう?」
と興味も示しません。
まあ、一番多いキン族が86%なので、他民族で入り乱れているという感じでも無いのでしょう。
我々大和民族もアイヌや琉球民族と共存していますが、共存しているっていう意識もありませんよね。
それと同じくらいの間隔です。
「ベトナムって治安は良いんですか?」
の問いかけにいつも、「その通りです」と答えています。
有るとすれば、
- 混雑した場所でのスリ(サイフやiPhoneを狙った)
- 夜に女性を狙ったひったくり
くらいです。
タクシーなどで落としたサイフは、まず帰ってきません。
このへんは日本やアメリカも同じレベルでしょうか。
しかし、フィリピンのような銃社会でもありませんので、白昼堂々の銃撃戦などは、まず起こり得ません。
民族が持つ文化・宗教感の違いによる軋轢など・・・日本同様持ち合わせていないんです。
ということは、重犯罪とは縁遠い国だと言えます。
「妻が旦那の浮気に激怒して、旦那の一物をひねり上げたら、旦那がショック死した」
こんな仰天民事事件が、田舎で間欠泉のように沸き上がって笑いの種になるくらい。
皆さん、どうぞ安心してベトナムへお越し下さい。
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