ハノイリビングの田口です。
今、とんでもないことが起きています。
皆さんも既にご体験中かもしれませんが、ベトナムにある「日本番組視聴サービス」が大方視聴できなくなっています。
最近一気に契約数を伸ばしているこのサービス。
雨後の竹の子のように新しいサービス会社がニョキニョキと誕生してきておりますが、軒並みコケています。
番組視聴配信サービスの大元のサーバーがコケているという状況なんです。
以前私は皆様に「BBMAX」という日本番組視聴サービスをご紹介致しました。
自称「最強、最速のネットテレビ」と言い切った手前、現状の視聴状況はどうかと言いますと、
何の問題も無く普通に視聴出来ています
ちょうど私がご紹介したその「最強最速ぶり」をしっかりと裏付けてくれています。
私も今、家の居間に「BBMAX」を入れて視聴させていただいておりますが、何不自由なく視聴出来ています。
リアルタイム視聴、それに1週間前に遡っての再生視聴共、全く問題無しです。
ところが当社のお客様から、日本番組視聴サービスが見れないというクレームが今殺到しています。
それで気が付いた次第です。
「BBMAX」以外、たくさんのサービス会社はあります。
全てと言うわけでもないのですが、しかしほとんど・・・「BBMAX」以外のサービスは視聴不良を起こしているようです。
急に視聴できなくなった理由について、いろんな憶測が飛び交っています。
まず、その憶測情報をお話しする前に、今皆様がご覧になっている日本番組視聴サービスがどのように運営されているか、もう一度ご説明しておきます。
既にご存じの方も大勢おられると思いますが。
日本の番組を誰か分かりませんが傍受し、それを中国へ転送します。
中国も広いので、どのあたりにある会社のサーバーへ転送しているのか、定かではありません。
ただ、日本から送られてきた番組データーを自社サーバー内にダウンロードし、それを同じ中国国内へ配信したり、ベトナムやタイに転送したりするサービス会社が複数社あるんです。
ベトナム国内での日本番組配信サービス業者は、その中国のどこかの配信サービス会社と契約をしています。
そしてベトナムに住む我々日本人は、そのベトナム国内の配信サービス業者へ、月40ドルなり80ドルなり指定された料金を支払い、日本番組をベトナムで視聴できている訳です。
もう少し技術的に言いますと、
「ベトナムの配信サービス業者が契約した中国側のサービス会社のサーバーへインターネット経由で直接アクセスして、番組データーをダウンロード視聴している」
ということになります。
では、今回の視聴不良の原因のお話しに移ります。
これは証拠を掴んだ訳ではありませんので、正しいかどうか定かではありません。
中国から漏れ伝わってきた内容を総合しますと、
契約先の中国側の配信サービス会社に「当局のがさ入れ」がはいった
というんです。
このサービスは普通に考えて、著作権違反行為です。
当たり前ですね。
やっているのは中国側のサーバー運営会社です。
勝手に日本の番組を録画して、日本で放映された番組をそのままリアルタイムで有料配信している訳です。
また、1週間分のデーターをため込み、プレイバック再生視聴可能サービスと銘打って、更に高い料金を取っています。
元を正せば肝心の番組コンテンツ料金は無断録画ですから無料です。
まさにボロ儲けの構図です。
しかし「ボロ儲けしているから」査察が入るという考え方より、中国に対する日本の厳しい言論を抑える為だと言う考え方の方がしっくりきますね。
日本の世論が日本番組視聴サービスに乗って中国に広がっていることは間違いの無い状況ですから。
今回、複数社あるそんな中国のサーバー運営会社のどこかに査察が入り、配信サービスに支障がでたということです。
そのサーバー運営会社と契約しているベトナム側のサービス会社は結構多いようで、複数のサービス会社に同じような視聴不良が発生していると推測できます。
今年の11月17日の記事でした。
ご確認下さい。
ではなぜ「BBMAX」はセーフなのか。
もうお分かりですね。
査察が入るような鈍くさい安物サーバー運営会社などと契約していないからです。
まあ、これも実際私が見に行ったわけではないので、あまり断定的な言い方は差し控えますが・・・
どうも聞くところによると、中国のサーバー運営会社にも利用料金の幅があるようで、安い会社で有ればあるほど、サーバーへの維持管理費用を掛けないので摘発を受けやすい。
要するにちゃんと付け届けをやらないとダメ、これはベトナムでも同じことですね。
中国当局にもバレバレのサービスになっているはずですから。
しかしここは我々には絶対に分からない「ブラックボックス」です。
私の知る友人は台湾系の聞いたことも無いような日本番組視聴サービスを利用していますが、今現在視聴できているとのこと。
しょっちゅう停まるそうですが、何とかかんとかクリアしているようです。
ひょっとして台湾にサーバーがあるのでしょうか。
「BBMAX」はそんな安いサーバー運営会社など使わず、その運営に細心の注意を払う、維持管理経費をケチらないしっかりとした会社と契約しているということです。
おまけに中越間を走るインターネット回線にも高い使用料金で帯域を確保し、ベトナム国内にクラウドサーバーを立て、各番組の1週間分の番組データーを一旦蓄積し、ベトナム国内のサーバーから過去番組を配信する仕組みを取っています。
「どんだけお金を掛けているの?」
と聞きたくなるようなインフラ投資をしているようです。
要するにお金を掛けないと良いサービスは提供できないという、当たり前のことです。
さて、では今「BBMAX」以外の視聴サービス会社は、今の現状に対してどんな対応をしているのでしょうか。
実際私共のお客様も、契約したアパートの家賃に最初からインクルードされている日本番組視聴サービスを「有無を言わさず」利用されている方が結構おられます。
アパートオーナーが視聴サービス会社と組んで、安く提供しているものですから、強制的に使わざるを得ない訳です。
そのサービスが止まっている・・・
「一時的に見えるようになる機械(BOX)と取り替えさせてください」
そのサービス会社の担当がこんなことを言ってきています。
「一時的に見える機械?なんだそれは??」
しかしそのサービス会社の担当者が説明するに、
「契約していただいている36チャンネルではなく15チャンネルに番組数は減らしまして、1週間遡ったプレイバック機能も使えず、画質も若干悪くなりますが、リアルタイム視聴はなんとか確保いたします」
どういう方法で復旧するつもりなのか、また本当に復旧するのか、分かりませんが、かなりサービスが低下した状態でしばらくお客様には我慢していただくことになります。
我々も暫く様子を見るしか手はないのですが、先ほどの風評がもしただしければ、新たな中国側のサーバー会社と再度契約を取り結んでもらわないと、元に戻らないという理屈になるかと思います。
「なぜサービスを削れば、リアルタイム視聴が見えるようになるのか」
その仕組みがよくわかりません。
まあ、がさ入れ後に当局と折り合いがついたなら、復活もあり得ると思いますが・・・
ここらあたりは中国側のやりとりですので、全くこちら側には見えてこない領域で、何とも言えません。
ただ、「BBMAX」は今現在動いていることに違いはありません。
では、もう一度ネットテレビ「BBMAX」のお問合せ先を以下にご紹介します。
これを機に切り替えをご検討の方は、一度「BBMAX」の無料1週間試聴サービスでご確認されてはいかがでしょうか。
なお、ハノイリビング経由でアパート、オフィスをご契約いただいたお客様には、「BBMAX」割引視聴サービスをご提供させていただいております。
- 【サービス会社名】BBMAX CO., LTD.
- 【住所】511 Kim Ma St., Ba Dinh Dist., Hanoi
- 【連絡先】090 333 7400(日本人直通)
- 【日本人窓口】入佐(いりさ)さん
【「BBMAX」ホーチミン事務所】
- 【住所】99 Pasteur St., Dist.1, HCMC
- 【電話】090 333 7680(日本人直通)
私のお昼ご飯の定番「Mien Ngan」、アヒルのお肉がどっさり入った米麵です。
「BBMAX」同様、ハノイで長らく愛されてきた定番の味です。
昔の「BBMAX」を知る人もいるでしょうが、昔と今は全くそのサービスの質が違うようです。
先ほども申し上げましたが、インフラ投資にかなり力を入れています。
ただ、最後に一言注意をしておきます。
「BBMAX」だからといって必ず安定視聴ができるか、というとそうとは限りません。
以前もこのブログでご説明したかと思いますが、
スムーズに視聴できるかどうかは、皆様が契約するアパートがどれくらいの太い帯域でプロバイダー契約をしているか
これに依存するということです。
大体の目安ですが、「BBMAX」が快適に動作するのに「3MBps」のネット環境を必要とします。
1秒間に3MBのデーター通信が確保されているかどうかですね。
通常最近のベトナムのネット事情は、ADSLよりも光インターネットが主流です。
というよりもADSLより光の方が安いので、ほぼサービスアパートは光インターネットの契約をしています。
光は理論上「100MBps」ですね。
しかしこれはあくまで机上の計算上「100MBps」なだけで、実際は半分も出ていないと思います。
仮に半分の50MBpsのネットの帯域が常に確保されているアパートであれば、50MBps ÷ 3MBps = 16部屋までなら、そのアパートはBBMAXがサクサク動く計算となります。
しかしもしそのアパートの戸数が30部屋あるのなら・・・
16部屋以上の部屋で「BBMAX」、あるいは同様のネットテレビ試聴サービスが稼働をはじめれば、動作は不安定になっていきます。
これはどのネットテレビでも同じ理屈です。
大手5つ星ホテルなどは、100MBpsの光インターネット回線を複数回線契約し、ネットの安定に努めています。
同じことを1,000ドルそこそこのアパートオーナーにお願いすることは・・・余程理解のあるオーナーでないと厳しいかもしれませんね。
暫く、BBMAX以外のネットテレビ試聴サービスを受けられているお客様には、ご不便をお掛けすることになります。
当面はサービス会社の対策を見守りながら、最善の手を打っていきたいと思います。
頑張ります。
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