ハノイリビングの田口です。
今まであまり紙媒体の広告にお金を掛けないで来ました。
その理由は、ベトナムのフリーペーパーならベトナムにいる日本の方にしか届かないと思うからです。
その代わりブログサイトへの投稿に力を入れてきました。
「一稿入魂」
大層な言い方で申し訳ありませんが、しかし当の私とすればかなり真剣に投稿記事の積み上げに取り組んできました。
ベトナムに来て生活しないと絶対に気がつかないような事。
「近い将来ベトナムに赴任される方にとって予め知っておいたほうがいいような情報って、何だろう」
その答えは、
- 私自身がベトナムハノイに来て、分からなくて困ったこと
- お客様からハノイの生活で困ってお問い合わせを頂いた内容
そんな皆さんがつまずき易いと思う問題の「答え」を、極力分かりやすくご紹介していく。
それが皆さんが知りたい情報の提供に繋がるはず、そう考えてひたすら書き続けてきました。
今回「週刊Vetter」の営業マネージャー荘さんの熱意営業に意を決し、Vetterの1面広告を3週間購買させていただくことにしました。
あのB4サイズ一面にハノイリビングの広告が踊る快感・・・
荘さん、きめ細かいアドバイス有難うございます。
私が初めてハノイに赴任した3年前、お客様からのお問い合わせが極端に無い状態でした。
「これじゃ俺の給料も出ない・・・」
そう思った私は、ブログで集客しようと決めました。
問い合わせが無いので、やる事が無かったんですね。
それと同時に物件情報をホームページに掲載していくことにしました。
賃貸物件を扱う仲介業者のホームページの中でも「物件情報」はまさに顔です。
一番力を入れて「オリジナリティ」を出さないといけない「引きのページ」になります。
レストランなら「メニュー」と同じですね。
その当時先行していた他社さんのホームページにアップされている「物件情報」を何度も見比べて研究しました。
そして私が目指したのは、
「ハノイで1番分かりやすく、情報量の一番多い物件情報サイトを作る」
そう決めて、毎日カメラを持ち出し取材で走り回りました。
その成果があってか、徐々に新規お問い合わせの数が増えてきたんです。
その当時、30歳台程の男性赴任者様をご案内している時、ボソッと苦笑いをしながらこう言われたのを覚えています。
「家は嫁が決めるんですよ。僕は写真を撮るだけの役目なんです」
その方の奥様は、小さな赤ちゃんと一緒に日本におられます。
ご主人から送られてくる写真を心待ちにされているんです。
私はふと、
「なんでしたら私が部屋のビデオを撮影して奥様に送りましょうか?」
写真よりも動画の方が分かりやすいに決まっています。
翌日アパートオーナーに部屋の撮影許可を取り、ビデオを回し、インターネット経由でリンクを奥様にお送りさせて頂きました。
ご主人の内覧から最終3件に絞られたアパートのうち、その日のうちに奥様の「ビデオ判定」を経て、契約住戸が確定しました。
翌日そのアパートを先に見ていた他社のお客様が、デポジットを持って来て契約意思を示されたらしいのですが、タッチの差で私のお客様の意思決定が早かったので、逃さずに済んだんです。
危なかったんです。
それ以来、物件情報に必ずビデオ動画を付けることにしました。
特定のお客様の依頼でその方にだけ撮影動画を送ることも勿論あります。
それに加えて初めてサイトで物件確認をされる方の為に、物件情報に「動画の説明を追加する」というルールで「ビデオ動画付き物件案内」の投稿をスタートさせることにしました。
全て私の独断で喋っていますが、長年日本で売買の仲介営業をしてましたので、家に対する思い入れは人一倍ある方なんです。
自分が住むことを想定して、あまり良いことばかり褒めちぎるのではなく、目に付く欠点はしっかり説明するように心がけました。
また各物件情報に付けている「お勧めポイント」欄には、かなり細かく私の思う「メリット」と、たまに「デメリット」も解説させて頂いてます。
どんな物件にも、ぴったり当てはまるお客様もあれば、まるっきり合わないお客様もいます。
毎日湯船につからないと気が済まない方にとって、いくら新築でもお湯タンクの容量が50リットルしか無いアパートは全く意味がありませんが、私のような日々シャワーに何の不満も持たない者にとってはドンピシャ物件になります。
こんな物件の両面を、分かりやすく私の言葉で説明させていただいております。
最初は手探りの更新でしたが、今は大分慣れてきて、ご紹介する事が楽しくなってきました。
楽しみながら仕事をさせて頂き、喜んで頂けるのであれば、こんな嬉しいことはありませんね。
今日突然お客様から私どもの会社訪問のアポイントをいただきました。
先日メールだけでやり取りさせていただいたお客様です。
日本でも屈指の大手企業の単身赴任者様です。
その方は会社で既に準備されたアパートにご入居が決まっている方です。
従って私どものお客様にはなりません。
私宛のアポイントでした。
来社されたそのお客様は開口一番、
「サイトの記事本当に参考になりました」
聞くと、私と同じ大阪出身で、子供の数も同じ3人。
年齢もそう遠く離れずほぼ同年代の方でした。
おまけに家族を日本に置いての単身赴任者という境遇もまた同じ。
私のブログにも私の境遇をたまに書いたりしていますので、同じ匂いを感じ取られたのでしょうか。
私達のブログ記事からの情報で、単身赴任されるご主人に対するご家族の不安が取り除かれたことのお礼を言いに、わざわざハノイリビングまでご足労いただいたんです。
嬉しい限りです。
本当に有難いです。
書き続けてきて良かったと実感できる瞬間です。
その方はハノイ赴任が急に決まったそうです。
「ベトナムハノイって住むにどうなの?、働くにどうなの?」
知らない日本の方たちからすると、まず先に不安がよぎります。
私も最初ベトナムに行けと言われた時、はっきり言って断りました。
ややこしい年代の子供を3人も抱えて、嫁に押し付け自分だけ単身赴任など、とても出来るとは思えませんでした。
それにベトナム?
首都はハノイくらいは知っていましたが、ホーチミンとサイゴンの違いすらわかっていませんでした。
会社の社長から直々に説得を受け、ハノイ赴任を決しました。
ハノイに赴任してからは、予防接種もまともにしていなかったので、街中で犬を見かけると、遠回りして逃げていました。
最初は食当たりが怖く、日本食以外食べることが出来ませんでした。
しかし住めば住むほど、分かってきますね。
この国の人達の考え方や、役人の考え方、実業家の考え方などに折に触れ、知識が入ってくると、
- どこに力を入れるべきなのか
- ここは力を入れても仕方がないところなんだよ
この辺りがなんとなく分かってきます。
肩の力が抜けてくるんですね。
少し余裕が出てきます。
今、この稿は5つ星ホテル「SOFITEL PLAZAの最上階Summit Lounge」で書いています。
重たいパソコンではなく、iPadだけで豪華なソファーにもたれ掛けながら。
眼下にタイ湖の夜景を一望に見下ろしながらカクテル片手に余裕たっぷりです。
今までは深夜まで部屋のダイニングテーブルに噛り付き、側の冷蔵庫から聞こえる喧しいモーター音に舌打ちをしながら、キーボードを叩いていました。
えらい違いです。
ドライマティーニが効いてきました。
落ちがわからなくなってきました。
とにかく・・・
世界のあちこちでハノイ情報を集めている日本人の方々に、
遠路はるばるハノイにやってこられた日本人の皆様に、
少しでも安心していただける情報を、これからも発信していきたいと思います。
まだまだ「ハノイリビング」のブログは続きます。
これからもよろしくお願い致します。
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