ハノイリビングの佐々木です。
ハノイに来たばかりの頃、とあるベトナム人の人の家に招待されました。
その人の家がある街は、とても古い雰囲気の街でした。
どう古いかというと、漢字が書かれた門が道の脇に立ち並んでいるんです。
大通りの脇に枝のように脇道が通じているのはどこでも同じですが、この脇道に入る地点や、曲がり角、何かの建物の前などに、いちいち立派な門が設けられているんです。
そして皆、この門をくぐって街の中に入っていきます。
そしてこの門には、漢字が書いてありました。
漢字を見ればなんとなく意味が分かるような気もするのですが、「何のため」というところまで正直私はわかりません。
とにかく、ベトナムでは漢字は使わないと聞いていたので、とても不思議な光景に見えました。
それからしばらく経った最近、偶然同じ通りを通ることがありました。
会社の用事で外出した時のことです。
漢字の書かれた、古い門が道の脇にいっぱい並んでいます。
「あ、ここが以前の・・・」
と思って通りの名前を確認したら、Thuy Khue通りでした。
タイ湖南西側に広がっている通りです。
地図でご確認ください。
上が広域の地図、下が拡大した地図です。
この中でも、白い像の立像がある病院(286 Thuy Khue)辺りから、Lac Long Quan通りに出る地点までが、古い門が立ち並ぶ通りとなっています。
このThuy Khue通りは、昔からの街並みが残っていることで有名で、たまにドラマ撮影にも使われるそうです。
歴史については詳しく知りませんが、漢字が残っているところを見ると、中国の影響なのでしょうか。
古いといえば、旧市街地も「古い」と言われる街並みではあります。
しかしこのThuy Khueも、負けずに古そうです。
しかも、雰囲気が明らかに違います。
旧市街地のような、こじゃれて気の利いた店などはありません。
漢字も多いです。
観光地としても知られていないのでしょう、観光客がおらず庶民的です。
とにかく古さを感じさせる通りでした。
色々書くよりも、写真を見た方が早いですね。
ここで、道路脇に並ぶ門のギャラリーをお楽しみください。
そしてこのThuy Khueでおもしろいのは、古い門だけではありません。
門を一歩入った中の街は、入り組んだ細い路地になっています。
ここをふらふら歩いてみるのが、またおもしろいのです。
細長い路地が、四方に伸びて迷路のようです。
あまり深入りすると迷って出られなくなりそうでしたが、あちらこちら歩いてみたくなります。
「ここを最後まで行ったら、何があるんだろう」
と思うと、つい寄り道をしてしまいます。
とにかく好奇心がそそられる街なんです。
路地が狭いので、空も細く見えます。
ここに出て、お茶を飲んだり、野菜を広げて選別したりと、住んでいる人は思い思いに路地を使っていました。
家と家が近く、ご近所同士で高らかにしゃべる声や、犬の鳴き声、皿を洗う音など、生活音が反響しています。
街自体は小さく、古くても、活気がありました。
そしてこんな狭い路地でも、やっぱりベトナム人はバイクで通っているのだからたいしたもんです。
たまに人が歩いていても
「ピー!」
と景気良くクラクションを鳴らして、人のすれすれを走り抜けていきました。
生活感いっぱいの通りです。
このほか、細かな部分にも興味深いものがあり、撮影しました。
古い建物に生活感がいっぱいつまった街ですが、歩いてみるだけで楽しいところです。
歴史など分からなくても、結構楽しめます。
休日の散歩にいかがでしょうか。
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