残念ながら、この蔵間はずっと前に閉店しています。
その後「DAIGO」という和食料理店が来ましたが、結局続かず閉店。
Kim Ma通り沿いの好立地にもかかわらず、不思議とお店が定着しません。
場所のせいにはできません、問題はやはり「味」ですね。
内装工事が入り、また違うお店が出てくるのかと待ちわび得ていました。
「焼肉割烹」
という、個室メインで完全接待用で使うコンセプトのお店がOpenすると聞いて、胸が躍ったのですが・・・
どうも上手く進んでいないようです。
この一角だけ迷走している感じです。
前の地下鉄メトロの工事で、道路幅員幅が極端に狭くなり、料理店とすれば逆風です。
しかしそれを突き返すのは「お店の味」、ただこれだけです。
不動の日本食店を期待したいものです。
さて、今日はほぼ毎日通わせていただいております、日本料理店「蔵馬」さんをご紹介します。
ハノイの「Kim Ma通り」といえば、日本料理のお店が軒を連ねる地区として有名ですね。
旧市街地に勤務される方々も、タクシーを飛ばして「Kim Ma通り」のお店で新鮮なネタを目当てに来られることがよくあると思います。
同じKim Ma通りにOfficeを構える「ハノイリビング」といたしましては、「Kim Ma通り」にある穴場Spot情報を今後発信して行きたいと思います。
- 店名 : 日本料理店(Japanese Rastraunt)「蔵馬」
- 住所 : 531 Kim Ma st, Ba Dinh Dist, Ha Noi
- 種別 : 日本料理店
- 営業時間 : AM11時~PM14時、PM17時~PM24時
- 電話番号:04-3724-6499
何でも一通りの品を出す料理店。
この形式はもはや通用しないということを、この蔵間は証明してくれました。
この手のお店は他にたくさんあります。
特に特徴のない、みんなまあまあの味。
それでもまだ和食店の数が少ない昔なら良かったんです。
しかし、今はダメです。
- 焼き鳥なら「炭ぼうず」
- お好み焼きなら「千房」
- 和食割烹なら「㐂六(KIROKU)
- ハンバーグなら「成(NARI)
- 突然の大人数でも収容できる店内面積を誇る「お富さん」
- パスタ、ピザなら「Pizza 4P’s」
繁盛店になる必須条件とは、
特徴のある美味しいキラーメニューを持つこと
これに限ります。
サバの焼き魚定食を食べたいときは、「お富さん」へ行きます。
鉄火丼に納豆、またはおろし納豆蕎麦を食べたいと思うときは、「Saiko Sushi」へ行きます。
鳥の黒ごま焼や有機野菜サラダで焼酎を飲みたいとなると「㐂六(KIROKU)」へ行きます。
日々、食べたいものは変わります。
食べたいものが美味しく食べられるお店をチョイスして食べに行きます。
特徴のない、ただメニューが並んでいるお店など、足が向きません。
この蔵間は、本当に惜しいのですが、私は先ず行くことはありませんでした。
写真を撮るつもりでいたのですが、先にしょうゆをかけてしまいました(笑)
食後のデザート(スイカ)とアイスコーヒーも付いて、全部で143.500VND(約570円)の定食です。
日本で同じ定食を注文すると、おそらく1000円は下らないと思います。
こういう定食によく有りがちなのは・・・
マグロが申し訳程度にしか乗っていないとか、底上げのどんぶりを使って器の大きさほどご飯が入っていないとか・・・
日本の店でも見受けられるのですが、「蔵馬」さんの鉄火丼定食は全く違います。
「こんなにマグロ入れて採算合うの?」
聞きたくなるくらい、ご覧のとおりみっしりご飯の上に重ねて積まれています(笑)
もちろんマグロもご飯も日本から仕入れています。
ご飯が・・・当たり前ですが、日本と同じ味!うまいです。
また、夜は居酒屋メニューなども豊富にありますので、一杯のあてにフラッと立ち寄られても十分満足していただけるかと思います。
前菜、刺身、焼き物、鉄板焼き、揚げ物、何でもあります。
私は夜は基本的にがっつりではなく一杯あて感覚で食べています。
いつも食べるのは、
納豆、冷奴、野菜炒め、明太子たまご(卵の出し巻きの中に明太子をはさんでいます)、焼き鳥、お好み焼き・・・
このあたりがビールのあてです。
そして、最後に秋刀魚にごはん、味噌汁でフィニッシュ。
ビンビール2本も入れて総額、25万VND(約1.000円)くらいでしょうか。
最後の秋刀魚、ごはん、味噌汁を食べなければ700円から800円といったところ。
こちらの屋台のような現地のお店で食べるのと比べれば少し高いかもしれませんが、納豆や焼き鳥など日本で結構食べていた、何でもない日常の食事がいただけるのが魅力です。
開店したのはまだ間が無く、半年前から。
日本食のお店が軒を連ねるKim Ma通りに面し、店員さんも現地スタッフを揃えていますが、すべて日本語での対応をしてくれますので言葉の心配は全く要りません。
私がハノイに来て、未だ一度も「食あたり」に出くわしていないのは、おそらくこの「蔵馬」さんで食事をしているからだと思っています。
たまにお客様のご案内後に、混雑するお昼時を外れて食べに行くときがあります。
そんなときは新人の女の子に、同じベトナム人の板前さんから厳しく接客の基本を教えている光景をよく見かけます。
「日本料理はおもてなしも料金のうち」
こんな社長さんの考えが、徹底している「蔵馬」さんです。
あと、この店のお勧めは店員の現地の女の子達です(笑)
皆現地スタッフですが、笑顔がとてもかわいらしく、たどたどしい日本語ですが一生懸命話してくれます。
スタッフによっては日本語の習熟度が違うので、未だ慣れない子の場合は先輩の女の子が横で指導しながら付いてくれるので、気を使う心配はありません。
よく間違うのは、食後のコーヒー。
「ブラックで」と言って出てくるのがミルクの入っていない甘いコーヒー(笑)
こっちの方は砂糖を入れないコーヒーにあまり馴染んでいないのでしょうか。
「ニガくないですか」
と心配そうに聞き返してきます(笑)。
新人さんに多い傾向ですので、アフターコーヒーは先輩の女の子にお願いされたほうがいいかなと思います。
まあ、たいした問題ではありませんかね。
ご友人と連れ立って少人数で食べるのはもちろんのこと、8人くらいで仕事の打ち上げや、お得意様をお誘いしての接待に、また16人くらいの食事会、さらにバスで乗り付けてこられる団体さん向けに見晴らしの素敵な50人収容可能な宴会場まで・・・
4階建ての店にはほぼどんな組み合わせの人数にも対応できる客席スペースがあります。
安さを求めて現地店へ飛びこんで「開拓」をされている方、
少し疲れて「日本の味が食べたい」と思われたなら、この「蔵馬」さんはお勧めです。
一度足を運ばれてはいかがですか。