いきなりタイトルと真逆な写真。
タイ湖東岸に最近Openしたチョコレート専門店の店内です。 お店の名前は「CHOCOLATE GARDEN」。
世界中のチョコが並んでいます。
場所は「日本食材店(オーガニック野菜店)yuki’s(ユーキーズ)」の並びで、とても近いです。
もちろん私の好きな「マカダミアナッツ チョコレート」もあります。
今日ご紹介する話は、どちらかと言うと「苦虫を噛みつぶした」ようなお話ですので、せめて冒頭の写真くらい甘系で行こうと思いました。
「レベルの低い話」を補う為に、最近撮った「Xuan Dieu通り」の美味しそうなお店の写真をご紹介しながら進めて行きますね。
私はよくアパートにお客様をご案内するときに、
「良いなと思っても、あまり食いついた顔しないでくださいね。平然と涼しい顔をしておいてください」
こんなことを言うときがあります。
特に若いお客様の時ですね。
というのも最初から家賃が固定されているサービスアパートなら良いのですが、個人オーナーさんが所有するコンドミニアムなどをご紹介する際は、オーナーさんもお客様の顔をじっとチェックしているんです。
「気に入ってるな、食いついているな」とおもったら家賃を平気で上げてくる「がめつい」オーナーもいるんですね。
そんなオーナーの部屋は、絶対相手にしないようにしています。
駆け引きを露骨にしてくるオーナーなど、後々大変ですからお客様には勧めないようにします。
ただ、個人オーナーと言えども私達と同じ欲を持った人達ですから・・・
ちょっとでも高値で契約したいと言う気持もよく分かります。
ですので、部屋を内覧しているときは「涼しい顔で」見てもらうようにお願いするんですね。
ただ、問題は内覧が終わり気に入った部屋が見つかった後の話です。
内覧の後チェックインまでの間、契約書のやり取りやお客様からのリクエストに対して、オーナーとの交渉を行います。
WaterディスペンサーやDVDプレーヤーが無かったら、付けて貰うよう交渉をしたり・・・
カーテンが汚れていたら洗って貰ったり・・・
オーナーさんも契約してくれる日本人の為に、一生懸命やってくれます。
まあー・・・一生懸命してくれないずぼらなオーナーもいますが、今回はお客様のリクエストのために必死で対応してくれる「まっとうな」オーナーの場合の話です。
そしていよいよ引渡の日(チェックイン日)。
オーナーさん側も名義人となる方以外にそのご両親などもわざわざ来られて、賃借人である日本人に礼を尽くそうとしてくれるんですね。
日本人は「礼儀礼節をわきまえた国民」とベトナムの方々は受け止めてくれているようです。
とても筋の通った、りっぱなオーナーさんだと思うんです。
しかし・・・
お客様は相も変わらず「涼しい顔」なんです。
なんというか、「レオパレス21」にチェックインするみたいな・・・
部屋の鍵の束を持った受付のお姉さんに対応するような素っ気ない挨拶・・・
しかし「ミスは逃すまじ」と部屋の荒探しをするお客様・・・
「こっちがお金を払うんだから、当然でしょ」
もちろんそうです。
お客様がお住まいいただくわけですから、チェックもしていただかないといけません。
しかし、まず部屋を準備してくれた、目の前に立っているオーナーさんに一言感謝の気持ちを添えるのが先でしょ。
オーナーのご家族は最初の笑顔から、だんだん厳しい表情に変わっていきます。
おそらく・・・
ビジネスホテルにチェックインするような感覚なのでしょうね。
でも、相手の待ち構え方を一瞥していただければ、分かるかと思うんですね。
ご両親がわざわざ来られていない場合でも同じです。
名義人のご主人一人の時でも対応は一緒です。
これから長いお付き合いをしていただくわけですから、最初の挨拶はとても大事です。
高いアパートを即金で購入するくらいのレベルのオーナーです。
それなりの「眼力」は持ち合わした方々ばかりです。
「契約してくれた日本人はどんな人なのだろう」
その人となりはオーナーとしてもとても気になるところです。
ですので、最初の挨拶時には、足の先から頭のてっぺんまでお客様をチェックします。
これに全く気がつかない方がいます。
特に礼儀をわきまえたオーナーさんであればあるほど、この後やりにくくなります。
お客様が住んでみてから気がつく諸問題、ありますね。
- 引き出しの取っ手がぐらついている
- リビングのソファーの端にある糸がほどけかかっている
- バスルームの鏡の汚れが取れない
まあ、取るに足りない小さな問題です。
もちろん通常であればご入居して間無しのクレームです。
オーナーも対応してくれるはずです。
しかし、今回ご紹介した「仏頂面様」のオーナーは、
「嫌なら出て行ってもらって結構」
と言う回答でした。
かなり頭にきている様子です。
これは、今当社で抱えている実際にある問題なんです。
もちろん、こんなお客様はほんの一握りです。
大半のお客様は、わざわざオーナーさんに菓子折を買ってきたりして、最初の顔見せは和やかに終わります。
しかしたまにいるんです。
しかもご家族で来られた、お子様もいるご家庭の奥様が、まるでベトナム人を上から目線で見下ろしたような素っ気ない対応・・・
一緒にいる私達がとても気を遣います。
後でエースHongちゃんが、しょんぼりして私に聞いてきます。
「あなたoi、どうしてなの?
オーナーさんこんなに頑張ったのに。お客さんのリクエスト全部やってくれたのに。
お客さん一言も『ありがとう』言ってくれなかった」
日本の賃貸住宅とハノイとでは、少し違うと思います。
日本の場合は大体間に入っている不動産業者が管理を任されて、全て引渡手続きを代行しているケースが多いですね。
あまり、オーナーが出てくることも無いかと思います。
何度も言いますがこちらの「サービスアパート」だったら、今回のような素振りでも問題ないと思います。
しかし、個人オーナーさんの家にチェックインする時、主にコンドミニアムになるかと思いますが、これはサービスアパートのような「事務的な手続き」というのではなく、「個人対個人の人情味溢れる挨拶」がメインになってくると捕らえていただきたいです。
たいして綺麗な部屋で無くても、オーナー側はお客様が賃貸できるように役所をかけずり回ったり、賄賂を支払ったり、水面下でいろんな手続きをしてもらっています。
ハウスクリーニングの業者は当てにならないと言って、ご家族総出でアパートの拭き掃除をしてくれるオーナーもいます。
オーナーのご主人が直前まで室内のペンキ塗りをしてくれたり、高い天井の電球を半日掛けて交換してくれたり・・・
もちろんオーナーの責任の範疇です。
貸家業にあまり精通していないオーナーさんが多いですが、日本人に喜んで貰おうと懸命に準備をしてくれていることは事実です。
せめてチェックインの時は、出て来たご家族全員ときちっと目を見て握手をしながら「有り難うございます」と一声かけてあげて欲しいというのが・・・私達仲介業者からのお願いです。
それだけで、今まで準備してきたオーナーさんの苦労が報われるんです。
もし、オーナーさんと直接契約をされて、「仏頂面チェックイン」をやってしまったら・・・
おそらくものすごくやりにくくなります。
協力的になってくれないオーナーのアパートに住むことほど、辛いことはありません。
最初はとても肝心ですので、相手が個人オーナーさんの場合、注意をしてください。
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