最近、またお客様から「ネットにつながらない」というお問い合わせを頻繁に受けるようになってきました。
インターネットに関するクレームは、出る時は固まる傾向にあります。
「いっぺんにドカッと」がいつものパターンですが、大体そういうときってベトナムのプロバイダーが「何かの設定を変えた」か、街中のケーブルをワーカーが間違って切っちゃったか、どこかの船が海底ケーブルを引っかけたか・・・
迷惑被るのは、いつも我々生活者です。
冒頭の写真はfacebookにアクセスできなくなった時の、お馴染みの画面です。
ベトナムは基本的にfacebookを禁止しています。
共産党一党独裁のお国柄だからということもあるのでしょうが、本当の理由は
「公務員が仕事中にfacebookを真剣にやるから」
以前も書きましたが、ちょっと間抜けな話です。
対処の方法はあります。
ネットでもたくさんの方が紹介していますが、念の為に再度皆様にお知らせしておきます。
facebookにアクセス出来なくなった時の対処方法です。
- 「スタート」→「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット接続」欄の「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックし、「(ワイヤレス)ネットワーク接続」をクリックします
- 「ローカルエリア接続(もしくは「ワイヤレスネットワーク接続」」の「プロパティ」をクリックします
- 「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IP)」を選択の上、「プロパティ」をクリックします
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックをして、「優先DNSサーバー」を「8・8・8・8」、「代替DNSサーバー」を「8・8・4・4」に設定してください
私の自宅はインターネットプロバイダーは「VNPT」で、会社は「FPT」を使っています。
双方でたまにfacebookが閲覧できなくなることがありますが、この方法で直ぐに解消できていました。
以前自宅のプロバイダーはViettel(ヴィッテル)使っていたのですが、やはりこの方法でクリアしていましたので、プロバイダーに限らず使える「手」だということです。
そして最近のこと。
「インターネットがつながらない」クレームをお客様から聞いている私自身がご多分に漏れず・・・とうとう私のパソコンがインターネットにつながらなくなりました。
たまに横に座っている深田君が、「つながりません」とぼやいていましたが、
「実力の差だよ」
と忙しいので相手にしておりませんでした。
しかし今度は社内で私だけが全くつながらなくなりました。
おびただしいメール問合せに回答しなければなりませんので、FPTの会社ネットワークからVNPTの自宅ネットワークに移動してみると・・・
何の問題も無く使えます。
ところが翌日、会社に出勤し試して見ると・・・なんと使えるんです???
しかし、2時間くらいして、また使えなくなりました。
「使えたり使えなかったり」というのが一番厄介です。
横で一応気にしている素振りで「大丈夫ですか」と聞いてくる深田君は、すいすいメールを打っています。
イライラしてきましたが・・・
ここは冷静になって考えてみました。
会社で使えないのは私だけ。
会社のモデムは問題無いと言うことです。
会社も自宅ももちろんWIFI環境です。
「俺のパソコンの無線機能がおかしくなったのか??」
でも家に戻ればいつも通り使えます。
「・・・・・・ああ、DNSの設定か」
そこでfacebookを閲覧できるように、DNSサーバーのアドレスを特定のアドレスに変えていたことを思い出しました。
何となくその設定を元の状態、つまり
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」
に変更したところ、インターネットにつながるようになりました。
当たり前ですね。
固定のアドレスにしかアクセスしない設定から、つながるアドレスを自動で割り振ってくれる設定に替えたんですから、つながるに決まっています。
一気にお客様からの未読メールがわさわさと現れたので、返信に没頭することに。
・・・と、2時間くらいして、またネットワークが不通になりました。
また、私だけです。
他のスタッフは全員涼しい顔をしてインターネットを利用しています。
何が何だか分からなくなってきました。
そこで、仕方なくワーカーのおにいちゃんを呼ぶことにしました。
以前、情報システム部門で社内ネットワークのヘルプデスクを担当していた私とすれば、ベトナム人の男のワーカーに自分のパソコンをいじられること程嫌なことはありません。
以前もワーカーが言語を勝手に日本語から英語に切り替えた後、元に戻さずに帰っていったので、その後元の日本語環境に戻すのに一苦労しました。
なぜかその時はいくらやっても元に戻らず・・・
イライラした経験があります。
今回は日本語表示のままで、横にエースHongちゃんに来てもらい通訳してもらうことにしました。
そもそも何をしようとするのか、私には大体わかるからです。
「田口さんoi、マウスを持たせてあげて」
Hongちゃんがあきれているのが分かります。
しかしマウスを触られるのも嫌なんです(泣)
はっきり言って、その辺のベトナム人ワーカーが束になって掛かってきても、ネットワークの知識は負けない自信があります。
何をされるか分かったもんじゃありません。
個人情報もあるので怖いのですが、こっちから依頼して来てくれているワーカーちゃんには申し訳ないので、恐る恐るマウスを渡しました。
一番最初に確認したのは、やはりDNSの設定です。
「もう、そこは元に戻しているよ、それくらいわかるっちゅーねん!」
と、その画面を見ると・・・
なんと「優先DNSサーバー:8・8・8・8」、「代替DNSサーバー:8・8・4・4」のままです。
「あれっ、元に戻っていない??」
これが原因でした(笑)。
意味がわかりません。確かにデフォルトに戻したはずが、戻っていないのです。
しかし、「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」に変更してから約2時間はつながっていたということは、確実に設定変更できたということです。
何かの拍子に設定が元に戻ることって・・・ある?
何気に横にいる深田君を眺めました。
こっちの様子に一切気がつかず、一心不乱にお客様メールの回答をしている深田君。
「冗談半分の遊び心で深田君が設定変更したのなら、理由がはっきりしてスッキリするんやけどな(笑)」
そんなこんなでワーカー君にお礼を言い、丁重にマウスを返して貰いました。
facebook受難のお国柄なので、皆さんアクセスできるように設定を変更している方が多いと思います。
今回はそんな場合起き得るトラブル対処法をご紹介しました。
ちなみに「優先DNSサーバー:8・8・8・8」、「代替DNSサーバー:8・8・4・4」の設定のままでも自宅の「VNPT」環境はネットアクセスは普通に可能です。
また、facebookも当たり前ですが閲覧できます。
が、会社の「FPT」環境では上記設定では逆にインターネット自体にアクセスできなくなりました。
何かプロバイダーの「FPT」で設定の変更を掛けたのかもしれません。
詳細は不明です。
では、今回のパソコン設定の手順を再度以下にお知らせしておきます。
インターネットにつながらないという最近のお客様に、この方法をご説明して、今のところ100%解決している方法です。
ご参考にしてください。
この設定をすると、今度はfacebookが使えなくなる可能性がありますね。
もともとfacebookを通す為の裏技でしたから。
しかし、インターネットが使えなくなることに比べれば・・・ましかなと思います(笑)。
その日の夕方近くになって、今度は深田君のパソコンでインターネットアクセスが不通となりました。
「あれっ、また駄目になりました」
今まで彼も何度か同じ目に会っていたようです。
ほっておいたら勝手につながっていたそうです。
ほっておく余裕があるのもどうかなと思いますが(怒)・・・
「つながったりつながらなかったり」は「DNSサーバーが見えたり見えなかったり」していたということです。
私のパソコンが一撃でつながるようになったことを知らない深田君に、今回のやり方でDNSアドレスを自動にすると、途端アクセスができるようになりました。
「おおっ・・・ありがとうございます!」
拍子抜けするほど簡単になおったので、目をぱちくりしている深田君に、
「実力の差だよ」
しかし・・・一瞬疑ってしまって、ごめんね(笑)
また、いたずらでこっそり元の設定に戻しておくから、自力で直してね。
しかし、今回の私のケースは勝手に元の設定に戻ってしまっていたのが原因です。
私のミスか・・・
ベトナムのインターネットは、なんだかとっても「ベトナム風味」です。
お気を付け下さい。
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