ベトナムで日本語環境の携帯電話を持つ方法

日本から持ってきたDOCOMOとベトナムで購入したNOKIA

先日、「日本で使っていた携帯電話を海外で使う方法」の稿で、日本から持ちこんだ携帯電話を、どうやってベトナムで使えるようにできるか、その方法をご紹介しました。

かなりたくさんのお問い合わせをいただき、またその記事の通り実際にやっていただいたお客様の実体験をお聞きし・・・
もう少し加筆しなければならないことに気がつきました。
この稿で再度皆様に、「ベトナムで日本語環境の携帯電話を持つ方法」をご紹介します。

まず、事前にお断りしておきます。
ちょっとイリーガルな内容となってしまうようです。
ただ、私はあくまでも日本の皆様がここベトナムで不自由なく業務に取り組んでいただく為に、必要な情報をご提供することだけを考えています。
何かに気を遣ってわかりにくくなったり、100%情報を開陳しない為に意味がわからない投稿はしたくありませんので、聞いた話をそのままお伝えするようにします。

先日の投稿をご覧いただいたお客様が、その内容通りに日本でDOCOMOの携帯を「SIMロック解除」され、ベトナムに持ち込まれました。
そのお客様が日本で準備された経緯をお話しますと、

  1. 現在お持ちの携帯電話はSIMロック解除のできない機種であることをDOCOMOショップの店員さんから聞く
  2. ショップ店員から「SIMロック解除」の出来る機種を教えてもらい、Book OFFへ行き、中古のその機種を購入
  3. 再びDOCOMOショップへ行き「SIMロック解除」をしてもらう

です。
ちなみに、最新機種はどうも「SIMロック解除」は難しいようです。
というより、SIMロック解除サービスを受けることのできる携帯自体が、ごく限られた機種しかありません。 今回DOCOMOショップの店員が指摘をした「SIMロック解除」可能な機種は、

  • DOCOMO AQUOS PHONE f SH-13C(2011年8月発売)
  • DOCOMO AQUOS PHONE SH-12C(2011年5月発売)

この2機種だったそうです。
おサイフケータイ機能などが付いているシャープのスマートフォンですね。
最新機種ではなく、「微妙に古い」携帯電話です。
ただ、ベトナム・ハノイに持ち込まれて、こちらのSIMカードを認識して使えたのは、古い「DOCOMO AQUOS PHONE SH-12C」の方だけでした。

この2機種の違いは、SIMカードがmini(micro sim)かどうかです。
最近のスマートフォンやタブレット機種は、SIMカードは通常サイズではなく、mini uimと呼ばれるSIMカード(いわゆるmicro simカード)を採用しています。
形が小さいんですね。

SIMカッター「じゃあ、micro simカードだから出来なかったのか」

というと、おそらくそうでは無いと思います。
単純にそのショップが「SIMカッター」を持ち合わせておらず、面倒臭がって「対応できません」と店員が言っているだけかと思います。
根気よくショップを回ってSIMカッターで切って装着してくれる店員がいれば、おそらく使えたのでは・・・と今から考えればそう思うんですね。

「サンプルが無いからカットできません」

こんな訳のわからない言い訳で、私のお客様はハノイのショップ店員に断られたそうです。
サンプルも何も・・・micro simカードのサイズにSIMカッターでガチャッと切れば良いだけのこと。
実際に個人でSIMカッターを購入され、ベトナムでSIMカードを買って切って使っているかたを私は知っています。

実際のSIMカットの実演解説は、「SIMカッターでパチッとマイクロSIMを作ってみて失敗した。。BlackBerry Torchに戻らなく」の記事に詳しく書かれていますので、ご参考ください。

ただ、DOCOMOショップの店員がOKと言っても、現地のショップ店員がNGと言えば・・・使えません。
ショップ周りをする時間の無い多忙なかたも、もちろんおられます。
日本のショップの店員に「SIMロック解除」を手数料を払ってしてもらっても、ベトナムでのSIMカードが装着できなければ話になりませんね。

日本で日本のキャリア(DocomoやSoftbamk、AU)のスマートフォンを「SIMロック解除」をしてベトナムに持ち込む。
この方法でも出来なくはありませんが、上記のような「人災」に合わなくて済む、もっと確実な方法はないものでしょうか。

話を元に戻します。
なぜ日本で買って、「SIMロック解除」を施して、海外に持ち出すのかというと、日本語環境のまま海外でも使いたいからですね。
赴任先でスマホやタブレットPCを買って、ソフトで日本語表示にする手もありますが、100%完全な日本語に切り替わらない場合が多いことは、前回の記事でも書かせていただきました。

いろいろ調べて私が思う確実な方法は、

  1. 世界的に流通している(世界標準規格)スマートフォンやタブレットPCで、日本語対応を既に施こされている「SIMフリー携帯」を手に入れる
  2. 「”simフリー” ”携帯” ”日本語”」このキーワードで検索した中から「SIMフリーのスマートフォン」を購入し赴任先に持ち込む

世界的に流通しているスマートフォンとは、iPhoneやGALAXY、Black Berry、SonyEricson「XPERIA」などです。
Amazonや楽天で検索すれば、香港製などのSIMフリー対応のスマホがたくさんヒットします。
また、秋葉原や日本橋などの電気店街へ行って探しても見つかると思います。
ベトナムに限らず、どこの国に行ってもその国の店頭に並んでいるスマホを日本で選ぶ方が、赴任先で買うSIMカードとのミスマッチは限りなく少なくなると思うんですね

日本のキャリア(DOCOMOやソフトバンク、AU)のスマホでない旧来の携帯は、一番厄介です。
「ガラパゴス携帯」そのままなので、相性の問題で失敗の確率が高い・・・。

今は日本の各キャリアもスマートホンの発売を起点に、「世界標準仕様」に合わせようと躍起になっています。
ただ、日本のキャリアのスマホで「SIMロック解除」が出来たとしても、先にご紹介したような憂き目に遭う可能性もあります。

ネットや電気店で日本語対応済みのSIMフリー携帯をGETして持ち込む方法が、一番手堅い方法かもしれません。
日本のキャリア(DocomoやSoftbank、AU)が出しているスマートフォンではない、世界で流通している先に挙げたスマートフォンやタブレットPCを・・・ですね。
その中でも、やはり日本語環境が最初から携帯に備わっている、iPhoneやiPadが一番使いやすいのではないかと私は思います。
・・・まあ、金額は確かに高いですが・・・。

ベトナム産の今が旬のくだものばかりです

上記のおばちゃんの写真のような、「大きな風呂敷を広げた話」をするつもりはありません。

「簡単にSIMロック解除できます」

といってしまうのは余りに無責任な気がしたので、調べたことを前回の追加で書かせていただきました。
最後に「私ならこうする」を述べさせていただきます。

  1. まず、日本でネットや電気街を利用して、SIMフリーで日本語対応(あるいは日本語変換対応済み)の「赴任先の国にも流通しているスマホ」を購入する
  2. 「SIMカッター」を今後のことも考えて購入しておく(Amazonで調べたら390円くらいで売っています)
  3. 赴任先に持ち込み、ショップにて3G対応のSIMカードを購入。持ち込んだスマホが「micro sim」対応なら、SIMカッターで形を合わせて装着までショップ側にやってもらう

最初はショップ側でSIMカードのカットはやってもらう方が無難です。慣れてくればご自身でどうぞ。
赴任先のベトナムで売られているスマートホンは全てSIMフリーです。
日本から来た赴任者がお土産に購入されるのは、ベトナムにあるSIMフリーのスマートホンだったりします。

ただ、こちらベトナムで購入する場合、日本語表示の問題がありますので、できるだけ日本語変換フリーなiPhoneやiPadを選ぶと間違いは無いかと思います。

最後に、こちらでiPhoneやiPadを購入して、逆に日本に持って帰って引き続き利用したい場合、日本でSIMカードをどうやって手に入れたらいいのか・・・ですね。
ここベトナムでは日本のように「携帯代金を2年間にわたり分割支払い」という契約の仕方はありません。
一括まとめ払いをしなければなりませんので、最初にまとまったお金は必要ですが、それでもOKという方が対象ですね。
今回の記事を書く際に、ヘビーユーザーのお客様に確認をしました。
2つ有るようです。

  • DOCOMOかSoftbankのキャリアの携帯を契約(なるべく月々の費用が掛からない安いプランにて)し、そのSIMカードを抜いてiPhoneなど装着する
  • 日本通信株式会社のように、どこのキャリアとも契約せずにSIMカードだけを販売している会社が出て来ています。こういう会社から調達する

iPhoneやiPadをDocomoのSIMカードで利用するって、変な気がしますが、実際そのヘビーユーザ様はその方法で使っています。
ご参考までに、「ドコモ回線でiPhoneが使える!“掟破り”のマイクロSIMカード」を参照してみてください。

世界の規格に合っているのがDocomoとSoftbankのSIMカードだそうです。
だからこのキャリアのSIMを使う・・・そう言われていました。

SIMフリー携帯とSIMだけを手に入れる事で、「2年縛り」などの規制がなく、キャリアの規制もなく日本で利用できる・・・
今までの話の流れでいくと、こういう結論になりますが、ただ、私自身経験したことではありませんので、今のところは「そのようです」としかご説明できません。
また、後日体験した事を皆様に注意点も含めてご紹介させていただこうと思います。

以上、ご参考にしてください。

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田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。
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