その内容が、ハノイの地元不動産業者とあるお客様を取り合った話で・・・なんともスッキリしないあらすじです。
今回の稿に使う写真は、ハノイの孔子廟「文廟」で撮ったものです。
あまり話の内容には合っておりませんが(笑)・・・ぎすぎすした話ですので、多少落ち着いた雰囲気の写真を沿えて、読んで頂こうと思います。
私がハノイに赴任したばかりの時、あるお客様からアパート紹介の依頼を受けました。
家が必要な方は、その相談者さんではなく、同じ職場の後輩様です。
後輩思いのその上司さんは、以前当社でお部屋のご紹介をさせていただいたことがあるお客様でした。
その後輩さんがハノイに赴任され、ご希望地区で1階にショッピングモールが入ったとても人気の高いアパートのご紹介ができ、無事契約に移行することとなりました。
奥様と後日合流される予定だったこともあり、
「嫁の喜ぶ買い物至便なアパートで」
これがその方のMUST条件だったので、まさにドンぴしゃの物件でした。
ところが・・・
妙なところから横やりが入りました。
そのお客様が努める会社の社員の皆様は、会社の近くに店を構える地元のローカル業者からアパートの斡旋を受け、契約を取り交わしている方々が多かったんですね。
別に「会社のお抱え業者」という訳ではないのですが、結構な数の社員さんのお部屋を紹介してきた実績があった訳です。
その会社の規定で、部屋を決めるのに「相見積もり」をとらなければならなかったので、同じアパートの他の部屋の見積を、そのローカル業者からとることになったんですね。
家賃額も家具のグレードも、当社がご紹介した部屋が優っており、形上の「相見積もり」の末、当社と契約を取り結ぶこととなったのですが・・・
そんなある日、そのお客様から連絡が入りました。
「田口さん・・・実は言いにくいのですが・・ローカル業者の部屋を契約しなければならなくなりました」
苦しそうに話すお客様の話を聞いて・・・なんと、思わず愕然としてしまいました。
そのローカル業者は、自社の物件で契約を取りたいが為に、信じられない手段に出てきました。
「今回の契約が取れないと、我々の会社が倒産することになる・・・そうなると今契約中の他の社員さんに迷惑がかかることになるが、それでもいいのか」
なんとも・・・
露骨な言いがかりというか、見え透いた言い訳というか。
お客様の上司もそのローカル業者の斡旋でアパートを契約していることもあり、
「面倒だから、ローカル業者にしとけば」
と、結局ローカル業者に持って行かれてしまいました。
そのお客様も会社とそのローカル業者と私共に挟まれて、辛い想いをされたことと思います。
アホみたいな言いがかりでしたが、しかしそれで押し通してしまう地元業者の感覚というか、その商売手法の「行儀の悪さ」に、思わず閉口してしまいました。
まあ、全ての地元ローカル業者がすべからく同じだとは思いませんが、似たり寄ったりかと受け止めて今後は当たっていかないといけないと感じました。
最終的にお客様が損をする結末には、断固としてならないよう・・・
そこだけは肝に銘じて交渉していかなければいけないと思います。
授業料は高かったですが(笑)、良い勉強をさせていただきました。
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