ハノイリビングの田口です。
私は今までいろんな日系幼稚園を取材させていただきましたが、「おひさま幼稚園」は一番規模の小さい幼稚園です。
先生の数も園長先生以外5人の保育士、それに調理担当のベトナム人調理師が一人。
生徒の数も、現時点(2019年4月23日)で20人弱。
2017年4月開園ですので、まだそれほど時間が経っていません。
しかしです。
じわりじわりと口コミで広がっているんです。
園の定員は30名と決められています。
詰め込めばもっと人数を増やせるのでしょうが、経営理念は「利益一辺倒」ではなく、子供の自立を促す手厚い保育におかれているので、園内には落ち着いた緩やかな時間が流れています。
私共のお客様から、
「おひさま幼稚園に通わせていますよ」
と最近よく耳にするようになってきました。
日本人学校に通学するお子様がよく通われている学習塾「栄光ゼミナール」が母体だと言うことしか知らなかった私は、もっと詳しく調べないといけないと考えるようになりました。
そんなある日、奇遇にもおひさま幼稚園の保育士さんからメールをいただいたんです。
幼稚園の資料を是非お持ちしたいと。
資料は私が園に赴き、取材をさせていただいた後いただきますと回答し、カメラ持参でお邪魔させていただくことにしました。
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この記事を書いた2019年4月から1年後、おひさま幼稚園は移転をしました。
My Dinh地区からタイ湖西岸「Lac Long Quan通り」引越をされました。
場所はこちらのGoogle Mapでご参照下さい。
また、新しい園に先日お邪魔をし、動画を撮影してきました。
こちらのYouTubeをご覧下さい。
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では、おひさま幼稚園の素晴らしさを語る前に、先ず園の概略を先にご紹介させていただきます。
- 【園名】おひさま幼稚園
- 【経営主体】EIKOH VIETNAM CO.,LTD
- 【住所】28 TT1 Song Da, My DInh, Hanoi
- 【連絡先】 097−1049−172(日本人対応)
- 【メールで相談】 ohisama_kindergarten@yahoo.co.jp
- 【対象のお子様の年齢】1歳6ヶ月児〜5歳児
- 【園児定員】30名(※少ない園児に手厚い保育を目指しています)
・2歳児(満2歳児;ほし組):3〜5名
・3歳児(つき組):8〜10名
・4歳児(にじ組):8〜10名
・5歳児(そら組):8〜10名
※クラス人数は変動します
※2,3歳児クラス、4,5歳児クラスは合同クラスになります
※各合同クラスは、日本人保育士1名とベトナム人スタッフ1名で担任します - 【保育曜日と時間】月曜日〜金曜日まで、保育時間は8:30〜15:00
- 【職位構成】園長1名、日本人保育士3名、ベトナム人スタッフ2名、栄養士(給食)1名、警備2名
- 【保育料】※詳細は直接園にお問い合わせください。
◎入園金:600$(14,100,000VND)
※制服2枚、帽子、シール帳、送迎カードの代金が含まれています
◎保育料/月
・週5コース:600$(14,100,000VND)
・週3コース:400$(9,400,000VND)
・週2コース:300$(7,050,000VND)
・一時保育(1週間):200$(4,700,000VND)
◎給食費/月
・週5コース:60$(1,410,000VND)
・週3コース:40$(940,000VND)
・週2コース:30$(705,000VND)
・一時保育(1週間):20$(470,000VND)
◎バス代/月
※1日1回、、日本人保育士がバス送迎いたします
・週5コース:110$(2,585,000VND)
・週3コース:65$(1,527,500VND)
・週2コース:45$(1,057,500VND)
・一時保育(1週間):25$(587,500VND)
※毎月必要な固定費(保育料+給食費+バス代)は以下の通り
・週5コース:770$
・週3コース:505$
・週2コース:375$
・一時保育(1週間):245$
◎教材費
・2歳児:無し
・3歳児:21$(493,500VND)
・4歳児:25$(587,500VND)
・5歳児:27$(634,500VND)
・一時保育(1週間):無し
◎設備費/年
・週5コース:100$(2,350,000VND)
・週3コース:100$(2,350,000VND)
・週2コース:100$(2,350,000VND)
・一時保育(1週間):無し
◎時間外保育について
・時間:7:30〜8:30 / 15:00〜16:30
・保育料:30分まで無料。それ以降30分ごとに5$(117,500VND)
※バスの送迎はありませんので、直接幼稚園にお越し下さい
◎一時保育について
※満2歳児からの申込みとなり、1週間単位でのお申し込みとなります
・1日〜5日間希望:1週間分の保育料となります
・6日〜10日間希望:2週間分の保育料となります
◎入園前体験コースについて
※約1週間ほど幼稚園での生活を体験できます。料金は直接「おひさま幼稚園」までお尋ね下さい。
※保育時間につきましてはお子様に合わせて対応してくれます。
◎毎月必ず実施することです
・誕生会
・身体測定:身長、体重(毎月)。頭囲、胸囲(学期ごと年3回)
・避難訓練:月一回
・Z会、ワーク:3歳、4歳はZ会の教材を元に。2歳は手作りワーク
・製作:毎月自由画(月3〜5個製作)
・クッキング:月2回〜3回(他におにぎりづくりや野菜洗い、皮むき、米研ぎ)
・食育集会:月に1回(手洗いの大切さ、よくかむこと等、食育に関する内容を毎月伝えていく)
・ベトナム語:毎週1回
・ANGELO★DANCE STUDIO JAPAN(ADSJ)のダンスレッスン、リトミック、体操など:毎週1回(水曜日の午後)
◎保育の1日のながれ(参考にしてください)
では、園の写真とともに、私が感じた「おひさま幼稚園」の素晴らしさをご紹介していきたいと思います。
※ここから以下の写真は、移転前の園の写真です。
詳しくは、冒頭にご紹介しました今の園のYouTube動画をご参照ください。
私は「おひさま幼稚園」の取材をさせていただく前から、とても良い保育をされていることを既に知っていました。
それは、この稿を書かせていただく前に、「おひさま幼稚園」の取材後に撮影した動画をYouTubeにアップした直後の反響を目の当たりにしたからです。
アップしたYouTube動画をご紹介しておきます。
※この動画は移転前の園の動画です。
冒頭のYouTube動画で今の園の様子をご確認下さい。
いろんな方から、
「よくぞ取り上げていただきました、有り難うございます!」
こういうご挨拶を幾度となくいただきました。
Kim Ma通りをたまたますれ違った時に、レストランで偶然お会いした時に。
またfacebookでお知り合いになった方からのメッセージなど・・・
受ける度に、「おひさま幼稚園に通わせて本当に良かった!」と喜んでおられるお客様が結構いらっしゃるんだと実感させられました。
Kim Maの富分スーパーで買物をしている時に、初めてお目にかかったお客様の奥様が、わざわざレジで並ぶ私の隣に来られ、「おひさま幼稚園のことを取り上げてもらえて嬉しいです」と目を輝かせてお話されました。
「まだ、少人数な園ですが、保育士の皆様がとても良くしてくれるので、子供も本当に喜んでいるんです」
YouTube動画をアップして、こんなに直接お客様から感謝の気持ちを述べられるとは、本当に驚きました。
また、「おひさま幼稚園」に通う娘様を持つお客様から、次のようなメールをいただきました。
私に「もっとおひさま幼稚園の良さを分かって欲しい」というお気持ちからか、とても丁寧なメッセージでした。
そのまま全文を引用させていただきます。
理由は分からないのです。
先生がたは初めは体調不良かなと思って検温など頻繁にしてくれてましたが、泣くのがずっと続いていました。
私もどうしていいか分からず先生に相談したところ、
『分かりました。(娘)ちゃんの気持ちに寄り添って様子を見てみたいと思います』
と応えて下さいました。
園児の気持ちに寄り添う保育と堂々と言えるところにすごく驚きましたが、さすが少人数制の園だなと納得しました。
そして先生の言葉通り、少し経つと泣くこともなく通い始める事が出来たんです。
きっと先生方がいつも以上に声掛けをしてくださったり、本人が寂しくなる思いをする前に笑顔になる行動を心がけて下さったんだと思います!!
娘は日本に一意帰国している時でも、『○○先生と遊びたい』とまで言うようになりましたよ」
こんなお話を矢継ぎ早に耳にするんです。
完全に園長先生を始め保育士の先生方が、お子様とご両親のハートをしっかりと掴んでおられること、もう手に取るように分かります。
桜モンテッソーリさんのように、広い園庭にたくさんの園児を集めた保育も勿論価値はあると思います。
しかし、ここでご紹介した保護者の声を聞くと、逆に少人数による手厚い保育もまた大切で、そういう保育環境でこそ、生き生きと輝くお子様もいるということが良く分かります。
「おひさま幼稚園」に到着して、直ぐに園内を保育士の先生方にご案内していただきました。
教室を回りながら、先生のお話を聞くにつれ、私が当初持っていた「栄光ゼミナールが運営するおひさま幼稚園」というイメージがすっかり吹き飛んでしまいました。
何か英才教育を展開しているのかな・・・
そんなイメージがありましたが、全く逆で、
「限りなく園児たちの目線に合わせた保育」
これを地道に徹底されていることに気付かされました。
次の写真を見てください。
幼稚園は、私どもと同じく「サービス業」です。
サービス業の一番の商品力とは、そこで働くスタッフの「熱意や気配りのきめ細かさ」、こう言い切っても過言ではありません。
限りなく「人間臭い部分」が「サービス力」に直結する。
私は、おひさま幼稚園の保育士の先生方とお話をしながら、彼女達の園児に掛ける愛情やその熱意の強さを、様々な手作りおもちゃを通して思い知らされました。
全てのおもちゃに、園児に注がれる優しい目線を感じます。
次の手作りおもちゃをご覧下さい。
保育士の先生曰く、
「子供の想像力って無限なんです。赤い固まりはイチゴと思う子もいればスイカだという子もいます。
丸いリングはドーナツだと言ってむしゃむしゃ食べる振りをする子もいれば、手首に回しておめかしする女の子もいます。
子供が自由に発想して遊んでくれれば楽しいですね」
これでもかというほど、子供の感性に訴えかける楽しいおもちゃを、創り出しておられます。
既製品の「出来合いおもちゃ」ではこじ開けられない子供達の「遊び心」を、手を加え、知恵を働かせて創った先生達の手作りおもちゃが、自然に児童達の手に馴染んで、生き生きと動き出す様が見えてくるようです。
先生方のキャリアを聞くと、日本で10年、ハノイで6年間保育経験がある方とか、日本とハノイで通算12年間の保育経験をお持ちの方とか。
保育士・幼稚園教論の有資格者であることはもちろん、食育アドバイザーやキッズヨガ、障害者ガイドヘルパーといった資格を保持されている先生方ばかりです。
またベトナム人保育士の先生方も、日系幼稚園に5年の実務経験を持つ方とか、日本に3年間留学し日本語検定2級を持つ先生とか、日本人保育士のサポートをする実力を考えると、もう充分な素養を備えた方々であることが分かります。
この日本人保育士の方々の気配りが如何にきめ細やかか、一番手っ取り早く理解していただける資料として、保護者向けに作成された「保育用品の説明書」を、あえてここにご紹介させていただきます。
私は今までいろんな保護者向け資料を見てきましたが、こんな分かり易い説明書を見たのは初めてです。
おひさま幼稚園を支える「保育力」は、こういうプロフェッショナルな保育士の皆様により支えられているということが、透けて見えてくるようです。
幼稚園児を持つ親であれば経験されているかと思いますが、子供って「食べられないもの」が大人に比べてたくさんあります。
幼稚園での「食育」とは、楽しくお友達と一緒に食べることで、「食べられる量を増やしていく働きかけ」なんだと、お話をお聞きしてわかりました。
「毎日園で作った温かい給食を提供しています。
月に2回、1歳児から包丁に挑戦してクッキング体験をさせたり、食材を市場に行って買物をしたり、自分達で育てた野菜を食べたりと、給食作りに子供達も参加させることで食育に繋げています」
ビュッフェ形式の給食にし、自分で選ぶ力を持たせるようなこともされています。
次の献立表をご覧下さい。
フォーやブンチャーなども献立に入っていますね。
何より、楽しく皆で食べること。
そして保育士の先生の目が充分行き届く環境の中で、先生方の介添えを受けながら、食べる楽しさを感じさせること。
そして、自然に食べられる量が増えていくこと。
少人数で家庭的な体制のおひさま幼稚園だからこそできるきめ細かい「食育」だと思います。
週1回、「栄光ゼミナール」の塾講師がレッスンをしてくれます。
時間も凝縮した30分で、園児でも興味が湧く授業をされます。
進学塾のプロの教師が、時間を遡って幼稚園の時に頭に入れておけば後につながることを、分かり易くレクチャーします。
具体的にどんな内容かは、直接園にご連絡してお確かめください。
Z会というと、私の記憶では東大などの超一流大学へ進学する学生が取り組んでいた問題集です。
あのZ会が、園児向けの教材を出しているそうです。
ただ、園長先生も言われていましたが、詰め込み教育教材などではなく、学習を通して子供達自身が自分から「学びたい!知りたい!」という気持を育てる為の教材だとのことです。
子供のペースに合わせて、じっくりと取り組んでもらっているとお話されていました。
おひさま幼稚園にお邪魔し、阿部園長先生と長らくお話をさせていただきました。
阿部先生の教育事業20年のキャリアのスタートは、日本で大学受験の専門講師からでした。
高校生を鍛え、超難関有名大学への合格率アップに情熱を注がれました。
その後高校受験にも携わり、難関校への合格者を育てる仕事を続けられます。
「一生懸命やりましたが、難関校に合格する生徒は、ほんの一握り・・・
どうしてだろう?何が足りないのか?
色々悩み考えた結果、この合格を勝ち取る一握りの生徒に共通する素養が分かってきたんです」
高校生から急に思い出したように勉強を始めたところで、そう安々と東大、早慶などに合格できるほど甘くはない。
勉強を続ける姿勢は、もっと小さい時から遡って作っていくことが大事だと、阿部先生は言われます。
「難関大学に合格する生徒の親御さまと何度もお話をしてきましたが、他と決定的に違うのは、まだお子様が小さい時からの接し方なんです。
例えば2歳、3歳の時に子供がお母さんに質問をします。
その時、どんなに忙しくても親は手を止め、子供にまっすぐ向き合い、子供の何気ない質問に100%答える。
子供がモノを尋ねるとき、これが成長するタイミングなんです。
難関大学を見事合格する子供を持つ親は、このタイミングをとても大切に考えている、それがお話をしていて分かったんです」
きっかけは「親から教え諭すタイミング」ではなく、「子供から語りかけてくるタイミング」、これを逃さずに応えること。
ここを徹底してやり続けている家庭の子が、限りなく超難関校の切符を手にしている傾向を、阿部先生は仕事を通して掴んだと明言されました。
栄光ゼミナールという進学塾で、数々の受験生とその親御様を見てきたからこそ分かる「幼児期の接し方の大切さ」を身をもって理解されている、話を通してそう実感しました。
超難関大学の合格が全ての目標ではありません。
子供の素養に沿って歩む人生が、千差万別であってしかるべきです。
しかし「問題解決能力」はどんな人生にも必要不可欠です。
小さい時から勉強を続ける姿勢を育むと言うことは、分からないことをどうにかして理解する為にもがく気持ちを、腹の中に据え置く「躾け」を続けるということ。
そしてその学習のスタートは、子供の口から自然に煩雑な疑問が飛び出してくる幼稚園児の頃から既に始まっているということ。
人格形成の大事な園児の時期に、子供から投げかけられる言葉を外さない精度が幼稚園には求められている。
阿部先生との話を通して、サービス業における人材教育の大切さを、改めて考えさせられました。
「私達は、どんなやり方を使ってでも、園児から『何かを尋ねたい』、『話したい』、『伝えたい』という気持が自然に沸き上がってくる、そんな保育の環境作りを心がけています。
園児が語りかけてきたとき、そのタイミングを外さず子供と向き合う為には、ある程度少人数を維持する必要があります。
定員を30人と定めているのはそういう理由もあるんです」
阿部先生の座右の銘は、
「遠き慮りなければ必ず近き憂いあり」
いただいた資料の中の教員紹介欄に書かれていました。
意味は、「遠い将来のことまで考えずに目先のことばかり考えていると、近いうちに必ず困ったことが起こる」ということ。
長い教育産業でのお仕事を通じ、身に染みて体験されたことが、そのままこの言葉に集約されているような気がしました。
大学受験を通じて己に勝つ為に、幼稚園児という2歳3歳の時期まで遡って、「今何をやるべきか」。
阿部先生は深く理解をされています。
それを元に、保育士の先生と細かく打ち合わせをし、保育の現場に反映させておられます。
今回、「おひさま幼稚園」を実際に訪問して、保育士の先生方や阿部園長先生と話をさせていただきつくづく思ったことは、
「なぜおひさま幼稚園に通う私共のお客様があれだけ園を褒められるのか」
この答えです。
腑に落ちてよく分かりました。
阿部園長先生のキャリアから生まれる幼児教育の大切なポイント、そしてそれを確実に抑える保育士の先生方のスキルの高さ。
これらが見事にコラボして「おひさま幼稚園」の保育が生み出されている。
行って話をすれば、直ぐに実感できるわかりやすさです。
とても良い幼稚園だと思います。
「入園前体験コース」も用意されているようです。
一度、お問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
以上、教育事業38年の実績を持つ栄光ゼミナールが経営する日系「おひさま幼稚園」のご紹介でした。
最後に、御多忙の中、貴重なお時間をお作りいただき長い時間ご説明をしてくださった保育士の皆様、そして阿部園長先生にお礼を申し上げます。
有り難うございました。
◆少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。
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