「日本製の蛇口取り付け型浄水器」がベトナムで手に入ります!

大洋産業株式会社


ベトナム法人
DEWX VIETNAM CO.,LTD(デュークスベトナム)


“配管”“水環境”“組立”の技術・技能で、社会の発展に貢献し、住み良い地球環境を創造することを社呈にされています。
「お客様のニーズにあった提案・ものづくりを実現し、社員様をはじめ地域にとって安全で安心な職場作りに日々邁進されています。
今回はまずその皮切りに、ベトナム法人様で「日本製の家庭用浄水器」をベトナムに導入していただくことになりました。

◆ホームページアドレス
   http://www.taiyosangyo.co.jp
「日本製の蛇口取り付け型浄水器」がベトナムで手に入ります!


三菱レイヨンの浄水器「Cleansui」

三菱レイヨンの浄水器「Cleansui」

ハノイリビングの田口です。

今日はハノイに「日本製の浄水器」を持ち込んでくれた業者さんのお話しです。
あの水道の蛇口に簡単に取り付けられるタイプの浄水器です。

ベトナムでは必需品のWaterサーバー「上の飲み水タンクは19Lで300円くらいです」

ベトナムでは必需品のWaterサーバー「上の飲み水タンクは19Lで300円くらいです」

ハノイに住んでいる人なら皆さんご存じですが、ハノイの水は飲めません。
もっぱら飲み水は「Waterサーバー(冷水と熱湯を供給してくれる19Lのお水タンクを上から差し込むタイプのもの)」が各アパートに必ず備えられており、私たち外国人に限らずベトナム人の家庭にも常備されています。

水の種類も高いモノから安いモノまでたくさんありますが、日本人の中で一番人気があるのは「LaVie」でしょうか。
19Lで約300円くらいです。
今まで私も3年以上、ハノイでこのWaterサーバーの水を飲んできましたが、水でお腹を壊したことがないのでまあ大丈夫なのでしょう。

「飲み水は別個にWaterサーバーがあるんだから、水道水に浄水器つけても飲まないと思うよ」

はい、おっしゃるとおりです。
誰もハノイの水道水を、いくら日本の優秀な浄水器を付けたとしても、気持ち悪いので飲む人はいないと思います。
日本製の浄水器の使い道としては、

  • 食材の水洗い用
  • 口をすすいだり朝洗顔で目を洗ったりするとき用
  • 商売で綺麗な水をお客様に提供しなければならない場合

私が思いつくのはこんな感じです。
しかしハノイの水道水の雑菌や赤さびなどを綺麗に除去してくれるんです。
他にも様々な使い道はあるかと思います。

これだけの説明では、あまり必要性を感じていただけないだろうと思います。
もう少し突っ込んだお話しをします。

要は「如何にベトナムの水道水は汚れているか」ということです。

この中のろ材が日本クオリティです

この中のろ材が日本クオリティです



私が初めてハノイに来た時、一番最初に驚いたことがあります。
飛行機からハノイの街を見下ろした時、その眼下に広がる家の屋根全てに据え置かれた丸い大きな銀色のタンクです。
今では普通にハノイの一風景として見慣れたモノになっていますが、最初このタンクは一体何なのか分からなかったんですね。
全ての色が同じ銀色で横に寝かせた円柱型だったので、太陽光に照り輝く様子をみて、

「太陽光発電の機械か?」

もしそうなら日本よりハノイの方が太陽光発電が家庭に浸透していることになります。
そんな訳がありません。

答えは貯水タンクです。
水道管からポンプで屋根の上に上げているんですね。
アパートやビルなら分かりますが、ここベトナムハノイは各家庭の家でも、10件くらいの小規模アパートでも全て屋上においてある貯水タンクにポンプを使って吸い上げます。

実はこれが水道水が汚れる原因になっているんです。

具体的にいうと、

  • 貯水タンクを設置すればその後一切タンク内の清掃などしないので雑菌や赤さびの温床になります
  • 各家庭でポンプを使って引っ張り上げる為、公共上水管内の水圧が低下し、元々ある水道管の亀裂から地中内にある様々な物質が滲み込んできます

私どもが日本のお客様にご紹介しているアパートは、ほぼ99%各部家にお湯タンクが天井裏に備え付けられています。
電気でお湯にしてシャワーを浴びたりお皿をお湯で洗ったりします。
しかし、入居者が入れ替わってもお湯のタンク内のメンテナンスなどやりません。
というかできません。
一度備え付ければずっとそのままです。

天井裏は猛烈な暑さです。
たまに1週間くらい日本で過ごし、戻ってきて蛇口をひねると、黄色い色のあきらかに濁った水が出てくることがあります。
バスタブにお湯をはったとき、白いバスタブなので分かり易いのですが「水がどうも透明では無い」。
こんな経験された方おられると思うんですね。

また、深刻なのはハノイの公共の水道管のメンテナンスです。
老朽管の更新作業も財源不足から、予定通り進んでいないのが現状です。
また、この国の方々は逞しいというか図々しいというか分かりませんが、電気を勝手に引き込むのと同じように、水道水を勝手に吸い上げたりする人が多いんです。
潤沢な予算があれば、そういう人の対策もできるのですが、何せ財源不足が常態化しているので、この「無収水対策」もいたちごっこの観があります。

これはあるお客様から直接聞いた話です。
その方は日本の公共上水の浄化サービスをハノイの水道局に勧める目的で来られた方です。
当然ハノイの水道局の視察をされたのですが、ぽろっと言われた言葉がとても印象的でした。

「ハノイも場所によってかなり水の質が違います。汚れているところの水ははっきり言って・・・」

この先はここではお話しできません。
相当よごれているということは教えていただきました。

ここベトナムハノイの地下水道管は、日本の公共上水管のような精度で埋設されていません。
日本の場合、浄水場で綺麗にされた水が消費者の元へ届けられる割合は97%
これは先進国の中でもTOPレベルの供給能力だそうです。

ベトナムはどれくらいかと言いますと、大体50%前後。
かなり漏れているそうです。
ただ、この数値は東南アジアの中では標準なのだそうで、日本が異常に高いということです。

またもう一つ驚くことは、ハノイ市内の浄水場の数は約15件くらいあるらしいのですが、その運営母体がほぼ民間だということです。

正確には民間だったり、公営企業だったり、複数の民官企業の連合体だったりとばらばらなのだそうです。
つまり浄水場は「押し並べて一定の品質を保つ」という公営の発想ではなく、「利益優先」の民間の発想で運営されているんです。

先日ハノイ市内のあるエリアを管轄している浄水場の処理済み水からヒ素が検出され大騒ぎになりました。
その浄水場は一時営業停止処分をくらい、今は付近の浄水場が手分けして供給にあたっているとのこと。

聞けば聞くほど恐ろしい話です。

またもう一つびっくりしたのは、水道局の役人さんも厳密に言えば100%公共上水管の埋設箇所を把握できていないと言うんです。
フランスが水道管を埋設したエリアがあり、そこは後のフランスとの戦争時に埋設図面が焼けてないそうです。

複雑に入り組んだ水道管の経路が完璧に把握されていないというのはどうでしょう。

また、当然地下埋設ですから、多少亀裂が入って水が少しずつ滲み出ていても分からないんです。
そんな箇所はどれだけあるのか、当然把握はできていません。
大きく水道管が破裂して、道路に吹き上がってくればメンテナンスする。
こんな調子です。

加えて問題だと思うのは、各家庭へ供給する水の圧力が日本と比べものにならないくらい低いということです。

そして先に申し上げたように各家庭で水をポンプで吸い上げられるので、余計水圧が低くなります。
そして、圧の下がった地中水道管の亀裂部分から様々な雑菌や有害物質が滲み込んでくる結果となります。

あと最後にもう一つ。
たまに水が黄色く濁っているように見える時があります。
ハノイに長く住んでいる方は心当たりがあるかと思いますが、その黄色く濁る原因は「サビ」です。

どこが一番サビているのか。

聞いて驚くのですが・・・
埋設されているメインの上水管から各建物・家に水を供給する時に使われる管は鉄管なんです。
日本はさびに強いグレーの色した塩ビ管ですね。
多少地震が来ても塩ビ管は「しなる」ので、割れたりしづらい材料です。

鉄管であれば必ずサビます。
というよりも、最初の施工の時に新品の鉄管を使っているのか、元々さびている中古の鉄管を使っているのか分からないですね。
新築サービスアパートの水道から、いきなり黄色い水が出てくるのはサビた鉄管を通ってくるからです。

しかし、サービスアパート側とすれば水道管から引っ張ってくる管まで目が届かないんです。
工事現場監督が在庫で鉄管があることを知れば必ず使うでしょう。
それを遮ることはここベトナムハノイでは非常に難しいことだと言えます。

浄水器に使われているろ材は日本の公共の浄水場で使われているものとと同じレベルです

浄水器に使われているろ材は日本の公共の浄水場で使われているものとと同じレベルです



ハノイで10年以上お住まいのある方との会話の中で、

「お米を炊くときWaterサーバーの水を使うか、水道水の水を使うか」

という議論をしたことがあります。
私はもちろんWaterサーバーの水を使うと答えましたが、その方は

「水道水で充分だよ、熱で煮沸するから大丈夫だよ」

と言われていましたが、今回日本の浄水器を私に持ってこられた日本企業の専門家様曰く、

「それはやめた方が良いです。ヒ素や重金属もハノイの水道水には含まれている場合があるので、煮沸すると逆にその濃度が上がります」

10年くらい水道水で炊いたお米を食べ続けて何とも無いにしても、着実に私たちの体に有害物質が緩やかでも蓄積されていくことになります。
できれば水道水でお米を炊くのはやめた方が良いように思います。

熱を加えても消えないものがあります

熱を加えても消えないものがあります



さて、最後にお勧めする浄水器の製品紹介です。

今日本で浄水器といえば、今回ご紹介させていただく「三菱レイヨン」さんか「東レ」さんが有名です。
私の日本の家には東レの「トレビーノ」を付けております。
今回ベトナムで三菱レイヨンさんが商品提供を代理店さんを通じて開始されています。
完全代理店経由での販売です。

日本の水道水に比べて明らかに質の悪い水道水を私たちは使っています。
日本以上に浄水器の必要性は高いのではないかと思います。

特に小さなお子様がいるご家庭であれば、野菜を洗うにしても「生野菜」をそのまま食卓に出すのは今までちょっと抵抗があったかもしれません。
しかし、この浄水器で洗浄した野菜なら生のままで食べることはできると思います。

ではお問い合わせ先の代理店さんをご紹介しておきます。
日本企業ですから言葉の心配はありませんね。

  • 【代理店名】DEWX VIETNAM CO.,LTD(デュークスベトナム)
  • 【取扱浄水器名】三菱レイヨン製の「クリンスイ」
  • 【本体販売価格】2.390.000VND(約12.000円)
    ※価格改定し、2.000.000VND(約11.100円)です
  • 【カートリッジの交換料金】1.150.000VND(約5.750円)
    ※価格改定し、900.000VND(約4.990円)です
    ※簡単な着脱式です。
  • 【カートリッジの交換目安】1日10L使用した場合で3ヶ月間持ちます
  • 【連絡先】
    ・電話:016-6632-3024(岡田さん)
    ・メール:shiro_okada@taiyosangyo.co.jp

いろんな種類の蛇口に対応しています

いろんな種類の蛇口に対応しています



全く日本で売られている浄水器と同じです。
日本と違ってこちらの蛇口の形はいろいろありますね。
しかし、形状が合わなくてもなんとか合わせて使えるようにしてくれます。
また、ハノイ市内であれば蛇口への取り付け作業も動いてやってくれます。
サポート体制はばっちりです。

今回当社までご足労いただいた岡田さんが言われました。

「この浄水器に使われている中空糸膜フィルターは、日本の公共の浄水場で使われているものと同じです」

あの日本の公共浄水場で使われている濾過フィルターと同じだということは、世界でもTOPレベルの品質だということです。

「じゃあ、ベトナムの水でも飲めるのでは?」

と聞くと、

「理論上は大丈夫なのですが、ベトナムの水質が未知数なところもあり『絶対大丈夫です』とはさすがに言いにくいんです・・・」

と苦しい回答をされていました。
それはそうでしょう。
日本でもいくら浄水器から出てきた水でも、ごくごく飲みませんよね。

「日本人は煮沸してもベトナムの水道水は飲まないから安心してください」

と答えました。
しかし、先に説明しましたように、煮沸しても消えずに残る物質でもこの製品は取り除いてくれます。
ごくごくベトナムの水道水は飲めませんが、「クリンスイ」で濾過されたベトナムの水道水で洗った生野菜なら安心してバリバリ食べることはできます。
またお湯タンク内にたまった雑菌や赤さびなども除去してくれますから、安心です。

                       ・
                       ・
                       ・

今日本のウォシュレット(ヒップウォッシャー)が着実にベトナムに浸透してきています。
同じように蛇口に手軽に取り付けられて、高い精度で有害物質を取り除いてくれる家庭用浄水器も広まっていくように思います。

高価なサービスアパートにも他社との差別化の為、標準装備となる日も遠からずやってくるような気がします。

「日本の便利で良いものはどこに行っても良い」

家で料理を作るご家庭には、「目に見えない安全」をお金で買うイメージです。
青空市場で買ってきた野菜や果物を塩で軽くもみながら付着農薬を取る手間を掛けている日本の主婦の方を私は知っています。
が、その後水道水で洗えば「雑菌付き野菜」になるだけです。

皆様はどうお考えですか。

以上、日本で普通に使われている三菱レイヨンさんの「蛇口取り付け型浄水器」をベトナムで手に入れることができるようになったお話しでした。

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田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。