余計なものを一切加えない100%ベトナム産コーヒー豆の卸売り「KOK Coffee」

ハノイリビングの佐々木です。

これまで何度かハノイにあるカフェをご紹介してきましたが、今回はコーヒー豆の卸売りをしている会社をご紹介します。
なぜ、卸売りを紹介するのか・・・すばり、おいしいコーヒーを取り扱っているからです。

じつはこれは、前回の投稿でインタビューした、漆教室の難波さんに教えていただいた会社です。
この会社ができた当時からの常連さんという難波さんに案内していただいてこの会社に行き、コーヒーまで飲ませていただきました。

会社の名前は、KOK Coffee(コックコーヒー)です。
アンドリューさん、アシュレーさんという、台湾人のご夫婦が運営しています。

台湾人の方が、なぜここハノイでコーヒー豆の卸売りをするんでしょうか。
誰でもわく疑問ですが、これにもヒストリーがあるようです。

認定証

アンドリューさんが取得した資格の認定証です

もともとアンドリューさんは、コーヒーを愛する、コーヒー大好きの人でした。
そのコーヒー好きが高じて、アメリカに渡ったんですから筋金入りです。
本場でコーヒーに関する様々なことを学ぶためです。

彼の地で修行を行い、コーヒー専門家の資格も取得しました。
米国スペシャルティーコーヒー協会(SCAA)認定専門技能者というわけです。

とはいえ、アメリカ帰り当時のアンドリューさんは、コーヒーとは関係のない会社の社員として働いていました。
海外赴任の多い会社だったのかもしれません。
インド、そしてハノイと海外の支社を渡り歩きました。
奥さんのアシュレーさんとも、海外で出会ったそうです。

ハノイに赴任して来た時、会社を辞めてKOK Coffeeを設立。
今に至っています。

ところで、ベトナムコーヒーを飲んだり、豆を買ったことのある人ならお分かりだと思いますが、ベトナムのコーヒーって、甘い香りがしませんか?
そして、少々油っぽい感じもします。

私は当初、特定の豆の種類を、ベトナムの風土で育てるから、こんな香りと味になるんだと思っていました。
しかし実際はそうではないようです。
甘い香りを加え、バターなどを混ぜて焙煎するのだそうです。

コーヒーカップ

今回、KOK Coffeeでご馳走になったコーヒーです

ベトナムの人は、常に飲んでいる味なので慣れているかもしれません。
でも、飲みなれない人は好き嫌いが別れるところではないでしょうか。

そして、何より気になるのが、

「アロマやバターを加えなかったら、どうなるの?」

ということです。
コーヒー好きなら、これらを抜いたものを飲んでみたいと思いますよね。

それこそが、KOK Coffeeで提供しているコーヒーなんです。
産地はソンラ省という高地です。
ここから豆を持って来て、会社で焙煎をしているんですね。

会社に入ると、コーヒー豆の香ばしい香りがふわっとしてきます。
コーヒー豆が入った麻袋やコーヒードリッパー、エスプレッソマシーンなど、色々なコーヒー道具が置いてあり、まるで実験室のようなところでした。

会社内

実験室のような、会社の1階部分です。奥にいるのがアンドリューさんです

アンドリューさん

コーヒーをいれてくれるアンドリューさんです

ここでバリスタ・アンドリューさんによるコーヒーもご馳走になりました。
いただいたのは3種類。
ベトナムのアラビカ、コスタリカ、ベトナムのロブスタです。

コーヒーをいれる時は、都度豆をひいてからお湯を注いで丁寧に作ってくれるアンドリューさんです。
お湯を沸かすポットに、ローストビーフに差し込む肉用の温度計を差し込んでいます。

コーヒーをおいしく飲める、最適なお湯の温度を測っているんですね。
プロはここまでみているんです。

そして、カップにコーヒーを入れる時は、中国茶で使う台にカップを乗せて注いでいました。
“中国茶で使う台”と言って分かるでしょうか。
賽銭箱のような形状で、上にカップを乗せてお湯を注ぐ道具のことです。

上部には隙間が空いているので、お湯を箱の中に捨てることができるんです。
これを利用して、カップを温めたお湯を捨ててつつ、コーヒーをいれてくれました。
さすが、自国の便利なものはコーヒーもお茶もこだわらず活用しているんですね。

中国茶台

中国茶の台の上にカップを並べ、カップを温めたお湯を捨てていました

椅子

コーヒーの麻袋を利用した木の手作り椅子です

棚

棚にいっぱいに並ぶコーヒーの道具たち

豆比較

左がロブスタ、右がアラビカです

気になるベトナムのアラビカ、ロブスタによるコーヒーですが、いずれも甘い香り・油はありませんでした。
その代わりにあったのは、コーヒーならではの香ばしい香りと、さっぱり、きりっとした苦味です。
ベトナムの豆も、本来はこういう味なんですね。
新しいものを発見した気分です。

KOK Coffeeの豆は、セドナスイートのミニマートなどでも販売されています。
豆が入った袋には、焙煎した日付けと賞味期限が明記してあります。
これがおいしい豆を見極める1つの指標ですね。
一度おためしに買ってみてはいかがでしょうか。

新鮮な豆を、KOK Coffeeで直接買い求めたいという方もいると思います。
その場合、一度ここに電話連絡したうえで買いに行きましょう。

ここは小売ではないので、200gや300gといった少量売りは難しいです。
Kg単位など多めに買うことをお勧めします。
友だち同士で分けたり、複数の人へのお土産にするなど、一度にたくさんの豆が必要な時に利用すると良いと思います。

袋

200gのパッケージです

ここで、KOK Coffeeの概要です。
KOK Coffee
・住所:31/1/42 Au Co, Tay Ho, Hanoi
・電話番号(アシュレーさん):091-436-8655(英語)

会社の位置を地図でご確認ください。

コーヒーを知る、大のコーヒー好きが選び抜いた豆です。
味は保障付き。
ベトナムコーヒーの本来の味を味わってみたい方にはおすすめです。

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佐々木

佐々木 の紹介

は じめまして。佐々木(ささき)です。「ハノイリビング」で、皆様のお住まい探しから入居後のサポートまでの窓口対応を請け負っています。 日々の家事のか たわら、「ハノイリビング」で仕事をこなす働く主婦です。海外滞在はベトナムで2カ国目。他国では単身滞在を経験しました。時に単身者、時 に主婦、時に 会社員の目線で、ハノイの生活情報やお部屋情報を発信していきます。単身赴任の方からご家族でお住まいになる方まで、どうぞお気軽にお問い合 わせくださ い。
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余計なものを一切加えない100%ベトナム産コーヒー豆の卸売り「KOK Coffee」 への1件のコメント

  1. ヒロkj より:

    3年前の旅行以来でしたが、先日またホーチミン市に行く機会がありました。何度となく、ベトナムコーヒーを飲みましたが、その「香り」の秘密がいまひとつ謎のままでした。現地の人にとっては、当たり前すぎて、その独特の「香り」は、普通のコーヒーの香りだったということでしょう。やっぱり、バターと香りづけありの、深煎りロブスタ豆のコーヒーだったのでしょうね。

    スッキリしましたー!

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