ベトナムの人はどこに住みたいんだろう?

今日、東京から来たご年配のお客様の案内をしている時、ふと私に質問をされました。

「なあ、俺聞きたいんだけどさ、ハノイっていま東から西に人が動いているでしょ。
でも、もっと広いエリアで考えて、ハノイの人達はどこに向かって動いているの?」

とても声の大きく、英語ぺらぺらの楽しいお客様です。
仮にお名前をYさんとしておきます。

前回お一人で来られ、サービスアパートをご紹介させていただきました。
今回は日本から奥様も来られ、ご夫婦そろって最終チェックのご案内です。

どうも来月東京の本社会議で、ハノイ進出のプレゼンをされるとのこと。
「ハノイの人口動態情報」を集めておられるようで、そのようなご質問がでたんですね。

「あのさ、東京ってね。ここが中心地、江戸城ね。
ここから「の」の字を描くようにして人口が増えていったのよ。
北東にはお墓があってさ、そこはあんまり人気がなかったんだけど・・・
こんな感じかな」

と紙に東京都の絵を描かれて、ボールペンで「の」の字を書かれたYさん。

「東京の人口増加は「の」の字で、こんな感じよ」

「でさ、ハノイはどんな風に増えているの?」

ハノイ市という狭いエリアの中では、確かにYさん言われるように、ホアンキエム区やハイバーチュン区、バディン区といった東部エリアからCau Giay(コウザイ)区やTu Liem(トゥーリエム)区といった西部エリアへ膨らんでいってます。
政府機関の移転の後を追うように動いている・・と良く聞きます。

しかし、Yさんはもっと広い範囲でハノイ周辺も含めての人の動きを聞きたかったようです。
しかし、私もスタッフのhongちゃんも回答することができませんでした。

よく分からないんですね・・・難しいご質問です。

なんとなく思うのですが・・・
東京のような都市開発が中心地から郊外へ順に伸びているようなところだと、郊外でも安く家が手に入るし、安い賃貸住宅もできてくるわけですから、外に向かって綺麗な「の」の字を描くようなことになりますが、ハノイとなると車やバイクの数ばかり増えてくる反面、インフラが全く追いついていないので、東京のようにどんどん郊外に広がっていけない事情があると思うんですね。

で、狭い範囲で東から西にじわじわと動いているだけ。
現に東の旧市街地は、もう大規模開発に耐えられるだけの土地スペースがありません。
西に大型案件が目白押しなのは、それだけ広い土地があるから・・・ただ、それだけだと思います。

そんな中で、

「ハノイの人達はどこに向かって動いていこうとしているのか?」

と言われても、出てくる答えは、

  • ハノイ近郊の人達はハノイの中心地へ
  • ホーチミン近郊の人達はホーチミンの中心地へ

要するにお金を稼ぎたい人達が、ハノイかホーチミンへ群がってきているのが現状です。

「生きることに精一杯のベトナムの人達」

確かに富裕層の方々は増えてきています。
ハノイの道路でベンツや日本車を乗り回している人達は、元々ハノイに住んでいるピラミッドのてっぺんの方々です。
大半のハノイで生活している人達は、必死で働いて肉親同士でルームシェアをし、衣食住に掛かる費用を抑えて故郷にいる両親へ仕送りをしている地方の方々です。

地方から出て来て何が一番辛いか・・・
地方出身者のHOCに聞くと、

「家の家賃と子供の学費」

と言います。
信じられないのですが、ハノイ出身者の子供と、地方から出て来た地方出身者の子供とに掛かる、公立の幼稚園、小学校、中学校の入学費は、地方出身者の子供の方が明らかに高いんです。
「どうしてなの?」と聞くと、

「市の人口抑制策よ」

とのこと。
「じゃあ私立は平等なの」と聞くと、

「平等だけどもっと高い」

と、そりゃそうですね。
高校や大学にまでくると、出身に関係なく学費は同じになるようですが。

インフレ傾向が未だ強いベトナムハノイ。
食費がじりじりかさむ中、小さい子供連れで地方からきている人達は本当に大変な思いで生活をしているんです。

道端の安い食堂が路地の奥まで伸びているハノイ。
しかし地方から出て来た人達にとって無くてはならないものですし、市も分かっているので潰せない訳ですね。

「ねえ、君たちはどこに住みたくて、最後はどこに行きたいの?」

事務所にたまたまいたHongちゃんとHOCさんに、何気なく聞いてみました。
すると彼女達はこう言うんです。

「ホーチミンで生活してみたいと思うけど・・・でも最後は生まれ故郷で死にたい」

ハノイに長く住む人も、地方の人も、ホーチミンという土地は・・・やはりあこがれの場所なんですね。
そして、最後はお父さんお母さんの眠る生まれ故郷へ。

身分証明書を常に携帯しているベトナムの人達。
そこには出身地がはっきりと記されています。

「出身地」との紐付けからは絶対に逃げられない彼らは、その出身地にいる家族の為に日々格闘しています。
そんな彼らが愛する故郷へ戻る日(テト休み)が、もうすぐそこまで来ています。

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田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。
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