サービスアパートとコンドミニアムの違いについて

レベルの高いサービスアパートの1LDK

「すみません、あの・・・オーナーさんが帰ってくれないんですけど」

先日チェックインを済ましたばかりのお客様から夜の8時頃に電話が入ってきました。
ハノイでも有名なコンドミニアムをご契約いただき、当日オーナーさんから鍵の引き渡しを受け、いよいよお住まいのスタート・・・というその日の夜の出来事でした。
オーナーさんご夫婦がどうもリビングに居て、いっこうに部屋を出て行く様子がなく、シャワーも浴びれないと言うお問い合わせでした。

すぐにローカルスタッフに言って、オーナーに確認をしたところ、帰ってきた返事に呆然としてしまいました。
そのコンドミニアムのオーナーさんはご自身でこの度新築の家を建築され、引き渡しの当日、新居に移ることになっていたのですが、ベトナムの旧暦上「新居に移る日としては良くない日」らしく・・・

「申し訳ありませんが、明日までもう一日泊まらせてください」

というんですね。
「いったい何を言い出すのか・・・」思わず電話を持ったまま、頭を抱えてしまいました。

当たり前のことですが、これはオーナーの契約違反です。
契約書にはオーナー側の責任として、

「引き渡し日までに賃借人が支障なく住めるように準備をしなければならない」

ということと、引き渡し後は、

「賃借人の許可無く勝手に入室することはできない」

と記述されています。
引き渡し当日、鍵を渡した時からこの条項は効いてきますので、オーナーさんは速やかに賃借人に部屋を引きわたさなければなりません。
今まで自分たちが住んでいたアパートとは言え、これを許す訳には当然いかないです。

しかし・・・

オーナーさんの想いはどうも切実なようで、「子供達は新居へ移したが、所有権を持つ我々2人は今日どうしても新居へ移るわけにはいかないので泊めさせて欲しい」と嘆願してきました。
「なぜ、このタイミングなのか?」納得いかなかったのですが・・・

ここは契約書を振りかざして、オーナーに強い態度を取ることは出来るのですが、ただこれから長い期間仲良くお付き合いをしていただきたいと言う気持ちもあり、オーナーに話す前に一度お客様に事情を説明させていただくことにしました。
奥様とお子様が合流される前の時期だったこともあり、またオーナーさんとのお付き合いの事も考慮に入れて「一日だけなら」ということで了解をいただき、事なきを得た形となりました。

引き渡し日まで、オーナーさんもいろいろと骨を折って準備に東奔西走してもらっていました。
そういう前向きなオーナーさんにお客様も好印象として受け止めていただいていたこともあり、今回の件はお客様のご英断に助けて頂いた結果となりました。

リノベーションの質にこだわるサービスアパート何が言いたいのかと申しますと、
「こんなことはサービスアパートでは絶対あり得ない」
ということです。

今日のテーマは「サービスアパートとコンドミニアムの違い」です。
一番大きな違いは一言で言うと、

入居者(お客様)に対するサービスの考え方(質)です。

「サービスアパート」以外の私が住んでいます「ローカルアパート」や「コンドミニアム」は、サービスの質はオーナーの「考え方・価値観」に大きく左右されるということです。
今回のケースは、まさにそうですね。

例えば部屋の電球が切れたとします。

サービスアパートなら、アパート側の負担で即交換です。
しかし、ローカルアパートやコンドミニアムは消耗品は基本的に「お客様負担」です。
オーナーが責任を持つのは、契約時に取り交わす「設備家具リスト」に挙げているものだけです。
エアコン、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、家具・・・などですね。

もっとぶっちゃけて種明かしをすると、サービスアパートは「貸家業」を本業として営む訳ですから、最初から年単位で掛かるであろう消耗品代やある程度のクレーム対応費はもともと家賃に入れている訳ですね。だから負担できる・・・ですが、その分高い。

しかしローカルアパートやコンドミニアムのオーナーは、あくまでも個人オーナーですから、自分の手取りの金額しか興味がありません。
従って、手取りが減るような負担をしたがらない訳ですね。
もちろんサービスアパートのような「賃借人対応費」の上乗せなど、考えるオーナーは基本居てません。
・・・だから安い。

また水道光熱費やインターネット・ケーブルテレビ使用料、それに最近なら日本番組視聴料など、その費用も家賃に含まれているのがサービスアパートですが、その支払い業務に掛かる人件費なども当然家賃に含めてきます。

しかしローカルアパートやコンドミニアムのオーナーは、代行支払などやりません。
賃借人側でそれぞれお支払いください、となります。
そういった「支払い業務費」のような経費を入れていない分・・・安い訳です。

プール付きのサービスアパート、コンドミニアムはありますが、そのサービスの質には差が出てきます「標準装備」の多用さはやはりサービスアパートが優れています

ここハノイで「日本並みのサービス」を住まいに求めるのであれば、高級サービスアパートと契約していただかないと難しいかもしれません。

「FRASER SUITES HANOI」「Sun Red River」「Somerset Grand Hanoi」といったアパートは、おそらくお客様の期待を裏切ることは無いと思います。
ここがダメなら、ハノイで住むアパートは・・・ございません。

先日ご紹介しました、Hoan Kiem地区にあります「Ham Long通り【大改装】」というサービスアパート。
ここは家族で経営されている、小さなサービスアパートです。
家賃は、

Studioタイプ(25㎡)が550ドル、
1ベッドルーム(42㎡)が950ドル、

とても安いのですが、昨年改装をしたのでとても綺麗です。
この家賃にインクルードされるサービスが、

  • 税金
  • 管理費
  • ハウスキーピング料(週3回の掃除+洗濯+皿洗い)
  • インターネット使用料(いくら使ってもOK)
  • 水道代
  • 飲料水代
  • 電気代(上限なくいくら使っても家賃の額は変わりません)

電気代から飲み水まで全てオーナーさんが用意してくれます。
先に挙げた高級サービスアパートのようなプールやフィットネスジムなどありませんが、予算1.000ドルの範囲で旧市街地で探している方にすれば、恰好の物件だと思います。

日々のリネン交換・定期的なシーツの洗濯付きのサービスアパートは値段も高いですね。もし、お部屋を探す場合、予算に収まるのであればサービスアパートからご検討されるほうがベターかなと思います。

もちろん、ローカルアパートやコンドミニアムは余分なサービス料が含まれていない分、安くて広い部屋をご提供できるケースが多いのがメリットです
しかし、お住まいがスタートした後の諸問題の対応について、やはりサービスアパートのような質をオーナーに求めるのは難しいケースが出てきます。

そこを穴埋めするのが私共のような仲介業者です。

家具設備リストに挙げているオーナー所有のモノに対する対応は当然オーナーに責任をとってもらいます。
しかし、それ以外の消耗品に属するモノの修繕費の負担問題や、お客様が考える「サービス」とオーナーが認識している「サービス」のギャップの「埋めきれない」問題等・・・
必ず一度や二度は出てきます。

悩ましい問題です・・・
メーカー営業のように新品の製造品を扱う仕事ではなく、価値観の違う貸し手借り手の間で「住まいの快適さ」という「主観的な思い」を仲介する仕事だけに、難しいと感じる今日この頃です。
しかし、この仲立ち業務から双方に満足していただくのが私達の仕事です。
頑張らなければなりませんね。

このサービスアパートとコンドミニアムとの違いをご契約前に充分認識していただいて、お部屋探しをしていただくと良いかと思います。

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田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。
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