日本の官民がベトナムにスマートタウンを建設する話(ハノイ地下鉄メトロ事情と共に)

「ベトナムにスマート都市」、何年先だろう?

「ベトナムにスマート都市」、何年先だろう?


ハノイリビングの田口です。

2月15日の日経新聞1面に突然飛び出した記事です。
日経新聞を手元にお持ちでない方の為に、簡単に内容をご紹介しておきます。

住友商事、三菱重工業など20社以上と経済産業省が、ベトナムハノイの北部で最先端技術を結集したスマートタウンを、2023年までに建設するという記事です。

「大型不動産開発案件」という説明ではまだ足りません。
更に高度な取り組みで、建物を含む「最新の技術を組み合わせて、エネルギーを有効に活用する次世代の街」を創るというんです。
個別の技術力は世界に冠たるものがある日本ですが、それらを結集した「街創りノウハウ」をそのままベトナムハノイで形にする。

日本では単独の大手企業が、自社製住宅の差別化の為に開発している例は何度か耳にしてはいます。
しかし、以下の参画企業をみてください。
最先端技術を持つ錚々たる企業群が、束になって実現しようとしている計画なんです。

スマートタウン計画参加企業

スマートタウン計画参加企業

サブタイトルに、

「官民で中国に対抗」

とあります。

広域経済圏構想「一帯一路」を掲げ、価格競争力を強みにアジアでインフラ受注を拡大している中国。
これに対し、日本は安全や環境にも配慮した「質の高さ」を売りに、アジアに攻勢を掛けています。
その一環が、今回の「親日ベトナム」での大型投資開発案件として実を結んでいます。
既にベトナムより40億ドル(約4400億円)の投資許可が降りています

いつから話が持ち上がっていたのでしょうか。
日本のODAもまとまり、既に40億ドルの投資許可が降りているということは、かなり前から進めていた重要案件だったことには違いありません。

簡単に概容をまとめておきます。

  • 【参画予定企業】住友商事、三菱重工業他20社以上、経済産業省
  • 【設計・デザイン】日建設計
  • 【資金調達】日本の政府開発援助(ODA) + ベトナムの補助金 + 参加企業からの調達金
  • 【提携ベトナム企業】地元不動産大手「BRG Group」
    ※このBRG Groupは巻末で簡単にご紹介します。
  • 【場所】「ハノイの中心地から北に車で15分の土地」
  • 【開発面積】310ヘクタール
  • 【完成予定】2023年まで
  • 【当初投資額】40億ドル(約4400億円)
    ※日本のODAで現在進めているハノイの地下鉄事業で「約1680億円」です。凄い額ですね。
  • 【住宅開発内容】19年末までに7000戸のマンションと商業施設(第1期)
    中間所得層を対象に1戸1000万~1500万円程度で販売予定
    ※住宅には太陽光発電設備や生ごみのリサイクル装置も設置

「ハノイの中心地から北に車で15分の土地」とはどこなのでしょうか。
意外と15分なので、近いですね。
ニャッタン橋を超え、空港方面へ向かって暫く走ると着く距離です。
ここに、「日本船団で開発される安心のスマート都市」を、2023年までに完成させるという話です。

丁度ニャッタン橋経由でソンホン川を越え、暫く行くと「Van Tri(バンチー)ゴルフ場」があります。
ハノイ近郊のゴルフ場では一番高級で、会員権を持たれた日本の方も結構おられると聞きます。
ここは韓国が大規模都市開発をする予定になっています。
敷地の中には、日本人にも有名な「Concordia International School Hanoi」がありますね。

ここを超えて、もう少しノイバイ空港に寄った辺りなのでしょうか。
それとも、もっとハノイ市内寄りでしょうか。
しかし「ハノイのへそ」に位置するKim Maから、空港へタクシーで飛ばして向かうと、15分後にはニャッタン橋を越えた辺りを走っています。
「バンチーゴルフ場」へはもう少しかかると思うんです。
「ハノイ中心地から北に車で15分」が正確であれば、えらくハノイ市内寄りの立地だと言えます。

もしそうだとすると、折角日本企業による310ヘクタールの「スマートタウン開き」をするのですから、日本人学校や日越大学、それに今後開校される予定の日系インターナショナルスクール等も集まってくれば「産学が集結した街」となり、理想的だと思うのですが、どうでしょうか。
市内からのアクセス手段は考えないといけませんが、相当広い「学校スペース」を確保できるかと思います。

ベトナムにも最先端のスマートタウンが生まれるのか(イメージ図です)

ベトナムにも最先端のスマートタウンが生まれるのか(イメージ図です)



鉄道などの交通インフラや駅ビルを含む事業規模は4兆円近くになるという予想です。
とてつもなく壮大な街開きになります。

インドネシアの大規模都市開発の一部に三菱商事が参加する例はあったようですが、今回のように日本から多数の有力企業が海外に先端技術を持ち寄り、スマートタウンを開発する例は初めてで、過去最大規模になると書かれています。

なんとも力の入った夢のある計画です。

我々日本企業が開発する訳ですから、先ず間違いのない、資産価値の高い街が誕生することになります。
その中に立つマンションが、1,000万円〜1500万円という分譲価格だと言います。
どこが施工するのかわかりませんが、Made in Japanのスマートタウン内に建つ住まいです。
付加価値は確実につきます。

さてここまで説明すると、ほぼ全員の方は次の様にお考えになるかと思います。

「ハノイ市内との交通アクセスがどこまで整備されるのか、それに掛かっているんじゃあないの」

当たり前ですが、その通りです。

「ハノイ中心地から北へ車で15分」、このハノイの中心地とはどこからか。
それにより15分後の到着地点が、大分と変わってきます。

しかし・・・何と言っても開発面積が310ヘクタールという規模です。
恐ろしく広いニュータウンが出現することになります。

Bitexco社がハノイで進める大規模不動産開発に三菱商事、近鉄不動産、関電不動産開発が参画

Bitexco社がハノイで進める大規模不動産開発に三菱商事、近鉄不動産、関電不動産開発が参画



Bitexco社の開発物件はハノイ最大規模ですが190haです

Bitexco社の開発物件はハノイ最大規模ですが190haです



この2枚の絵は、ハノイ南部の郊外「Hoang Mai(ホアンマイ)区」で、恐らく今の時点でハノイ市最大の不動産開発事業と言われる「The Manor Central Parkプロジェクト」のイメージ写真と位置図です。
ベトナムの大手不動産デベロッパーの1社である「Bitexco Group of Companies」がハノイ市で進めている事業ですが、そこに三菱商事が出資し、その合弁会社に近鉄不動産と関電不動産開発も参画します。

低層棟約1,000戸、高層棟17棟・約7,700戸。
総戸数8,700戸と言われると、似たような規模の分譲物件だと「Times City – Park Hill」が思いつきますね。
ただ、「ハノイ市最大規模」と謳われる、このBitexco社の「The Manor Central Parkプロジェクト」でも、事業面積は190ヘクタール。

今回のスマートタウンが如何に桁違いの規模か、ご理解いただけるかと思います。

ベトナムハノイの都市鉄道(地下鉄メトロ)の路線と交通アクセスについて





話をスマートタウンの「交通アクセス」に戻します。

日経新聞の記事を読むと、計画地へのアクセスは、2025年を目途に延伸される「ハノイの都市鉄道2号線」が紹介されています。
つまり、今計画中のハノイ都市鉄道メトロ2号線(日本のODAによる区間)が北のノイバイ空港方面へ延長される予定であることを指摘しています。

上記のGoogle Mapをご覧下さい。

今現在ベトナムハノイには、日本、中国、フランスのODAによる3本の都市鉄道(地下鉄メトロ)が建設中です。
この3本の都市鉄道(地下鉄メトロ)が走る「予定駅」をピン表示して繋げてみました。
今現時点で決まっている駅を中心に、線をつないでいます。

  • 赤が地下鉄メトロ2号線【第一期】:日本のODA
  • 青が地下鉄メトロ2A号線:中国のODA
  • オレンジが地下鉄メトロ3号線:フランスのODAとアジア開発銀行

上記のGoogleMapを大きく拡大していただくと分かりますが、実線と破線に分けています。
詰まり実線は地上を走る「モノレール区間」、破線は地下に潜る「地下鉄区間」です。
ちょっと破線が上手く行かず・・・見づらくて申し訳ありません。

フランスの区間(3号線)は終点Nhon駅からKim MaのDaewoo辺りまではモノレール、その後地下に潜りハノイ駅まで。
中国の区間(2A号線)は全線モノレールで、地下には潜りません。

日本の区間(2号線)は、現在のシプチャー辺りの「Nam Thang Long駅」から南にまっすぐ降りてくるところまでは地上モノレール、そこから東へ曲がりタイ湖の南岸から旧市街を経て「Tran Hung Dao駅」までの中心街は地下に潜ると聞いています。

そりゃそうでしょう。
今のGolden Westlakeがある「Hoang Hoa Tham通り」や「Thuy khue通り」、それに旧市街からホアンキエム湖周辺に、モノレールの橋桁を車線規制して建て始めようモンなら・・・
激混みで交通が麻痺します。
おまけに土地収用費が莫大に膨れ上がり、とても採算の合う事業にはなりません。

日本のODAで進める「ハノイ都市鉄道メトロ2号線(第一期)」の路線は、ハノイの佇まいが色濃く残る旧市街を抜けていきます。
この旧市街地は、ハノイ発祥の地です。
今でも生粋のハノイ人にとって、Hoan Kiem(ホアンキエム)区のOld Quarterは特別な場所です。
何世代も昔からずっと住み続けている方々がたくさんおられます。
そんな土地を収用などと・・・
今でも「どこに地下鉄の昇降口を持ってくるか」一筋縄ではいかなく、この3月に国民の意見聴取をすることになっています
市民の意見が厳しいエリア故、ハノイ都市鉄道(メトロ)管理委員会側も腫れ物に触るような気の使い方です。

ただ、地下は地上の所有権が届かないらしく、誰に気兼ねなく掘り進めることができるようです。
ですので日本の2号線の場合、ややこしい区間が長いので、地下に潜る長さ(9km)が必然的に長くなります。
これは完成に時間がかかっている原因の一つです。

ハノイ地下鉄路線図(2050年までの構想です)

ハノイ地下鉄路線図(2050年までの構想です)



当初は8路線の計画でした。
この路線図は、2050年までの壮大な計画、8路線Visionです。
今の時点で見ると、「絵に描いた餅」にしか見えません。
あまり現実的ではありませんので、最初の私が作ったGoogle Mapに目を移してください。

今完成に一番近いのは、この3路線です。
今の時点での完成予定時期を、色々な発表ニュース等を拾って調べてみると、以下のようになります。

  • (赤)地下鉄メトロ2号線(日本):正確な完成時期は未定
  • (青)地下鉄メトロ2A号線(中国):2018年か2019年運行予定
  • (オレンジ)地下鉄メトロ3号線(フランス):2021年完成予定

私共のオフィスに近いKim Ma通りの車線規制は、フランスのODAで進めている区間ですが、2021年完成予定・・・
あと4年間は不便な交通渋滞に耐え忍ばないといけません。

クレーンの横転事故で死亡事故を出しながら、また中国側から資金凍結の憂き目に会いながら、再三延期を繰り返してようやく運行の目途が立っている中国の地下鉄メトロ2A号線。
試運転も無事に済ませ、残工事を急ピッチでこなしているところです。
ただ、いろんな関係者の方々から聞くのですが、

「全ては中国側の規格で工事をしているんですが、問題はいろんな規格がバラバラなんですよ」

詳しくは専門ではないので分かりませんが、ハードウエアの規格がバラバラだと、故障時の修理や運行時に無用な時間が掛かるというんです。
まあそんな体系的な部品や規格まで考えて工事をする余裕がないのでしょうか。
ただ、走れば良いというモンでもありません。
ここは日本と中国の仕上げに対する考え方の違いかと思います。

完成後の運行規制管理は、東京メトロさんが3路線とも一手に引き受けられます。
何とか頑張っていただきたいと思います。

どの路線も当初予定より、大幅に遅れています。
3路線ともODAや一部アジア開発銀行などを利用した借款契約ですので、後戻りはしないでしょう。
追加融資の額の攻防に時間が掛かってる状態です。

一番遅れているのは日本の路線です。
日本の地下鉄メトロ2号線のお話を最後にさせていただく前に、現時点で進んでいる中国とフランスの都市鉄道(地下鉄メトロ)を運行させたイメージ動画をYouTubeで見つけました。
面白いので、皆様にもご紹介しておきます。

ご覧下さい。

◎ハノイ都市鉄道(地下鉄メトロ)2A号線(中国ODA)の路線イメージ動画

◎都市鉄道(地下鉄メトロ)メトロ3号線(フランスODA)の路線イメージ動画


最後に、ハノイ北部スマートタウンと地下鉄メトロ2号線(日本)の接続について



2023年までには今回ご紹介させていただきました、ハノイ北部のスマートタウンは完成予定となっています。
それまでに、日本のハノイ都市鉄道地下鉄メトロ2号線がノイバイ空港まで路線を伸ばせるかどうかですね。

これは実感として思うのですが・・・
スマートタウンは開発と同時に分譲も進めることができます。
同時にテナント誘致も進められ、最終一部の施工が残った状態でも生活はスタート出来ると思いますが、地下鉄メトロはどうでしょうか。
今までの経緯を考えると、厳しいような気もします。

日本のODAでやるハノイ都市鉄道地下鉄メトロ2号線が遅れている大きな理由は、

  1. 日本が提示する予算額が、やはりベトナム側には高いこと
  2. 路線が旧市街地を縦断し、ハノイの歴史的遺産が積み重なったエリアであるホアンキエム湖を通り抜ける「難しい」ルートなので、地下鉄を掘り進めなくてはいけないし、その交渉に時間がかかること

先にも少し触れましたが、これらが大きな理由です。
あと、地下鉄メトロ2号線が遅れると思う、もう一つの理由があります。

昨年2017年4月に、日本担当のメトロ2号線の第二期延長工事に、日本のODAを要請する案がハノイ人民委員会から計画投資省へ提出されました
今の第一期に次ぐ第二期路線の話が、既に持ち出されているんですね。
日本が担当する区間の延長なので、当然の要請かと思いますが、その要請区間は今のHoan Kiem(ホアンキエム)区のTran Hung Dao駅から、更に南のThanh Xuan(タインスアン)へ向かっています。

ノイバイ空港方面の北への延長ではなく、南への延長が先になるようです。

確かに2号線の延長計画は当初から南のThanh Xuan(タインスアン)方面もありますが、同時に北のノイバイ空港方面もあるんです。
次の赤い太線のラインです。

ノイバイ空港から市内へのアクセスは悲願のはず

ノイバイ空港から市内へのアクセスは悲願のはず



ちょうどこの赤ラインのどこかに、今回ご紹介している日本船団が創る「スマートタウン」が出現するはずです。
しかし、こちらまで延長されるタイミングは、南の延長工事の後になります。

北の玄関口ノイバイ空港からハノイ市内へ向かうのに「鉄道が無い」と言う現状は、確かに世界の国際空港の基準で考えると憂慮すべきことかと思います。
じゃあ作るとなったとして、「採算が合うのか」と言う問題が先ずあります。

ノイバイ空港からハノイ市内まで、何人の利用客が見込めるのか。
もちろん、空港と市内間のアクセス者は確実に拾えます。
ただ、日本のODAでノイバイ空港と、空港からハノイ市内までの道路整備は、ニャッタン橋も含めて相当な金額を使い完成させたばかりです。
お陰で劇的に空港アクセスが早くなりました。
その後、差ほどの時間をおかずに今度は鉄道を敷き、更にアクセスアップを図る選択をベトナムがするでしょうか。

北部方面の工業団地へ通勤される方以外に、沿線に住む人口となると・・・知れていますね。
農家の方ばかりのような感じです。
であれば採算を考えて、求められる人口の多い南のThanh Xuan(タインスアン)方面へ伸ばす方が喜ばれる利用者は確実に多いかと思います。
Thanh Xuan(タインスアン)の先には、急激に人口を増やしているHa Dong(ハドン)のニュータウンが広がっています。

色んなことを考えて、あと6年足らずで南も北も延長工事を終わらせるというのは、どう考えても難しいというのが私の率直な意見です。

都市の発達にはモータリゼーションの発達は不可欠です。
しかし、それは自動車が動き回る道路インフラが同時に拡幅されて広がるっていくことが大前提です。

ハノイやホーチミンに住んでいると、車の交通量とそこから出来る渋滞にうんざりします。
車の量が急増していますが、道の幅は大して伸びてはいません。

それに、都心部にいると車の量に驚かされますが、ベトナム人の自動車保有率はたかだか1.6%です。
近隣のアジア諸国に比べて大きく下回っているんです。
車が渋滞している景色は、大都市だけの現象なんですね。
ちょっと郊外へ行けば、牛がのろのろと歩いていて、道もスカスカです。
都心部に人が集まりすぎているんです。
鉄道網を郊外に伸ばして、ベッドタウンを増やし、人口を分散させないといけません。

日本の私鉄のように、郊外に路線を延ばし、急行停車駅にニュータウンを切り開き、不動産収益にしていく。
近鉄然り、阪急然り、小田急然り。
しかしこれには、収益が見込めるようになるまで待てる体力が必要です。
潤沢な資金が不可欠です。

今のベトナムで、これができるのは、VinGroupくらいでしょうか。

VinGroupが地下鉄事業に進出「あなたがやれば早いかも」

VinGroupが地下鉄事業に進出「あなたがやれば早いかも」



はいそのVinGroup、ちゃっかり考えているようです。
これは当然の発想だと思います。

不動産開発でVinGroupは、今空前の利益を上げています。
良い土地があれば、大概はVinhomesの看板がかかります。
しかし、ハノイ市内に良い土地が無尽蔵にある訳が無く、郊外へ延びて分譲事業を継続させることが会社存続にとって不可欠だとなれば、「鉄道を持つべき」となります。

「ハノイ地下鉄建設に4,900億円」

これは、今の3国3路線のODA拠出額合計を上回る額です。
恐ろしく莫大な額です。
それを民間企業のVinGroupが出すと言うんです。

まあ、どこが出しても良いんですが、共産国家の強みを発揮して、TOPダウンで大都市の鉄道による動脈作りを推し進め、街を広げて欲しい。
朝夕のラッシュに捕まり、立ち往生する車中でこう思うのは、私だけでは無いかと思います。

                         ・
                         ・
                         ・

大分と話が横にそれてきました。
いずれにせよ、日本が誇る技術を使って、ベトナムの為に世界に先駈けたスマートタウンを創る。
このコンセプトが生まれた背景には、発展途上の日本が昔経験してきた大気汚染問題があります。
今東南アジアの国々は、経済発展という名の下に、この歓迎されない後追いを着実に進めています。

日本ができることは、再生可能エネルギーを効率よく使い、空気を汚さないクリーンな街創りを通して、昔失敗した同じ徹を踏まなくても経済発展ができる可能性を提案すること。
経験しているからこそ可能な事業だと思います。

ただ、「310ヘクタールの中だけスマート」では片手落ちで、やはりハノイ市内とのスマートな交通アクセスが備わって初めて街は完成します。
お子様の学校が遠いと、それだけでも家族連れは「住めない街」になってしまいます。

インフラも整った快適なスマートタウン

ここを目指して欲しいと思います。
期待したいです。

2018年2月28日加筆
おおよその場所がわかりました。
ニャッタン橋の北側に位置する「Vinh Ngoc」と「Hai Boi」に跨がる約300ヘクタール
という発表がありました。
橋を越えて直ぐのところです。
ただ、少し日経新聞の内容とは違うことがわかりました。
3月22日の「The Daily NNA ベトナム版」の報道で住友商事の広報担当者が、

「開発を検討していることは事実だが、投資認可は下りていない」

とのコメントを紹介していました。
参画企業もまだ確定ではない様子。
絵に描いた餅にならなければいいのですが。

簡単に大まかな場所をGoogle Mapでご紹介しておきます。
バンチーゴルフ場よりもまだハノイ市内寄りです。

スマートタウンの位置です

スマートタウンの位置です

◆少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。
↓ 1クリックよろしくです!
にほんブログ村 海外生活ブログ ハノイ情報へ
にほんブログ村


田口 庸生

田口 庸生 の紹介

初めまして、「ハノイリビング」営業担当の田口(たぐち)です。 日本より初めてベトナムのハノイに着任された日本の皆様、 愛するご家族を日本に残し、初めての「海外単身赴任」をこれから経験される皆様、 快適なハノイでの生活を満喫していただくために、皆様の「お住まい探し」から「入居後のサポート」まで一貫した「窓口対応」を請け負います。 「ベストマッチ」を合い言葉に・・・ どうぞお気軽にお問い合わせください。 お待ちしております。
カテゴリー: ベトナム時事, 不動産購入, 交通   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA