無添加でやさしい味のケーキやジャム。「Jamut Sao」の店舗が登場しました

ハノイリビングの佐々木です。

今回は、今年10月、ハノイに店舗をオープンした手作りケーキ屋さんのご紹介です。

名前は「Jamut Sao」。
Quan Nguaという、ちょっとローカルな通りにあります。
日本大使館や、Somerset WestlakeGolden Westlakeなどが、比較的近いエリアです。
日本人の多い通りや、大通りなどではないので、偶然通りがかって見つけるということは難しいかもしれません。

外観

「Jamut Sao」外観です

店内

店内の様子です

街はローカルな雰囲気ですが、お店は日本のケーキ屋さんです。

売られているのは、ロールケーキのような「リングケーキ」、シューアイス、シフォンケーキ、ビスコッティ、クッキー、そしてジャムです。

シンプルなラインアップですが、リングケーキとシューアイスは種類が豊富で、中のクリームを、それぞれ12種類から選ぶことができます。

また、ジャムも、イチゴのようなスタンダードなものから、スターフルーツやパッションフルーツといったベトナムのフルーツを活用したもの、バラの花といった他にはなかなかないものまで、様々取り揃えてあります。

ここで、Jamut Saoさんのリングケーキのクリームラインアップをご紹介しましょう。

・キャラメル
・コーヒーゼリー
・コーヒー
・グリーンティー
・ダブルチョコ
・バニラ
・マンゴー
・ストロベリー
・ローゼル
・マルベリー
・パッションフルーツ
・ココナッツ

いくつか買って食べてみたところ、食感はふわふわ、味はとてもやさしいのです。
ケーキ自体に、派手なクリームなどの装飾もなく、どぎつい甘さや色調もありません。
まさに日本人好みの、シンプルで、ほのかに甘いやさしいケーキなんです。

リングケーキ

今回買って食べたリングケーキです。抹茶、マンゴー、キャラメルの3種類。どれもふんわりして、やさしい味です

ショーケース

リングケーキのほか、シフォンケーキ屋ビスコッティなどもあります

すべてのケーキで、添加物・保存料なし。
材料は、ベトナムでとれる果物や素材にこだわっています。
お子さんにも安心して食べさせられますね。

これらを作っているのが、中根里美さんです。
おいしいケーキを作るので、てっきりこの道一筋のパティシエかと思ったら、そうではありませんでした。
お菓子作りはもともと、自分の子どものおやつのために始めたのだそうです。
添加物・保存料なしというのも、そうした理由から来ているようです。

近所の人に分けるうち、おいしいことが口コミで広がり、お菓子教室を開くところまでいったということ。
日本にいる時から、すでに評判の腕だったのです。

その後の3年10カ月前、中根さんはハノイにやって来ました。
とはいえ、最初の頃はこれといってすることがなかったそうです。
しかし、娘さんから

「好きなことをやったら」

と言われ、得意のケーキ作りを始めました。
ケーキ作りを始めたといっても、最初は注文を受けて作るオーダー制です。
そして一番初めに手がけたのはジャムでした。

ジャム-1

店頭に並ぶジャムです

というのは当時、中根さんは1カ月に1回ほどの頻度で日本に帰国していました。
ハノイ不在のことが多いので、生もののケーキを作っておくのは難しく、保存のきくジャムを作ることにしました。

オーダー制なので、実店舗はありません。
つまり、通りがかりでふらりと立ち寄るお客さんなどはおらず、知っている人しかコンタクトできません。

こうなると広報命です。
通常であればフリーペーパーなどにどーんと広告を打つところですが、そうしたことはしませんでした。
それでもケーキの注文が増えていったのは、やはり身近なところからの口コミです。

ジャム-2

真っ赤なバラのジャムです

Jamut Saoさんは、今でも広告を大々的に打ったりしていません。
知る人ぞ知るお店なんです。
が、昨年のクリスマスケーキの注文数は、約100件にも上ったそうです。
その前年は約40件でした。
口コミの偉大さを実感させられますね。

最近、実店舗を出したのは、オーダーを受けてからの配達などが大変だったこともあります。
実は以前、中根さんはEco Parkに住んでいました。

Eco Parkといえば、陶磁器で有名なバッチャン村の近くです。
ハノイ市内中心部からは、川1つ越えます。
それとは裏腹に、お客さんの大半は川の内側の市内に住んでいました。

お客さんから足を運んでもらえば、ある程度配達も楽になります。
ということで実店舗を構えることにし、この10月12日に開店しました。
ハノイ市内での開店を喜んでいる常連さんも多いことと思います。

今回は、ケーキ作りの現場も少し拝見しました。
厨房に、業務用の機械などは一切ありません。
スポンジを焼くために使っているのは、家庭用のオーブンレンジでした。

料理教室

ケーキを作っているキッチンです。家庭用のオーブンが並んでいます

生地からクリームまで、すべて丁寧な手作り。
だからあんなに素朴でやさしい味がするんですね。

掲示板

お菓子教室を知らせる看板は、店頭にもあります

このキッチンでは、お菓子教室も開催しています。
アップルパイやエッグタルトなど、色々な種類のケーキ作りを体験しながら学べる教室です。
参加者の国籍も、日本だけでなくベトナム、シンガポール、韓国、フィリピンなど国際色豊かで楽しそうです。
開催日時は不定期、会費もその日によって違うので、Jamut Sao Facebookでチェックしてみてください。

このほか、Jamut Saoさんのケーキは、さくらクリニック内にある、サクラカフェでも食べられます。

また、誕生日ケーキなどのオーダーも受け付けています。
2日前まで予約が必要です。
ぜひ問い合わせてみてください。

ここで、Jamut Saoさんの概要です。

Jamut Sao
・住所:3 Quan Ngua, Ba Dinh, Hanoi
・電話:0966-99-7621(日本語)、0946-83-5500(ベトナム語)
・営業時間:10:00~20:00
・定休日:火曜日
・サイト:www.facebook.com/JamutSao

さて、今回はケーキとは別のお話もあります。

中根さんは、じつは「モラ」の先生でもあります。

モラというのは、パナマに住んでいるクナ族による手芸です。
赤やオレンジなど、華やかな色の布を組み合わせて文様を作っていくパッチワークのようなイメージです。
もともとは民族衣装の装飾するための手芸だそうですが、華やかな文様で部屋の飾りなどにもぴったりです。

刺繍-1

華やかな「モラ」の作品です

モラとの出会いは、コンクール作品の展示会です。
初めてモラという手芸に触れたその日から、モラ作りを始めたという中根さん。
最初は独学で学び、その後先生に教わるため、三重から京都まで通ったそうです。
お菓子作りといい、モラといい、好きなことは極める方のようです。

中根さんは、今でも日本に数カ月に一度は戻り、文化センターでモラを教えているということですが、その中根さんから、ここハノイでも直接モラを教わることができます。
モラ教室には、現在約16人ほどの参加者がいるそうです。

華やかな色合いで、部屋がぱっと明るくなるような装飾のモラです。
こちらはケーキ以上に宣伝をしていないので、知る人ぞ知る教室ですが、興味のある方は問い合わせてみましょう。

おいしいケーキ、ジャムは、差し入れやプレゼント、お土産としてもぴったりです。
ぜひ店舗に足を運んでみてください。

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佐々木

佐々木 の紹介

は じめまして。佐々木(ささき)です。「ハノイリビング」で、皆様のお住まい探しから入居後のサポートまでの窓口対応を請け負っています。 日々の家事のか たわら、「ハノイリビング」で仕事をこなす働く主婦です。海外滞在はベトナムで2カ国目。他国では単身滞在を経験しました。時に単身者、時 に主婦、時に 会社員の目線で、ハノイの生活情報やお部屋情報を発信していきます。単身赴任の方からご家族でお住まいになる方まで、どうぞお気軽にお問い合 わせくださ い。
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